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トイモイ

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2015.03.01

九份　九分の中

(4)

カテゴリ：カテゴリ未分類

きゅうふんまでのどうてい。

さて細々道に入るぞ、と。

「トイモイサン、ここ昔なんだったんですか？」

「オイオイ、そのくらい調べておけよ」、といいたいところだが、楽しかったらそれでええやんというのが団体旅行の良さである。まあ、政治の季節でいえばノンポリである。昔、バーで、ノンポリ死ねと酔っ払って叫んだ若い季節に、隣の先輩が「ノンポリってなんや」といわれ、「ノーポリティカル」というと、その向こうのもっと先輩が、「ノーポリシーだろ」といった。私は反論せず、ニヤニコ（ニヤニヤニコニコする）した。コチラが政治的に正しくても、反論しすぎないのが会社や社会の中の政治である。顔はニヤニコ、心の中は、ケッ、これが正しい姿である。だから今や、オッサンになっって後輩たちが（部下ではない、年下なだけ）多少いるが、おもいきって威張っているのである。相手は心の中でケッと思っているのも知っているのである。思っていないとダメなのである。私のことをケッと思わないようでは、それはいい人である。心穏やかな人である。平穏を愛する人である。まあ、更に言えば、愛と平和の伝道者である。さもなくば、特に何も考えてない、興味ないということである。愛の反対は無視である。反対の反対は賛成であり、敵の敵は一時の味方である、それは政治の世界である。

まあ、それはさておき、バックグラウンドを事前に調べておくのが、学者肌気取りの好き勝手トイモイ博士である。自分で博士というぐらいだから似非である。日本統治時代の金鉱山（ゴールドとか石炭とか）の栄華も枯渇、閉山、お決まりの衰退。
そして、映画「非情城市」の舞台で脚光を浴び、いやはや、この映画漫然と見ていたのが10年前だが、今回いろいろ台湾調べてて初めて九分知ったという俺の中での遅れてきた開花状態。おまけに随分有名なところ見たいやんと知り、どうやら「千と千尋の神隠し」の着想を得たという間違った噂が広まって人気が高まったようだ。ありゃ道後温泉じゃないのか？あれは温泉だけか、そういえば、天上の城ラピュタのラピュタは、ガリバー旅行記だが、ヤフーもリリパットもスイフトのガリバー旅行記だねえ、まあ、ありゃ糞尿小説だわ。ちなみに綴りが同じ、ラプータって、ほら、あれじゃん、売春婦のことじゃん。マア、そこから話の脱線したら、また話飛ばすんですねと呆れられるので、彼への説明は「昔炭鉱の町だったんだよボケっ」、で終わりである。なかなか簡素で簡略化された答である。でも答えた後、リリパットアーミーって中島らもの小説おもろかったなあ、と遠い目で思いながら、でも、もうトイレ行きたいんだけどなあ、どこかトイレないのか、とトイレを探す旅に変更となるのであった。

そいえば、ガリバーでは、ラピュータとかの空想の都市の章では唯一実名がでてくるのが日本だから不思議なものだ。あれか、鎖国していて不思議なところだったのか？ちょとまえのブータンかな。いやはや、ブータンは、高いから行けないなあ。行けないなあと思って何年もたっているうちに、ブータンの書物も何冊か読んだけど、魅力は薄れていく。悲しいことに。悲しいことに、オレの中のスウィフトはふんにょうなのである。

　ブータンは時々行くことを考えて調べるのだが、基本、まだまだ高くて、高い時に誰もいけないときに入るのが価値あるのだが、そのあたりはバランスも考えているところで、以前はブータンエアの独断場であったが、もう1社就航するようになって、競争も働き、入るまで安くなりそうな気配はある。あと東アジア、東南アジア、インドまでの西アジアで行っていないのは、東チモールとパプアニューギニアとブータンである。パプアは実は東京からエアニューギニが週3便飛んでいる。あとは、格安チケットがない。この辺りが苦しいところなのだ。そういえば、あの映画サウンドオブミュージックのモデルになった一家の一人は、パプアニューギニアに渡って宣教したんだよね。だよね、ってオレもここ半年ぐらいでニューギニアの本読んで知ったんだけど。まあ、ニューギニアのセピック河を上って行った大学の先輩の紀行文を読んでから、そして本多勝一のニューギニア高地人を読んだ30年前からもう随分様変わりしただろう。もっとも石器時代に近かった頃、携帯電話が入りつつも、やっぱ世界の言語の多くのパーセントを占めるままらしいね。まあ、多分、行っても、治安の悪い首都ポートモレスビーをうろつくだけかもね。今まで2回計画オーストラリアとセットで立てたけど、まだ実現せず。

道後温泉といえば、「トイモイサン、道後温泉から商店街抜けて100メートルもいけば、道後温泉と同じ源泉の庶民の料金安い大衆温泉があるんですよ！（だから皆に教えまくっているんですよ的に）」と自慢されたが、「オメ、それオメが松山行くっていうからオレが教えてあげたんじゃねーか」と優しく諭すと、彼は、「あっ」と赤面した。鬼の首をとった気分でやってきて、首を逆にカッ切られたって感じが可笑しかった。しかし、世の中、回りまわってそういうことはよくあるのである。会議で、皆の前で俺の話を自分の話しているみたいって、あるでしょ。しかし、そんな自分の話も結局どっかから聞いたり、何かのメディアから知ったものである。オリジナルってものはない。せいぜい何かのアレンジなんだ。せいぜい、自分の経験や体験が、自分の過去の知識に何かがチョトダケ合体しただけなものだ。天才は、そういない。いやいや、天才は、むしろエラーであり、欠落した部分を何か降って来るものが埋めるものかも知れない、何の話だ？

　しかし、なかなか九分の話にはならないうちに、九分については十分満足行く程書いてないが、今日は終了するのである。

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