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「ボン、嘘ついてすまん。
リッコのことよろしくな、元気で----------」
だがその時--------
「どこへ行く気だよ」
そこには、薫の姿が!!
・・・って、坊ってばいつからそこで張ってたの!?
なんだか様子がおかしかった千太郎を気にして来てみたというのだが・・・。
腰を掴んでとめようとする薫を、何も言わずに振り払う千太郎。
2回目に振りほどいたとき、思わず薫のめがねが飛んでしまうけれど・・・焦った表情を見せた千太郎だが、彼は強く鞄を握りなおし、薫に背を向けたのだ!!
だが薫はそれでも諦めず、千太郎を押し倒し、放したら逃げちまうんだろうと責めたのだ。
「何もかも置いていくつもりなのかよ」
いつから千太郎はそんな臆病になったのか?
だがその時騒ぎを聞きつけた勉がおきてしまったよう。
そして兄弟たちも。
流石にこの状況では家を出ることは出来なくなってしまった千太郎。
文化祭の事で口論になった・・・と勘違いした律子。
「本当は怖かったんだ」
少しだけと、律子の肩を借りてそこに頭を乗せる薫。
律子に甘える薫の図だね。
なんかすっごい甘酸っぱいっ(>▽<)
そして--------ついに家に帰ってきた父。
出迎える兄弟に対し、なんだかよそよそしい態度の千太郎と、父。
だが、父は千太郎へのお土産もちゃんと用意していたようで。
それは------- 万年筆。
こんな高いものと遠慮する千太郎。
すると、父はそっぽを向きながら言う。
「子供が親に、遠慮なんかするもんじゃなか」
その言葉をかみ締め、ようやく切れていなかった親子の絆を感じる千太郎だった。
翌日からまた一緒に文化祭へ向け練習を開始したふたり。
千太郎の吹っ切った顔に、薫も安心したようで。
で、 今年は勉にも出てもらうことにした薫たち。
大人は忙しいとか言いながら、出る気満々の勉。
お茶目さんだ♪
でも、宣戦布告通り、今年は負けないと、星児たち「オリンポス」もヒラヒラ衣装着て張り切ってるようで。
それに比べてなんだか地味な薫たち。
「華がないよ、俺たち・・・」
このままじゃ勝てないかもしれないという薫に、音楽で勝負すればいいという千太郎。
だが、これは高校最後の文化祭なのだ。
悔いを残したくないという薫。
でも、実際のところ、ジャズに興味ないものをひきつけることは難しい話。
そこで 「俺たちに力を貸してくれないか」と、なんと律子に歌を頼むことに!!
おおおお!!
そうきましたか!!
これは南里さんの本領発揮ってことで。
「マイ・フェイバリット・シングス」
最初はスイングしてないとか、散々薫に言われて、恐る恐るだった歌声。
でも、それが徐々にうまくなって、 まさに『垢抜けていく』感じ!!
すごいすごい♪
律子がちゃんと歌ってるよ~(^▽^)
では3人のお気に入りは?
律子は、
家に向かってくる誰かの足音。
地下でピアノとドラムがじゃれる音。
ふたりの男の子の笑い声。
千太郎は、ドラムとスイカと握り飯!!
歌に乗せて言う千太郎に笑ったわ。
「俺のお気に入りは、今このとき--------」
3人で一緒にたわいもない話をして、好きな音楽に囲まれて・・・。
そして、いよいよ明日が文化祭。
明日と言って別れたふたり。
だが、楽譜を忘れて行った薫のため、バイクで後を追う千太郎。
その時-------- 前方から車がカーブを曲がりきれずに千太郎の前に突っ込んできたのだ!!
うわぁぁ!!
びっくりした(><)
なんだよこの展開(><)
翌朝、やってこない千太郎を気にする薫。
そこへ律子が青ざめた表情でやってきたのだ!!
