膨大な情報量のある

「ジャズマンとその時代」という本

まだ、全部は読み終わっていないのだが

色々と、初めて知り考えた事やら

「うんうん！」と目にコンタクトレンズを装着したかのような事やら

色々な事が書いてあった

その中で、初めて知った事や目にコンタクトレンズの事柄は

今日の日記じゃなくて、後でまとめて書くとして・・・

先日、翻訳家の友人と話した時

この本に書いてあった事を検証する事が出来た

この本には、ジャズの表現に英語のリズムが重要な要素である

というような事が書かれていたのだが

彼女にその話をした時、英語について色々教えて貰う事が出来た

（彼女は翻訳家なので、当然英語と文学に詳しい）

私はその本で知った「黒人差別」問題について彼女に尋ねた

彼女のお姉さんは二度結婚しているが、どちらも外国人。

黒人差別をする夫の様子を聞かせてもらえた。

そして彼女は翻訳家の立場から

「なぜ、黒人のセリフの訳が東北弁になっているのか？」

という疑問を投げかけてくれた

確かに、小説に出てくる黒人もアニメに出てくる黒人も

ほぼ全ての黒人は、日本語では東北弁を喋っている

「～～ですだ」「おら」などなど

まずそこで、日本人の東北人差別について話し合った

黒人＝小作　　小作＝東北　　東北＝訛り

という図式なんだろうと。

だったら、長崎弁を喋る（彼女は長崎出身）黒人がいてもいいじゃない（笑）

なんて話しも出て「いつかそんな訳をしてくれ」なんて

笑ったのだけれど・・・

私はふと疑問に思った

英語にも地方訛りがある、テキサス訛りとかね

なので

「英語には地方と関係なく黒人訛りってのがあるのか？」

と尋ねてみた

すると、あるんだってね！

地方訛りってのではなく、黒人訛りってのがあるんだそうだ

その訛りは、文章化される時にも表記が違うんだそうだ

特有の訛りは、文章になったときにも一目で判るようになっているらしい

例えばここに議事録みたいなものがあったとしたら

その発言を白人がしたものなのか黒人がしたものなのか

一目で判るんだそうだ

そこまで「黒人には黒人の特性」というのがあるのだとすれば

やはりジャズの根底にある英語のリズムというのも

普通の英語を知っていればいい、というワケにはいかないのだろう

ビバリーヒルズで育った子供のブルースと

ニューオリンズで育った子供のブルースとでは

同じアメリカで同じ「英語」を話し、同じ音楽家の親を持っていたとしても

違うモノになるのは当然だ

日本だけを見て考えれば、地方訛りと言ってもたかが知れている

でも、アメリカはデカイ

そして、日本にも差別というのはあるけれど

アメリカに於いての黒人差別ほど、あからさまな差別は無い（と思う）

アメリカの黒人差別は、聞いた話だけで考えると

差別というより「区別」と言われても仕方がないくらい根本から違う

やはり、ジャズは黒人の言葉、或いはそいういう地域で育った人の言葉

なのだな・・・と彼女と話していて思った

彼女との話は、そこだけに留まらずナチスのユダヤ人差別

マークトゥエインの日本語訳

ソフィーの選択

大統領候補のオバマ氏

・・・・・と、色々進んでいったのだが、

一番私にとってビックリだったのは、やはり

英語の「黒人訛り」の事だった

翻訳を仕事にしている友人がいなかったら

きっと知る事のできなかった事だろう・・・・というより、確かめる事ができなかっただろう。

でもね、この話

お互いの娘がお絵かき教室に行っている間に

さびれたスーパーの二階のベンチに

スーパーで買ったペットボトルの飲み物を飲みながらの

おしゃべりで出た話なんだよ（笑）

お買い物をしているお婆ちゃん達は、まさかここの二階で

「アメリカの黒人差別問題」について語られているとは

思ってもいるまい（笑）