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昨定休日、所用があって故郷頓原へ帰りました。用を済ませて実家に寄ると居るはずの母の姿が見当たりません。裏庭で何か物音がする、覗いてみると近所の小父さんが庭木の剪定をしてくれています。
「こんにちは」
「おう、帰ったかね」
「お袋、どっか行きました?」
「さっきまで居っちゃったがのお」
「さっきまで?ふ~ん」
「兄ちゃんも居ったで」
「えっ、兄貴もですか」
こりゃあ二人で農協のスーパーへ買い物にでも行ったのかな?、そう思いエルシーに立ち寄りましたが姿無し、後から頓原病院で定期検診を受けていたことが分かりました。
エルシーを出た私は次に『道の駅とんばら』に隣接する青空市、『ぶなの里』へ向かいました。目指すは幼馴染みの農作物、チーちゃんのサツマイモとマー坊の鶏卵です。
チーちゃんには心の中で「済まぬ」と詫び、マー坊の卵を探しましたが目に入りません。場内二周、思い余ってレジに立つ小母ちゃんに聞いてみました。
「戸田雅之の卵、ありませんか?」
「良かった、今日は入ってますよ」
「入らない日もあるんですか?」
「放し飼いの鶏の卵ですからねえ、毎日定期的にとは行きませんよ」
「何処に有ります?」
「後ろの冷蔵ケースの中、あそこですよ」
教えて貰った陳列場所、卵はこれ一種類、それも6個入りが10パックほど、これじゃあ見つけるのは難しいや。
「ありがとうございます、600円です」
「はっ?、600円?」
「ええ、ワンパック200円ですからね」
ぶなの里を出て、直ぐにマー坊へメールしました。
『卵買った、安い、安過ぎるがな!!』(原文ママ)
すると夜になって電話をして来ました。
「卵買ってごいたげで済まんのお」
「お前ねえ、放し飼いの鶏じゃろ。世話もせんならんし手間が掛かるがな」
「まあのお」
「200円じゃ安い、400円にせえ400円に」
「バカなことを。卵なんてお前、スーパーの特売だと10個入りワンパック100円だで」
「そんな卵と卵が違うがな」
「まあのお」
「ワシ、個人的に500円でも買うがな」
採算割れのこの卵、10月の消費税アップに伴い「ちょこっと上げさせて貰うつもり」とマー坊は申します。あの口ぶりだと220円、清水の舞台から飛び降りたつもりでも精々250円か?
マー坊よ、再度言うで。300円でも安い、400円にせえ、400円に。