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写真館で家族写真を撮影しませんか。先月末、そんな話をブログに書いたところ、たくさんのお問い合せをいただきました。今日、福岡市にお住まいのご家族5人を僕の実家(宮若市)の若宮写真館にご案内しました。14〜5年ほど前に仕事でお付き合いをしていた男性の家族です。まずは、家族の集合写真。撮る側、撮られる側、互いに以前からの知り合いとあって、知人の家に遊びに来たような雰囲気の中でスタート。集合写真は最初、僕がシャッターを切りましたが、途中から、子どもたちだけの写真を、あらかじめ露出などを設定したカメラで子どもたちの父親が撮影。子どもたちはお父さんにしか見せない自然な表情。ポーズが愉快で、笑顔も最高によかった。お父さん、お母さんのツーショットは、子どもたちが撮影。写真館の主である父と僕は補佐役にまわり、後半の写真はすべて親子に撮ってもらいました。想定していた以上に大盛り上がり。写真撮影って、親子のコミュニケーションを促し、やり方次第ではエンタメにもなるんだと気付かされました。そばで見ているこっちまで楽しくなりました。通常の写真館と違うのは、プリントをしないこと。好きなだけ自由に機材とスタジオを使ってもらって、画像データだけをお渡しする、というスタイルです。開店休業状態の田舎の写真館です。「お代は気持ちでOK」と言っていたのに。ちょっともらいすぎでした。でも、それだけ楽しんでくれたということで。ありがたく頂戴いたしました。来月88歳になる父も張り切っていました。年寄りの生きる力になりそうな予感がします。本当にありがとうございます。料金を決めてほしい、との声が多数寄せられておりますので、一組10,000円で撮り放題(画像データ渡し)とさせていただきます。デジタル一眼カメラはNikon、Canon、LUMIX、SIGMAからお選びいただけます。手ぶらでどうぞ。撮影ご希望の方は安武までメッセージを。はなちゃんのみそ汁 青春篇 父と娘の「いのちのうた」 [ 安武 信吾 ]
2022.02.05
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こういうのは、ブログで公開するのはどうかなと思うのですが、近況報告も兼ねて、ということでお許しを。7月2日午前11時から福岡市南区高宮のアミカスで講演します。参加者のみなさまには、主催者から特製クリアファイル(はなちゃんのみそ汁の作り方)のおまけつき。申し込みはメールで:yasutake.kouen@gmail.com
2016.06.24
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本日、9月1日から西日本新聞の生活面で、連載「はなパパの食べることは生きること」が始まりました。毎週火曜日掲載です。尊敬するペコロス岡野さん、大好きな伊藤比呂美さんと同じ面です。たいへん光栄でございます。妻の千恵が他界して7年。泣いたり、笑ったり、泣いたり、泣いたり、いろんなことがありました。親としてまだまだ未熟な僕が、失敗ばかり繰り返しながらも、娘のはなは、今春、中学生になりました。よく育ってくれたものです。「えらいぞ、自分」と言ってやりたいです。(誰か言ってよ)連載では、娘との暮らしや人との出会いで感じたことをつづります。病気を患い、日勤職場に異動して以来、12年ぶりの記者の仕事です。このブランクはとてつもなく大きい。本を書くのとはまったくの別物。全然書けない自分の筆力のなさに、かなりショックを受けています。こんな自分に編集委員の辞令を出した会社は勇気があると思います。「こら、あかんばい。不評で打ち切り」なんてことになりませんように。皆様のご支援(定期購読)にかかっております。娘に飯を食わせるため、未来を担う子どもたちのため、連載を読んでくださるあなたのために。どれだけお役に立てるかどうか、やってみなければ分かりませんが、もうひと踏ん張り、がんばりたいと思います。皆様の温かい突っ込みと激励をお待ちしています。どうぞ、どうぞ、よろしくお願いいたします〜。
2015.09.01
