2024/02/16
XML
テーマ: 社交ダンス(8731)
カテゴリ: 映画のはなし
ロンドンで家政婦をしながら質素に暮らすミセス・ハリス。

第2次世界大戦が終結してから10年以上、帰らぬ夫を待っています。

夫の死を知るのが怖くて、軍から届いていた小さな包みをずっと未開封のまま持ち歩いていました。





親友の勧めでついに軍からの包みを開けると、中には夫の指輪と戦死の知らせが入っていました。

未亡人になったミセス・ハリスは、ある日、仕事先の高貴な家柄のご婦人の家で、見たこともない美しいドレスに出逢います。

それは500ポンドもするクリスチャン ディオールのドレスでした。





自分もパリにドレスを買いに行くことを決意すると、お金を貯めるために猛然と働き始めました。

節約のために毎朝乗っていたバスもやめて歩くことに。

運も味方してサッカーくじが当たったりもするんですが、逆にドッグレースにやっと貯めた100ポンドを注ぎ込んで全部スッたり。

なんとかそれなりの現金を手にし、ついにパリへ旅立ちます。





1950年代の飛行機って、機内でタバコ吸っても良かったみたいですね。

電車じゃなくて、蒸気機関車が走ってましたよ。

予定では日帰りのはずだったミセス・ハリス。

飛行機が遅れ、泊まる所もなく駅で寝てました。





そしていよいよパリのディオール本店へ。

しかし当時のオート・クチュール(高級仕立て服)はどれも一点もので、客層は大金持ちのお得意様だけだったんです。

何処の馬の骨とも分からないみすぼらしい身なりのイギリス人中年女性が相手にされるはずもありません。

夢を諦めないハリスに、会計士アンドレやモデルのナターシャ、シャサーニュ公爵などが次々と手を差し伸べて助けてくれるんです。

彼女の起こす閃風は、やがて高級ブランドの経営方針すら変えるきっかけとなります。





『ミセス・ハリス、パリへ行く』(原題:Mrs Harris Goes to Paris)は、2022年のイギリス映画です。

原作はアメリカの作家ポール・ギャリコの長編小説『ハリスおばさんパリへ行く』、アンソニー・ファビアン監督がレスリー・マンビル主演で映画化しました。





いろんな小さな出来事に一喜一憂しながら、不可能とも思える夢を強引に実現してしまうオバサン・パワー。

人生なかなか思い通りにはならないけれど、やってみなくちゃ分からないという前向きな気持ちにさせてくれる映画でした。














お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024/02/16 07:06:31 PM
コメント(0) | コメントを書く
[映画のはなし] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

StarTrees

StarTrees

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: