2009/01/30
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テーマ: 社交ダンス(8751)
カテゴリ: 映画のはなし
ミルコといっても、世界チャンピオンのミルコ・ゴッゾーリとは関係ありません。

今日ご紹介する映画は、イタリア映画界の第一線で活躍する盲目のサウンドデザイナー、ミルコ・メンカッチの幼少時代の物語。

実話です。

人間の耳は凄い能力を秘めているらしいですね。

先日TVでやってましたけど、目が見えなくても音の反射で壁や障害物の存在を認識出来るんだそうです。




事故で視力を失った10歳の少年ミルコは、両親から遠く離れ全寮制の盲学校へ転校させられます。

映画が大好きな少年だった彼は目が見えないことを受け入れられず、学校にも馴染めません。

ある日、学校の片隅で古ぼけた一台のオープンリール式のテープレコーダーを偶然見つけて、テープを切り貼りしながら音だけで物語を作り出す楽しみを覚えます。

雨の音をシャワーで、雷の音を鍋で。

ミルコはこの作品を自然研究の作文のかわりに提出します。





しかし障害者の職業訓練を主眼とするこの学校の校長は、彼の独創的な才能をほめるよりもテープレコーダを持ち出した規律違反を重視して彼を叱ります。

理解してくれたのは点字を教えてくれるジュリオ神父だけでした。

そんなミルコに、管理人の娘フランチェスカという彼女ができるんです。

フランチェスカも創造力豊かな少女で、王女と15人の兄弟が登場するファンタジーを作り上げ、ミルコはそれを効果音でより劇的に演出するという遊びに熱中していきます。

次第にクラスの仲間たちも加わって、素晴らしい物語に仕上がって行くんですが、ここでまた頭の固い校長の妨害に合います。

ミルコは退学処分を宣告されてしまうんです。




しかし彼はもうひとりぼっちじゃなかったんですね。

彼に効果音を提供してくれた製鉄所で働くエットレという青年が、抗議行動を起こしてくれるんです。

ミルコの作品は、両親や来賓を招いた学校の発表会で上演することになりました。

『観客のみなさん、目隠しをして下さい。』

音だけで繰り広げられる創作劇がどんなに素晴らしいものだったか、みなさんも目を閉じて映画をご覧下さいね。










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Last updated  2009/01/30 07:43:43 PM
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