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9月からの新聞連載の準備のため、過去のブログやメールのやりとりを読み返している。千恵が他界した直後、まったく仕事が手につかなかったころ。僕は出版部で編集の仕事をしていた。あのころ、どんなことを考え、何をしていたのか。ふらふらしながらも、手掛けた本は、熊本の食肉センターで働く坂本義喜さんと牛のみいちゃんの物語「いのちをいただく」だった。千恵の看病のため、しばらくの間、本の編集作業が中断していた。著者は助産師の内田美智子先生、監修は九州大学の佐藤剛史先生。2008年11月14日、剛史先生とメールで、以下のようなやりとりをしていた。メールの内容は、本の第2部「いただきますということ」の構成についてだった。安武さん先日はお疲れ様でした。昨日、安武さんも蒲江の村松さんにお会いしたそうですが私も会いました。こんな話をされていました。------------最近、小学校に招かれて講演に行く。そこで「命をいただく」という話をすることがある。子どもたちから「せっかく育てた魚を殺すのに かわいそうにならんの?」と聞かれることがある。きっぱりと「それは思わん」。この魚は、お客さんに喜んでもらおうと思って大切に育てた魚。だから、お客さんが喜んでくれるために魚を殺すことはかわいそうに思わん。でも、その魚が食べ残されたりしたら「かわいそうやな~。 せっかく育てた命を…」と思う。だから子どもたちに言う。「食べ物を残したらいけん。 食べ物を粗末にしたらいけん。 命を粗末にしたらいけん。 いただきますをちゃんといおう」-----------ということで、西園長、八尋さんにつづく候補は村松さんでいかがでしょうか。今日も市役所前にいるので取材をしようと思ったらできますが写真は、やっぱり海の前で撮りたいですね。12月に取材をかねて蒲江にいこうかと思います。佐藤剛史村松さん、よかこと言う。酒の席だったと思うが、その言葉をすかさずキャッチする剛史先生もさすがだ。第2部には、村松さんのほか、高取保育園の西園長、むすび庵の八尋さんも登場している。この本の完成を一番待ち望んでいたのは、千恵だったのかもしれない。佐賀県三瀬村の諸井和美さんに、この本の絵を依頼したのは千恵だった。出版祝賀会には、ホールフードスクールのタカコ先生、子どもがつくる弁当の日の提唱者、竹下和男先生もお祝いにかけつけてくれた。余興では、つきさんが「めまん」の格好をして、踊ってくれた。つきさんは、その後、千恵と同じ病で亡くなった。題字は、はなの文字。帯には、六本松さくら(千恵のハンドルネーム)の言葉を遺した。たくさんの人の思いが詰まった本に仕上がった。僕の再出発となった一冊。さて、と。連載の執筆が全然、進みません(笑)【楽天ブックスならいつでも送料無料】いのちをいただく [ 内田美智子 ]
2015.07.10
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きょうお昼ごはんを一緒に食べる人に新書をプレゼントしたいと思い、会社近くのジュンク堂書店に行ったところ、「実用書上半期トップ100」のタイトルで、ど~んと、本が並べられていた。大手出版社の本ばかりだな、とつぶやきながら見ていると。あ、あった~!!第18位「いのちをいただく」(著者:内田美智子、諸江和美、佐藤剛史)第58位「ここ 食卓から始まる生教育」(著者:内田美智子、佐藤剛史)1日に200冊以上の新刊が配本されている中、これは、実は、すごいことだと思う。世の中は、出版不況と騒いでいるが良書は売れるんだ。うん、うん。職場に戻ると、机の上に、「内田先生に講演をお願いしたい。空いているスケジュールを教えてください」と、ある小学校教諭からの伝言メモ。あの~マネジャーじゃ、ないんですけど。でも、子分ですが。何か?いのちをいただく
2010.09.02
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大学では教えてくれない大学生のための22の大切なコトお待たせしました。やっとこさ刊行。執筆陣は、佐藤剛史さん(九大助教)、内田美智子さん(助産師)佐藤弘さん(新聞記者)、渡邊美穂さん(元新聞記者)佐藤倫子さん(ワークショップ・ファシリテーター)フクイ*ユキさん(イラストレーター)の6人。書店さんからは、「表紙とタイトルが目立たない」とか、「どこの書棚に置いていいか分からない」とか、「また、ブックレット?売れても利益が少ないんだよね」などと、「ブツブツブツブツ、ブツブツ」と言われとるみたいですが、中身を読んでください。薄利多売で行きましょう。じいちゃん、ばあちゃんは、お孫さんに。とうさん、かあさんは、子どもたちに。大学生は、菓子パンと缶コーヒーをちょこっと我慢すれば買える値段です。走り続けてきた大人の人たちも、ひと休みして、ご一読を。たったの840円で人生が変わるかも。ゴーシ先生と作ったこの夏、渾身の一冊。どうぞ、ごひいきに。
2010.08.17
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宮田静一さん著「しあわせ農泊」の出版パーティー。安心院の農村民泊九州各地から駆けつけた平松・元大分県知事、「いいちこ」の西会長ら、そうそうたる顔ぶれの中、式次第の中に、はなの名前。笑った。貫禄の平松さん。県議会議員さんの横で、退屈そうなムスメ。撮影:安武はなそして、いよいよ、演奏。ふるさとを弾き語り。ノーミスでした。相変わらず、本番に強いのだ。ご褒美に、うにをもらった。(提供:佐伯市蒲江の橋本さん、まるに水産)しあわせ農泊
