園芸侍の「なんでも植物栽培記」

PR

プロフィール

園芸侍

園芸侍

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

コメント新着

園芸侍@ Re:輸入について(05/21) 友サイテスさんへ  しばらくブログを見…
友サイテス@ 輸入について 突然の連絡、すみません。 現在、個人輸入…
園芸侍 @ Re[1]:家を買う! の巻(03/20) 白蜘蛛ホルタミーさんへ コメントありが…
園芸侍@ Re[7]:幹が黒いサトウキビ(12/14) panaurumagicさんへ  こんばんは。ご回…

バックナンバー

2025.02
2025.01
2024.12
2024.11
2024.10
2013.01.09
XML
テーマ: 家庭菜園(59468)
カテゴリ: 野菜
2011年12月14日の日記 で、日本で古くから栽培されている本紅金時人参を紹介したことがあった。この時、次の年は万福寺大長人参に挑戦したいと書いたが、公約通り(?)それを実行した。このニンジンがどういう品種なのは検索されたし。
 この品種の大きな特徴は、そのゴボウみたいに細長い根だ。鮮やかなオレンジ色のその根は70~80センチ以上にも達するという。そして、香りが強くて味が濃いのだとか。しかし、その長さゆえに栽培には労力がかかり、現在では根が短くて栽培しやすい西洋種が主流となってしまい、万福寺大長人参はまさに幻の品種となってしまった。と聞くと、自称(笑)園芸研究家の私としては 血が騒いでしまう のだ(笑)。ぜひともその幻のニンジンを栽培すべく種子を入手し、栽培を実行した。そして収穫できたのがこちら。
万福寺大長人参 20130105
 本来の長さには及ばないが、とりあえず品種としての特徴は出ているし、いちおう成功ということにしておこう(笑)。根が白っぽく見えるのは、収穫してからしばらく時間が経って表面が乾燥したため。実際は本当に鮮やかなオレンジ色をしている。実は、毎度毎度のことながら、欲張って畑にはいろんなものを植えたがために十分に場所を確保できず、畑の片隅で栽培したので、太さや長さがばらついてしまった。そして、実際に収穫して思ったのだが、収穫作業には結構な労力を要する。根が折れないように周りの土を深く掘らなければならない。そういうわけで今では栽培が減り、店頭からは姿を消してしまったわけだ。が、地元の川崎市麻生区万福寺では、この幻の品種を復活させようという運動をしているグループがあり、将来は暗くはなさそうだ。ちなみに、私は20歳前後の頃にそのすぐ近所に住んでいた時期があったが、当時はこの品種の存在をまったく知らなかった。
 さて、そのお味の方だが、本来は和風料理に使うべきなのだが、私にはそんな手の込んだものは作れないので(笑)手っ取り早くシチューにしてみた。すると、期待通りに香りが強く、味が濃いのだ。いかにも「ニンジンの味」がするのだ。しかも、シチューとの相性も良く、まったく違和感がない。これを食べると、いかに我々が西洋系のマイルドな味に慣れてしまったかが良くわかる。日本で培われてきた品種はやはり日本人の味覚に合っているのかもしれない。好奇心旺盛な方、一度この幻のニンジンの栽培に挑戦してみては?





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013.01.09 22:41:29
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: