アレ、ときどき啓人 そらそうよ おーん

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2006.07.13
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カテゴリ: 美術館・展覧会
藤田嗣治展

京都国立近代美術館 で、7月23日まで
「生誕120年 藤田嗣治展」が催されている。
フランスやベルギーを加えた国内外から、壁画大作を含む本邦初公開作品20余点を含む
代表作約100点で、その全画業をたどる初めての回顧展となっている。
モディリアーニやピカソ等と親交があり、エコール・ド・パリの代表的な画家として活躍
世界的に最も評価が高い近代画家に拘らず、藤田が戦争画を手掛けた為に
戦犯のレッテルを貼られ、日本画壇を追われて藤田は
レオナール藤田としてフランスに帰化する事となる。
そうした経緯と家族の許可が得られず、今日まで大規模な展覧会は催されなかった。
そのような貴重な展覧会なので、私も珍しく自腹で
アサヒメイト提示で団体料金900円を払って鑑賞した(笑)

裸婦

この展覧会では、作品は大きく3つに分けて構成されていた。
「エコール・ド・パリ時代」、「中南米そして日本」、そして「ふたたびパリへ」。
近代の画家にしては、大きい作品が多いように感じた。
エコール・ド・パリ時代では、最初に珍しいキュビズム風の藤田の絵があり
それから、パリの人々を魅了した藤田独特の乳白色の肌の裸婦像などが並んでいた。
淡い色使いで、美しい作品ですよね~
背景が真っ白で人物が立ってる絵が、珍しいので印象に残った。
それと印象的だったのは、やっぱり猫ですね~。
自画像が何点かあったが、犬も飼っていたみたいだが
圧倒的に猫と一緒の自画像 藤田嗣治作品カタログ第1巻≪ブイソン編纂≫ が多かった。
裸婦と猫のオランピア的な組み合わせも多かった。
藤田の人物画は、表情が無表情に見えるが
は対称的に、とても生き生きとした表情で描かれていた。

中南米に渡ると、藤田の画風は一転して
その人物には血と肉が宿りだした。
とても同じ画家とは思えない。
猫を除いては(笑)
そして、問題の戦争画だが
デカイですね~
ロマン主義風の巨大な絵は、とても迫力があり
思想を抜きにして、絵画として素晴らしいと強く感じた。
特に戦争賛美とも感じなかった。

私の夢

パリに戻った藤田は、原点回帰して乳白色の肌の人物を描き
子供の絵を多く描くようになった。
彼の描く子供 藤田嗣治『猫を抱く少女』複製 は無表情で、可愛さより不気味さを感じる。
不気味でいて可愛くもあり、 ブキ可愛い とでも申しましょうか。
藤田は手作りで、その子供が描かれた皿やタイル等を制作しており
それらも展示されていました。
最後は、ルネッサンス風の宗教画でしたね。
その中に、宣教師姿の藤田がいたのには笑ってしまった

大きな絵が多かったし、書物などで観るのと
やっぱり生で観るのとは全然迫力が違いますよね~。
今までは藤田の一面しか知らなかったので
これ程、多様な作品を描いてると知る事が出来て良かった。。
大満足 の展覧会でしたよ
猫好きの人には、特にお薦めです (笑)

藤田嗣治画集 藤田嗣治(つぐはる)「異邦人」の生涯





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Last updated  2006.07.13 22:50:48
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