2010.07.07
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ipadをようやく手に入れた。シアトルズベストは、店内が無線LAN環境のフリースポットエリア。ここで、仕事をさぼり、アイスコーヒーを飲みながら、ブログを書いている。アプリケーションの数がすごい。iBooksを開いてみた。電子書籍の字は大きく、しっかりと読める。思ったより、軽くて小さい。プレゼンテーションもこれを持って行けばいい。20年ほど前、macのデスクトップを買った。デザイン用のソフトをいっぱい入れたので、100万円ぐらい支払った。しかし、ipadは、一番安いもので4万円台。いろいろと付属品をつけても、6~7万円。編集ソフトを買えば、本も作れないことはない。アップル社が、マウスを普及させたように、いずれ、この形が携帯パソコンの世界標準になるのだろう。iPad専用ソフトケース(カバー)大事なiPadをキズや埃から保護!!【iPad用液晶保護フィルム】Apple ipad アイパッド 保護フィルム スクリーンプロテクタ【激安500円 iPad用液晶保護フィルム】Apple iPad アイパッド 保護フィルム スクリーンプロテクターiPadスタートブック関連商品も続々、登場。
2010.06.03
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公私ともに、忙しくさせていただいております。「泣きみそ先生と弁当の日」「家族のために学ぶ 愛情相続」「しあわせ農泊 安心院グリーンツーリズム物語」「命の入り口 心の出口」「大学では教えてくれない大学生のための22の大切なコト」以上5本の新刊が6月に刊行予定。同時進行で目が回りそうですが、充実した日々でございます。以上、言い訳ではありませんが・・・すでに5月も半ばをすぎたというのに、内田美智子先生の出没情報、アップするのを忘れておりました。ごめんなすって!日時:5月1日(土)9:30~10:45講演会名:保護者会講演会場所:福岡県北九州市門司区大里新町11-7 敬愛小学校 アリーナお問い合わせ:敬愛小学校 TEL093-381-0611日時:5月7日(金)14:00~16:00講演会名:京築地方保育士協会保育士会研修会場所:福岡県行橋市中津熊501 ウィズゆくはし1F 多目的ホールお問い合わせ:京築地方保育士協会行橋支部 TEL0930-23-0065(かざぐるま保育園 中西様)日時:5月8日(土)15:15~16:45講演会名:柳川市保育所連盟第1回全体研修会場所:福岡県柳川市三橋町正行431-2 柳川市立三橋公民館 大ホールお問い合わせ:柳川市保育士会 TEL0944-72-0757(光照寺保育園 櫻木様)日時:5月12日(水)10:15~11:45講演会名:保護者会総会場所:福岡県北九州市八幡東区八王寺1-40 八幡カトリック幼稚園お問い合わせ:八幡カトリック幼稚園 TEL093-652-1006 中尾園長先生日時:5月15日(土)13:30~15:30講演会名:食卓から始まる性と生場所:岐阜県可児市下恵土3433-139 可児市文化創造センター レセプションホールお問い合わせ:可児ここプロジェクト TEL0574-61-0641 高山様日時:5月16日(日)13:30~15:30講演会名:今、ここにいるあなたにできること場所:愛知県小牧市篠岡2-23 小牧市東部市民センター 講堂お問い合わせ:ここプロジェクト TEL0587-37-5159 田中様日時:5月19日(水)10:00~12:00講演会名:ママのための食育講座場所:福岡県北九州市八幡東区桃園3-1-1 陣山市民センターお問い合わせ:陣山市民センター TEL093-661-1657 館長 酒匂様日時:5月21日(金)13:00~講演会名:JA埼玉県女性協総会記念講演場所:埼玉県さいたま市浦和区仲町3-5-1 埼玉県県民健康センターお問い合わせ:JA埼玉県中央会地域振興部 福祉対策室 TEL048-829-3432 長谷川様日時:5月22日(土)14:30~15:30講演会名:創立25周年 記念講演会場所:熊本県熊本市花畑町4-8 国際交流会館 大ホールお問い合わせ:生活協同組合熊本 いのちと土を考える会 TEL095-286-0460日時:5月24日(月)13:45~14:30講演会名:食育シンポジウム場所:福岡県福岡市博多区築港本町2-1 福岡サンパレス ホールお問い合わせ:NPO法人 