Atelier Casablanca -ダンスドレスの部屋－

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息子が腕の中で眠ってくれましたので、今日は妊娠中のダンスについて少し書いてみようと思います。

あくまでも私個人のケースなので、今後妊娠予定OR妊娠中のダンサーの皆さまはご自身の体調に合わせて練習されてくださいね！

男の子を妊娠するとつわりが少ない・・・と言われていますが、私も妊娠初期は「これってひょっとしたら噂に聞くつわりなのかな？」と思うほどに軽かったです。
産婦人科に検診に行って妊娠が判明したので、先生に「あの～、実はこの週末にダンスの競技会に出たいんですが・・・。しかも国際試合なので国内じゃないんですが・・・」と相談したら、「あなたの調子が良い限り大丈夫ですよ！それにお腹だってまだ重くないでしょう？」と太鼓判を押されました。
そういえばエディタだってクリスティーナだって妊娠中に競技会に出ていましたよね？
というわけで元気に５種目がんがん踊って飛び回ってきました。
結局妊娠３カ月まで競技会には出ていましたが、その時点でお腹がなんだかぽっこりしていてドレスが似合わない？と思い込んでいたので、競技会はしばらくお休みすることになりました。

その後、妊娠７カ月ごろまでは週に４－５回、クイックステップを除くすべての種目を練習していました。妊娠８カ月ごろには週３回程度になり、流石に妊娠９カ月～臨月は週２度に。最終的に臨月まで練習できたのはワルツとフォックストロットだけでしたが、タンゴも９カ月頭位まで練習していました。
レッスンは９カ月頭まで受けていましたが、ハンブルクまで遠出するのをそろそろ控えた方が良い・・・と思い始めたころにちょうど先生がブラックプールで忙しくしていたので、ブラックプール直前が最後のレッスンになりました。

妊娠中はお腹におもりを付けているようなものなので、しっかりと上半身を脚の上に載せてまっすぐな美しい背中を作る練習をすることができます。また、脚と足の運び方や使い方などのベーシックを磨く良い期間になります。
私たちは毎回必ずベーシックをたくさん練習していましたが、もちろん競技用ルーティンも最後まで練習していました。
気を付けていたのは、
‐息が上がってきたらすぐに休憩する
‐無理をしない
‐大きなポーズはしない
‐レッスンを受けるときは、妊娠中であることをしっかり考慮して理解したうえで教えてくれる先生に習う。（無理は禁物です）

・・・です。これらのことを守り、自分の体調が良い限り出産直前まで練習をしても一切問題はありません。産婦人科の先生にも助産師さんにも、最後まで練習していることを告げたらとてもほめられました！
日本では妊娠初期の安静神話がありますが、こちらでは「体調が良い限りは妊娠期間中ずっと運動してOK」というスタンスのようです。

しょっちゅう鏡の前に立っていたうえ、仕事もぎりぎりまで続けていたため、体重管理もしっかりとこなすことができ、最終的に８．５キロ増で抑えることができました。
ドイツの産婦人科医は体重のことはあまりうるさく言わないので、２０キロ～２５キロ位増えてしまう人がたくさんいるのです。入院中も「まだ臨月？」みたいな産後の女性をたくさん見かけて本当に驚きました。
ちなみに、私の場合は退院後に体重を測ったら出産前＋２．７キロだったので、出産で約６キロ減ったようです。
ただし、体型が戻るまでには時間がかかると思うので、やはりドレスは新調する必要がありそうです・・・。（苦笑）

ちなみに、妊娠期間中はクリスティーネ・クラインにお願いしてマタニティ用のレッスンウェアを制作してもらいました。
パンツはマタニティ仕様になっていますが、そのうちお直しして普通のパンツにする予定です。ワンピースは胸のところに切り替えがあるチュニック型ですが、背中のラインがきれいに出るように制作してくれました。切り替え部分にはレースモチーフがあしらわれていて、スカートは全円（アンダースカートはクレープ、外側はシフォン）。袖の部分にもシフォンフリルを付けたとてもかわいいデザインです。
チュニック流行中＋まだ体型が戻らないので、産後もレッスンウェアとして活用できそうです。

ちなみに、当然ながら産後４－６週間の運動はNGですので、練習復帰は８月に入ってかとなります。まだ産じょく期で体のあちこちが痛いですし、当面は親子三人の生活に慣れるのに大変ですので、ゆっくりと体を休めようと思っています。

↓クリスティーネに制作してもらったマタニティ用レッスンウェア。妊娠９カ月の時に撮影してもらった、ホールドを組む直前の写真です。恥ずかしいので顔は隠しておきますね・・・