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何だ この違和感は?
ひどい光景のはずなのに
美しい-------。
「これはやっぱりただの一家 心 中じゃねえな
誰かが家族を狩ってんだ。
家族狩りだよ--------」
天童さんの原作の今作。
予告映像を見て興味を引かれたけれど、やっぱ暗い(><)
そして、なんとなく「夜行観覧車」なにおいがするなぁと思ったら、スタッフが被ってたんですね。
納得。
あれも最後になればお話は繋がったけれど、そこまでは遠回りしてのらりくらりだった印象で、散漫な空気は否めなかったもんなぁ。
これもやっぱりその口?
1話目では何がどう繋がってるのかわからないんですけど、相変わらず松雪さんは幸薄そうな役が多いなぁと(^^;)
児童ケアセンターの児童心理司・氷崎游子(松雪泰子)は、酒乱の父親、駒田(岡田浩暉)から虐待される女児・玲子(信太真妃)のことで胸を痛めていた。
子どもに何かあってからでは遅い、との悲痛な思いで仕事に向かい合っているが、その真剣さが周りからはうざったがられている。
家に帰れば、アルツハイマー型認知症の父・清太郎(井上真樹夫)と、そんな夫の看病に疲れた母・民子(浅田美代子)の愚痴にぐったり。心の休まる場所がない。
高校教師・巣藤浚介(伊藤淳史)は、日々の目的もなく、美術を教えている。
恋人・清岡美歩(山口紗弥加)からは結婚を迫られているが、家庭をつくることに強い抵抗を感じていた。
せめて、暇を見て自分の作品を完成させ、世の中に認められたい。
画家として生きていきたい、などと夢見たこともあったが、才能のなさを自覚してしまっている自分がいる。
ある日、浚介の住むアパートの隣で心中事件が起こる。
少年が、祖父と両親を惨殺し、遺書を残して、自分も自殺していたのだ。
密室での殺人であり、息子の手書きの遺書も残されていたことから、所轄は一家無理心中と断定。
しかし、警視庁捜査一課の刑事・馬見原(遠藤憲一)は、「子供が親をこんなふうには殺せない」という独特の刑事の勘で、所轄の捜査結果に疑念を抱く。
これは、本当に一家心中なのか?
なぜ、このような事件が発生したのか?
子供の虐待に過剰なまでの反応を見せる游子。
認知症の父と、パチンコ依存の母を抱え、仕事を理由に現実から逃げているのをわかっていても、それが正義だと突き進む事しかできない。
母もまた介護疲れをパチンコで癒していたよう。
だが、たまに元の立派で誰からも尊敬されていた父に戻る事があるため、放ってもおけないのだ。
娘の誕生日を祝うためにケーキを買ってきたり、散髪をしたり・・・。
そういう事だけは覚えているのだ。
自慢の父だった。
だが・・・今は家族にとって重荷でしかない。
「生きてるって残酷よ」
母・民子の言葉が重い。
巣藤はしがない高校の美術教師。
恋人に子供が出来「産むから」と迫られるも、結婚には後ろ向き。
自分には家庭など無理だという。
・・・これも何やら裏がありそうな感じ。
だが、そんな巣藤が教え子だが、名前も知らなかったような女子生徒・芹沢亜衣に突然暴行魔という罪をかぶせられてしまう。
彼女は美術の時間、己の心を解放した絵を書けと巣藤に課題を与えられ、たくさんの目を書き、その中心に人を描いていたのだ。
赤と黒、そしてたくさんの目がなんとも印象的な絵。
それをいい絵だと褒めた巣藤。
だが、亜衣はその絵を窓から捨ててしまったのだ。
そんないきさつがあった夜。
亜衣は英語の成績が振るわない事を父親にとがめられてしまう。
商社マンとして成功している父は出来の悪い娘に容赦ないようで・・・。
どんどん追い詰められてしまう亜衣。
気づいた時、彼女は見知らぬ男とホテルにいたのだ。
抵抗した彼女を押さえつけようとした男に、思わず近くにあったコップで殴りつけた亜衣。
手に深手を負いながらもなんとかホテルを飛び出した亜衣は、丁度そこを通りがかった游子に救われたのだった。
だが、 亜衣はそれを巣藤の犯行にしたてようとしたのだ!!
連行された巣藤には何がなんだかわからない。
だが、巣藤のアリバイが証明されたため釈放されたのだが、納得できない巣藤。
亜衣はなぜ巣藤を犯罪者にしようとしたのか?
絵について何か気に障ったから?
抑制された生活で、亜衣の中にはもう一人の彼女が存在するようで・・・。
そして、その巣藤の住むマンションの前に住む一軒家で事件が発生してしまう。
一家心中事件。
だが、一家心中事件がここの所せまい地域で頻発しているよう。
事件現場を担当した馬見原はそこで血の匂いの中に、 何か甘い香りをかぐ。
その匂いは、游子とすれ違った時も感じた匂い。
彼女とは昔、娘が補導された際、何をやってるのかとひっぱたいた所、同じように游子にもひっぱたかれ暴力を注意されたことがあったよう。
そんないきさつを馬見原はよく覚えていた。
游子の方は気づきもしなかったようだけど・・・。
一家心中をしたその家からは、よく怒鳴り声や大きな物音が聞こえていた。
そして、その家の息子が、 先日宅配でまき割り用の斧を購入していたのをたまたま巣藤は見てしまっていたのだ!!
その日・・・帰宅時に聞こえた悲鳴。
警察に通報するべきかと思ったけど、美歩に止められやめてしまった巣藤。
だが翌日、家族が遺体で発見され、青ざめてしまう。
その現場にはなぜか游子の姿もあったのだった・・・。
必ず息子が両親を殺して自殺している。
そして残された遺書めいたポエムのようなメッセージ。
馬見原にはこれが一家心中には見えない。
心中に見せかけた連続殺人事件だと考えたよう。
家族狩り。
その意味と事件の解明は?
救いはあるのか。
3つの家族が織りなす事件解決への手がかり。
だらだらな見せ方はもういいので、散漫にならないように、続きが気になるという作りを見せてもらいたいな。
しっかし氷崎家は本当見てて辛いわ。
でもここでまさか尾崎豊が聞けるとはね~(^^)
父が昔好きだった曲って、民子が口ずさむと、なんかますますへこんでいったわ。
◆キャスト
氷崎游子(松雪泰子)
巣藤浚介(伊藤淳史)
馬見原(遠藤憲一)
氷崎清太郎(井上真樹夫)
氷崎民子(浅田美代子)
清岡美歩(山口紗弥加)
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