「千太郎が事故に!!」
病院に運ばれたという千太郎の話を聞き、動揺する律子は、それ以上どうしようと言って続けられない。
そこで薫は自分が確かめに行くと、病院へ駆けつける。
はたして、病室の前の廊下で肩を落とす千太郎の家族を見かけた薫。
泣きはらした目をした母は、 手術は終わったけれど、頭を強く打って意識が戻らないというのだ。
もしかしたらこのまま一生-----。
泣き崩れてしまった母を支え、大丈夫だと、頭が固いのは立証済みだという薫。
だが、ここで眠っているのは、 幸子だというのだ!!
どうやら昨晩、後を追ってきたのは、千太郎だけではなかったよう。
バイクの後ろに幸子が乗っていたようで・・・千太郎は幸い怪我だけで無事なよう。
ではどこへ?
彼が行きそうな場所と言うことで、屋上へ向かった薫。
そこには・・・シーツに包まった千太郎の姿が!!
これはふたりが最初に出会った日のシチュエーション。
シーツをめくる薫。
千太郎は開けた視界に薫を見て笑い声を上げる。
「どっかで見た天使さまのおでましや」
連れて行くなら、幸子ではなく自分にしてくれ。
「なんでおいは、自分の一番守りたかもんば、自分で傷つけてしまうとやろか。
おいは、一体何のために、生まれてきたとですか-----------」
千太郎の言葉に静かに涙を流す薫。
そして、千太郎の腕を引っ張り、自分の胸元へ頭を引き寄せたのだ。
「こうすれば、お互い泣いてるところ、見られないで済むだろう」
腕の中。
千太郎の頭を抱きしめ、そう告げる薫。
「泣いていいんだ、千。
今まで、よくひとりで耐えてきたな」
薫の言葉に、ふいに押し殺した嗚咽を漏らす千太郎だった--------。
屋上でシーツが風に翻る。
千太郎の泣き声にやられた。
画の美しさにやられた。
熱いものがこみ上げた。
そして---------いつの間にか眠ってしまった薫。
目を覚ますと、屋上の椅子で眠りこけていた自分に、シーツが掛けられていた。
病室へ戻ると・・・調度幸子が目を覚ましたようで・・・奇跡を喜ぶ家族。
ほっとする薫だが・・・千太郎の姿が見当たらないのだ。
そして、千太郎のロザリオが病室の扉の取っ手にかけられてあったのだ。
その日から、千太郎は姿を消してしまったのだった---------。
文化祭もあっけなく終わり、日々は過ぎて行く。
幸子はあの日、足を捻挫しており、いつもは乗せてくれないバイクに乗りたいと千太郎にだだをこねたよう。
事故は自分のせいだから、お兄ちゃんに謝らなければと思っている幸子に、律子は今は治すことだけ考えて、千太郎はすぐに戻ってくるからと言い聞かせるも・・・。
律子も不安で仕方ないのだ。
戻ってくる。
薫も自分に言い聞かせるようにそう告げるしかできない。
教会に行った薫は、神父さまに千太郎がこれを置いて行ったと、ロザリオを見せる。
それを見て、神父さまは驚き、千太郎の覚悟を悟る。
それは、 千太郎が、世界から切り捨てられるのが怖いからと、肌身離さずつけていたものだったから・・・。
それを自ら置いて行ったということは、自分から世界を切り捨てたということ。
悲しくて、寂しくて・・・どうしようもなくなった薫は、ひとり、地下スタジオへ。
そこで、思い切りドラムを叩く薫。
その時開いたドアの音に、千太郎が戻って来たのかと期待した薫ですが・・・それは勉。
どうやらドラムの音を聞き、勉も千太郎が帰ってきたのではないのかと思ったようで。
だが・・・突然の涙が薫を襲う。
「オヤジさん、あいつとはもうセッション出来ません。
出来ないんです-----------!!」
千太郎ぉぉぉぉ!!
お前どこへ消えたんだよ!!
まさか・・・とは思うけどさ。
マジ天使シーンは本当にきれいな構図で、萌えシチュなんだけど、設定が設定だし、まず泣けた。
なんで千太郎だけこんな目にあうのか?
重いなぁ。
幸子が許しても、千太郎は自分で自分が許せないだろう。
彼は一体どうなるのか。
そして残された薫は、律子は?
最終回。
どんな結末が待っているか、しっかり彼らの姿を見せてもらいたい。
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