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内容(「BOOK」データベースより)「僕の過去に踏み込む、君みたいな…無神経な人間ははじめてだ」怒りの滲むイズシールの声を聞いても、カイは怖くなかった。だって私は―イズシール先輩の味方になると決めたから。異形の敵・ロドーリーの攻撃で、現代日本に飛ばされたカイたち。彼女たちの前に、大天使・キュービドーの力を受けたという青年・雪村誠が現れた。元の世界に戻る手がかりを求め、誠と一緒に行動するうちに、カイはたくさんの“真実”を目の当たりにする。大天使の願い、ユイカの気持ち、そしてイズシールの過去。自分を取り巻く人たちの“想い”に触れ、カイの中で何かが変わり始める―。これは自分の願いを見つけた少女が、世界と向き合う物語。 面白かったー!が、3巻はまだかー!完結はまだかー!!1巻と2巻の間はそんなにあいていないのに、1年半経っても音沙汰なし。。しかも、間に他のレーベルで新作出手いる模様。。今までのロードリーの印象とは違い、人間に対する破壊衝動など皆無な様子な(しかもなんか色ボケな)キュービドー。あれこれ新キャラも出て関係性も見えて、新事実続々でようやく元の世界に戻ったのに、ここでこのまま長期お預けとかないよ!最終巻求む!!……まあね、出てくれたらいいんだけどね。出ないままという可能性も……。新キャラの女の子も可愛いなー。馬鹿風のおにーさんも可愛い。ていうかこの人の書くバカップルって可愛すぎる。あと、1巻中盤まで頑なだった主人公のカイが、なんかもうすっかりユイカにデレデレで安心の美味しさ……じゃなくて可愛さ。百合かというとそうでもないんだけど、微笑ましくてよいです。
2012年02月03日
【内容情報】(「BOOK」データベースより)俺は元軍人のココ。時々襲ってくる戦時の記憶に悩まされつつ、しがない便利屋として暮らしている。そんなある日出会ったのは、亡命中の皇女と護衛の女リリィだった。リリィは竜をも素手で殺せるふざけた肉体を持つ超人・ドラゴンキラーのくせに、人を殺すのも怖がる使えないヤツで…。規格外コンビのハードボイルドファンタジー。第3回C・NOVELS大賞特別賞受賞作。ハッ!「ハードボイルド」なんて言ったって、スニーカー文庫のみたいな俺が俺がって煩いギャーギャー勘違いな主人公ものだろ!と捻くれた目線で読み始めましたが……うわー、これすごい。面白いし、えげつないし、確かにハードボイルドしてるし。「BLACK LAGOON」の綺麗ごとが通じない感じの、荒んだ裏社会が好きな人はこれも好きだと思う、そんな世界観でした。で、キャラもいい。脇役の、酒屋の主人とウエイトレス達がめっちゃ好きです。冷静に見ると、やってることは世間的には限りなくアウトなんだけど、なんか憎めないし、いい人なんじゃないかなーとか思えちゃう魅力的な主人です。ま、ココという身内側の人間に対しての行動が目立つから、当たり前なんだけれど。登場当初から、この人のところは自然と「東京赤ずきん」の肉屋の主人のイメージで再生されていました。あの人も、主人公たちにとってはとてもいい人だったよなぁ。(「人肉販売」を生業にしていて、死体切るのとか大好きな、一般市民からするともうとんでもなく恐怖な種類の人でしたが。。)タイトルにもある「ドラゴンキラー」というのが、単純なすごい能力者という存在ではなく、竜の肉を食べて生き残ることが出来たほんの一握りの人たちという設定も、面白かった。万に一ほどの可能性にかけて、生きるために肉を食べることを選択しなくてはならない人。超人のドラゴンキラー欲しさのために、民の死体を積み上げた権力者の話。いいね!語られないその他ドラゴンキラーたちの背景を想像すると、それだけでご飯3杯というくらいに楽しめるわ!にやにやするわ!
2011年12月23日
【内容情報】(「BOOK」データベースより)「いらっしゃいませ~」背筋も凍るサワヤカさで、リナを出迎えたのは…歩く超常現象、白蛇のナーガ!!しかもなにやらメイドコスぅ!?ここは人里離れた森の中。人の気配もしないこんなところに、なぜかポツンと現れたのは、場違いなまでにギャルギャルしい一軒の店だった。思わず足を踏み入れたリナに、店でアルバイト中のナーガが微笑む!「ほーっほっほっほっほ。見たからには逃がさないわよリナ=インバース…」かくして。またまた不吉にトラぶりそーな予感でいっぱい。表題作「地底王国の脅威」、「魔の海のほとりにて」など4編の短編を収録。たとえ地の底、水の底。リナ=インバースのゆくところ、死してシカバネ拾う者なし。【目次】(「BOOK」データベースより)魔の海のほとりにて/ゴースト・ライフ/地底王国の脅威/スレイヤーズすぺりおぉる 今そこにいる女房久しぶりのスレイヤーズ。小学生の頃コレに嵌ったのがそもそもの始まりか。おかげで中二街道まっしぐらとなって現在に至る…という原点の作品です。で、すぺしゃる24巻。スクランブル・グリルあたりまでは新刊で買ってて、その後は暫くあいてちょっと古本屋でスイートポテト読んだりしたっけ。という具合でした。アニメRもさっぱり視ていないし、すっかり遠ざかっちゃってるなぁ。現在でもすまっしゅとして短編は続いているそうで、本当に長寿作品で改めて驚きです。久しぶりに読んだら、とても面白かったです。なんか視野が広いというか、変わった舞台の作品が2作あったのが面白くて。その1作目「地底王国~」は森の奥でドワーフがやっているお店が舞台でして、なんとそこはゴブリンやその他(リナにとっては)ザコモンスターたちの武器屋さん!そういえば奴らって武器持ってたよね、あれらってどこから…??という気がついてみればなんとも、な裏設定というやつでしょうか。なんとドワーフがわざわざゴブリンたち仕様にちょっと使い古したようにデザインした、けれどちゃんとドワーフ製の優良な武器防具だったとは!お店を見つけちゃった人間は、人界で他言できないように、アルバイトとして魔物にヒトを襲う商品を売る「共犯」にしちゃおうというわけで、今回はリナとナーガが魔物相手に店員になっちゃうという珍しい展開なのです。しかもドワーフ自体非常に接触が稀な存在らしく、リナも目にするのは初めてなのも面白い。で、さらに、基本的に色々非常識な展開に遭遇してきて、いい加減何にでも慣れてきているんじゃないかというリナ(+ナーガ)が、今回はあまりのショックにより本気で記憶隠蔽・捏造するような出来事が発生!しかも、その出来事を連想させる単語に無意識に震えてガタガタしちゃって、あれ…なんで?いや、でもなんかまあいいや!気にしない!みたいな普段のようなおちょくりではなく、本気の回避思考が働くのが最高にツボでした。そうか、あの2人でもそういう反応するんだー(*´∀`)「ゴースト~」は、幽霊退治の依頼を受けたら、幽霊ごっこしてる人間に逆に勧誘されちゃって、幽霊ごっこしたら非常に楽しくてむしろ結構本気になってきたwという、若い子の悪ノリ全開な話で、年相応のリナを見れた気がしてなんかほほえましくなったり。最後の「魔の海の~」は本当に珍しく、海の話でした。海と言えば、アニメ「TRY」でようやく海の向こうへ行けたわけですが、そういえばこの世界は降魔戦争や結界で囲われた世界だったっけ。今回は魔海(付近?境界くらい?)に沈んだ沈没船の財宝探しという、これまた珍しくずっと海の上なミッションなのでした。「海賊」という存在も出てきたり、謎の生命体も出てきたり、これまた今までのドタバタな「やっかいな人たちとの関わり」ではない話になっていて、面白かった。書き下ろしもこれに関しての話で、こちらもなかなか。京都市図書館のネットワークで見つかるのは、なぜかこの途中過ぎる24巻だけがぽつんと1冊だけ。他の巻もあったらいいのになー
2011年12月14日
【内容情報】(「BOOK」データベースより)「あたしはカイの魔人で力。あなたの敵は、あたしがやっつける」魔人・フジシロユイカは、カイに笑ってそう告げた。「今すぐ理解して欲しいのは、あたしは、あなたのものだってこと」この世界にはロードリーという、敵がいる。異形の彼らに対抗する適性が認められ、ターヴィス学院に強制入学させられた、英雄の末裔の少女・カイ。戦うために、彼女は別の世界の魔人と契約した。光と共に現れた自分の魔人を見て、カイは思う。人を殺す敵に立ち向かうなんて、こわい。本当は逃げたい。ここよりマシなどこかへ行きたい。でも、できることがあるなら。-それをやるしかない。これは、世界に立ち向かう方法が見つからない、少女たちの物語。今更マルタを読破しまして、ついでに購入したのがこの天使から百年シリーズ1冊目。後書きからしっかり、3巻完結のお仕事もらったの!と提示されているので、ああ、そうかこれはちゃんと3冊で終わるのか。ってことはちゃんと出すのか富士見。と思っていたら、、、2巻はすぐに出ているのですが、3巻はそれから1年経っても音沙汰なし……???うわー嫌な予感ーーーー……ファンタジー世界で、家を離れて学園に入学すことになった女の子、カイが主人公。(なんとなく名前で男の子と考えていたので、ちょっとびっくり。)で、そこは実は人類の敵、ロードリーと戦う人材育成の学校でしたという、ね。ちなみにこのロードリーというのは、ふらりと異空間(異世界?)からやってきて、人を傷つけ殺して血を見ることを「癒し」とする生物なのです。人間のような外見で、力が強いものは美形で、でも確実に人とは違う生物という。なんとなく、クレセントノイズの「来訪者」を思い出しました。あちらは名前の元ネタは聖書に登場する天使らしいです。ちなみにロードリーは人が戦争中に作り出した天使という生物兵器です。他国より強い兵器を…と研究しすぎるあまり、とんでもなくやばいものになってしまって、慌てて戦争やめてこれら天使を異空間に押し込めることにしたものの、そこの環境がよくないので天使たちがちょこちょこ出てきて、「癒される」ために殺戮しているというなんだか自業自得な有様です。まあ、普通の人はそんな過去のことも知らないのでひたすらに気の毒というか。。そのまま普通にファンタジー世界だと思って読んでいたら、呼び出された「魔人」にびっくり仰天。凄い設定です。だってこの「魔人」ってどう見ても現代日本の女子高生なんですもの!本でもゲームでもよく異世界トリップものとして、普通の女の子が魔法世界に入り込んで、巫女になったり戦ったり恋したりしていますが、それの逆視点だとは……面白いなぁ。が、ここでも野梨原さんなので呼ばれた「魔人」の少女はきょとんとするわけでもなく、1から10まで全てわかっててご主人様大好き状態で、非常によく出来た「魔人」状態。普通に現代日本で暮らしてて、いきなり呼ばれました。超能力もありません。でも転送中に全て把握して力も得ちゃって、すぐにでも戦闘オッケーな無敵状態です♪これかなりすごい。まるマのユーリもびっくりだよーユイカがさっぱりしすぎで可愛すぎなのでついそっち贔屓になって、ユイカに冷たいカイに苛々しちゃうこともありましたが、3冊でどうまとまるのだろうとわくわく読みました。そしたら最後の最後でユイカの世界(現代日本)にカイがトリップとな。え、なにそのマルタ・サギー。気になりすぎて、ひょっとすると未完なのかも……と思いながらも、2巻買っちゃった。絶対読んでもすっきりしないってわかってるのに買っちゃった。。あーあ、マルタ新シリーズで出ないかなあ。。そういえばクレセントノイズも未完だよね。。(一応、第一部完ではあるけれども)2巻→ クレセントノイズ→
2011年12月05日
【内容情報】(「BOOK」データベースより)“何でもは知らないけれど、阿良々木くんのことは知っていた。”完全無欠の委員長、羽川翼は二学期の初日、一頭の虎に睨まれたー。それは空しい独白で、届く宛のない告白…「物語」シリーズは今、予測不能の新章に突入する。てっきり過去話だと思ったら、時系列的に最新(当時)の話になっていてびっくりした。さらに巻末の予告ページ見て新章怒涛の刊行スケジュールにびっくりした。今までとは違って、女の子視点の物語です。最初から最後まで委員長ちゃんとブラック羽川(以降にゃんこ)で語られるストーリーは、今までとは違ってシリアス多めで痛いところも多め。阿良々木氏不在のため、今までのキワドイを振り切るような、怒涛の掛け合いもうんと少なめ。その分ストーリーと心理描写に割かれているので、私としてはとても嬉しい。いや、いつものも好きなんだけどさー。ずっとだと疲れるんだよねー。今回は誰かのために、誰かを救うために奮闘する話ではなくて、羽川が羽川自身と向き合い、自分を抱きしめる話でした。前作「黒」で強調された羽川の異常性について、ようやく羽川自身が認識し、向かい合うのです。王道です。たまらんです。で、さらに今回は傷物語の時に不在だった戦場ヶ原さんがご活躍です!傷の時はデレデレにデレてすっかり丸くなって、もう当初のキャラ設定もぶん投げて、むしろ存在価値がなくなったような描写でそれはそれは心配しましたが…いえいえ大丈夫でした!そして、めっちゃ可愛い!!駿河ちゃんのあのノリにもばっちり対応というか、相乗効果でどんどんやばい展開になりそうな位の女の子とのいちゃいちゃ好きです。あれ、なんか今までと話が違うぞ……?お泊りに来た(そんな軽いものではないけれど)委員長ちゃんを口上で翻弄しつつ、一緒にお風呂だとか眼福だとか胸の洗いっこしましょうとか、凄いことしてますよ!で、描写自体は少ないものの、ファザコンっぷり炸裂。おとーさんにもめっちゃ可愛い姿見せてます。うわぁ。これは父様も溺愛するわ。でもって、にゃんこ可愛い!もうこの子本当に可愛い!今回は今までとは違って、委員長ちゃんの眠った後に、バランス維持として現れている様で今までになく平和。作中で本人が言うには、初回と次と今回は「障り猫」というベースは同じでも、存在自体としてというか、個としては異なる存在のようで。でも相変わらず「にゃん」です。羽川視点ということは、猫時は地の文もにゃんこなので、全ての変換可能なところで「にゃん」が使われていてもう、お馬鹿っぽくてたまらん。(~にゃのか?とか、そんにゃこと言われても~、とか)しかも、終盤の自覚した委員長ちゃんから、長い長い手記とにゃんこ宛てのメッセージを残された時のにゃんこの頑張りっぷりったら!!同じく委員長が無意識のうちに生み出していた虎と対決することになって、猫が虎になんて勝てないよ!!って十分自覚しつつも、でもご主人のためにゃ!ご主人が頼ってくれたんにゃもん!!と頑張るにゃんこに、うるうる来ちゃいましたよ。ぐはーにゃんこ可愛すぎる!さらに、忍たん単体との会話も興味深い。にゃんこ時と委員長ちゃんの2回なのですが、忍たんったらすっかりいいキャラになっちゃって!吸血鬼エピソードでも委員長ちゃんはちょっと特別扱いだったものの、あくまで餌として見ていたのですが、今回はなんだか「身内」感覚になってません?いやぁ、これは何回か読み返したい話でした。にゃんこ可愛すぎる。そして、私はこの話でようやく羽川という子を好きになった気がします。今までね、嫌いではなかったけれど、別に好きじゃなかったのですよね。この子が活躍するより戦場ヶ原ちゃんの方がキュンと来てたし。
2011年11月24日
【内容情報】(「BOOK」データベースより)完全無欠の委員長、羽川翼。阿良々木暦の命の恩人である彼女はゴールデンウィーク初日、一匹の猫に、魅せられたー。それは、誰かに禁じられた遊び…人が獣に至る物語。封印された“悪夢の九日間”は、今その姿をあらわにする!これぞ現代の怪異!怪異!怪異!知らぬまに、落ちているのが初恋だ。ついに来た来た猫物語!予約待ちしすぎてもう半年以上、西尾維新作品を読んでいなかったよ…ということで半年以上ぶりに物語シリーズを読んだわけですが、、、導入長い!!序盤から3分の1くらいはずーーーっと阿良々木と妹の掛け合いです。しかも、あの、西尾維新節。面白いんだろうけど、こっちとしては早く委員長ちゃんのエピソードを読みたいのぉ!!とついに序盤を斜め読み&ページ飛ばしで読むという愚行を実行してしまいました。(ちなみに、ラストまで読んでからちゃんと読み直しましたよ)当初から前提としては語られながら、一切詳細が明らかにされていなかったゴールデンウィークの猫について、ようやくここで語られます。こういう手法ってあれだよね。西尾さんだからちゃんと出してくれた(環境としても出せた)けれど、下手すると……っていうか結構な数の作家さんだと、何年経っても出なくて読者しょんぼりーっていうパターンですよね。時系列としては吸血鬼の次の猫なので2冊目なのですが、さすが西尾維新。まだ存在も知らないエピソードやキャラを持ち出す会話をキャラがするなど、お遊びとメタ要素もたっぷり。安心の物語シリーズですよ。委員長ちゃんの衝撃の家庭環境がついに、阿良々木氏の目と委員長ちゃんの言葉で読者に伝えられます。いやぁ、酷いね。これを読んでから、以前の蝸牛のエピソードなど読むと、より痛い。けれどそれに対しての忍野氏の見解も印象的なのです。あの酷い家庭環境は「両親」が悪いのではなく、ほかならぬ委員長ちゃん自身に原因がある、というもの。いつでも正しすぎる人間と居ると、気が狂っても仕方がないという。あ、勿論、一般の家庭内の虐待の話ではなく、あくまで委員長ちゃんの場合ですよ!これまでも散々、阿良々木氏から語られていた翼嬢の特異性が原因だと。いつでも優しすぎて正しすぎて、完璧すぎる故の、問題性。つい激昂してしまい手が出た父親に、にっこり笑ってお父さん、女の子に暴力を振るっちゃいけないよ。なんて落ち着いて言える子、確かに怖い。戦場ヶ原さんのエピソードの前なので、もうすっごく阿良々木氏の恋心は委員長ちゃんに向いているのがなー、しょうがないんだけどなー、うー、なんか寂しいよぅ。。面白かったしようやくの情報開示にスッキリしたけど、でも、やっぱり高いわ。。
2011年11月22日
【内容情報】(「BOOK」データベースより)闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。地上最強を自称する少年アドレットは、その六人、『六花の勇者』に選ばれ、魔神復活を阻止するため、戦いへ向かう。だが、約束の地に集った勇者は、なぜか七人いた。その直後、霧幻結界が作動し、七人全員が森に閉じ込められてしまう。七人のうち誰かひとりが敵であることに気づいた勇者たちは疑心暗鬼に陥る。そして、その嫌疑がまっさきにかかったのはアドレットでー。伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、堂々始動。吉祥院図書館の新着の棚にて発見。なんか新しい本だし、1冊目だしと即借りてきました。味方の中に、一人の敵。さて、誰か。要は人狼です。誰かわからない「7人目」に嵌められて、「7人目」にされて他6人から追われる主人公が、手練手管で頑張るストーリー。なので今回は魔人や敵の異形についての詳細はとっても少なくて、場所も限られた土地の中で、登場人物もメイン7人+モブのみ。日数も1日2日くらいなので話がまとまってて読みやすく楽しかった。キャラが年齢低めなのがちょっと気になりましたがー。いやね、おっさんが居ないのですよ。潤いが足りない!一番年長風の、聖者たちの長と紹介されている六花の1人すら、20代後半という…。しかもそれで聖者仲間の少女から「おばちゃん」って呼ばれてるよ。。★以下ネタバレ★今巻の最後は、なんとか7人目を見つけた勇者たちが、さて進もうとしたら「遅れてすみません!」って新しい子が登場。……あれ、また7人???っていう、ホラーかコメディみたいな最後でした。えーと、、、2巻目も人狼ネタってことはないよね?てっきりこれはそういうオチで、全部片付いて新しいネタで2冊目だろうと思ったので、amazonレビューにまた人狼なの??ていう不安の声が多かったので急に気になったのです。しかしなー…最後に現れた子が正式勇者で、こんだけ頑張ってた今回の人たちの中に、実はこっそりまだ間者が居たとなると、なんか恐いわ。今巻の7人目も他の勇者がちゃんとした勇者だと確信していたみたいだけど、7人目も知らない魔人側の存在が紛れていたとしたら……ああ、一体何重の罠だろう。恐すぎますわー。さてさて。「堂々始動!」という紹介文を見ても、続編は確実みたいなので楽しみ。当然のように許容されている「六花の勇者」についてもきっと裏があるに違いない!となんだかよくわからない期待をしつつ、待ちながら「戦う司書」も読んでみようかなーと考え中です。
2011年11月07日
【内容情報】(「BOOK」データベースより)聖なる者を堕落させることで、悪魔は悦びを感じる。だから、すでに滅び去った神を、人間が創出することを彼らは容認していた。そして研究を重ねた結果、神は創り出された。―浜ヶ崎高校に通う美奈子は、一馬というカレと幸せな毎日を送っていた。しかし、部活が忙しくなった一馬と会えない日々が続き、以前から話題になっていた夢の中のアイドル・稀崎ケイと出会ってしまい…。……うーん。。何がしたかったんだろう。いや、書きたいことが多すぎで、絞れていない&まとめきれていないって感じか。FFみたいな長いストーリーの、すでに本編知ってる人向けダイジェストって感じで、小説として、しかもこれ1冊だけで完結しているにしては無茶すぎでした。話は飛ぶし、消化不良のエピソード多いし、ページ数や行動で結構目立つはずのキャラがキャラ立ってないし、肝心の「神」にしてもなんかビジュアルとかきっかけとか存在とか話し方とか、全部要素がばらばらでなんだか……びみょんーー萌え絵なのでもっと萌え狙いで来るかと思えばそうでもないし、主人公ウザイしヒロインもなんかテンプレだしびみょんーー高校生カップルで、結構「イマドキ」感あふれ出すテンプレビジュアルの癖に、いちいち「キス」「キス」「キス」うっさいわぁ!キスのことしか頭に無かったり、デート行こう→映画見ようっていう、なんか全然きゅーんと来ない恋愛描写が挟まってるのがわけわからんぜ。公式のタイトル紹介ページに『サイコ・ホラーの決定版』とあるけど……どこがやねん。作者の異次元ぶりという意味ではサイコでホラーかもしれないが、ストーリー的にはどうなのよ。洗脳された女生徒ズに追いかけられるとこくらいじゃね?山場も盛り上がらないし、唐突だし、そもそもなんでこれで出版されたのだ。というくらいに謎の多い1冊。
2011年08月28日
【内容情報】(「BOOK」データベースより)「モノスの戦」から半年後の初夏。絵の師匠チェントのお供で、「九都市」東部の辺境都市、オクタを訪れていたマーニの前に、ひとつ目の怪異―全身が淡い象牙色に輝く白い銀目―が現れる。その銀目こそ「ヘクウルシュ」、遠い昔にオクタを襲った古の魔物に他ならなかった。白い銀目の魔法に捕われ、さまよいこんだ奇妙な谷で、マーニが出会った盗賊の頭は、自らを「凶運のチャズ」と名乗るが…。第6回電撃ゲーム小説大賞“大賞”受賞作第2弾。正統派ハイ・ファンタジー、満を持しての第2巻登場。【内容情報】(「BOOK」データベースより)“時の円環”に捕えられ、上古の時代に迷い込んだ魔道師見習いマーニは、ひょんなことから“凶運のチャズ”と行動を共にすることになる。“凶運のチャズ”―名うての盗賊にして、片目の盗賊王ゴヴァナンの信頼も篤い一の頭。だが自らの根城を失ったチャズは、ゴヴァナンから苛酷な代償を課せられる。何と、“森羅の森”に棲む正体不明の化け物・グードゥーを狩れというのだ!マーニはチャズ一味と共に、ひとつ目の怪異達が跋扈する森羅の森に赴くが…。第6回電撃ゲーム小説大賞「大賞」受賞作第3弾。【内容情報】(「BOOK」データベースより)黒山の人々と共に生きていく決心を固めたマーニ。だが、厳しい冬の訪れとともに、事態は不穏な方向に動き始める。盗賊達の一の頭「凶運のチャズ」が、盗賊王ゴヴァナンと決裂。公然と叛旗を翻したのだ!一方「谷間の都市」オク=トゥムでは、ホリンが父殺しの罪に怯え、徐々に心の平衡を失いつつあった。そして、未来の歌に歌われる「スールの日」。魔道王スウァルタは遂に、黒山攻撃の命を下すが…。第6回電撃ゲーム小説大賞「大賞」受賞作第4弾。「凶運のチャズ」編、いよいよ感動の完結。……なんてこった!?先日思わぬ発掘品だった『リングテイル』。即日続編を注文して、到着早々読みきったわけですが……まさか、タイムとリップとは!上のあらすじの通り早々にはるか昔へ迷い込んでしまったマーニちゃん。結局最後の最後になるまで戻れなかったうえ、回想のようなシーンも皆無のため……1巻終了後の王様や、語られていなかった先生との追加エピソードなんかも皆無でした。ていうか本気で王様が出ない。欠片も。萌えが、憩いがー!!でまあ、ストーリーはやっぱり面白いのです。マーニが過去に迷い込む、という過去があってこそ成り立つ現在があって、このタイムとリップもまた運命の輪の必然だというのがよいねぇ。過去を変えようと奮闘できるほどの知識もない昔というのも、いい。現在に戻ったマーニは、相変わらず将来の約束された有望な魔術師見習いで、その上に失われた歴史や、失われた知識・真実を唯一知る存在なわけで。マーニ自身の特異性も強調されたチャズ編により、わかったことと深まる謎といったら!この後もさぞ面白い展開になりそうなわけですが……続編が出てない。。続編希望!電撃じゃないどっかからでも出ればいいのに!
2011年08月05日
【内容情報】(「BOOK」データベースより)魔道師達が幻影を描き、怪異と呼ばれるひとつ目の獣が跋扈する国“九都市”。おてんばだががんばり屋の魔道師見習いマーニに、ある日突然幸運が舞い込む。なんと“九都市”最高の魔道師フィンダルが、マーニを弟子にしたいと言うのだ。時あたかも“九都市”の命運を賭した戦のさなか。マーニはフィンダルと共にいさんで王の軍に加わる。だが戦況は苦しく、“九都市”の王はついに伝説の騎士“勝ち戦の君”の召喚を決意する。王と共に赴いた隠された都で、マーニが目にしたものは…!?第6回電撃ゲーム小説大賞「大賞」受賞作。圧倒的なスケールで贈る、正統派ファンタジー巨編、堂々の登場。本を処分していて、数年ぶりに発掘した1冊。でも・・・これって読んでないんじゃない?とあらすじの「正統派ファンタジー」の文字に惹かれて読んでみることにしましたら、これが大当たり!amazonのレビューにもあるように、「電撃文庫風じゃない」懐古調とも思えるしっかりした世界・文章に満足。「きゃ~~~」「なんでオレがっ!」とかそういう文章は、欠片も出てこなくていい感じです。なんか『キリス=キリン』とか好きな方は気に入るんじゃないかな。(私はあれは斜め読みにしちゃいましたが・・・)全然甘い描写はないし、浮ついたシーンもないのだけれど、主人公のマーニとフィンダルに萌えた。本当に彼個人についてページが割かれているとかは全く無いんだけど、でもすごく好きなタイプですから、フィンダルって。影を背負った年齢不詳(時が止まった系)の中年。しかも無口。しかも超強い。これが美味しくないはずがない!歳の差~♪なところもまた美味しいね。もう1人の重要人物・軽薄さと力の足りなさが目立つ、若き王様も美味しい。後半の軽薄返上後の頼れる王様姿にはキュンで、今後の彼がたいそう楽しみですが、立場的に魔術師のマーニとはどうこうってならないんだろうなぁ。出てくる魔物が可愛いのも癒されポイントです。一つ目だって魔物だって、お腹に口があったって、ちっこい猫みたいな姿だったらいいんだよう。可愛いよう。大団円とは言えない切なさ香るエンドでしたが、こーいうのも非常に好み。でももっと他にも読みたいな・・・と検索したら、4巻まで出てました。マーニの恋愛話はあるのか!まさかのフィンダル様再登場はあるのか!王様はちゃんと寝首をかかれず王様でいられるのか!そして、荒れた国は復興していくのか!予備知識は入れずに大人しく到着を待つとします。(早速注文したのだ!)美味しいポイント・歳の差・軽薄王・あまり構ってくれない留守がち寡黙な強力魔術師・犬と猫(ただし姿がそれっぽい魔物) 巻を追うごとに表紙が微妙になって行ってるのは気のせい・・・?4巻の顔めっちゃ怖いんですけど・・・
2011年07月29日
内容紹介さまざまな異種人類が集う露天市で知り合った猫のケイティと蜥蜴のベラフォード&種族不明のヴィンセント。そこに猪を担いでやってきた《ごちゃまぜ》のダムーは、食料と共にトラブルも運んできたのだった! 内容(「BOOK」データベースより)美麗な羽をきっかけに知り合ったベラフォード&ヴィンセントとケイティ。そこに猪を担いでやってきた“ごちゃまぜ”のダムーは、食料と共にトラブルも運んできたのだった!ご存じ用心棒四人組の初めての出会いを描く「そして四人は東へ向かう」ほか、“蛇”と“鰐”の種族を超えたラブロマンス「木に登る鰐」、空から舞い降りた“鳥”と若き“獅子”の美しき友情「蒼天に輝く」など全5編を収録。愛と冒険に満ちた珠玉短編集。受け取った瞬間、スニーカー文庫とは思えない厚みにびっくり。いやーほんと分厚い。スニーカーでこの厚みって見たことないかも。しょっぱな1作目はヘンリーが種族違いの鰐の彼女に求婚する話で、ヘンリー好きの私としてはなんともプチショック。。シリーズ1作目から大好きだったのになぁ……まさかこんなところでラブになるとは……。が、好青年というところより大蛇ってところにときめいて、それは人間の女の子が生理的嫌悪で蛇姿を受け付けられないってエピソードがツボだったので今回みたいに蛇を苦手とする人がいない話の時はあまりときめかないことに気がつきました。蛇を苦手な人がいない話だと、ただひたすらに好青年で格好いい蛇姿だしなぁ。鳥と獅子の話は、異種族の若者の交流だけでも甘酸っぱくて(え?)キュンなのに、殺人事件の解決というハラハラも含まれ、さらに無敵乙女登場とか、もうなんていうか美味しいところ尽くしで非常に満足でした。で、その鳥と獅子の話の最後でちらっと出てきた水牛が次のお話の主人公。人界からやってきた好奇心旺盛なジュエリーデザイナーと、心優しくのんびりとした水牛との友情話。そこにそれぞれの恋愛が絡んだり友達の危機を救いに、などザ・男の友情物語!こちらも茅田さんだけあって美味しい。タイトルにもなってる主要メンバー4人の出会い編は、意外なことにちょっと物足りないと感じちゃいました。面白くないわけではないけど……他が良過ぎたのかな??あと、気がついて良かったのか悪かったのか微妙ですが、私……キャサリンと絡まない時の4人って、そこまで好きでもないかもしれない。。新刊早く出ないかなー
2011年06月05日
「悪徳神父ぶってるくせに、実は正義の味方なんだから」 都会ではないが、田舎とも呼べない古い都市『カープト・レーギス』美貌の神父ヴェドリック・ヴェスターが赴任した途端、現れたのは喪服姿のうら若き未亡人。亡き夫を偲んで教会にやってきたというが……? ヴェドリックを中心に、守護天使のオフィエル+妙な悪魔アンシャール・アンドゥリィル・アレグリオスまでが集結して、カープト・レーギスはにわかに騒がしくなる。吸血鬼騒ぎに翻弄される都市で、神父と悪魔と……「おまけ」の天使が送る恋(?)の駆け引きはいかに……? あー少女小説読みたいぃぃぃ!!!と発作のように思い立って借りてみました。いやー面白かった!シリーズ1冊目という前提があるな…というやや飛ばしたテンポです。きっとこの設定も後で何かあるに違いない…!と思いながら読んでおりました。猫かぶりの激しい強力&鬼畜神父と、彼を気に入る強力悪魔(正体不明?)と、強すぎる力を持つ神父を加護している純情天使のやりとりがとても楽しい。特に悪魔と神父が美味しすぎて、ああ、もう女性版でも男性版でもいいから、どっちでもいいから恋愛展開になってくれよぅぅぅ!!!と身もだえしながら読みました。そうなんだ。アンシャールが基本女性型だったら普通に少女小説的恋愛だろうし、男型が基本(だよね?)の今だってBLレーベルなら美味しい展開一直線だろうに。ああ、この2人で恋愛が読みたい。激甘でなくてもいいので、恋愛関係になるんだ♪って期待できる環境が欲しい。そう思って読んでおりましたが、今レーベルの公式サイト見たら、「恋(?)の駆け引きはいかに……?」って書いてあるじゃないか!え、なるの?恋愛あるの??あると嬉しいけど、無くても面白そうなので、ひとまず続編は読みます。
2011年05月19日
【内容情報】(「BOOK」データベースより)やる気なし、根性なし、能力なしの事務所の所長が、凶器あり、指紋あり、目撃者あり、動機もありで現場不在証明なしの被告人の無罪証明を頼まれた!?茅田砂胡の新境地。ようやく順番が周ってきました~アマゾンのレビューが微妙だったのであまり期待していなかったのですが、うん…なんかね、やっぱりいまいちでした。。1巻だからキャラの説明が多いのと、それにしてはキャラの魅力が伝わらないし、印象薄いんですよねぇ。ここのところデルフィニアやクラッシュブレイズシリーズなど、長期シリーズで今更キャラの説明がいらないようなものばかりだったので、舞台やキャラの説明は殆ど要らず、ストーリーややり取りを十分楽しめたのですが、さすがにこのシリーズ(化する気満々ですよね?)じゃ無理でした。桃太郎と仲間たちにちなんだキャラの名前も、なんだかありきたりというかあざといというか、今更感があり白けてしまいましたし、無能で頭の弱いパターンのルウみたいなここほれワンワンな主人公も好みじゃないし。。相変わらず女性陣の逞しさやスカッと爽快ぶりはたまらんのですが、今回は主人公側もモブも男性陣にさっぱりときめけず。あーもう消化不良!そう。男性キャラが気に入らないのです。クラッシュブレイズでも気になりつつあったのですが、なぜ次から次へと美青年・美少年大集合なんでしょうかねーいやまあ、そりゃ小汚いおっさんより美少年の方が書いてて楽しいかもしれませんが。でも今回みたいにどのキャラも細め・美形・若いときて、あげく「女の子に間違えられる」とか女顔、美少女顔とか、もういいわ!ってなるのよーデルフィニアの時はがっしり男前バルロとか、美男子でもしっかり「男」のナシアスとか、美形だけどしっかり野生派イヴンとかおっさんのドラ将軍とか、ただ綺麗で可愛くて細いだけじゃない男性がいっぱいいたのにねぇ。。惜しい……(少女時代に買ってた)コバルト文庫を読んでいるような気分でしたー。。
2011年03月25日