日本食育協会 TEL03-3407-0419日時:5月26日(水)14:00~15:30講演会名:井原市愛育委員連合会・栄養改善協議会研修会場所:岡山県井原市上出部町658-2 井原市井原保健センターお問い合わせ:岡山県井原保健センター TEL0866-62-8224 三宅様日時:5月29日(土)10:00~11:20講演会名:保護者会講演会場所:福岡県福岡市南区老司5-29 福岡海星女子学院マリア幼稚園お問い合わせ:福岡海星女子学院マリア幼稚園 TEL092-565-0951日時:5月30日(日)14:00~16:30講演会名:いのちをつなぐ トーク&コンサート場所:佐賀県佐賀市日の出1-21-10 佐賀市文化会館お問い合わせ:ディーズコーポレーション TEL0952-33-1550
2010.05.19
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三瀬村の雪が融け、春の日差しが気持ちのよい今年の3月ごろだった。絵描きのかんちゃん夫妻が営むカフェ「クロモジ」でかんちゃんの旦那モロエさんが作るサンドウィッチを食べていたら、東京の雑誌編集者の人たちがやってきた。かんちゃんと仲良しの「ほいあん堂」さんの取材だった。かんちゃんの旦那が東京在住のライター大石さんを紹介してくれた。たまたま、パソコンを持参していたので、大石さんら編集スタッフに、製作途中の「いのちをいただく」を見てもらった。涙を流しながら、みんなが見てくれた。その後、完成した本を大石さんに送った。大石さんが、雑誌「天然生活」などで活躍中の作家、廣瀬裕子さんに本を渡し、廣瀬さんが、自身のブログ(12月8日、13日、14日)に「いのちをいただく」を紹介してくれた。Yuko Hirose オフィシャル ウェブサイト「廣瀬さんとは、いつか必ず会う運命にある」ブログを読んで、そう思った。こうやって、少しずつ、少しずつ広がっていく。村上春樹の長編小説「1Q84」ように爆発はしないが、「サンタクロースっているんでしょうか?」のように、幅広い世代の人たちに、長く読み継がれる本であってほしい。遠く、離れていても共感し合えるって気持ちいい。大石さん、廣瀬さん、ありがとう。サンタクロースっているんでしょうか?改装版いのちをいただく
2009.12.14
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郁恵ちゃん、そう呼んでいいのだろうか?でも、ぼくらの世代にとっては郁恵ちゃんなのだ。企画出版の打ち合わせで東京に行った。著者との打ち合わせの翌日。もうひとつの仕事、大手町のJAビルで開催中の「食卓の向こう側パネル展」をのぞきに行った。以前からパネル展の準備などでメールのやり取りをしていたJA担当者の近藤さんと芹沢さんに会い、名刺交換。「パネル展のギャラリーで野菜の直売所を併設したところ、きょうはラジオ番組の取材が入ったんです」と、2人は忙しそう。そのリポーターが、榊原郁恵ちゃんだった。近藤さんが紹介してくれたので、郁恵ちゃんに自分の名刺を差し出すと、「あ~っ、本、読んでますよ~」。びっくりした。「食卓の向こう側コミック編」や「いのちをいただく」など、郁恵ちゃんが読んでくれていたのだ。郁恵ちゃん、えらい!!人柄もテレビのまんま。明るい。笑顔がいい。「ファンだったんです。あっいや、いまもファンです」そう言うと、ニッコリ笑って、仕事中なのに15分間も立ち話に付き合ってくれた。別れ際に、やさしく声をかけてくれた。「子育て、がんばってくださいね」。さくらの記事も読んでくれていたんだ。お膳立てしてくれた近藤さん、芹沢さん、ありがとう。「郁恵ちゃんの元気ごはん~旦那はこれで痩せました~」なんてタイトルのレシピ本、作りたいなあ。
2009.09.10
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朝日の紙面に掲載された14日は、9万7000アクセスでした。なんと言ってよいやら。この数日間、ちょっと、熱くなってしまいました。頭を冷やしましょう。さて、せっかくの機会です。全国のみなさま、読んで後悔はしませんので、この場で、一押しの本を紹介させてください。いのちをいただく新刊「いのちをいただく」です。生きることは食べること。牛を屠殺する食肉加工センターが舞台の「食と命」を考える絵本です。著者は「ここ 食卓から始まる生教育」のときと同じ、食卓一座の看板女優、内田美智子さん、九州が誇るファシリテーター佐藤剛史さんのコンビに加え、さくらが大好きな佐賀県在住の絵描き、諸江和美さんが物語に絵をつけてくれました。帯には、生前のさくらのコメントが入っています。題字は、ムスメのはなが書きました。題字指導は、ムスメが3月までお世話になった高取保育園の井上先生。有機農家の八尋幸隆さん、玄米和食で有名な高取保育園の西福江園長、佐伯市蒲江の漁師、村松一也さんも登場!電車の中では読まないでください。きっと、泣いてしまうから。よろしくお願い申し上げます。下のボタンを1日1クリックしていただくとランキングに反映されます♪←ぽちっとな^^♪こちらも参加しています。クリックありがとうございます!クリック→人気ブログランキングへ
