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Jan 21, 2006
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カテゴリ:  音楽雑記
先日、ブログのコメントへの返信を書いているなかで「ショパンの好物って一体なんだったのでしょうね」なる話題が飛び出した。そう、ちょうど私が「ショパンの楽曲にふさわしい料理は何だろう」なんて日記上でつぶやいてしまったのが、きっかけである。こういう展開は好きだ。しかも、「ショパンの曲にふさわしい料理」という話よりも、「ショパンの好物は何だったのだろうか」という話題のほうが、更に興味深い。しかし、いかんせんどうやって調べたら良いのか、悩ましい。

まずは記憶を頼りに、スーパーピアノレッスンショパン編のテキストをチェックしてみると、「ショパンの愛したパリのパン」なるタイトルの文章が掲載されていた。しかも、そのなかに非常に興味深い一文がある。

以下、「音楽と病 病歴にみる大作曲家の姿」(ジョン・オシエー著,菅野弘久訳 法政大学出版局)から、ショパンに関する引用である。

「高炭水化物の食物を好み、脂肪分の多い食物はたえず避け、パンや菓子だけで過ごし、魚や鶏の赤身で食事を補っていた」

テキストに掲載された上記の書物は、ショパンを始めとしてモーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、リスト、バッハなどの大作曲家の死因、病歴と音楽との関係を当時の周囲の人物の証言やエピソードを織り交ぜて掲載した書。(面白い本ではあるが、各種通販サイトでは品切れ状態。もしかしてこれも再版無しなのか??)

さてさて、ショパンが好んだパンは、田舎風のカンパーニュや細長バケットだったのか、それとも上流階級が好んだクロワッサンあたりだったのか。ショパンというキャラクターからは、やはり後者であろうと考えてしまうのだが、想像は膨らむばかり。田舎風パンやバケットを薄く切って、野菜やローストビーフあたりをのせて食べるのも美味しそう。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

もうひとつ、興味深いものをみつけた。実際に御覧になられた人もいたであろうか、既に約1年前のことになるのだが、日本テレビ系で「明治乳業プレゼンツ" 天才の一皿"」というグルメ紀行番組が放映されたのだ。土曜日の夕方からの番組だったため、当時すっかり見逃してしまった私であるが、ショパンの好物料理をめぐってネットの旅に出ていたところ、嬉しい情報に行き着いたのであった。

その番組のなかでは、なんと「名曲はこうして生まれた ショパン&サンド 愛の一皿」という特集が組まれており、当時、ジョルジュ・サンドが病弱だったショパンのために作ったといわれる料理が紹介されたという。

その料理が「 ひな鶏のフリカッセ

フリカッセとは、いわゆるフランスの(白い)煮込み料理のひとつ。現在では単なる煮込み料理のことも指しているようだが、もともとは生クリームなどを使用することが多い。

番組ではジョルジュ・サンドが作ったフリカッセを再現し、公式サイト上でもそのレシピが公開されている。

ところが、材料のところで「鶏 2羽」と書かれており、いきなり面食らう羽目に。鶏なんてさばけないぞ。というわけで、2羽というところは、まぁ5人分に相当する鶏肉、と読み替えることにしよう(笑)。そして、自分流にレシピを読み替えて整理してみた。

【ジョルジュ・サンド流フリカッセの作り方】

材料(5人分):鶏肉(5人分に相当する量)、玉ネギ3個、パセリ1束、
バター125g、小麦粉大さじ2杯、塩こしょう適量、卵黄2個

・鶏肉を食べやすい大きさに切って塩・こしょうをする
・鍋に火をかけてバターを溶かす
・鶏肉を入れ焼き色をつけたうえで肉の上に小麦粉を振りかけ、肉を裏返し同様に。
・続いて玉ネギとパセリを入れたら、鶏肉に対しヒタヒタの量の熱湯を入れる
・蓋をして弱火で1時間半煮込む
・鶏肉・玉ネギ・パセリを鍋から取り出し、煮汁をこす。
・こした煮汁に卵黄をいれ、卵黄が固まらぬように弱火でかき混ぜる(これがソース)。
・皿にいれた鶏肉の上にソースをかける

あれ??ジョルジュ・サンド流のフリカッセには生クリームは使っていないではないか。

ここで思った。卵黄の代わりに生クリームを入れても美味しいのではないか、と。また、玉ネギだけでなく、キノコ類あたりも一緒にいれたら、煮汁にもっと良い味が出そう。と、あれこれアレンジを考えた時点で、既にジョルジュ・サンド流ではなくなってしまうため、一度はこのレシピのまま作ってみたい。


病弱なショパンもこの料理を食べて作曲に精を出したのだろうと考えると、何とも感慨深い。

ちなみにこのフリカッセ、チキンだけでなく魚類などにも合いそう。応用して自分流フリカッセを作るのもまた面白いと思う。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

結局この土曜日は、午後遅くから雪を見ながらピアノに向かった。あまりの寒さで指はすっかり硬直しているかと思いきや、そこそこ動いているのは、きっと1杯のラーメンのおかげだろう。あぁ、ラーメンは良い。身も心もぽっかぽかだ。

いつもの練習をこなしつつ、今日は宣言どおり、ドビュッシーの「雪が踊っている」をぽつぽつ弾いてみる。本日ひとつめの日記のコメントにもあるように、確かにこのドビュッシーの雪の曲、日本に降る湿気の多い雪には到底似合わない。ドビュッシーの雪には、サラサラとした乾いた雪がよく似合う。

しかし、私が弾けば思いっきり「ぼたん雪」状態。

ぼったんぼったんぼったんぼったん・・・・

はぁ・・・




【本日のピアノ練習メモ】
●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc
#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)
#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)
●全24調4オクターブスケール

●クラーマー=ビューロー60練習曲 #24,#25
#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。弾きこみ段階。これでおしまい!と思うと凡ミスが出てくるので、やっぱりもうちょっと弾いておこう
#25:手首を使う練習3。右の1指を余分に保持してしまう状態はなんとかクリア。本日は両手併せてゆっくりと弾き進めてみる。課題の洗い出しはこれからだが、17~22小節に既に苦手意識が芽生えてしまっている。左進行がそれまでのスタカート進行から保持の連続になるため、この進行に慣れなければ・・・

●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットI
アルマンド:弾きこみ段階。
クーラント:今はとにかく回数をこなし、余裕をもって弾けるように。そこから舞曲らしさへともっていくことにしよう。今はやっぱり各声が自己主張しすぎ・・・
サラバンド:A稿にて弾きこみ段階。
メヌエットI:まずは譜面どおりにきちんと弾くまで。特に課題らしい課題はまだ見つからない。

●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17

●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1


本日のおさらい
●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)
●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,5,7

本日の特別弾き
●ドビュッシー 子供の領分から「雪が踊っている」
1年のうちにこの時期だけ弾くのでは進歩は期待できないのだが、数回繰り返して弾くことで曲の雰囲気だけは楽しめることは出来た。






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Last updated  Jan 22, 2006 09:57:00 PM
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