【内容情報】(「BOOK」データベースより)レティシアは至って気楽に声を掛けた。「よう、ニコラ。久しぶりじゃん」はじかれたようにニコラが飛び上がった。悲鳴を上げなかったのが不思議なくらいの過剰反応だった。ニコラがこれほど恐怖を覚え、緊張しているのには理由がある。レティシアは小柄で陽気で気さくな性格で、まさにどこにでもいる典型的な少年の一人だが、その正体は殺人鬼である。「その…誰か紹介してもらえないかな。こういうことに慣れていて、秘密厳守でうまく処理してくれる人」「ひょっとして俺を犯罪組織の構成員かなんかと勘違いしてねえ?」ニコラの眼が丸くなる。「…違うの?」─連続猟奇殺人事件の犯人(!)だったニコラが、被害者(!?)だったレティにまことに大胆な頼み事を?クラッシュ・ブレイズ、これにて終幕。レティシアとヴァンツァーの話が収録されています。普段は一般人には関わらない彼らが、それぞれの判断であえて自分から人に関わっていく話。大きく派手ではないけれど、どちらもそも分丁寧で楽しく感じました。特に、ヴァンツァー。この子が盲目の美女(と母親)を気に入って、好青年モードになってあれやこれやと気にかける姿はもう、悶絶!女性二人がヴァンツァーの気に入る性格(彼の美貌にくらくら来ない)というのが前提なので甘い雰囲気にこそなりませんが、そこは脳内補完。終幕、とあるけれどそれっぽい描写は無く、あくまでいつものクラッシュ・ブレイズでした。終わりも含めて。でもまあ、クラッシュ・ブレイズって実際、巻を通して残る謎や、続くことってほとんどないので、いつ「これで終わりです」って言われても不思議じゃないんですよね。デルフィニアのような長編をまた読みたいなぁ。
2011年02月12日
【目次】(「BOOK」データベースより)「零崎一賊」─それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。汀目俊希として中学校に通う零崎人識の許に、友人を名乗る人物が現れた。“殺し名”序列一位、匂宮雑技団の次期エース、匂宮出夢である。その口から発せられた『お願い』とは…!?新青春エンタの最前線がここにある。うわーん切ないようぅぅぅ!!あっちこっちで語られていた、人識と出夢の関係です。待ってました!2人の関係の結果はわかっているものの、その過程と行動に至るまでの出夢くんの思考はなんともびっくり。読んでいてあまりの刹那さと切なさに胸が痛くなりました。。2人とも単体でもすっごく可愛いし、そんな2人がいちゃいちゃしているともうめっちゃキュンだったので、出来ればあの蜜月がずっと続いて欲しかったよーーーでも、切ないからこそいっそうキュンともするのですけどね。むぅ難しいところです。他には相変わらず双識にーさまの変態ぶりを強調するエピソードや、策士ちゃんや玉藻ちゃん、本家ジグザクだったりと、懐かしい人が出てきたりとにまにまできる描写も多く嬉しい1冊でした。ただなぁー本編読了後には死んじゃってる人ばっかりっていうのがなぁ。。まあこれはどの本読んでもそうなのですが。。主人公はハッピーエンドで周りも大団円ってのが好きなので、面白いけど面白い分だけへこみますーてか、双識にーさまの人間試験ではそんなに思わなかったのに、こうやって他の本を読んでいくとどんどん変態性が目立つようになりますねぇ。策士ちゃん目線の描写には本当に笑わせていただきました。で、にーさまに困ってる策士ちゃんは凄く可愛いので、にーさまに困れば困るほど、にーさまの変態性が増せば増すほど、そんな策士ちゃんの好感度が私の中でどどんと上昇する不思議♪けどまあ、そんな策士ちゃんは本編ではとっとと退場なんですがー。むぅ。。 図書館で予約
2011年01月14日
【内容情報】(「BOOK」データベースより)ウィンスロウ家のお嬢様キャサリンは、旅先で知りあった風変わりな用心棒四人組に魅せられ、そのひとり、「蜥蜴」のベラフォードの似姿を、美術の授業で描いてみた。しかし、彼ら用心棒たちの、動物に形態変化する能力に注目していた、秘密結社がこれに気づいたから、さあ大変。キャサリンは、自らの不注意がひき起こした大騒動に、父親が止めるのを振りきって、ふたたび飛び出した!痛快無比のアドヴェンチャー・ストーリー第2弾。【内容情報】(「BOOK」データベースより)ウィンスロウ家のキャサリンは、秘密結社に狙われたベラフォードを助けるために、ゲルスタンへと旅立った。しかし、最初に訪れたライエ州で、彼女は異種人類に間違われて捕らえられてしまう。その州は、住民全てがアナザーレイスに対して、強い偏見と敵意を持っていたのだ。領主の城館に虜囚となったキャサリンは、そこで意外な人物と出会うのだが…。型破りのお嬢様の大冒険は、用心棒四人組を巻きこんで、さらにヒートアップ。前巻「レディ・ガンナーの冒険」を読んだのは10年前くらいと、かなり久しぶりにシリーズ続きを借りてみました。当時はイラストの草河さん目当てだったので、数年後にデルフィニア戦記を友人に借りて茅田さん大好きになっても、しばらくこのシリーズのことは頭になかったのです。で、気がついても買うほどではないなぁと放置していたのですが、ふと見たら図書館で予約待ちなしだったので借りてみました。今回は前回で印象が強かった、蛇の人が大活躍でした。が、こうして活躍されると昔の自分のイメージと違っていて、当時ほどキュンとすることはなくちょっと残念。イラストの短髪でキラキラさわやか好青年、ってのがね、ちょっと髪長めの草食又は人格に問題あり系の人が好きだからどうしても。。冒険では変態姿が蛇で、主人公や連れに非常に恐怖されていたところに、なんていうか保護欲とか母性本能とか女の自尊心をくすぐられたものです。が、今回普通にアナザーレイスからは人気者の男性と言うことが発覚しましたし。むぅ。話は茅田さんだけあってぐいぐい進むストーリーに、痛快な主人公と胸のすく勧善懲悪。読んでいてとても楽しい。そして合間合間にぐさっとくる描写や不快感をもよおすエピソードもばっちり☆もともと薄いスニーカー文庫ということもあり、あっという間に読み終えちゃいました。その後の宝石泥棒と皇子3冊も読みましたが、全編通して主人公が自身の立場をフル活用しているのが素直でいいなぁ。同じ性格で同じ行動力でも、町娘さんだとこうもいかないって流れがとても多い。外務補佐官の令嬢で、地方に行ったら中央の役人の娘で他国では外国の要人の娘。その地位と財力フル活用で暴れまわるから、もう周りの大人(主に敵)が可哀想で仕方がない笑あ、今月中に外伝発売だそうですよ! レディ・ガンナー外伝 楽天ブックス内 茅田砂胡
2011年01月12日
せっかくなので文庫版の表紙貼ってます。私としては旧の表紙イラストの方が好みなんですけどね。というわけで後は零崎シリーズを少々残すのみです。本編はさすがに順序通り読みましたが、合間合間に零崎を挟んで読んでいたので、ネタばれがあったり??ってなったりキャラについて勘違いしたり。それはそれで面白く楽しめました。そもそも一番初めに読んだのが双識さんだってのがね…あれ読んだときは赤色があーいう人って全く思わなかったし。戯言ウィキ見ながら読みもしましたが、まさかここで死ぬとは思ってなかったキャラが容赦なく死んじゃうこと多く、下手にキュンキュンできないという点で気が抜けないシリーズでした。特にマジカル。ちなみにほとんど予約取り寄せで、零崎関係は一部南図書館。
2011年01月09日
零崎双識の人間試験価格:1,365円(税込、送料別)内容(「BOOK」データベースより)「零崎一賊」―それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一族。その長兄にして切り込み隊長、“二十人目の地獄”にして奇怪な大鋏“自殺志願”の使い手、零崎双識が赴いた行方不明の弟さがしの旅は、未曾有の闘争劇の幕開けだった!息をもつかせぬ波乱の向こう側に双識を待つものは…!?新青春エンタの最前線がここにある。一月ほど前ですが、棚にあったので借りてみました。本家の戯言シリーズ未読のくせによくもまぁと、今なら思いますよ。本編(戯言シリーズ)未読でいきなり脇キャラ主役の番外編になんて、邪道な上に楽しみ方としてとても勿体無いと思いますよ。けど借りてしまったのです。もともと不規則な読み方でも結構楽しめる性質なので、こちらも序盤からかなり面白く読みました。なんてったって双識のビジュアルがただでさえ好みで、しかも性格がいたって無自覚に変態!変態!変態!!大好きです。たまりません。可愛すぎる。で、出てくる女の子もなかなか可愛いので女の子パートも楽しめました。零崎とは全く関係の無い生活をしてきて、日常の中でそれなりに位置を確立していた少女が、どんどんどんどん零崎になっていく過程がとても見ごたえがありました~壊れていくというより、再構築だったり変質だったりなのかな。最初の頃と、すっかり零崎になった頃と差は非常に満足でにやにや^^バトル描写が多くてちょっと疲れたけれど、楽しかったなぁ。ただ、本当に双識さんがお亡くなりで大変びっくり!それまでも出てくるキャラ出てくるキャラ死亡でしたが、まさかここまできて双識にーさまがお亡くなりなんて…!妄想あふれそうだったのに…とちょっとしょんぼりですーで、弟くんの台詞で本家の「戯言遣い」は京都在住と知り、え、京都舞台のお話だったの!?と衝撃。ご存知の方にはまさに今更でしょうが、本当にこの頃ラノベやアニメから離れていたのでさっぱりだったのです…。そういうことで俄然興味がわいてきまして、さっそく1冊目を予約した次第です。
2010年12月29日
