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こんにちは〜! スリランカ宝石留学物語のブログも 2年近く書き込みしていませんでした。 これまで読んで下さった方々、 大変ご無沙汰しております。 過去5年で、 スリランカ バングラデシュ インド そして、 今は アフリカ大陸のコンゴ共和国在住です。 フェイスブックで お互いに顔が見れるようにと、 非公開グループ「微笑む宝石」を始めています。 もし、ご興味がありましたらご登録お願いします。(お手数ですが一言メッセージお願いします。😀) https://www.facebook.com/groups/1265014573579534/ どうぞよろしくお願いします。 ✨✨✨
2017.03.08
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デリーの国立博物館紀元前3000年頃のインダス文明から現在に至るインドの絵画・美術品・工芸品・文書を収蔵(ウィッキペディアより引用)ここにジュエリーの展示室があります。展示されているのは紀元前2500-1500年~19,20世紀の約250点が一般公開されてます。インドの歴史から考えると、 少なっ!と思うけど、インドのジュエリーは世界中の著名な博物館に保管されたり侵略を繰り返された歴史の中で散逸されてしまったのでしょう。まだインドに引っ越して、テンションの低かった3月上旬にUNWA(United Natons Women's Associaton)のジュエリー展示の見学ツアーに参加しました。最初はテンションが低かった私も・・・ダイアモンドいっぱい!ルビーいっぱい!エメラルドいっぱい!ムガール帝国の時代、マハラジャたちが冨を誇る手段としてエメラルドを求めたと言われます。博物館っていいなぁ~と思うのは、目にあるものをただ眺めるだけでなく、その背景、歴史のロマンに想いをはせる・・・一気にタイムスリップしてテンション、アップ!(*゚∀゚*)!こちらはスリランカでも信じられているナワラトゥナ(9つの宝石という意味)さすがインド、まさにマハラジャ級の大きさ!9種類の宝石は、ルビーパール赤サンゴエメラルドイエローサファイアダイアモンドブルーサファイアヘソナイト(ガーネット)キャッツアイ(クリソベリル)そしてそれぞれの宝石は惑星の配置を表します。ルビー 太陽パール 月赤サンゴ 火星エメラルド 水星イエローサファイア 木星ダイアモンド 金星ブルーサファイア 土星ヘソナイト(ガーネット)月の昇交点キャッツアイ(クリソベリル)月の降交点インド、ヒンズー教ではNavagrahaという考え方があり、9つの影響力と言われ繁栄や健康などに大きな影響を与えると信じられています。この考え方は日本でも九曜曼荼羅として信仰されてきました。交通安全のお守りとして車文(模様)に使用されたそうです。そして家紋の図柄にもなっています。どの国の権力者も宝石や星の力を信じたのでしょうね。
2015.04.26
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因数分解~その3~、そしてまとめです。なぜ、このタイトルか?と思われてる方もいらっしゃるでしょう。私は中学の頃から因数分解に限らず数学が苦手でした。因数分解はただ公式暗記して数字を置きかけるだけ。その意味はまったく理解していませんでした。因数分解の目的は、何らかのものを(数ならば素数、多項式ならば既約多項式といったような)「基本的な構成要素」に帰着させることである。(ウィキペディア参照)↑苦手な数学を自分の身近な考えに置き換えると、「あるもの」を「素の状態」にも戻す ということ・・・・。私はこのインドへの引越し騒動で、(同じ頃に身内に不幸もあったりで)自分が壊れたような?、分解されたような?そんな経験をしました。それは、自分が素の状態になっていく・・・。これまで重ねてきた経験や知識が白紙に戻っていく感じというか・・・考えがまとまらず、決断力がにぶり、やっと決定したことでも不安になって後悔して・・(インドの家探し、決めた家を2回ドタキャンしてしまった)そんな時に気力で乗り切れ!とか、ポジティブに考えろ!とか、まったく、そんなアドバイスは無意味でした。そんな支離滅裂になっている私に、思春期真っ盛りの娘(16歳)が一言、 ママはコーネンキなんだよ。 はっ?Σ(゚д゚ノ;)ノえ?まさか!早すぎない?(いつまでも若いと思っていたけど、一応対象年齢に入っているわ・・・くやしいけど・・・)40歳を過ぎるとエストロゲンが減少して、その為にセロトニンの機能も低下します。