chocoolique の世界あちこち日記

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これはご存じ、トム・クルーズ主演の “ドラキュラ” モノの映画で、今夜、ケーブルテレビで放映されるというので私も暇つぶしに観てみたわけだが、開始早々、激怒してしまったので、そのウサ晴らしをここに書かせていただく。

断わっておくが、映画がつまらなかったからではない。相棒のことを思い出してしまったから、激怒したのである。

『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』を観たことのない方のために簡単に説明しておこう。この映画は、主役であるトムちん様様の作品である。冒頭は、トムの奴、こんなにハンサムだったっけ？！　というほどの美形自慢（と私は解釈した）で始まり、中盤で、ウ、キモい、と思わせ、しかし最後にはやはり、なんだトムちん、やっぱイイオトコなんじゃ～ん、と安心させるという、加法・減法を駆使した綿密な心理作戦に基づいた “トムちんＰＲ大作戦” な映画である。外野も、一瞬、豪華キャスト陣かと思わせるも、ブラピはなんだかどんくさいし、アントニオ・バンデラスも泥くさいし、しょせん二人ともトムの引き立て役以上にならぬよう根回しして撮られたに違いない、と、私など確信してしまうほどであった。

で、ここからが本題。

実はこれ、大きな声で言うのは恥ずかしいのだが、うちの相棒、自分のことを、「ブラッド・ピットに似ている」と勘違いしているのだ……。

あれは今をさかのぼること４年ほど前。当時、取引先にいた若い女性社員が、相棒のことを、ブラピのそっくりさん、と発言したことがそもそもの発端であった。それまでハリウッドスターに似ているなどといわれたことのない相棒は、すっかり舞い上がり、その言葉を本気にしてしまったのであった。

っちゅーか、相棒がブラピのそっくりさんなら私なんかゴクミのそっくりさんだぞっ！！　それほどにあり得ない、実にあり得ない勘違いだぞっ！！！

そして今日、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の冒頭でブラピが登場したとき、私はそのエピソードを思い出した。そして（本来ならばそれしきで頭にくることはない私だが）、連想ゲーム式にあれこれと思い出してしまい、血圧が上昇してしまったというわけであった。

思い出したことの例を挙げよう：　相棒が、リチャード・ギアは単なるお爺さんデス、私のほうが何億倍もカコイイデス、と言ったこと。相棒が、自分もいずれジャック・ニコルソンのような味のある初老の時を迎える、というか、もうすでにあれくらいチャーミングですから、と信じていること。

冷静に見て相棒が似ているのはこの人なんだが。いったいどこが不満なんだ！？

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