からくりアンモラル価格:777円(税込、送料別)【内容情報】(「BOOK」データベースより)初潮を迎えた自分の身体に苛立ちを覚える秋月は、妹の春菜になつくロボット・ヨハネが子犬をかわいがる様子を見て、ちょっとした悪戯を思いつくが…ペットロボットを介した性と生の目覚めを描いた表題作、タイムトラベルした少女が自我の認識を獲得する「あたしを愛したあたしたち」、セクサロイドが語る波瀾の生涯「レプリカント色ざんげ」ほか、性愛SF9篇。日本SF大賞ノミネートの、切なく凛々しい傑作短篇集。【目次】(「BOOK」データベースより)からくりアンモラル/あたしを愛したあたしたち/愛玩少年/いなくなった猫の話/繰り返される初夜の物語/一卵性/レプリカント色ざんげ/ナルキッソスの娘/罪と罰、そして借りたのは新書の方です。以前読んだ「電脳娼婦」と同じように、ロボットとかアンドロイドとか多めでした。電脳よりはえげつなさが減ってて、切なさ多めの読みやすかったです。びっくりなことに(失礼)えろくないのも何話か収録されておりました。森さんなのに!過去と未来の「自身」と愛し合うためだけにタイムトラベル能力を獲得し、それを思う存分にふるう少女が出てくる「あたしを愛したあたしたち」がすごかった。時間を往復できるようになって、それでするのが自分とのセックスだけなんて!で、相手になる自分を愛しく感じ、いつか来る自分を楽しませるために外見を磨き、果ては老人になっても過去の自分と求め合いに時間を越える…。すごいナルシストです。極まってます。背筋が寒くなります。「ナルキッソスの娘」は一転セクシー描写なし。次から次へと女性を引っ掛けるジゴロの娘の受難の日々が語られますが、肝心の父親が娘大好きででも女性たちに弱くって、嘘つきなのに嘘が下手でっていう、駄目なんだけどその駄目さがぎりぎり愛嬌になる困った可愛い人でにまにま。それで見た目も素敵なんだからたまんないよね!で、ちょいとだけですが出てくる女の子がとっても可愛いのです。見た目以上に生きているので、可愛いというか、本当にいい性格してまして。この子を本命にした長編とか短編集とかシリーズが読みたいものです。で、緩急なくほほうと読み進めていくと、なんと最後が……一番オチが面白かったです。夢中でページをめくるほどではないのだけれど、不思議な魅力のある1冊でした。各扉絵のイラストも可愛いし♪で、ふと思ったのですがこれってかなり女性向けですよね?性別関係なくではあるものの、男性同士も女性同士も生々しさはなく、BLファンタジーが溢れんばかりの活躍っぷりだし。BLになじみのない男の人がこれ読んで面白いのかな?とちょっと気になりました。どうなんでしょう? 南図書館 小説の棚
2010年12月19日
雪蟷螂価格:578円(税込、送料別)内容(「BOOK」データベースより)涙も凍る冬の山脈に雪蟷螂の女が起つ。この婚礼に永遠の祝福を―。長きにわたって氷血戦争を続けていたフェルビエ族とミルデ族。その戦に終止符を打つため、ひとつの約束がなされた。それは、想い人を喰らう“雪蟷螂”とも言われるフェルビエ族の女族長アルテシアと、永遠生を信仰する敵族ミルデ族長オウガとの政略結婚だった。しかし、その約束の儀は、世代を超えて交錯する人々の想いにより阻まれる。果たして、山脈の地に平和は訪れるのか。そして、極寒の地に舞う恋の行方は…。『ミミズクと夜の王』『MAMA』に続く“人喰い物語”最終譚。これで残すは最新作の毒吐姫のみ!ミミズクの時から、電撃文庫っぽくないと評判でしたが(?)人食い三部作を振り返り、「これってなんだかむしろ、コバルトっぽいんじゃないかしら」と気がついたのですがいかがでしょうか。といっても花丸並みのBLであれやこれやな頃からコバルトと疎遠になり、最近のコバルト事情はすっかりさっぱりなそんな私が思うちょっと前のコバルト、みたいな。「姫君と婚約者」「ちょーシリーズ」「汝、シリーズ」「楽園の魔女たち」とか、あのあたりが出てたころのような、いかにもファンタジーな少女小説って頃を思い出すのです。 どうりで 私が好きなわけだ。特にデビュー作の「ミミズク~」に顕著な年上人外×少女なんて、もう、酷くツボですもん!さて。人喰いシリーズとくくられておりますが、この「雪蟷螂」はあらすじの通り実際に「人喰い」ではありません。蟷螂のメスがオスを喰うのに見立てて、部族の女性はそれくらい情が深くて激しいってのと、誓いのキスの際に女性の口紅が男性に移って血みたいだった、という事例が元なのです。なので今回は大好きな人外はお休みでちょっと残念だったり。ストーリーとしては王道。主人公と影武者と、過去の記憶の女性と3人の女性視点が出てきまして、男性陣が何を考えているか、というのは女性たちの視点でしか描かれません。でね、そこらもまた少女小説っぽいなーとね。好きなのでいいんですけど。先の読める行動や展開と、さくさく進む場面に時間、そんで政治的背景とか世界そのもの、日常の描写はほとんどなく。この辺を書き込んでたら「デルフィニア戦記」みたいな読み応えのある長編になりそうです。が、そうじゃないので、その辺への期待は忘れてキュンキュンするために読み進めました。少女小説に王道な展開だけあって、安心してさくさく読めるのがとっても素敵です。この人とこの人が出てきたら、最終的にどうなるのか!というのが想像できるので、後は期待通りの展開へと進む様をキュンキュンしながら見守るのです。他国に嫁いだその日に、姫様がお忍びで城を出ることになって、周りにばれないように王子様の横には姫様の幼馴染兼影武者の女の子が残ることに。ちなみに女の子は大好きな姫様が性格の悪い王子様に嫁ぐのに納得いかなくて大嫌いで…って、こんな設定どうなるかはもうお楽しみじゃないですか!今作は国じゃなくて部族だったり姫じゃなくて族長だったりしますが、まあ大差ない。非常に萌える大好物な設定なので、この影武者ちゃんパートはウキウキでした。この手につきものの身分違いの恋ゆえの周りの反対…とかも大好きなので、そのあたりがなくあっさりハッピーなのは少々物足りなくもありますが、まあ身の振り方に関しては結構序盤から読めるのでいいのですよ。下手に期待はしませんさ。この二人のその後が読みたいなー事件とか引き裂かれとかじゃなくて、ただ甘甘な日常が読みたいです。頭が切れて経験豊富な女の子に、下手惚れ故にたじたじ。でもプライドの高い旦那様。ああもう、言葉にするだけでキュンキュンです。ツボです!って、メインの主人公カップルに関しては全く書いてないですが、まあ要は萌えませんでした。悪くはないけど、好きではないっていう。。過去編カップルについては流れが全て語られている上に、合った回数や最後まではっきりしてるので妄想の余地もなく。なので私にとってはひたすらに影武者と族長カップルがおいしい1冊でした。ごちそうさまです。 予約
2010年12月17日
Mama価格:578円(税込、送料別)【内容情報】(「BOOK」データベースより)海沿いの王国ガーダルシア。トトと呼ばれる少女は、確かな魔力を持つ魔術師の血筋サルバドールに生まれた。しかし、生まれつき魔術の才には恵まれなかった。ある日トトは、神殿の書庫の奥に迷い込んだ。扉の奥から呼ばれているようなそんな気がしたから。果たしてそこには、数百年前に封印されたという人喰いの魔物が眠っていた。トトは魔物の誘いにのった。魔物はその封印から解き放たれ、トトは片耳を失った。そして強い魔力を手に入れた―。これは、孤独な人喰いの魔物と、彼のママになろうとした少女の、儚くも愛しい歪んだ愛の物語。第13回電撃小説大賞“大賞”受賞『ミミズクと夜の王』の紅玉いづきが贈る、二つ目の“人喰い物語”。先日読んだ「ガーデン・ロスト」とは異なり、ミミズクよりの内容で世界観でキャラクターです。悪くはない、が、やや物足りないという読了感。ミミズクが面白かったというか、あの二人にすっごく萌えた分、こちらの少女と人食いには今ひとつきゅんきゅんできませんでした。ま、その大きな理由は魔物の名前なんですが(笑)時間は前回よりサクサク進行しております。泣いているだけの少女トトが魔物と出会うまではじっくりと。魔物を手に入れてからはサクサク時間が過ぎまして、大人になってバリバリ活躍してる時のトトちゃんが好きです。でももっと好きなのは強い姫君ティーラン様なのですが、あんまり出てこないのですよねー残念。このティーラン様の可愛さ&強さは、野梨原さんの「ちょー」シリーズの王族さん方を思い出しました。後半に入っている『AND』は本編のその後の時間。こちらは本編より糖度強めで好みでした。男性側は「妹」扱いなんだけれど、その女の子のほうはしっかり意識して自覚してるというのがいい。もっとじっくり読みたかった気もするけれど、でもあんまりゆるゆるシリーズになると多分途中で飽きたと思うので、(なんたってやっぱり名前が・笑)、やっぱりこのボリュームがいいのかな。 予約
2010年12月14日
【送料無料】ガーデン・ロスト価格:557円(税込、送料別)【内容情報】(「BOOK」データベースより)誰にでも、失いたくない楽園がある。息苦しいほどに幸せな安住の地。しかしだからこそ、それを失うときの痛みは耐え難いほどに切ない。誰にでも優しいお人好しのエカ、漫画のキャラや俳優をダーリンと呼ぶマル、男装が似合いそうなオズ、毒舌家でどこか大人びているシバ。花園に生きる女子高生4人が過ごす青春のリアルな一瞬を、四季の移り変わりとともに鮮やかに切り取っていく。壊れやすく繊細な少女たちが、楽園に見るものは─。ミミズク以来の紅玉さんです。不思議要素のない、若くて痛いお話でした。こんな青春ではなかったけれど、人数の少ない部活で、他の誰も入って来ない放課後や休み時間を満喫していた身としては、読んでいて思い出すことも多く…甘いような、苦いような1冊でした。女の子4人でしかも高校生にもかかわらず、全然萌えなかったのが新鮮でしたーいやまぁ、非日常系以外の高校生ものって元々あまり萌えられないのですがね。ミミズクは人外と少女の恋愛と非常に萌え萌えでしたので、キュン目当てに読み直しもありましたが、これは1回読んだらもういいかな。面白くないわけじゃないのですが、まだ、今の私には苦いのです。 (京都市図書館 予約)
2010年12月01日
