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十時半睡事件帖 白石一郎 講談社文庫 講談社 松林に捨てられていた子犬、その犬小屋を造ろうとしていた、若い武士と、 武家娘、二人の身分が、娘のほうが、高く、縁談にはなりません。 でも、淡い恋がそだっていきます。 福岡黒田藩の総目付十時半睡が、そのふたりと知り合います。 ついに、武家娘に縁談のはなしが・・・・。 ふたりは、駆け落ちをします。ふところに子犬を連れて。 昔は、藩外にでるのにも許しがいります。 両方の親族からだされた、二人を追うための藩外への許可願い、総目付十時 半睡達の裁定は? ほのぼのとした作品で、好きです。 このシリーズも半分ぐらい読んでいます。 NHKで、十時半睡事件帖はドラマにもなりました。 これは、ちがいますが。 白石一郎さんの作品もいいですよ。 <
August 20, 2005
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博士の愛した数式 小川洋子 新潮社 大変人気があり、やっと図書館からかりてきて、家族三人読みました。 それぞれの感じ方が違うのです。 好い作品なので、議論にもなります。 題がまずい。√は記号だ。とか、主人公が、文学者か哲学者ならとか・・・ それだけ、話題になる作品です。 私は、人との関係をすごくおもいました。 いろいろな人と会うことで、いろいろな視点に立つこと、面白いと思います じぶんだけでは考えたこともない考え方に出会うことはすばらしいと。 それをどういかすか、それもその人次第なのでは? よんで、体験して下さい。 好い作品だと思います。 そう思う方が大勢います。 じぶんはどうでしょう? どう感じるでしょう? さらっとした読後感がいいです。
August 17, 2005
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斬 文春文庫 綱淵 謙錠 (著)出版社/著者からの内容紹介首斬り浅右衛門の異名で罪人を斬り続けた山田家二百五十年の崩壊の末路を、豊富な資料を駆使して歴史小説の新しい可能性を拓いたと絶賛された第67回直木賞受賞作。 直木賞の作品は以前よく読んでいました。 夫婦そろって好きで、でも、文庫本になるまで、待っておりました。 この作品は、夫の所蔵品のなかにありました。 このころの直木賞作品は、幅が広く、これは、ちょっと異色です。 このころじぶんも若かったので、怖いシーンもありましたが、それより、 知的好奇心が旺盛で、この江戸時代という、環境、特殊な職業、興味が ありました。 これをよんで、考えました。世襲制ですから、職業を選ぶことはできませ ん。生き方にたいする疑問?人に嫌悪される職業であり、身分は武士・・・ じぶんはこの人達は職人なのだと思います。それも、他の追従を許さない、 江戸時代は長い安定した時代といいますが、それを維持するための、改革 があり、没落する武士達があったことなど、近世でもあり、かなり文献も ものこされているので、この山田家もまた元々は刀の試し切りが本業ですか ら、何度か危機が会ったのではとも思います。 この作品は、舞台になっているのが幕末から明治初め。 主人公は山田家の三男良亮です。 彼が初めて人を斬った12歳から斬首が廃止されるまでが描かれてます。 山田家だけに許された人の肝を原料にした丸薬、この時、始めて知りまし た。 作家のしっかり調べ上げた上に書かれたこの作品は、感情を廃し、よけい 読者に強い印象を与えます。 これは、人により、感じ方が違うようです。 わたしは、怖いシーンより、人の生き様に感銘を受けます。 この作品は何度も読みました。 読む価値があるさくひんです。 司馬遼太郎さんの好きな方が読んでいるようです。 我が家にも『街道をゆく』があります。わたしはまだ読んでいません。 夫のお気に入りです。 ここでは品切れですが、よそのサイトで手に入ります。
August 15, 2005
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愛の妖精改版 プチット・ファデット 岩波文庫 『愛の妖精』 ジョルジュ・サンド /宮崎嶺雄 岩波書店 ファンション・ファデは祖母に足の悪い弟と育てられている貧しい娘、彼 女の恋する人は、バルボ家の息子、双子の弟ランドリー、裕福な農家です。 かなわぬ恋のはずが、巡り逢わせでしょう、ランドリーは、鬼火(妖精)と あだ名のある娘の本質をしり、激しい恋心を抱いていきます。 当然、反対されることはわかっていましたので、秘密にしていますが、やが てみんなに知られることになります。 反対するランドリーの兄、ひとつひとつ乗り越えてのハッピーエンドです。 私は子供の頃、子供向けの児童書で読み、十代の頃、文庫で読み、好きで 本がぼろぼろになりました。 そんなに教養があるわけではない主人公たちですが、まっすぐな心、相手に 対する誠実な行動、それが、とても好きです。 子供のために児童書があると思います。 原作がいいので、どの本もいいと思います。
August 7, 2005
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ザ・ミステリ・コレクション 『レディ・エマの微笑み』 スーザン・E・フィリップス 宮崎槇 訳 二見書房 この作家の『ファースト・レディ』を読んで、作家が気に入ってしまいました。 先日、古本屋で見つけた本です。 このストーリーは、個性豊かな主人公達が、自分の意思で考え行動して、 お互いがその個性の強さで、思い道理にはならないし、とんでもない方向に話が展開していきます。 おもしろくて、最後まであっというまに読んでしまいました。 ロマンス小説の良さはハッピーエンドです。 それに、あまり悪意に満ちた人が出てこないのも、疲れません。 実生活で、本来そうはうまくいかないので、しばし、ほっと息をつきたい方にお勧めです。 こんな都合のいい主人公が存在する事自体が小説です。 でも存在したら? そして、このような立場におかれたら? あなたは、どんな行動に出るでしょう? 作家がこの主人公達を楽しんで作り出した気がします。 作品のなかで、主人公が、生き生きと行動する姿が、おもしろいのです。 主人公のレディ・エマは英国貴族の娘で、女子学院の校長、意に染まぬ公爵との結婚をこわすために、アメリカにきている二週間の間にスキャンダルをおこそうと計画しています。相手は、不祥事をおこし、トーナメントの出場停止させられ、失地回復したいプロゴルファー。 この二人が出会うことで、話がとんでもない方向にすすんでいきます。お互い予定通りにはいきません。これだけ、個性が強いとおもしろいを通り越してしまいます。 楽しめる作品です。
July 31, 2005
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「くちづけは眠りの中で」 リンダ・ハワード 二見書房 加藤洋子訳 この本は今日初版発行の本です。 リンダ・ハワードの作品は全て読んでいます。新しいのを見つけるとすぐ読みます。はずれがありません。これは主人公が女スパイ、でも熟練者でありながら、心の弱さを持ち、それでも、あくまで、冷静に困難を切り抜けていく。そのバランスがうまく描かれています。 親友一家を殺された主人公は復讐に乗り出します。相手は犯罪組織のボス、簡単に暗殺できる相手ではありません。でも、あくまで実行します。うまくはいきましたが、自らも、毒にやられ、犯罪組織からも、また、自分の所属組織からも追われる身になります。自分ができることを冷静に判断しながら、親友一家の殺された謎を追い、新たな事件に巻き込まれていきます。 この物語で鳥インフルエンザウイルスが鍵を握っています。 ウイルスの進化は、皆さんご存じのように早いので、故意に進化させることも可能です。悪用される可能性も・・・・ ありそうな話なのが、怖いです。 この姉妹本が「青い瞳の狼」同じ書店から出ています。また、違った感じです。 リンダ・ハワードはハーレクインの人気作家です。 人気の秘密はこれを読むと分かると思います。
July 25, 2005
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今、読んでいます。 「はみ出し銀行マンのビックバン日記」 横田濱夫 東洋経済新報社 この作家はもと銀行マン、現場でのいろいろあったことが書かれていて、違ったものが見える. 本音の話でわかりやすいので、気に入って読んでいる。この本で、三冊目です。 おばさんでもわかるので、経済を知るのはおすすめです。 続きを読みます。
July 18, 2005
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岳物語 椎名誠 集英社 椎名誠は、夫婦そろって好きな作家です。結構読みました。九州で講演会があったっとき、いきました。作品と同じように魅力があり、あっという間に時間がたったことを今でも覚えています。この作品は、彼の子供岳を作家の目で、観察しています。でも父親の愛情がそのうしろに、見え隠れしていて、ちょうど同じくらいの子供を持ったわたしたちには、共感することが、多かったのです。 子供も読んでいました。 それぞれの家庭、個性、面白いのです。 お父さん、読んでみてください。 作家の魅力を再認識した、作品です。 この本で、作家のともだち カヌーで知られている、野田知佑の本も読みました。彼といつも一緒だったカヌー犬カクはこの名前をもらっています。こちらもおもしろかったです。 人のつながりのおもしろさありがたさを感じると思います。。
July 16, 2005
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スウ姉さん エレノア ホジマン ポーター 角川書店 松岡花子 訳 「少女パレアナ」を書いた作者の本です。 「赤毛のアン」を好きなかたにお勧めします。 1900年代初めのころの作品です。ですから、その生活観や、考え方が同じで、その時代にしっかり生きた女性が描かれています。 富豪の令嬢でピアニスト志望のスウは、家の破産、父親の病気、弟、妹の面倒など、自分のことをあとにして、回りの人のために、奮闘していきます。地味でけなげなスウ姉さんが最後に手に入れたものとは? この作者の「少女パレアナ」は有名で海外ドラマ化されたのをこどものころ見ました。 この作品も読みました。みんないいのです。でも一番すきなのが、「スウ姉さん」なのです。 読んでみるとわかると思います。大人の女性の共感を呼ぶのではないでしょうか。
