中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2007.01.07
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カテゴリ: 旅行
2日目。
あいにくの雨模様ではありますが、今回の大目的の1つ、鶯歌へ行きます♪

鶯歌(おうか・イングゥ)は、台北縣と桃園縣の境目ぐらいにあります。
なので、実は、桃園国際空港を起点にした方が圧倒的に近いのです。

しかし、今回は茶器・お茶・お土産買い倒れになることが分かっていた私は、 前回 の教訓を参考に、

前回購入した大ぶりのスーツケース

を持って、出かけて行きましたので、さすがにこれを引きずって鶯歌を歩くのは無理、と翌日に訪れたのでした。


ちなみに、最も効率的な方法は、『 中国茶めぐりの旅 』で紹介されているように(今回の旅行で、この本のルート・店選びの素晴らしさには、今更ながら舌を巻きました)、空港への帰りがけに寄ることでしょうか。

ただ、これをするには、周到な準備が必要です。
それは次の3つ。


・タクシーをホテルででもお願いして、チャーターしておく(バックパッカー並みに荷物が少なければ、電車でOK)
・機内持ち込み用のボストンバッグを用意(戦利品の茶器をハンドキャリーにするため)


これで、預ける荷物は、タクシーのトランクに入れておいて、身軽な状態で、お買い物に専念することが出来ます。

朝から鶯歌へ出かけて、大体10時頃~12時半ぐらいまでのショッピングタイム。
鶯歌から空港までは、タクシーで30分も見れば良いでしょう。
つまらない空港の免税店を見るよりも、お茶好きな方にとっては、こちらの方が正解かもしれません(どれにしようか、で帰国寸前まで迷うかもしれませんが…)。


さて、普通に電車に乗って行く場合ですが、別に中国語が出来なくても、十分にたどり着く事が可能です。

初心者歓迎な台湾、もとい当ブログ (というより、私も初心者~)
台北ナビ 旅々台北 並に、誰でも行ける鶯歌への行き方を、まず解説いたしましょう!

まずは、台北駅に行き、自動券売機で31元の鶯歌行きの区間列車の切符を買いましょう (「草かんむり+呂」光号で行く場合は、値段が違います)
タッチパネル式のものでは、区間列車の切符を販売していないので、ちょっとボタンのいっぱい付いている普通の券売機を利用しましょう。
ちなみに往復だと、もう少し安くなります。往復で56元だったかな?(曖昧)

買い方は、券売機にお金を入れて(小銭を事前に用意!なければ、窓口で買いましょう)、
押すべきボタンに光がつきますので、そこから選びます。

1.人数
 → お好みで
2.切符の種別(全票=大人料金・半票=子供料金←身長で決まります・往回=往復)
 → お好みで
3.列車の種類(自強・「草かんむり+呂」光・復興・区間)
 → 区間(区の字は旧字体で、中に「口」が3つ並んでるやつです)を選択
4.目的地
 → 鶯歌

を押すと、切符が出てきます。
これで、第1関門突破。

裏が黒っぽい磁気付きの切符だったら、そのまま自動改札を利用できます。


次に乗る電車の選び方。
近くをキョロキョロ見回すと、飛行機の出発便を表示しているかのようなディスプレイがあります。
これを見ましょう。

これで乗る電車を調べます(時刻表でもいいですが。ちなみに對號列車というのは、特急・急行の類です。今回は使いません)。

ここでポイントがあります。
区間列車に乗るわけですが、南へ行きますので、 下行きの列車 を探してください。
そしてその中で、中「土歴」あるいは、新竹などの行き先になっている区間列車を探してください。
#樹林行きというのが結構本数があるのですが、これは手前で止まってしまいます。樹林の2つ先が、鶯歌です。

鶯歌は桃園のちょっと手前ですので、それより先へ行く列車ではないとまずいのです。


ちなみに、電光掲示板を見ていると、しょっちゅう
「晩 ○←数字」
とか書いてあるのを見かけます。
「晩」というのは、「遅れ」の意味ですので、電車が遅れているようです。
時間通りであれば、「準點」と出ています。

「何でこんなに遅れてるんだー」と思うのですが、世界的に見たら、きっとかなり正確な方です。
#インドとか凄いらしいですからね~


さて、次にプラットフォームへ上がります。

台湾では、プラットフォームを、月台(ユエタイ)と言います。
列車も、何番線という言い方ではなくて、例えば、第4月台Aのように書いてあれば、第4月台のA側から出発。反対側は第4月台Bになります(日本だったら、7番線・8番線に当たるのでしょうね)。

先ほどの電光掲示板で、プラットフォームの場所が出ています。
そのプラットフォームに上がりましょう。
で、真ん中へんで待つことをお勧めいたします。
#区間列車は、長さが短い場合があるので。

さて、電車が来ました。乗車します。

鶯歌行きの列車

この電車、ちょっと重厚感がありますが、日本の普通の通勤電車と変わりません。
向かい合って座ります。一応トイレつき。

ちなみに「博愛座」は、いわゆるシルバーシートです。
座ってもかまいませんが、座るべき人が来たら、きちんと譲ってくださいね(台湾では、マナーをきちんと守る日本人であって下さい)。

乗車してから、しばらく地下を走り、板橋を過ぎると、外へ出ます。

台北→萬華→板橋→樹林→山佳→鶯歌

と、大体30分で着きます。
ちょっとしたローカル線の小旅行です。

・・・着きました。

鶯歌駅ホーム

鶯歌駅、改札は1箇所しかありません。でも出口は右と左に2つあります。
改札を出て、鶯歌陶瓷博物館に行くのであれば、右へ行きましょう。

最初は陶瓷博物館へ向かってみます。
駅を出ると、こちら側はいわゆる駅裏に当たるので、あまり活気がありそうな感じではありません。

駅を背にして右側に(台北からの電車の進行方向に)テクテク歩いていきます。
歩道が整備されていないところや、信号が無いところも結構多いので、道路の横断には気をつけましょう。
#まあ、中国やベトナムに行ったことがあれば楽勝です。

私が行ったときは、平日なので、閉まっているお店も多かったのですが、観光客目当てのお店や、風清堂のお店やら、この後、訪れる陶作坊のお店の前も通ります。

10数分ほど歩きます。
そして、橋を渡ると、右手に大きな建物が見えます。
この建物が、

鶯歌陶瓷博物館

鶯歌陶瓷博物館なのです。

なんて近代的なの~。

それもそのはず。
陶器といっても、セラミックも陶器の1つですから、台湾のハイテク産業を支える重要な屋台骨なのです。
でも、さすがに、「これ、お金かけ過ぎだろ…」と、思ってしまいます(^_^;)

門に入る前に、向かって左手のチケット売り場でチケットを購入します。大人100元。
中に入ると、受付カウンターで日本語の説明ガイド機をレンタルしてもらえます(有料)が、私はパスしておきました。必要な方は、どうぞ。

<展示の内容>
1階は、主に焼き物の作り方などの展示があります。
土を採って、それをどう寝かせて、捏ねて…というのをわかりやすく解説しています。

2階は、常設展示。鶯歌の陶業がどう発展してきたか、ということが示されています。
日本統治時代の内容もあるので、意外に日本の陶器の産地との結びつきが深いことに驚かれると思います。

3階は特別展示。私が行ったときは、有名な先生たちの作品の展示でしたが、その中に台北縣長(県知事ですね)の作品があったのにはビックリしました。鳥を描くのが得意なようなのですが、素晴らしい腕前です(^^♪


さて、ここ1階のミュージアムショップがなかなか充実しています。
小物類や茶器の類も充実していますので、一度覗いてみると面白いです。
原理はよく分からないのですが、お茶がおいしく入る陶器が売り出されていました。 磁化杯 みたいなものですかね。
私、思わず買いそうになりました(苦笑)

が、一番最初に行くと、相場がわからないので、得かどうか分かりません(^_^;)


また、地下1階にはコーヒーショップがあり、簡単な食事も出来ます。

ちょうど昼時だったので、ここでちょっと「鶯歌商法」に乗ってみました。
何かを食べたら、食べた器をそのままあげる、というやつです。

で、セレクトしたのが、コレ(ここの店はこれしかないんですが)。
博物館の焼き飯ふたつき

ふたを開けると・・・

博物館の焼き飯

じゃーん。

焼き飯といっていますが、チャーハンではなく、もち米を使っていておこわみたいなものでしょうか?
烏来あたりでは、これを竹に詰めて出していますが、あれと似たようなものです。
案外、美味しいです(^^♪

器は・・・おぎのやの峠の釜飯みたいなものを想像していただければいいかも。
食後、この紙を捨てれば、器は清潔なまま持ち帰れる、とお店のおばちゃんが説明してくれました。
コーヒーとゼリーのセットをつけても250元ですから、ちょっとした記念に持ち帰るのもいいかもしれません。

・・・でも、何に使うんだろう(^_^;)


さて、ここを見学したら、早速、陶作坊・・・と行きたいところですが、大荷物になるのは目に見えている(苦笑)ので、いったん横目で見ながら通過し、先に陶瓷老街に行きましょう。

長くなったので、陶瓷老街と自然窯・陶作坊については、また次回♪



台北県鶯歌鎮文化路200号
営業時間:平日09:30~17:00(入場16:30まで) 土日09:30~18:00(入場17:30まで)
休館日 :毎週月曜と旧正月休みと選挙の日(月曜日が祝日の場合は開館、翌日が休館)
http://www.ceramics.tpc.gov.tw/






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Last updated  2007.01.07 22:39:45
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