うそつき価格:540円(税込、送料別)【内容情報】(「BOOK」データベースより)「好きってなに?愛してるってどういう意味?」─16歳の少女・竹宮輝夜には“好き”という感情が分からない。次々とつき合う男を取り替えても、その感情を理解できない輝夜は、周囲に、そして自分の気持ちにすら嘘をついて傷ついていく。そんな彼女のそばには、輝夜を見つめ続けてきた幼なじみの沖菜くんがいて…。素直になれない少年少女の恋の顛末は─?高校生たちの奇妙な日常を描く、香奈菱高校シリーズ第2弾。旧バージョン好きってなに?愛してるってどういう意味?―竹宮輝夜、十六歳。あたしにはそんな感情わからない。家族も友人も恋人(?)も誰も教えてくれない。教科書に載っていないくせに世界中に溢れてる、誰もがいまいち確信のないまま平気で口にする、そんな言葉の代わりにあたしの口から吐きだされるのは「下らない」という最凶のアイノコトバ。気がつけばそんなあたしを、仮面をかぶった誰かさんが見つめている。じっと。無言で―。『ちーちゃんは悠久の向こう』を始めとする受賞作品群を経て、全く新しい日日日がついに姿を現す。衝撃、ふたたび。 南図書館でラノベの棚にありました。借りたのはこの表紙じゃなくて高橋葉介さんの方。アマゾンでは旧表紙の紹介ページが残っているので、興味のある方はこちらを。ただまあ後書きを読むとこれ、表紙カバーの裏側にも印刷されているようなんですが、勿論図書館のコーティングされた状態では「裏がある」とはわかっても内容は不明。気になりますね。悶々。恋心がわからないし、わかりたくもない怖がりの少女。片っ端から牙を向いて、付き合ってと言われたからつきあって、でも大事には出来なくて。孤高を気取っている少女の姿は、なんていうか…痛々しい。正直前半の少女には全く共感も好意も感じず非常に、手持無沙汰だから読んでます。って感じでした。(投げ出したいほどつまらないわけでもないのがポイント)主人公もなかなかやっかいだけれど、脇を固めるのも厄介な人間ばかりでそこはなかなか好みでした。すごくキャラクターっぽいのだけれど、そのキャラっぽさを許容できる変人というか、ちょっとずれた人、痛い人、いかにもな設定の人たち。後書きでラノベじゃないって書かれていたけど、でもこれはラノベだろうと思うのです。日日日さんの本は「蟲と眼球とテディベア」(過去記事)だけ読んでましたが、あれよりはこっちの方が面白かったなぁ。っていうのは多分、単純に作者さんの執筆時期(それにしても18歳くらいだろうけど)の違いというのもあるだろうけど、過去記事で書いた散々な「いかにも狙ってます」なトンデモ設定がなかったというのが大きいかと思います。あ、そういえば結局「蟲と眼球とテディベア」の続編は借りてないわ。うっかり忘れちゃうんですが、この人って本当にお若いのですよねぇ。この年でこんなに精力的に活動してるって、すごいなぁ… (「蟲と眼球とテディベア」だけ大きくしてみた) (南図書館のラノベの棚)
2010年11月28日
刀語(第1話)価格:1,029円(税込、送料別)「虚刀流はよ、刀を使わないからこそ強いんだ」伝説の刀鍛冶、四季崎記紀(しきざききき)がその人生を賭けて鍛えた12本の“刀”を求め、無刀の剣士・鑢七花(やすりしちか)と美貌の奇策士・とがめが征く!刀語(カタナガタリ)、第1話の対戦相手は真庭忍軍十二頭領が1人、真庭蝙蝠!衝撃の12ヵ月連続刊行企画“大河ノベル”第1弾!西尾維新が挑む時代活劇!こんな物語を待っていた!!借りてきました西尾維新。シリーズものの1冊目が棚にあるってなかなかに珍しいので、とりあえず見つけたから借りてみるという気で手に取った「刀語」。いろいろ無茶な設定や気楽な文体に冷めつつも、まあ「つまらない」というほどでもないのでささっと読みました。このへんの軽さを楽しめる人にはたまらないんだろうなぁ。内容としては先頭描写が主で、ほかのやりとりも軽いので、それはそれはささっと読めました。うん。これで満足するか足りないと感じるかで、この1冊を楽しめるかが別れるのでは。対戦相手が忍者という設定を抜きにしても、山田風太郎の「甲賀忍法帖」とか好きな方はこれも好きなんじゃないかしら。いやまあなんとなく思うのですけれど。孤島での導入編なので、登場人物は至って少なく、少年・姉・奇策士・忍者の4人しか出てこない1冊目。残念ながらキュンとくるキャラクターが居なかったのも微妙な感想の原因かな…12ヶ月連続刊行、1冊1本の刀収集、と流れと目的がはっきりしているのでそういう点に興味を持ちましたので、完結済みということもありしばらく読んでいこうと思います。しかし、このシリーズは高いなぁ… (南図書館の日本文学の棚「に」)
2010年11月26日
出版社/著者からの内容紹介維新、全開!これぞ「きみとぼく」本格ミステリのすべて!ミステリの伝言ゲームは続いている!禁じられた一線を現在進行形で踏み越えつつある兄妹、櫃内様刻(ひつうちさまとき)と櫃内夜月(よるつき)。その友人、迎槻箱彦(むかえづきはこひこ)と琴原りりす。彼らの世界は学園内で起こった密室殺人事件によって決定的にひびわれていく……。 様刻は保健室のひきこもり、病院坂黒猫(びょういんざかくろねこ)とともに事件の解決に乗り出すが――?『メフィスト』に一挙掲載され絶賛を浴びた「体験版」に解決編を加えた「完全版」。 内容(「BOOK」データベースより)禁じられた一線を現在進行形で踏み越えつつある兄妹、櫃内様刻と櫃内夜月。その友人、迎槻箱彦と琴原りりす。彼らの世界は学園内で起こった密室殺人事件によって決定的にひびわれていく…。様刻は保健室のひきこもり、病院坂黒猫とともに事件の解決に乗り出すが―?『メフィスト』に一挙掲載され絶賛を浴びた「体験版」に解決編を加えた「完全版」。これぞ世界にとり残された「きみとぼく」のための本格ミステリー。「西尾維新」「戯言シリーズ」聞いたことは勿論あるものの、いまひとつ天邪鬼なもので手を出していなかった西尾維新。偶然図書館でシリーズ1作目を見つけたので借りてみました。(わざわざ予約してはきっと借りなかった)まずげっそりしたのは、上のあらすじ紹介で十分なくらいに出る人物の名前。こういう、いかにもいかにもといった名前は逆に冷めてしまって好きではないのです。が、まあ西尾さんだからなーとか、こういうものだよなーとかなんだかんだで気にせず読み進めて、(文章だけということもあって、名前は記号としてさらっと認識しちゃってました)あとはもうひたすらに歪んだ人々の歪んだ日常を楽しむのみです。いやまあ、序盤から面白いほどに確実に歪んでいるのは主人公・妹・黒猫の3人なのですが。特に一部始終の視点である主人公の様刻が、妙に日常に関して冷めているところが素敵。愛!友情!!正義!!!な熱い主人公が苦手なので、頭のいい冷静な少年は非常に読みやすい。で、その冷静で賢いはずがかなり穴だらけなことになって、収拾不可能なほどに踏み外していく姿がまた、たまらないのです。本人は至って普通で至って最善の選択をしている気でいるのに、違う。確実に確実に道は歪んでいるし、ネジはふっとんでいる。でも、本人は気がつかない。そんなところがたまらなく面白い。はじめは苦手キャラだった妹にしても、まあ要は度を非常に過ぎたブラコンなわけですが、自覚せずにどこまでも危険につっぱしり依存し、歪んでいる姿がなんともいえず楽しい。かなりすごい、場合によっては恋人同士でも重いと言って逃げられそうなことを平然と、そういうことだと意識せずに兄に向って要求…というかおねだりしている姿がたまりません。黒猫さんもただのやっかいな中二かと思っていたら、意外な一面をお持ちなことが突然発覚してしまったり。実は一番変なのは、そーいう変な人たちの中心にいて平然としている君なんじゃないのかい?と言ってやりたくて仕方がない。そんなにやにやさせられる1冊でした。あ、ちなみにこれってミステリなんですって?確かに人が殺されて、アリバイがどうのトリックがどうの、謎解きがどうのというとこもありますが、でもまあそういうのは大したことじゃない気がしたので、私の中ではもう推理小説ではなく。これはさらっとどこまでも道を外していく人を見てにやにやする1冊だと認識しております。ちなみにまあ、兄妹の密でネジの外れた関係って成人向け漫画ではわりと見かける設定ですけどね。こういうあっけらと、それこそ近親~という罪悪感なくただけらけらとして、いちゃいちゃしてどうのこうのという作品は本当によく見ます。が、そういうことがよろしくはない、と認識している少年が、認識しつつもそれでもそんなに思い悩むこともなく、冷静に(冷静なつもりで)まあこれが最善なんだろうなと選択していく様は、あまりお目にかかっていないので興味深く。最後の、本人としては最善の選択の集合体のはずの日常というのが、私からするとどうにも崩壊へ一直線にしか見えないのがこれまた面白く、やや意地悪な気持ちでにやりとしてしまいました。ああ、面白かった。しかしまあ、主人公たちの親は一体どんななんだ!という興味が満たされることはなく、それが残念と言えば残念かな。まあ、出ない方がいいんだろうけれど。でもこんだけ兄妹べったりで二人だけの世界って感じを出しておきながら、同じ家にほかに家族がいるというのが…なんともびっくりなのです。学校では周りで見ている人間に心配されるほどにべったべたがバレバレな2人の日常に、不安とかさすがにこれでは…!という危機感とか感じなかったのかな?執着がすごすぎるよ。特に妹側。。 (南図書館 新書の棚)
2010年10月04日
