つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

2024年05月31日
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カテゴリ: アート
5月16日と18日の2日間、市原と木更津の千葉誕生150
周年記念事業 100年後芸術祭を巡って来ました。



まずは16日。市原インターを降りて月出まで下りました。
廃校になった月出小学校跡の月出工舎を中心とした展示。
雨の残る中、校舎壁面に描かれた巨大壁画に心が弾みま
した。特に田中美緒子の「彼方の家」には痺れました。
廃屋の中を進むと生活道具が床に埋没していく光景。ト
イレや風呂にもオブジェがあり、出口には蟻地獄のよう
な巨大な穴が待ち受けて居ました。ほかにお客もいなく、
表に出たときには正直、ホッとしました。



月崎・田淵 チバニアンに行ってみたかったのですが、
場所がよく分からなかったのと天気も回復していないの
でパスしました。

旧平三小学校  ここは冨安由真のインスタレーション
が素晴らしかったです。階段や理科室に仕掛けがありま
す。特に理科室で繰り広げられる出来事にはびっくりし
ました。レーザービームの中に突然、シカのはく製が出
現したりしました。佐々岡由梨子の「アニマーレ」の歌
う生き物には笑いました。






学校の下の階段を降りるとこんな川が流れていて醍醐味
溢れる光景でした。



旧里見小学校 ここは何といっても体育館の中の「里美
プラントミュージアム」豊福亮。市原は京葉臨海工業地
帯の中核を担っているんだということを実感します。そ
れが山奥の廃校に表現されていることのギャップ。



市原湖畔美術館  ここに来るのは2回目。クワクボリョ
ウタの作品。影絵を作るのが電車ではなかったのが残念。
今回のフェスに合わせての新作ではなく、昔からあった
のらしいが記憶なし。



内田未来学校 内田小学校には昔、研究発表を見に来た
ことがありました。ここも閉校になっていました。

上総牛久駅周辺 こちらは商店跡に数々のインスタレー
ションの展示。千田泰広の「アナレンマ」の空間。暗闇
の中、張り巡らされた糸に光が当たり、無限に変化する
時空間。ここは飽きません。楽しかった。柳健太郎の
「KINETIC PLAY」のガラスのタワーも美しかったです。




というわけで、16日は市原市内のみ。閉校になった
学校をインスタレーションの会場に転用するとういう
のは、この手の芸術祭ではスタンダード。学校はすべ
ての人の記憶に残っているため、それを刺激し、アー
トとの相性がいいのでしょう。

平日だったので、湖畔美術館以外、どこの会場もガラ
ガラ。ほとんど貸し切り状態で楽しめました。







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最終更新日  2024年05月31日 11時45分33秒
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