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メルマガ【バールとカフェ】


1.バールとカフェの違い

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バールとカフェの違い
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かなり前になりますが、第一回目のメールマガジンで、日本では喫
茶店をカフェと呼ぶ場合がありますが、イタリアではカフェとはエ
スプレッソそのものを意味することをお話しました。

イタリアでは一般的に喫茶店のことをバールと呼んでいます。バー
ルとはイタリアの街の至る所にあるエスプレッソバーの事です。

立ち飲み形式で提供するエスプレッソは値段も安い為、気軽に立ち
寄り、短時間で、飲食出来る庶民的なお店としてバールは定着して
きました。

実はイタリアにも日本と同様に喫茶店の意味で、カフェと呼ばれる
お店が以前から存在します。カフェの登場は、バールよりも歴史が
古く、カフェは思想家や芸術家などの知識人のサロンとしてや、上
流階級の遊び場としての役目を果たし、時間的にゆったりした社交
場として発達していました。

しかし、第一次世界大戦後に社会の動きが大きく変化するともに、
人々の生活から時間的な余裕が無くなり、カフェでゆっくり過ごす
という習慣は消え、カフェは次第に人を引き付けないものとなりま
した。

その代わりに、カフェをより庶民的な店に変えたバールが登場した
ことで、多くのカフェは姿を消して行きました。この様な時代の流
れから、イタリアでは次第に喫茶店の事をバールと呼ぶ様になって
いったのでしょう。

この様な社会の変化の中でも、映画「ローマの休日」でも有名なカ
フェ・グレコをはじめとした、伝統を守りながら生き残ってきた由
緒あるカフェも存在し、現在でも多くの観光客のお目当ての場所と
なっています。

しかし、そのようなカフェでも内部に入ると、バールと同様に、立
ち飲み形式でコーヒーを提供するスペースも用意されており、伝統
を守りつつもバールの要素を取り入れてきたことが良く分かります。

そういう事からも、現在では、カフェはバールの形態一つと考える
のがより自然ではないかと思います。

その一方で、最近では、食に力を入れるバールが登場するにつれて、
バールからカフェ様式にに変更するお店も出るなど、今までと逆の
動きも出てきているようです。


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