July 14, 2005
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ほかの本を読んでいて思い出した本です。 チップス先生さようなら ジェームス ヒルトン 新潮文庫 この本は高校生のころ、映画に感動して、原作を読んだんです。 思ったより薄い本でした。 そして、そのころ、何度も読みました。 それを読みながら、イギリスの学生の生活を感じていたと思います。 映画も本もどちらもよかったのです。この作家の作品にもうひとつお勧めなのが、「心の旅路」です。 これもベストセラーから映画になりました。 この映画を見たころ、作家のことは知りませんでした。 モノクロで、この映画を理解できないくらい幼かったのです。ですから記憶のなかで、覚えているシーンが印象的ではないものが、多かったのです。どうしてか、あとでわかりました。この映画の物語の鍵になるシーンだったんです。変なところを覚えるものなのですね。このごろは、古い映画なのに、主人公の女優のスタイルがあまりいいので、また、その魅力も楽しんでいます。 主人公はショーガール ポーラ、戦争で記憶をなくしたおとこに出会います。おとこを愛し、スミシィと名づけ、結婚します。しあわせな日々は長くは続きません。おとこは記憶がもどり、かわりにポーラの記憶をなくします。おとこは名門の出で、もとの世界にもどります。ポーラは、おとこのそばにいきます。今度は秘書として。おとこが、別の女性と結婚しそうになり、でも、かすかな記憶がそれをとめ、ついにポーラはおとこの便宜上の妻になります。ラストでおとこが記憶を取り戻します。古きよき時代の美男美女です。 映画も本もいい作品です。 映画を見たあとで、本を読んでも違和感がありません。 原作がいいのです。 本はいまないかもしれませんが、図書館でお願いすれば、あると思います。 私は実家にこの本を置いてあります。 この作者の作品は私はこの二つしか知りません。 本も映画もとてもいいです。 こころの旅路のビデオです。
July 13, 2005
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27通のラブレター サンドラ ブラウン 株式会社 新井ひろみ 訳 ハーレクイン 作家はペンネームをいくつも持つ人がいます。 この作家もそうで、別の名前で出た作品が気に入ったので、ずっと読んでいます。最新刊はまだ、読み始めたところ、この作品は少し前1986年です。とても人気のある作家です。 この作品の良さは手紙です。身重の妻が、遠く離れた赴任先の夫(夫は海兵でカイロのアメリカ大使館警備の任務)に送った手紙です。それは、愛情あふれ、書いた人の人間性がでています。 ところが、大使館がテロリストに爆破され、夫は、亡くなってしまいます。手紙は、夫と事件の夜寝床を交換していて、瀕死の重傷を負った男の元にいきます。この手紙が、この男の生きるささえになるのです。そして、社会復帰した男は、女を追っかけて、結婚しようとします。 主人公の男は、事故が起こる前は、ハンサムで、頭もよく、もてすぎていたので、よけいこの展開がおもしろいのです。 ヒロインの女性の人柄は、手紙のとおり、もっと魅力的です。生まれた男の子の存在も物語の大事な鍵になっています。 手紙に自分の気持ちをどれほど書くことができるでしょう。これを読んで、思いは無限に込められるような気がしました。 これが映画になったらいいのにと思っています。
July 5, 2005
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今、旬の作品です。 私も読んでみました。 パソコンに少しは慣れている私ですが、最初はまごつきました。 電車男 中野独人 新潮社 絵文字は私にはどうして描けるかわかりません。 すごいと単純に思ってしまいます。 日本語なの?なんて思うことも。 若い人の感性なのかな? でも、中身が、みんながそんなにもてるわけではないことを実感させます。 もてない不器用な主人公が、見えない仲間に助けられて恋愛していく様子は新鮮で す。 わたしは三時間ぐらいで読んでしまいました。 読んだ後清涼感のある作品です。 仕事でご一緒させてもらっている年上の仲間(六十代後半)に紹介すると、 「なに。 それ。」 年代が違うと関心がちがうんです。 ふと、疑問に思ったことが、あります。 本では、いい人達ばかりが、出てきます。 でも、実際は? それを書いてある本もあります。 余り書くと、夢を壊しそうなのでここではそれ以上は書きません。 この本に関して、いろんな本が出るというのも、この本がそれだけ話題性のほかに も考えさせられることが多いからだと思います。 見えない情報を考えるいい機会でした。
July 3, 2005