つまり女性ホルモンが不安定になりそして自律神経がやられ・・・それで不眠や涙もろくなったりするのかぁ~(*T_T*)ホルモン、恐るべし!そんな時にお気に入りの宝石を身に着けると、女性ホルモンUP!・・・・と言うことは全くなく、(こう書ければよかったのですが^^;)どんどん分解されていく自分をなんとか繋ぎとめておくアイテムとして外出時に明るめの色合いのピアス、指輪を身につけるのが精一杯。今振り返ると、自分を武装してたのかもかもしれない・・・(だってインド人、強いからーー;、あ~ぁ(^◇^;))宝石は、色の起因のひとつに、不純物としての微量の遷移金属が影響します。例えばルビー、約1%のクロム(不純物)の力であの美しい赤になります。この不純物の量がさらに少なくなるとピンクサファイアになります。まさに神様のさじ加減、それがルビーの希少性です。もちろん、私は微小なクロムの存在で、微妙なピンクの色がそれぞれ違うピンクサファイアも大好きです。女性もそんな微量な女性ホルモンに本当に本当に翻弄されているというか、その女性ホルモンのお陰で女性を謳歌できているのだと思います。急激に減少するエストロゲンからホルモンのバランスの乱れを少しでも抑える為、エストロゲン、セロトニンを増やす方法を調べるてみました。私が試して効果があったかな?と思うのは、1.日光浴 (太陽の光がエストロゲンと連動しているセロとニンを増加させる)2.ガムを噛む (唾液に含まれるバロチンがエストロゲンを活性化する)3.リズムある踏み台昇降・階段を上る(リズム運動でセロトニンを活性化する)3番目はあまり続かなかった・・・やっぱり運動は面倒になっちゃって。そして、4.魔法の言葉頑張れと言われるより、大丈夫と言われる方が心に留まります。励まされるより、寄り添ってくれる感じかな。この歌、大丈夫を連呼してくれるので、かなりの回数聴いてます。大丈夫(byヒルクライム)私のように親友と遠距離という場合は、毎日メールがありがたいです。彼女は私を励ますでもなく、ただメールの愚痴を否定や解釈しないで聞いてくれて、彼女の日常の話をしてくれて、走れてない私の伴走をしてくれる感じが心強かったです。また、たまぁ~にしかこちらから連絡しない幼馴染や友人もブログの更新が遅いのを心配してくれてさりげない言葉でメールをくれたり。まだお会いしたこともないけどブログを見てくださる方々で心配して言葉をかけてくださったのも本当に感謝で涙が出ましたm(_ _)m。あと、フェイスブックの何気ない友人の日常の写真が心を暖かくしてくれたり。ホント、ネット社会はありがたい!!本当は、宝石の話以外でここまで自分のことをさらけ出すのもどうか?とも思ったのですが、読んで下さっている方々に同じ世代の方も多いと思うので、私の体験をシェアしてが少しでも役立ってもらえれば嬉しいです。突然涙がこぼれたり目が覚めた時に憂鬱な気持ちが在って考えがまとまらなくて自信がなくなって打たれ弱くなってそんな自分が情けなくて、どんどん分解されていく自分・・・(*>д
2015.04.04
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上辺ばかりを撫で回されて 急にすべてに嫌気がさした僕は僕の中に潜んだ暗闇を無理やりほじくり出してもがいていたようだ(Any by Mr.Children)転校大反対だった娘の説得に約一ヶ月半、学校に申請書だして、その結果待ちに約2週間、そしてインドのビザ申請に・・・・、イライライライラ><;(3行で書けば短いけど、これまで体験したことのない葛藤でした)そして昨年の12月に予定よりも1週間遅れで(←ビザが間に合わなかったから)バングラデシュからびゅ~んと!旦那の転勤先が決まった時、私は「いつか住むことになるだろうなぁ」という場所だったので、楽しみにしていたのですが・・到着して、さぶっ!!!寒すぎる!!!そして、ホテルの窓から眺める景色は白くて見えない!!この季節によくある霧とは言われていますが、PM2.5もたくさん飛来していそう・・あぁぁ・・・・・・・・・・・・・なんで、こんなとこにきたんだろ?今 僕のいる場所が 望んだものと違っても悪くはない きっと答えは一つじゃない(Any by Mr.Children)↑そう、思うしかない・・・魔女の宅急便のキキ風に言えば、落ち込むこともあるけれど、わたしは元気です。スリランカ、バングラデシュに続き、南アジア3国目のインド・デリーです。写真は到着した頃、インド門の前です。
2015.03.12