2009.06.17
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きょうは会社の創刊記念日。表彰を受けた。と言っても、特別な仕事をしての表彰ではない。永年勤続者表彰。久しぶりに同期生が全員集まった。みんな頭に白いものが目立つようになった。あっと言う間の20年だった。式典の間、これまでのことをずっと考えていた。入社は文化スポーツ事業部。最初は、美術展や将棋を担当。当時、まだ若かった棋士の羽生さんと飲みながら、しっかりがんばれ、などと頭を小突いた思い出がある。その後、企画事業部で大型イベントやコンサートなどを企画・運営した。20代後半で編集局に異動。警察回りからスタートしたときは、本当につらかった。殺人、汚職、暴力団抗争。夜討ち朝駆けの毎日だった。交通事故は毎日のように取材した。子どもがトラックに巻き込まれ、現場で母親が泣き叫んでいた。そのうしろで、おばあちゃんが路上でへたり込んでいた。子どもの死にまつわる事件・事故は、いまでも鮮明に覚えているし、忘れられない。着任して間もなく、他紙に特ダネを抜かれっぱなしだったときは、本気でビルの屋上から飛び降りようと思った。でも、踏みとどまって、よかった。次の赴任地の宗像支局で、さくらに出会えたから。不登校生の連載や地元漁師たちの取材、統一地方選に国政選挙、市町村合併などで走り回った。精神病の取材でカナダ・バンクーバーにも行った。支局勤務では一生付き合える仲間ができた。運動部時代に体を壊し、入院。米国同時多発テロ「9・11」のときは病院のベッドの上だった。サッカーワールドカップの取材は夢と消えた。そして、出版部に拾ってもらった。その直後、はなが生まれた。さくらのがん転移直後に連載「食卓の向こう側」が始まった。きょうの式典では、取材班キャップのヒロシさんが、「春秋賞」を受賞した。自分のことのようにうれしかった。いろんな職場を経験させてもらった。記者職が狩猟民族だとしたら、出版編集の仕事は農耕民族。耕し、種をまき、実らせて収穫を迎える。この生活スタイルが合っていたのか、ぼくの病は劇的に治った。さくらの手料理のおかげでもあるだろう。さくらが死ぬ直前まで、情熱を傾けたのがホールフード。5歳になったムスメには料理を教え込んだ。さくらの子育てについて書かれた記事が掲載された広報誌(取材・渡邊美穂さん)。4月から、ぼくも料理の勉強をすることにした。4月12日のホールフードスクール基礎コースで。玄米ご飯にごま塩、アラメと野菜の重ね煮、かぶの漬物、舞茸のみそ汁。タカコさんの講義風景。ムスメは小学1年生になった。最近、ママを思い出して泣くことが多い。保育園のときと、明らかに何かが違う。だが、心配はしていない。きのうの朝は小学校の門で、きょうはお風呂で泣いた。その都度、抱きしめる。しばらくして「パパ、泣いてごめんね」とムスメが謝る。謝ることなんてない。ママのこと思い出して涙を流すのは構わない。泣いてもいい。我慢はしなくていい。はなが大人になっていく証拠なんだから。どんどん、さくらに似てきた。穏やかで相手への思いやりのある、さくらのような大人になってほしい。きょう、いただいた表彰状と金一封を、さくらの遺影の前に置いた。手を合わせ、目を閉じた。「20年間勤めたよ。もう、折り返しをすぎたね」「しんちゃん、お疲れ~」と、やさしい声が返ってきた。あすからも早寝早起き玄米生活。これからも、どうぞよろしく。食卓の向こう側(1)すべてはここから始まった。食卓の向こう側1巻~10巻、累計50万部突破!下のボタンを1日1クリックしていただくとランキングに反映されます♪←ぽちっとな^^♪こちらも参加しています。クリックありがとうございます!クリック→人気ブログランキングへ
2009.04.17
