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新年に入って早くも半月。
少し落ち着いてきたので、今後に向けて、「みんなの森特別緑地保全地区」の生き物紹介再開です。
新年一発目は「ハラン」。
シダの仲間のマツバランやワスレグサ科のキキョウラン、クサスギカズラ科のオリヅルラン、カヤツリグサ科のタヌキランなど、数えあげればきりがありません。いや、実際には限りはありますが・・。
とはいいつつ、今回紹介するハランもラン科ではなく、クサスギカズラ科に属しています。
庭先などに植えられている姿を見かけることも多いですが、その花を見たことがある人は、それほど多くない気がします。
というのも、まず本種の花期ですが、本来3~4月と言われていて、他の目立つ春の花の開花時期と被っていることもあり、あまり注目されません。と書くと他の花のように目立たないのかと思う方もいらっしゃるでしょうが、まさしくその通り。紫色で多肉質のツボのような小さな花が地下茎から出て地面すれすれに咲くため、地上部の大きな葉をかき分けて、根元を覗き込まない限り、目に触れることがありません。
昨今の温暖化等気候変動の影響で、まだ1月だというのにこの個体はすでに開花していました。末次先生の研究では本種の花粉媒介はキノコバエの仲間がしているとのことで、この寒い中、虫が出ているのかと心配になってしまいます。
ちなみに、和名ですが、もともとは中国でこの仲間を「馬蘭(バラン)」と呼んでいたのがなまって「ハラン」と呼ばれるようになったらしいです。
また、以前は中国原産といわれていましたが、これも最近の研究では、九州南部の宇治群島や黒島、諏訪之瀬島に野生地があるとのことで、国内移入の可能性もあるようです。
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