中国のマス・メディア研究（5/7）
○はじめに○
世論調査などの結果によると、ここ数年、日中間の大衆レベルでの対中・対日観は悪化していると言われています。しかし、中国で2年間暮らしてみて改めて思うのは、日本人も中国人も、お互いにお互いのことをまったく知らないということ。お互いを理解できていないのに、さまざまな要因によって、相互に「不信」を深めていってしまっている、そんな気がしてならないのです。
旅行者やビジネスマン、留学生の数が増えても、やはり日本人と中国人がお互いを知るのは、新聞やテレビ、インターネットなどのメディアを通じてというのが一般的。しかし、そのメディアは、現実をそのまま伝えることは出来ません。日本では、中国には報道の自由はない、というのが、常識のように言われますが、その現状はほとんど知られていないように思います。また翻って、日本に真の報道の自由があって「真実」を報道できているのか、ということも改めて立ち止まって考えてみる必要があると考えています。
こんな風に書くと、とても堅苦しいですが、目指すのは、もうちょっとほんわかなページです。まずは、中国のメディアを理解し、そこで報道されていることを分析することから始めたいと思っています。
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