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きょうは在宅勤務の日。週に2日、自宅で仕事ができる。今年2月からスタートした制度で、ぼくが第1号。正式な制度ではなく、今年7月までの試みで、この後、存続するかどうかは、ぼく次第。責任を感じるが、人事の担当者が同期なので、やりやすい。同僚の協力にも感謝しなければならない。さて、ムスメと一緒に朝ご飯と弁当を作り、朝食後、掃除、洗濯、犬のえさ、花の水やり、さくらへの祈り(最後かよ!)。いつものようにムスメを留守家庭子ども会に送り、自宅でコーヒー片手に新聞を読みながら一段落。リビングのベンジャミンに目をやると、出た。暖かくなると出てくるカイガラムシ。ベンジャミンの葉っぱが白く、ベタベタしている。始業までにわずかな時間があったので、早速、ベンジャミンをバルコニーに出して、観葉植物用の殺虫剤でシューッと噴射。あせったのがよくなかった。マスクはしていたのだが、手袋をしてなかった。右手の神経をやられてしまった。恐るべし、殺虫剤。病害虫にはこれ1本!住化タケダ園芸 ベニカDX 虫と病気【FGP0402_5】【ポイント5倍】よく効くけど、体が蝕まれてしまう。実は、農薬を使う人のほうが身が危ない。有害と思われている虫と私たちは共存しなければならない。カネにならない農の価値が分かる。そんな本です。農は天地有情「食べ物の向こう側」が見えてくる。午前中に局会で、出社し、緊急出版の打ち合わせ&新刊の最終チェック。夕方、大急ぎでムスメを迎えに行って、習い事のピアノ教室へ。ピアノ教室の間、さくらの遺言でもある料理教室の事務打ち合わせ。時間がない。つい、相手に対して口調が厳しくなるのが自分でも分かる。新刊の関係者に校正用紙を届け、ピアノ教室後に一時預かりをしてもらっていた知人の家で夕食をいただき、「帰りたくない」と駄々をこねるムスメを一喝。最後はとうとう、泣かせてしまった。あすの朝ご飯のみそ汁に入れようとスーパーで買ったとっておきの豆腐(男前豆腐)を知人宅に置き忘れ、殺虫剤をふって、もう12時間が経過しているというのに、右手の感覚が戻らない。時間がないと焦る。そんな状態で何かをやると、失敗したり、後味の悪い結果となってしまう。学び多き、在宅勤務でした。下のボタンを1日1クリックしていただくとランキングに反映されます♪←ぽちっとな^^♪こちらも参加しています。クリックありがとうございます!クリック→人気ブログランキングへ
2009.04.06
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朝起きると、あら、感心。あら、あら、あら。ほめてあげると、どこまでもやるムスメです。さて、久しぶりの講演。今回は飯塚市。太郎ソーリの故郷。さくらの旦那の故郷のすぐ近く。主催は、民生委員の女性たち。年齢は60歳~70歳ぐらいだろうか。田川、飯塚、直方、宮若、小竹、鞍手…国がエネルギー政策を石油に転換するまで、日本の近代産業を支え続けた旧産炭地、筑豊。「東京タワー」「青春の門 筑豊編」に登場するオカンたちには共通点が多い。料理がうまい。よく働く。男をうまく操縦する。金はなくても豊かに生きる術を持っている。近所の子を叱り飛ばす。言葉が荒っぽい。でも、やさしい。「なーんね、あんた。しゃんしゃん話さんね!」と、言われたわけではないが、ずっと、おふくろに囲まれている気分だった。講演後、「ご飯、食べようや」と誘われ、昼から刺身の盛り合わせ。筑豊の人たちは、食べ物にうるさい。魚も新鮮じゃないと、怒り出す。「ビールでも飲みたいね」「昼間っから、あんた、何言いよんね。お父さんに怒らるうばい。わっはっはっは」みんな、豪快だ。突然、つくしの話題になり、「私が秘密の場所知っちょう」と誰かが言い出すと、「私も知っちょう」「私も知っちょう」「何ね、つくし好いちょうとね」「あんたにだけ、こそーっと、教えちゃるたい」で、「秘密の場所」に連れて行かれました。振り返れば、うちの母親も、「あんたたち夫婦だけに教えちゃる。絶対、誰にも言いんしゃんなよ。秘密の場所やけんね」そう言って、2年前の春、さくらとぼくをつくし取りに連れて行ってくれました。「遠慮しんしゃんな、持って行きんしゃい」「持って行きんしゃい」「持って行きんしゃい」たくさん、いただきました。夜は、Vファーレン長崎の福嶋洋選手ご夫妻と「秘密の寿司屋」で晩ご飯。写真は、福嶋選手と、奥さんのあいさんから髪を結んでもらうムスメ。すると、カウンターから振り返る、顔に見覚えのある男。http://d.hatena.ne.jp/kab-log/20090303ゴーシ先生だった(笑)。弁当の日ゴーシ先生、入魂の一冊たい。こそーっと秘密で買うちゃんしゃい。下のボタンを1日1回、押しちゃんしゃい。←ぽちっとな^^♪こちらも参加しとるったい。クリック感謝しとります!クリック→人気ブログランキングへ
2009.03.18
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わたしのライフワークでもある仕事です。師匠のヒロシさんの企画です。以下、師匠ザビエルからのメールです。ぜひ、ご来場ください。絶対、損はさせません!!現在、展開中の食卓の向こう側第12部「価格の向こう側~私たちの生活防衛術」は2月末で終了。これを受け、3月1日(日)、シンポジウムを行います。あの「食品の裏側」の安部司さんも緊急参戦します今回は、今までの基調講演&パネルディスカッションという形式を変え、新たな方式にチャレンジします。まずは、昨年暮れから行った連載の振り返りからスタート。それに合わせて、連載に登場した方々に出演してもらいながら、話を深めます。 メーンゲストは、ありものを使ってすてきな料理・加工品を作ってしまう筑豊のスローフードの達人・長野路代さん。長野さんには、実演付きで、家庭と家族の健康を助けるスーパーテクニックを披露してもらいます。 それから、食べて地域を守る「鳴子のコメプロジェクト」など、「子どもがつくる“弁当の日”」同様、食から社会を変えていく具体的提案。「価格」の2回目に登場した荒木豆腐店の豆腐と、30円豆腐との食べ比べ、食育落語家の福々亭金太郎さんの落語なども実施します。また、ロビーでは、生産者と消費が出会うバザールも実施。長野さんの加工品や、八尋幸隆さんの有機野菜など、皆さんに紹介したい友人たちの逸品を販売します。詳細は、以下のとおりです。ふるってご参加くださいませ。★食卓シンポジウム参加者募集!■「食 くらし」シンポジウム 価格の向こう側・私たちの生活防衛術 ◇と き:3月1日(日)午後1時-4時 ◇ところ:パピヨン24ガスホール(福岡市博多区千代1丁目) ◇内 容:不況で厳しさを増すばかりの私たちの家計ですが、目先の安さだけを追い求めても未来は見えません。ありものを使ってすてきな料理や加工品をこしらえてしまう農家の主婦のスーパーテクニックを中心に、地域の暮らしを守る食べ物と、その買い方など、足元から始める具体的な生活防衛術について考えます。地域の生産者たちが作った新鮮野菜や豆腐などのバザールも開催します。 【事例報告】秋山公氏(農産物販売「ヴェルデ」代表)▽荒毛正浩氏(熊本県人吉市役所)▽長野路代氏(農産加工「野々実会」代表)▽八尋幸隆氏(農業)▽コーディネーター=佐藤弘、渡邊美穂(「食 くらし」取材班) ◇定 員:500人(定員で締め切り)※参加無料 ◇申し込み: はがきまたはファクス、メールで。住所、氏名、年齢、電話番号を記入し、〒810-0001、福岡市中央区天神1の4の1、西日本新聞イベントサービス「食 くらし」シンポ係へ。電話=092(711)5491、ファクス=092(731)5210。メールはkakaku@nishinippon-event.co.jp【バザール(予定含む)】長野路代さんの、無添加ノンオイルドレッシング荒木豆腐店の九州産100%にがり豆腐八尋幸隆さんの有機野菜ヴェルデの新鮮野菜産直や「蔵肆」の推薦調味料菊池・渡辺明人さんの無農薬茶ふくおか大地といのちの会うきは市・みのう農民組合:トラストのお味噌 醤油 大豆 柿栖、干し柿、えへへクレソン水俣市・佐藤英樹さん:無農薬の甘夏みかん築上町の地場産100%菜種油長野路代さんの無添加ノンオイルドレッシングなど安部司さんの新刊農文協の書籍宇根豊さんのサイン本「農は天地有情」人吉市の医食同源米ぼくも会場にいます。見かけたら、どうぞ声をかけてください。握手しましょう。ハグしましょう。下のボタンを一日一クリックしていただくとランキングに反映されます♪←ぽちっとな^^♪こちらも参加しています。クリックありがとうございます!クリック→人気ブログランキングへ
2009.02.23
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コメを送ったら、お礼にタラバガニと毛ガニが届きました。エビでタイを釣る。とは、こういうことだろうか。札幌の松本さん、ありがとうございます。もう、切りがないので、この辺でやめましょう(笑)。鮮度抜群、濃厚な味、これぞ、北海道ですね。さて、命日の11日は、内田美智子先生の講演会。会場は高取保育園です。保護者会で役員をしていた、さくらの企画でもあります。冒頭、西園長の迫力満点のあいさつで、会場は一気に燃え上がりました。食の大切さ、子育てのあり方など、内田先生と思いが重なる部分が多いのでしょう。のっけから、圧倒されました。講演の前に、子どもたちが歌いました。ムスメは前列の一番左。ごはんのいのちー、やさいのいのちー、さかなのいのちー、みんなーのいのちをー、いただいてー私たちが、いのちをいただいて生きていることを歌にしました。ただ、ただ、感動。この講演会、まだ始まってないんだけど、一体どうなるんだろうか?そんな感じでスタートです。内田先生の話を後ろの席で聴きましたが…なにがなんだか。いつもと違う。魂が…。しっかり、生きなきゃ。いま、すぐにムスメを抱きしめたい。後半は、追悼さくら。いのちとは?子育てとは?食卓とは?幸せとは?どっぷりと内田ワールドに。きっと、さくらも聴いていたに違いありません。翌日の12日は「弁当の日」シンポジウム。