内容(「BOOK」データベースより)食事だと言われて居間へ移ったリィは、その瞬間、顔をしかめた。部屋中に強烈な甘い匂いが漂っている。ドーナツ、デニッシュ、パイ、マフィン。数種類のケーキ。トーストの類もあるが、用意されているのはピーナツバターやジャムなど、見事に甘いものばかりだ。さらにスナック菓子や炭酸飲料が並んでいる。男は髭もじゃの顔で笑っている。「おいしそうだろう。きみの好きそうなものばかり用意させたんだ」「ヴィッキー?」と声をかけられて振り向くと、銃口が突きつけられた。だが怪しい風体の男からは、敵意も害意も感じられなかった。「頼むから一緒に来てくれ」と言う口調には、困惑した様子がうかがえた―奇妙この上ない誘拐劇。 最近ではめっきり面白くない金銀黒サイドのストーリーです。ついでにいうと、時系列はカレンの事件後~お墓参りの間の出来事。どうしてカレンとの間に女王の話が挟まったのかちょっと謎。。ルゥとシェラがカレンのご両親に挨拶している間に、待っていたリィは怪しい男に同行を求められ、いろいろ考えて着いていったリィ。誘拐の連絡をしてから人違いだったと気づいた男があんまりアレなもんだから、お人よしのリィってばなんと「本命」の誘拐に力を貸しちゃいます。怪しい男ことミックがもう超絶に可愛い。そしてうざい。うざいキャラがうざいことしていたらそれはもう悪役確定な勢いですが、ミックはぶっ飛んだ思考が困り者だけれど可愛いから難しい。ある一部分には天才なのですが、その他の常識的な部分はてんで駄目。その常識の欠如たるや、あのリィ達以上と言うからもう凄すぎです。『何とかと天才は紙一重』の『何とか』の方ですと言い切られるのも納得ですよ~このミックが強烈過ぎるので、不思議なことにすっかりリィがおとなしく見えちゃいます。ミックの発言に頭をかかえ、向こう見ずな行動を止めて、説得したり助言したり、優しい。最近のリィの活躍のしかたが好きでなかったので、これは嬉しい。(デルフィニアの頃のリィが好きです)あと、もうひとり気に入ったのはコール警部。金銀黒ものに警察関係の知り合いが増えていくのはどうなのかと思いますけど。正直「またですか」と思わずにはいられない。なかなか肝が据わっている方で、前面に出てこないところが気に入りました。平常時のルゥとペースを合わせて会話できちゃいますし。なんだか「相棒」の右京さんをもう少し劣化させたような印象でした。再登場しないかなぁ。でも他の話で出ても動かしにくそうだなぁ。今回の話の唯一の不満は、金銀黒の話はオチがパターン化してきたということです。なにかあれば、お偉いさん方に協力させるっていうアレ。(脅迫系)銀は今一つ認識されていないかもしれないけど、「神」ランクの黒とその相棒の金には、大物の中の大物・共和宇宙連邦の上層部が真っ青になってぺこぺこ頭を下げるのですから。電話一本&ふらりと顔を出しに行くだけで情報は手に入るし、また隠蔽できます。他にも誰もが知ってる大女優ともお友達だったりするので、あれこれ動き回った結果、彼ら彼女らの名前を出したり圧力をかけて終わり。このパターンってやりやすいのはわかりますが、ものすごくつまんない。ジャスミンやケリーがこれらのツテを使うのとは、全く印象が異なります。うーん、ここのところ本当に金銀黒が面白くない。昔に比べ無難になってきたなぁとがっかりするのですが、それでも「そこそこ」面白いし、読みやすいのでつい毎回読んでます。……何だかんだ言っても好きなんですねぇ。次のお話が楽しみだなぁ。でもそろそろ長編が読みたい。デルフィニアのように読み応えのある話がみたい。
2009年11月03日
ソフィアの正餐会出版社/著者からの内容紹介上流階級のための全寮制学校に転入してきた金髪の美少年。そして銀髪の少女と黒髪の美少女。姿形は変わっても金銀黒の天使たちが集まれば……。平和な学園を舞台に密かに進行していた謎と陰謀とは? 内容(「BOOK」データベースより)ルウがのんびりと言い出した。「ちょっとね、転校してみようと思うんだ」。だが、この人の唐突な言動には慣れているリィは慌てることなく問い返した。「『転校する』ならわかるけど『転校してみる』って何なんだ?」すると黒い天使はにんまりと微笑した。「制服が可愛いんだよね。その女子校」。「はあ?」「ちょっと着てみたいんだよねえ」。大学二年生の男子が言ったら、即座に変態のレッテルを貼られてしまうところだが、この人なら本当に似合うだろうとシェラは思った。ルウは、心臓を貫かれ肉体を原子段階まで分解され完全に消滅させられた。なのに、ようやく動き出した行き先が『女子校』なのか!?これが、新たな事件の募開けなのか。なんだかしっくりこないなぁと思っていたら、これを読むのを忘れていました。なのでさっそく図書館で借りて来ましたーあー、うーん……読み終わっての感想はもうこれに尽きます。パワーダウンもいいところだ。前作の黒幕たちとの決着も付くのでそこはいいのだけれど、なんというか、無駄が多い気がします。。ムリヤリねじ込んだような怪物夫婦や、いつも通りにルウやリィ、シェラの美しさを讃えるだけの外野の存在と、ひたすら行動ではなく言葉だけで示される美貌。。食傷ぎみですー。怪物夫婦メインの話だと今でもかなり面白いのですが、この後に出た話しを見てもリィとシェラたちの話では正直微妙で……。デルフィニアのころの湧き上がるような興奮・心躍る読後感はもう味わえないのでしょうか。
2009年05月22日
【出版社/著者からの内容紹介】19世紀末叡理国。東洋人として初めて王立技術院に赴任してきたネルだが、研究員の募集に応募してきたのは情熱と非常識の塊・王女エルフェールのみだった…定金伸治の暴走科学ファンタジー! 【内容(「BOOK」データベースより)】真空からエネルギーを取り出し、水の裡に封じる。産業革命を推し進め、新世紀に繋がる最先端の技術、「水気」―十九世紀末叡理国、ネルは東洋人として初めて王立技術院応用水気技術学科に赴任してきた。だが、研究員の募集に応募してきたのは、情熱はあるが常識は蹴倒す破天荒な少女エルフェールのみ。しかも彼女は王女だというのだ―? 定金伸治の暴走科学ファンタジー。 図書館でプラプラして発見。お、ラノベがあるよーとあまり期待せずに借りましたが、面白かったです。ええとても。一緒に借りた本が期待はずれだったので本当にこれも借りていてよかったーって感謝です。舞台が架空のイギリス(?)モチーフだったり、キャラクターたちの関係・立場等含め、結構王道なのが良かったです。馴染みやすいし、その分余計なとこに気を取られず安心して話を楽しめる。ちなみに、王女って言っても数いる数いる数いる(強調)中の1人。そういうところも気に入りました。一人息子や娘がはちゃめちゃなのも、確かに爽快ではあるものの、王が倒れたら国王になるのに……そんなことでいいんかーい!と思ってしまうから。「水気」についての設備や現象・理論なども出てきますが、教科書レベルの物理が苦手な私…。ごめんなさい、そこは斜め読みしました。そんなことしてても十分話が楽しめます。だから、その辺苦手な人も大丈夫だと思います。だらだら続くのではなく、エピソードごとにまとまっているのも嬉しいところ。起承転結がそれぞれにあり、さらに全体としてもあるので、丸1冊飽きずに楽しめました^^いい出会いでした♪
2009年05月12日
追憶のカレン【内容情報】シェラがセントラルで突然、行方不明となった。直前まで行動を共にしていたと思われる少女が死体で発見され、シェラの生死もまた絶望視された。しかしその直後、リィはアルフォンスと名乗る紫の瞳の少年の存在を知らされた。これは偶然なのか? それとも……。ルウのカードが真実を語るとき、隠された陰謀が浮かび上がる!【内容情報】(「BOOK」データベースより)少年はグレン警部の前にやって来ると、大柄な警部をきれいな菫の瞳で、珍しそうに見つめてきた。「こんにちは。アルフォンス・レイヴンウッドです」。似ていると思ったのは最初の一瞬だけだ。短めの髪は茶色の癖毛で、シェラのつややかな銀色の髪とは似ても似つかない。肌の色も違う。声も違う。シェラの声は落ちついていたが、アルフォンスは少年特有の高くはしゃいだ声だ。要するに、明らかな別人である。「きみによく似ている子を知ってるんでね。シェラ・ファロットっていうんだが…」。少年は眼を丸くして、ちょっと唇を尖らせた。「ひどいや、警部さん。ぼく、男ですよ」。シェラ、まさかの失踪!その生存が刻々と絶望視される中、ルウのカードが隠された真実を語り出す…。 ↑ブックスの説明が多いです。そして、本当にこのままでこれだけの話でした。失速です。大峡谷のパピヨンなどと比べると、あまりにも……。流石に最低限のクオリティはあるのですが、でも、魅力が無い。他の作家さんと比べるとそりゃあ別でしょうが、なにぶん茅田作品あれこれと比べると、、、ねえ。。ルウはもう今更ながらな反則キャラなのでまあ仕方が無いとして、海賊と女王は人気キャラだからムリヤリねじ込みました~!って感じが満々。うーあーうーーー途中で投げ出すほどつまらないわけではないけれど、物足りない。そんな読後です。後味が悪い理由はもう一つ。タイトルの「カレン」が早々に死亡してしまうこと。元気で活発の素晴らしい少女として現れるも、次のシーンからは全て回想として語られ……。なんていうか…シエラを釣る為に利用されたということは明白だし、自分の容姿を理解して、危険性も理解しているシエラなら早々に気づきそうなんですけれど。ミラージュの罠の時、「君のお父さんが大変だから、至急家に戻って下さい」と迎えに来た男達を、一目見るなりそれって誘拐じゃんと見破ったリィは、さっぱりわかっていないダニエル君をさらりと守りました。それを思うと……今回はなんなの?って感じです。そもそもこのシリーズ、そんなに人が死んでいないんですよね。完璧モブの一般市民や犯罪者や敵側・過去としては別として、リィやシエラの近しい者(まあ親交の有る学生なんですが)、その他主要キャラが好意を持ったキャラってのは、殺されない。危なくなっても彼らがどうにか守っていた。なーのーにー 今回のカレンちゃんは他殺です。それも、シエラと一緒に居て危機に陥り、シエラの目の前で引き離されたという。餌にされてあっさり殺されて、その後にどんどん沸くエピソード。彼女の魅力を綴り、またシエラにとって彼女が特別な友人となりそうな、シエラの心に食い込む展開まであるのに!うーん、口惜しい。図書館にようやくこちらが追加されました。見つけて早速予約したのに、18番目位でした…。あちこちの図書館にあるものは回転も速いけど、これは全体で1冊だけ。。い、いつ借りられるの??
