つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

2023年12月26日
XML
カテゴリ: アート


江戸時代、職業仏師ではなく地元の大工などが作った素朴な仏
像たち。東北地方にはそんな仏像=民間仏が数多く残っている
のだそうです。

江戸時代の素朴な仏像といえば、円空や木食を思い起こします
が、今回の展覧会では、そうではなくほとんど無名な人々の作
った仏像。モアイ像のようなもの、先日のキュビスム展で見た
アフリカの仮面のようなもの。どの仏も思わず笑ってしまう愛
らしい像でとても楽しい内容の展覧会でした。

今までも変わった仏像をいくつも見てきましたが、今回のよう
な微笑ましい仏像をこんなにまとめて見た記憶はあまりありま
せん。憤怒の顔であるはずの不動明王にしても、優しいお顔で
す。どの仏像も地元の人々に愛され、大切にされてきたのでし
ょう。

チラシのメインビジュアルになっている岩手県八幡平市 兄川山
神社の「山神像」もほんわかしたいい味わいですが、一番ツボ
にはまったのが岩手県葛巻町にある宝積寺にある「六観音立像」
です。十頭身くらいの長身で胴長のひょろったした体形にその
へんのおじさんのようなお顔をした六体の仏像でした。「ちょ
っとしっかりしてよ」と失礼ながら声をかけてしまいそう。そ
んな親しみのある癒しの仏像でした。      (12/23)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023年12月26日 11時07分14秒
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: