AYU★HIBI

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2004博多・門司港・下関2


 朝から天気予報を何度も見る。見る。見る!!
 うーん今日は、なんとか雨は降らないですんでくれるようだ。いつしか窓の外を歩く人も傘をささずに歩きはじめた。そうなると俄然元気がでてくる。チェックアウトをすませ、歩いて天神の方向へ。計画ではデパ地下をちょっとのぞいてめぼしいお土産を買って、ラーメンを食べて門司港へ移動する予定。
 しかし……またもやデパ地下でハマる私とR子。開店したばかりのデパ地下を歩く人はさすがにまばら。大丸、三越、岩田屋とデパ地下のはしご。明太子の試食ではご飯が欲しくなったわ。むこうはケチらないでガンガン勧めてくれるのがうれしいわ。甘いものに目がないR子は、鈴懸というところの和菓子がいたく気に入った様子。美味しそうなケーキやシュークリーム!あーここにいると感覚が麻痺しそう(笑)

 そんな誘惑を断ち切って(とはいうもののすでに一時間半経過)朝昼兼の博多ラーメンを食べにいくことに。
 前回来た時は「一風堂」にしたので今回は定番の「一蘭」へ。細い路地の奥まったところに長い列ができていた。ここのシステムは味に集中できるようにと、カウンターがひとり1人の個室(間仕切り)に区切られている。注文も自販機で食券を買い、事前に味のこのみをオーダー用紙に記入する。そして待つ事数十分。

 でてまいりましたー。濃厚なとんこつスープ。唐辛子の辛さがジワジワきいてきて、最後は汗だく!!美味しかったけど…個人的には太縮れ麺好きなので、あの細麺にはまだなれないわーー(笑)
 地下鉄で博多駅にでて、ここからは鈍行で門司港駅へ。1430円で約1時間半。のんびり、のんびり。デパ地下で買ったみかんを食べながら、鈍行に揺られて移動するのもまたいいもんだねー。


 門司港駅は、大正3年(1914)に建てられた九州で一番古い駅舎。国の重要文化財にも指定されています。関門トンネルが開通するまでは、九州の鉄道の玄関口であり下関との間に就航していた鉄道連絡船との連絡駅として賑わったそうで、広い構内は昔の喧噪がどこからか聞こえてきそうな雰囲気が漂っています。
 ヨーロッパのネオルネッサンス様式の装飾が、まさに門司レトロの雰囲気を醸し出しています。まあ、古い~ボロイ~なんですが(笑)またいい味をだしています。
 ここから今晩泊まる 門司港ホテル まで数分。どうやら、思ったよりこじんまりとした街のようです。

 赤煉瓦が目をひく旧大阪商船の向側がホテルになっています。昨晩とまったホテルとこの門司港ホテルは同じ系列のホテルでした。しかし、博多のよりも新しく、従業員さんの教育が徹底されているような気がしたわ。お部屋は関門海峡側でない逆側の部屋だけど、水辺がみえてこちら側の景色も思ったよりよかったわ。こちらも部屋の雰囲気はシンプル。
 のんびりしている暇はない!デパ地下でかなり時間を消費してしまったもんね。さっそくレトロ建造物の集まるエリアを散策。…というより、ダッシュに近いかも(笑)

 後ろに見えるタワーはレトロ展望室。建物自体は高層マンション!!こんなところに住めると気分いいだろうねー。設計は建築家黒川紀章さんです。

 これは北九州市立国際友好記念図書館。これは北九州市と大連の友好都市締結15周年を記念して建てられたものらしい。中には中華料理やさんも入っていたわ。
 これだけの古い建物がきちんとした状態で残されているのはやはり歴史かな。この写真の他、旧文字税関、旧門司三井倶楽部も駆け足で見学しました。旧門司三井倶楽部の中にある林芙美子資料館をみたいけど、そろそろ、巌流島に向かうフェリーの最終時間!ウーン残念。また明日来れるかな???
 というわけで、あの武蔵と小次郎で有名な巌流島にむかったのでありましたーー。


「武蔵も小次郎も吉田松陰も坂本龍馬も
 斎藤茂吉もアントニオ猪木もマサ斎藤も…
 皆が訪れた決闘の聖地「巌流島」
 勝利を目指す勇気と共に敗者への優しさ、
 気遣いも教えてくれる伝説の島巌流島へようこそ。」

 武蔵、小次郎の他にたくさんいってるのね。下関の巌流島のパンフに書いてある通り、そう、ここは決闘の島なのである。
 NHK大河ドラマ「武蔵」でも途中だらけて、肝心なこの巌流島の決闘シーンを見逃しているふとときなワタシ。こんなふとどきものがいってもいいのかしら(笑)
 巌流島へのアクセスは門司港側と下関唐戸側からでているフェリー(往復800円)のほか遊覧船(ヴォイジャー。ダイアナ1000円)もある。私たちは門司港側からの最終便16:00発のフェリーにとびのった。他に家族連れや夫婦のグループが3組いるのみ…。平日の夕方ということもあって団体客はいなかった。
 このフェリーでいくと約10分で島に着く。かなり激しい揺れでぶっとばしていきます。このフェリーの場合は帰りのフェリーがくるまで約55分間放置される(笑)降り立った島はなんだか寂しい雰囲気。

 巌流島の正式名称は船島だそう。武蔵に敗れた小次郎の流派「巌流」から巌流島とよばれるようになったらしい、決闘が行なわれた当時は現在の島の六分の一、その後埋め立て工事が行なわれて現在の大きさになっているそうだ。

 松林を通り抜けると小高い芝生の上(展望広場)に武蔵VS小次郎の銅像がたっていた。2002年12月に小次郎の像、2003年4月に武蔵像が除幕されたそう。これも史実に基づき決闘に遅れた武蔵が後だった???像はなかなか躍動感あふれる立派なものでした。竹の棒がおかれてあり、もちろんポーズをとって記念撮影。この時ここにいたのは私とR子のみ。貸し切り状態だったわ。

 展望広場のそばには人工海浜がある。決闘の場所をイメージして作られた白浜で、武蔵が乗ってきた(イメージの)舟で雰囲気を再現している。

 R子によると、大河ドラマではここの島ではほとんど撮影しなかった(できなかった)らしい。ここに来て納得。だって、背後にコンビナートや関門橋などがばっちり写りこんでしまうもんねー時代にあわない?!
 ここからは向こうは私有地らしい。地図でみると半分以上が私有地、今は無人島だからいったい誰の持ち物なのかな?このほか佐々木巌流之碑や舟島神社(小さい)があるのみ、すでに時間を持ち余してしまいました(笑)でも島流しにされたような気分で対岸の下関の景色を楽しんだりのんびりできてまあ、いいとしましょう。帰りは出発時間より若干早く出発。釣りデッキや芝生もあったから、のんびり来るのも楽しいかな???

 さて門司港に着くと夕方5時すぎ。残念ながらほとんどの展示館は閉館になってしまった。しょうがないので、夕食をいただくお店の物色もかねて、門司港の商店街まで歩いてみた。疲れて甘いものが食べたい~~~というR子のリクエストに応えて「梅月」に入る。昔ながらの懐かしい感じがするお店。甘味以外に焼そばなどの軽食もある。それが安い!!
 R子はぜんざい。私は抹茶小倉ソフトクリーム。実は疲れていたのかうーん美味しい。しみわたるわ。今日はイカの活づくりがとーっても食べたかったワタシ。ガイドブックにのっていたお店をやっとのことで探し当て(小路にあってわかりにくい)偵察。……微妙。きっと味は美味しいのだろうけど、なんか入りにくい雰囲気。まあ、後でどうするか考えましょう。門司の栄町商店街はなんだか長閑な地元の商店街に似ていたわ。再び門司レトロ地区へ戻る。

夕暮れの門司港ホテルをバックに…。


ブルーウイングもじ 日本で唯一の歩行者専用のはね橋らしい。1日6回はねあがって開くらしい(遭遇しなかった)


 門司港レトロ地区の夜のお楽しみはやはり、ライトアップ。ナイトファンタジーと銘うってレトロな建物が幻想的に1時間の中で演出されるらしい。今日はウィークエンドだからそろそろ始まる頃なんだけど…。浮き桟橋からの先端からウォータースプラッシュが始まっているけど…。海峡プラザから天空にむかう三色の光らしきものがあがっているような…???これって始まってるの???微妙~~~。イメージではディズニーランドとはいかないまでも音楽がなって派手なのかなと思っていたのでガクッ。でも完全に陽が落ちると確かに綺麗だわ。

 ナイトファンタジーらしきものも見たし(笑)夕食です。結局検討した結果、門司レトロの近くにある新し目の建物の 海人 にしました。1階は回転寿司になっています。落ち着いて食べられるニ階は座敷になっていて、ふく(こっちではふぐはこう呼ぶ)料理も充実しています。
 明日のランチでふくは食べる予定にしていたので、まずはイカの活づくり、にぎりも少し頼んで、まふくの白子揚げだしと一品料理で頼む事にしました。横ではやはり観光客らしい人がてっちりやってるよー。
 イカの活づくりはやっぱりあま~~い。トロッ!そして透明でした。これはゲソの部分をあとで空揚げにしてくれるんだけど、これまた柔らかい~。居酒屋のげそ空揚げとは一味違います。白子の揚げだしはボリュームにかけたけど、これぐらいの低価格なら大満足です。お寿司もどれも美味しかったワー。でもさすがに食べ続けているだけあって、あんまりお腹にはいらなかったなあー

 その後、門司港レトロ展望台にのぼり、門司、下関、関門海峡の夜景を楽しみました。さすがに綺麗です。うーんロマンチック。
夜景

 そして地ビールを3本買い込み、ホテルに戻りました。やっぱり飲み足りないので、 ホテルのBar へ。ここからは関門橋もバッチリみえるし夜景が楽しめます。ちょうど焼酎フェアをやっていたので、焼酎ロックで。R子はカクテルを…。一日の疲れと食べ疲れを癒すのにぴったりでしたー
つづく


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