2020/01/03
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テーマ: 社交ダンス(8732)
カテゴリ: アートのはなし
日本・オーストリア友好150周年記念として、上野の国立西洋美術館で開催されているハプスブルク展に行ってきました。

600年にわたる帝国コレクションの歴史を切り取った企画展です。





お正月に開いている美術館はあまりないせいか、入場券買うのに並びました。





1400年代から商売で頭角を現したハプスブルグ家は莫大な財力に物を言わせて親族を神聖ローマ帝国の皇帝の座に送り込み、さらに子や孫をヨーロッパ各国の王族と結婚させて1900年代までその栄華は続きました。





美術品に目がない王様もいらしたので宝物を集めまくり、お抱えの画家を置いて肖像画を描かせます。

スペインでは​ ベラスケス ​が宮廷画家として仕えていました。


《スペイン国王フェリペ4世の肖像》1631/32年



《青いドレスの王女マルガリータ・テレサ》1659年
Diego_Velázquez_027.jpg


オーストリアで女帝マリア・テレジアを描いたのはマルティン・ファン・メイテンス(子)。


《皇妃マリア・テレジアの肖像》1745-50年頃



フランスではマリー・ルイーズ・エリザベト・ヴィジェ=ルブランがマリー・アントワネットのお抱え画家でした。


《フランス王妃マリー・アントワネットの肖像》1778年



絵画のいくつかは​ ウィーン美術史美術館 ​からのもので見覚えがありました。

シシィやフランツ・ヨーゼフ1世 ​の肖像も。





意外にも騎乗の槍試合に特化した鎧とかの展示が面白かったですね。

長い槍を持って馬で一騎打ちするので、片手でも持てるように胸のあたりに槍を支える突起が付いているんです。





絵画も肖像画ばかりではなく、王家が収集したスペイン、イタリア、オランダ絵画など、良い作品がたくさんありました。

特にヤン・ブリューゲルやフランス・ハルス、レンブラント、ヤン・ステーン、ロイスダール、ルーベンス工房などのオランダ絵画は素晴らしかったですね。




興味深かったのは有名なベラスケスの《青いドレスの王女マルガリータ・テレサ》に並んで《緑のドレスの王女マルガリータ・テレサ》が展示されていたことです。





当初、緑の方がベラスケスの作品だと思われていたそうなんです。

1932年に完成度の高い青いドレスの方が発見されて、こちらがベラスケスの作品だということになったとのこと。

緑は彼の弟子で娘婿だったフアン・バウティスタ・マルティネス・デル・マーソが模写した絵だそうです。





ハプスブルク展は2020年1月26日まで国立西洋美術館でご覧になれます。

ご興味ある方、​ 公式サイトはこちら ​です。





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Last updated  2020/01/03 11:11:55 PM
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