2009年05月10日
【内容情報】(「BOOK」データベースより)貧しいながらもケナゲに生きる高校生・宇佐川鈴音には愛する人がいた。知力、体力、財力、ルックスすべてに完璧な教師―その名は賢木愚龍。ある日あるとき鈴音が見た「林檎の夢」をきっかけに、二人は有象無象の輩にその純愛を邪魔されることとなる。それは「蟲」という「個」を持たぬ謎の存在だったり、スプーンで武装(?)した「眼球抉子」なる名の猛き少女だったり―。魑魅魍魎を相手に二人は生き残れるのか?未曽有の学園ファンタジー開幕!第1回MF文庫Jライトノベル新人賞編集長特別賞受賞。 作者さんは、「日日日」と書いて「あきら」(=晶)と読むそうです。面白いですねーでも聞かないと読めないわ。ずっと「ひひひ」さんって思ってましたーてことでラノベです。なにやら噂でお名前だけ聞くことが多かったのでこのたび借りてみました。こういうのまであるって、つくづく図書館ってすごいなぁとびっくりします。(検索したら「聖☆おにいさん」も入っていました)次々とテンポよく進むストーリーと、固定されない目線、わりと読み取りやすく場面が思い描きやすい文章と、サクサク読めました。実際半日(病院の待合室と昼の休憩時間)で読みきっちゃいましたし。作者さん18歳のデビュー作だそうで、確かにそれを考えるとすごい本です。で、内容ですが、もう…グリコ可愛いです。グリコ。えぐりこ。萌えたのかと言われるとうーん微妙と答えるのですが、なんていうのか、野良子猫が懐くような進展ぐあいに可愛いなぁほほえましいなぁと。…肝心のヒロインさんは今一つでしたが、まあ嫌いではないのでよし。しかし主人公(?)の賢木先生は、なんかもうやりすぎ!というくらいにアレでした。国家予算以上の資産を持つお家の跡取りで、まさしく才色兼備。絵も頭も音楽も体育も、なんでもかんでも世界トップレベル。とりあえずやってみた。でオリンピックいけちゃいます。そして人が見惚れる超美形…え、それなんて九十九十九?(JDC)あるいは大摩さんか(退魔針)そんな彼は惚れたヒロインと一緒にいたいがためにというただそれだけで、実力と権力でヒロインの学校の教師になった上に、ヒロインのクラスの授業は全て受け持ってしまうという猪突猛進型なのです。だから、「先生」。でもね、ここまで突っ走ったキャラは、18歳以下か、それこそ九十九さんや大摩さんくらいの年代(と言っても詳しく知らないが)ぐらいの青年~中年がやるとキュンなのですが、まさに二十歳でやられると……萌えない。ときめかない。輝かない。ってことでこれでもかーという完璧超人美形設定ですが、残念ながら私の好みではなかったのです。。ということで特にキャラ萌えすることもなく純粋にストーリーだけ楽しみました。気が向いたら続編も予約してみようかなぁ。で、一番気になったのは、小説本体ではなくて実は周りの評価というか……。シリアスだシリアスだと賞賛されているのを見かけましたが、ラノベだからギャグだけってことではないでしょーがと思うわけです。奇抜な設定で軽いノリで話を進めながらも、どうにもならない苦しい展開や切なさ・真面目さとかも描くのって、それはそれは昔からの手法だと思うのですけれども。ただ、以前はそんなにシリアスシリアスと持ち上げられなかっただけでしょう?(↑スレイヤーズ本編のやりきれなさに衝撃を受けた小学生時代)失礼ながら…これくらいの展開で、そんなに騒ぎ立てることなのでしょうか。自分達でどんどんと「ライトノベル」の脇を狭くしているようで、なんだかもったいないなーと思います。・最後に・確かに話は面白かった。けれど、文章がよかったかと言われると、違うのです。会話にしても地の文にしても、一文一文味わうには物足りないんです。美しくない。脳内修正&加筆など、そういったことが得意な人は、読む際は漏れなくスキルを活用しちゃいそうです。
2009年04月21日
【内容情報】(「BOOK」データベースより)魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖、自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。願いはたった、一つだけ。「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。全ての始まりは、美しい月夜だった。―それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。第13回電撃小説大賞「大賞」受賞作、登場。 古本屋で立ち読みしてめっちゃ泣いちゃいました。あーあ恥ずかしい。買おうかとも思ったけれど、傷んでいたので立ち読みに止めたのです。お気に入りの本はきれいなものを持っていたいですしね。内容的にはまあ王道でした。変に触ると多大なるネタバレに通じてしまうので、語りません。しかしこれ、アマゾンのレビューを見ていると、「泣ける本」というのをウリにして、売られていたらしく……個人的にそういう前情報は興味そがれるなあと……。。私はどうも非常に涙もろいようなのですが、なんていうか、「泣けます!」っていうのを押している本や映画には、逆にオマエに泣けって言われたくない!っていう気になってしまうのですね。「泣ける」と感情を・行動をコントロールされるようなキャッチコピーって、お前は一体何様だと非常に腹が立つし、自分の感覚をバカにされているような苛立ちが……;「食べられたい」と夜の王に願うミミズクに、ドキッとしてしまいました。まさしくずっと頭の中にあって、つい先日の進級政策のために、半年前にうんと自分の中から引っ張り出して、言語化して考えまとめたテーマが、私を跡形もなく食べてくれるようなものに、「食べてもらいたい」だったから。ゴシックロリータな耽美さを求めているのではなくて、ただ迂闊に書くと変人扱いされるようなことなので省きますが、とにかくそんなこんなで。ドキドキしました。一人一人のキャラクターが好みだったし、語られすぎていないのもいい感じでした。読後や読中にあれこれ語られていない部分、隙間を考えやすく◎でした♪うーんとキャラが気に入った場合の楽しみ方がこれ↓基本的にぱっと読むだけ読んでおおまかを把握したら、後はどんどんキャラクターを自分の中にとりこんで、各キャラクターの感覚を想像できるだけ想像して、そして何度も脳内で物語を反復&補充して楽しむ というのが私の場合なのです。なのであれこれ想像したいキャラクターがいなかったり、隙間が考えられないストーリーはつまらないのです。だからこの「ミミズク~」はとっても満足なのです^^ (文庫)雪蟷螂/紅玉いづき/岩城拓郎 【2009年02月10日発売予定】
2009年02月28日
昨日のマンガの原作です。出たのはマンガ3巻が発売された後です。なので、「小説がよかったからマンガになった」のではなく、「マンガ用に書かれた作品」となるので、基本的に小説とマンガでのストーリーの変化はありません。なので、香港編の初めの方はちょーっと読み進めるのが退屈だったかも。。(マンガでさらりと描かれているところが、 小説ではねちっこく、えろく書かれているなど、ちょこちょこ違いはありますけども)この1冊に3本の話が入っていて、1本目はコミックス1巻に収録済で、2本目は現在進行中。この2本目が一番長いので、マンガのほうはこの2本目で終了しちゃうかも?という気がします。3本目は1・2本目より前の話だし、相手の化け物的にも……ごにょごにょ。えーっと、それで一応コミックスで進行中の話の最後までがわかってしまいました。知りたかったことではあるけれど、先に知ってしまったのはちょっと惜しいような……そんな複雑な心境です。早く犯人が知りたいばかりに、推理を吹っ飛ばして推理物を読んでしまうような寂しさです。ただ、まあ結末はそんなことになるのでは……と思っていたことだったので、特に意外性はなく普通に受け止めたのですが、驚いたのは大摩さんの登場です!今回は紅虫さんの独壇場かと思いや、後半の舞台は大摩さんのお屋敷ですよ~あの紅虫様が大摩さんに教えを請うなどという、想像もしなかった展開にドキドキ。大嫌いな相手の力を借りなければならず、どれだけムカー!っと来ても弟子(一時的ですが)という立場頭の上がらない、そんな紅虫さんにもキュンキュンしてしまいます。あ、別に腐女子的な意味ではなく、我慢する紅虫さんが可愛いということですよ。3本目は、退魔針本編終了後の彼が出会った出来事で、今回のvs化け物戦は、ムーだとかアトランティスだとか、本編を知らないと、え、紅虫って平安貴族の化け物でしょ。それがなんで???となるんじゃないかなーという、以前から知っている人へのファンサービスを感じました。先ほど今回の連載でマンガ化されるのかな?と書いたのはこういうことです。いやあ、コミックスも小説も、面白かったです。紅虫さん格好よすぎです!でもって怖い。「化け物的」ということが、人の感覚では、(人間と一括りにすると大きいので、あくまでも今回登場した「普通の」人って意味で)=「狂ってる」というものなのだな、相容れないものなのだな、と再認識した次第です。笑いあったり普通に話しているようで、けれど不意に違うことを思い知らされる……っていうところが、人外と人との触れ合い話での見所だと思っているので、大満足です。さてさて、だから紅虫さんが格好よいという話しでした。やっぱり何だかんだいっても女性には優しい気がします。そもそも男性がほとんど出ていないということもありますが、以前のシリーズでもやっぱり優しかったですよね。一時行動を共にしていた女性(中身は人外ですが)とか、十月ちゃんとか。やっぱり貴族という誇りがあるからでしょうか。それか、素直に怯えるから、あんまり痛めつけても面白くないのかな。読んでいても、自分は強いと自覚している存在や、よく吼える弱者をいたぶるのは好きなようだし、扱いが変わるのは当然なのかも。今回は紅虫さんに「……いい男」と頬を染めるだけでなく、「お嫁さんにして」とかつてない直球で好意を示す存在が出て来ました。そういう紅虫さんに無邪気に懐く存在に対する紅虫さんの姿が、いいですねぇ。なんだか「犬夜叉」の殺生丸様とりんちゃんのことを思い出しました。(途中までしか読んでいませんが、あの殺生丸がどんどん甘くなりましたからねぇ^^)ああ、紅虫さんのお嫁さんになりたいわーと思いながら読んでおりました。きっと彼の花嫁さんは、食べごろになったら彼にボリボリと食べられるか、彼の子供(子蜘蛛)にじ~~っくり食べられるかとか、そんな感じなんでしょうね。待っているのは「甘い新婚生活」ではなく、「特別な餌」としての未来な気がします。でもいいじゃない。素敵じゃない。でも、2本目を最後まで読んでみると、「いつかは食べよう」と思いはするものの、結局ずるずると傍においといて、気が付いたら「食べよう」ということも忘れていたってくらい長い時間が経っていた、とかそういうラブラブな「花嫁」展開も考えられるなぁ、なんて。でもそうなると少女マンガですね(笑)
2009年02月20日
先日久しぶりに本屋さんに行って、「スレイヤーズ」の新装版がちらほらと出てるのに気づいてびっくりしました。ええっと、一応本編がずら~っと新装版で出ることは知っていたのですが、正直あまり興味がなくて(お金もなくて)詳細は調べていなかったのです。だって旧装丁の全巻が今も自宅の本棚に全巻並んでいますし。初めてスレイヤーズを知ったのは小学四年生。途中からローカルでやってたアニメを見て、すぐさま小説をそろえました。(↑古本屋と普通の本屋さんで親にねだる)今思うと、なんとも早熟なガキだったなぁ~さて、そんなこんなでこうなんか新しい表紙を見ると、あれれ?欲しい気がむずむずと湧き上がってくるよ?ww一部作品中の表現の変更や、あとがきの書き下ろし、1~3巻を並べると一枚絵になるパノラマ表紙……ほら、欲しくなって来ませんか?ww 並 べ る と 壮 観 ☆ ☆ 現在楽天ブックスでは今月発売の4巻~6巻の予約受け付中みたいです。 今度の表紙はどんなのかな~わくわく(*´ω`*)
2008年06月09日
9巻【内容情報】(「BOOK」データベースより)空には、暖かい午後の太陽が浮かんでいました。なだらかで大きな丘を登った時、丘の向こうが見えた時、キノは驚きの声を出しました。「あれ?なんでだろう」急ブレーキをかけられて止まったエルメスも、「おや」やっぱり驚きました。そこには国がありました。広い草原に、城壁が見えました。白い城壁が、大きな円を描いていました。―キノとエルメスが辿り着いたのは、城壁が続く大きな国。そこに国があるとは聞いていなかったので驚きつつ、入国するための門を探して走り続ける。しかし…(『城壁の話』)他、全15話収録。 10巻【内容情報】(「BOOK」データベースより)―「いい歌だった。歌もいいけど、歌手の声と歌い方がとても素敵だった。気に入った」「おや、キノがそこまで満足げに言うとは珍しい」歌が終わった直後から、まるでそれがスイッチだったかのように、広場には人の動きが生まれていた。歩いて城壁へ向かう人や、店のシャッターを開く人、馬車を用意する人、または自動車のエンジンをかける人。そんな中の一人、エプロン姿の中年の女性が、キノを目に止めて話しかけてきた。「旅人さん。さっき入国したのよね?今の歌聴いたかしら?いい歌だったでしょう?素敵な歌声だったでしょう?」(『歌姫のいる国』)―他全11話収録。 9巻でとりあえず一番ヒットだったのが、『あとがき』ならぬ『うらがき』ですwカバーをめくるとおまけの『あとがき』が書かれていました。って言うと普通ですが、今回は・・・カバー自体の裏面に印刷されています。びっくり!電撃文庫ってカバー下になにもないのがいつものことなので、ついつい外す習慣がなかったのですが、気づけてよかった~9・10巻ともいつもどおり(いい意味で)の素敵な話がこんもりでした。どうしようもなく切ない話や、虚しい話もありますが、それも含めて素敵な話。もちろん、私の解釈であってるかな??と悩まされる作品も健在です。お気に入りは9巻は「悲しみの中で・a/b」と「商人の国」10巻は「保護の国」と「ティーの一日」。「歌姫のいる国」もよかったなぁ。まあ内容が内容なだけに作品風景も異なっているのでどこがどうというのは省きますが;ティーの一日は、ティーという少女に激しく萌えてしまいました。私にしては珍しく、萌えの対象が幼女ですよ!!いやでもほんと、きゅんきゅんでした。キノという少年のような少女とエルメスというモトラド(二輪車)が旅をして様々な国を巡る短編ストーリーがメインです。それぞれの国はどこか狂気じみた思考を持っていたり、どうにもおかしな国だったり。「自分が生き残ること」に忠実なキノの行動は、一時の同情や感傷には動かされず、時には助けを求める人を見捨てたり、少し前に助けた人を殺したりも。ほんとに、ライトノベルとしては珍しいほど読み応えがあるので、普段ラノベを手に取る習慣がない方にもお勧めです~
2007年10月28日
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