内田先生の講演に始まり、ゴーシ先生がコーディネーターを務めるシンポ。お昼は、パサージュ広場で、持ち寄り弁当を広げ、「いえーい」。九州を代表するファシリテーター、ゴーシさん。相手の良さや特徴を瞬時に引き出し、話を進めていく才能に感服。本当に恐れ入ります。広場では、タカコさんのホールフード講座も。その場にいた百貨店の担当者から「食育の講師に」とオファーが来たそうです。最後はエルガーラホールで、「弁当の日」の生みの親、竹下先生の独演会。圧巻でした。子どもたちのスライドを見せながら、さまざまなエピソードを披露。そのひとつ、ひとつが深い。暮らしの時間を取り戻さないといけない。そのとおりです。弁当の日を経験した子どもたちが日本を変えるかもしれない。それが確信に変わりました。満員のお客さんは、最後まで席を立ちません。佐賀のばあばさん、haruさん、患者の会のみなさん、だんごっ鼻さん、エリザベスさん。ブログにコメントを入れてくれる多くの人とも、初めて出会い、泣いて、笑って、感動して。こんなに楽しく、充実した日は久しぶりでした。こんな文じゃ、見てない人は、さっぱり分かりませんね。ごめんなさい。「ここ」(西日本新聞社)「弁当の日」(同)「まるごといただきます」(同)「生ごみ先生のおいしい食育」(同)「食卓の向こう側コミック編」(同)「玄米せんせいの弁当箱」(小学館)「台所に立つ子どもたち」(自然食通信社)「弁当の日がやってきた」(同)もし、よかったら以上の本を読んでみてください。本当に楽しい2日間でした。さくら、ありがとね。また、やっちゃいました。漫画家、魚戸おさむさんの横でサインをする、画伯はな(13日、岩田屋久留米店で)。
2008.10.17
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内田美智子先生の講演会にムスメと行ってきました。大分県由布市狭間町のPTA主催の講演会でした。今回も400人の参加者、ほとんどが「内田ワールド」にはまりました。涙、涙、感動と反省。講演後は、会場ロビーで、内田先生の著書「ここ 食卓から始まる生教育」を販売。内田先生もロビーに登場し、お約束のサイン会です。ふと、内田先生の横を見ると、ムスメのはなが座っています。何をしているのかと思ったら、本にサインをしていました。
2008.09.08
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和白青松園で、内田美智子先生の講演会がありました。元プロボクサー坂本博之氏、シンガーソングライターの川嶋あいちゃんが在籍していたこともある児童養護施設です。坂本さんたちの時代は、家庭が経済的に厳しかったり、不慮の事故で両親がなくなったりで、子どもたちが施設に預けられるケースが多かったのですが、いま、圧倒的に多いのは幼児虐待、育児放棄です。内田先生は、お産後の母親の心情をスライドショーで紹介。「私はあなたを愛するために生まれてきました」「お腹の中に爆弾を仕掛けられた感じ。破裂して腰から下が砕け散った。仕掛けたのは神様で、散ってバラバラに壊れたのは、自分が一番大切という勝手な思い。自分より大切な存在に出会いました」さくらとの出会い、さくらの闘病生活、5歳のムスメを残し、生きたくても生きることができなかったことなどを冒頭でお話されました。施設の子どもたちには、どんなに離れ離れになろうとも母親の子を思う強い気持ち、さらには、メールなどによる言葉の暴力が原因とみられる子どもたちの相次ぐ自殺問題にも触れ、「愛してくれる人が必ずそばにいる。どんなに運命をうらんでも自殺は絶対にいけない。ここにいるだけでいいんだよ」と訴えられました。いつものことですが、今回も泣かされっぱなしです。そして、いまのぼくにとっては勇気とやる気を奮い立たせてくれる内容でした。講演では、坂本夫妻についてのエピソードも披露。内田先生は前日に、坂本さんを取材されたようです。奥さんの涼子さんはさくらとのメル友でもありました。涼子さん、遠く九州から応援していますからね。きょうは、3日ぶりにムスメがみそ汁を作ってくれました。昨夜は内田先生から「ちゃんと晩御飯食べよるね」と言って手渡してくれた、シマアジの刺身と、ご主人が早朝に打ってくれた蕎麦をいただきました。2人で囲む食卓は、ちょっと寂しくなったけど、ムスメはいろんなことを話してくれます。保育園で飛び箱が飛べるようになったこと、竹馬ができるようになったこと、みんなが優しくしてくれること…。へこむことも多いけど、ムスメとの暮らし、子育て、結構楽しんでます。みなさんの善意と優しさに支えられながら、2人でなんとかやってます。
2008.08.07
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