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子育てに夢とロマンを 福永宅司 西日本新聞社 人権のための講演を聴きに行き、この方の話を見ました。聞い たのでなく見たのです。この時はまだ、この作者は現役の先生でした。1人芝 居をしながら、子育て講演をされています。おもしろく、ほろ苦く、楽しく、 いろんな感情を体感しながらの講演、とても新鮮でした。 講演のあと、まだ、自費出版されたばかりのこの本を買ってきました。私は 講演で本を買うことはあまりしないんです。 一年ぐらいたって、行きつけの本屋さんで、「これいいよ。」と言われた本 を見て、びっくり。その本でした。 子育てのヒントがいっぱいです。わかりやすく、よんでいて、「そうだ。そ うだ。」と同意してしまいます。いろいろ助けてくれます。 お勧めします。 この方のホームページがあります。のぞいてみて下さい。 いい話が沢山書かれています。
June 28, 2005
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経済関係の本は知っている作家があまりいません。ですから、本の題で選んでくるのです。題で手に取り、今回は作者をみて、おもしろそうと思いました。 この作家の作品は「限りなく透明に近いブルー」をよんだことがあります。しっかりしたものでした。 おじいさんは山へ金儲けに 村上龍 日本放送出版協会 時として、投資は希望を生む (幻冬舎)でもあります。 みんなが知っている昔話がベースになった十一編のオリジナルストーリーだけでも笑ってしますのですが、しっかりとした経済の知識に裏打ちされたものなので、後で納得します。私が、読んでいない間に家族がよんでいて、大きな笑い声がしたのでみてみたら、この本をよんでいました。それぞれ、気に入ったのも違うようです。私としては、「かちかち山」が、意味深で好きです。 おわりにのところで、この本に携わった、北野一さんの言葉がとても重かったです。真理だと思いました。
June 28, 2005
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図書館がお休み、借りてきた本を読みたくない時、ありませんか。おもしろそうと思っていても、読んでいて自分が考えていた事と違ったり、全部が全部おもしろかったなんてことは少ないです。 何でも読みますが、したくないことはしない主義、読みたくないときはやめます。 今日、あ、昨日は仕事で出かけていたので、ちょっと疲れ気味、でも神経がさえていて寝られません。どうせお休み、気持ちの落ち着く時代小説を引っ張り出してきました。 剣客商売 池波正太郎 新潮文庫 時代小説好きは亡くなった父の影響です。亡くなった年は、憑かれたように読みあさりました。父の好きだった山手樹一郎の作品が多かったです。父への供養のように思えたのです。 時代小説の楽しみは、時間の流れが自分の中で変わるようなきがすることです。ゆっくり、じっくり、落ち着いた安定した気持ちになります。 こればかりは好みの問題、これから少し読んで、眠くなったら、続きは明日。 この作家はもう亡くなりました。良質の作品ばかり、でも、鬼兵犯科帳は途中で絶筆がとても、悲しかった。 さて、これから、読み始めます。何度か読んだ本ですが、細部はわすれてしまいました。同じ本でも、その時々で、感じ方が違います。自分もまた、変わっているのでしょう。
June 24, 2005
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庭仕事をしていて蜂にさされ、痛さを忘れるために、昔読んだ本を読み直しました。 おちくぼ姫 田辺聖子 角川文庫この作家の講演を読んだ後きいて、彼女が大学で古典を学んでいた事を知りました。元の「落窪物語」を読んだうえで書いているのがわかりました。古典昔話の題材にされたりしていますが、この本はしっかり大人が楽しめる本です。 日本のシンデレラ物語です。本を読み終わったら、痛みもだいぶ楽になってきました。やれやれ。
June 23, 2005
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この本との出会いは遥か昔、私の高校生のころ、本好きの友達から進められ借りた一冊です。時は流れ、子供から、買おうとしたら本屋になかったといわれ、再販されたことを知りました。シリーズを全部実家においてあったので、帰郷の折、探してみました。全部は見つけられませんでしたが、まだ、ないものもあり、子供は喜んで読んでいました。私も読み返してみました。古さを感じません。SFの古典といっても好いと思います。今の作品にない、おもしろさがあります。隠れた人気のある一冊です。 銀河パトロール隊 エドワード E スミス 東京創元社
June 22, 2005
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体調が悪い時期、気楽に読めてハッピーエンドのハーレクインを読んでいました。リンダ ハワードの作品が好きでこの頃は他の出版社からでているのを読んでいます。好い作品が多いです。 人の心を感知できる主人公が、異常な殺人者を感知することから物語が始まります。ヒーローは刑事、展開がおもしろくて、どんどん読み進めます。好い作品だと思います。 夜を忘れたい リンダ ハワード 二見書房
June 19, 2005
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