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スリランカ宝石留学物語のブログをスタートして約10年になります。ずっと読んで下さっている方々、本当にありがとうございます。(あ、ブログ終了宣言ではないよ^^;)宝石を値段という価値ではなくその石が持っている魅力を引き出せる角度に光をあてることができればなぁと思って書いてきました。まだまだ紹介したい宝石のお話はたくさんあります。そしてこのブログは、宝石学を始めてからの自分の成長記録(←何歳やねん?)にもなっています。・・・でも、昨年10月から「楽しく」ブログを書けない・・・ちょっと自分が散らばった感じ・・・・きっかけは、昨年10月に決まった旦那の転勤です。高校生の娘(16歳)は、学校は絶対に転校したくない!と言います。最初は、そりゃ、そうだろね~。、じゃぁ、パパだけ単身で行ってちょうだいね。母子で卒業までダッカ(バングラデシュ)に残るよ・・・気楽でいいやぁ~・・・ってな話に進んでいたのですが、その直後から、私の体にこれまでではアリエナイことが起こったのです。まず、食べれなくなったり、眠れなくなり、漠然とした不安が頭をぐるぐる・・・旦那と離れて暮らすなんて無理!(↑こういう考えになるのが一番アリエナイ・・・のだけど)時々この世界で ひとり取り残されたような抱えきれないほどの 悲しみに胸が包まれる夜も(奇跡を望むなら by JUJU)旦那も私の異変に気がつき、また、周りの信頼ある友人たちの助言で、家族として暮らすのも2年しかない(大学進学後は別の国になるので)新天地で一緒に暮らす方が良いということになりました・・・が、そこから娘の大反発が・・・そして、さらに私の体にアリエナイことがどんどん起きていったのです。考え方が思いっきり後ろ向き・・・><;自分の上にどよぉ~んとした黒雲がある感じ・・・とにかくポジティブに考えた方がいいよ!と、相談した友人たちに言われるのですが、こういう状態になるとポジティブ・シンキングって・・・あれ?どうやって?わからない?そこで、ひたすらピー(P)、オー(O)エス(S)アイ(I)ティ(T)アイ(I)ヴィ(V)イー(E)スペルをシンキングして・・・繰り返すだけ・・・。どうして、私、こんな状態になってしまったの?これまで同じような状況でも立ち向かえたのに・・・と思うと、さらに自分が情けなくなって、こんな状態で、楽しく宝石のことを語れない・・・でも、今、やっと、散らばった自分が、まとまりました。
2015.03.02
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お花を頂きました。こんなに美しくアレンジされたお花を販売しているのは、ダッカ(バングラデシュ)の道端に並ぶお花屋さんけして鮮麗された場所とは言えませんが、いろんなお花がたくさん並べられて、まるでお祭りの夜店のようで、見るだけでワクワクしてきます。販売やアレンジメントをするのは男性(スリランカの宝石業界もそうですが、接客業は男性が多い)お花を支える骨組みもその場で作っていきます。ここ最近、いろいろと思うことがあり、眠りが浅くなっている時があります。眠れないというのではなく、睡眠の質が悪いというか、起きても疲れがとれていないことが多いです。そんな時、美しいお花に心癒され、そのお花で眠るサファイアをイメージします。何度も何度もこの写真を見て、自分がブルーサファイアになった気持ちになり、誰も知らない隠れ場所に戻ったイメージでふかふかで心地よい花粉のベッド優しい香りに包まれ自分が再生されていくイメージ今日も宝石に励まされています。*^-^*
2014.10.17
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スリランカには2種類のムーンストンがあります。ひとつは、長石に属するムーンストンそして、もうひとつは、 サンダカダ・パハナ・・・・・・・・・・・・・・・って、何?はい、コチラです。↓(写真:Wikimediaより)古代スリランカの仏教遺跡の入り口に置かれている半円のレリーフサンダカダ・パハナ(Sandakada Pahana)はシンハラ語で、英語に訳すとムーン・ストンになります。一番外側の炎は「欲望」そして、象(成長)、馬(エネルギー)、ライオン(力)、雄牛(忍耐)もしくは、仏教の輪廻転生で象は「誕生」、馬は「老齢」ライオンは「疾病」、雄牛は「死」白鳥は「純潔」蓮の花は「涅槃」となっています。このムーンストンも遺跡の時代によって違ったパターンがあり、それを比べるのも興味深いでしょう・・・・・・と、もっともらしく書きましたが、熱帯のスリランカで遺跡を周るのはかなりの忍耐が必要です。(私は約10年前にポロンナルワの遺跡をぱぁ~と周って、オワリ^^;)ムーンストンと呼ばれているのは、その半円の形からですが、、そのネーミングから神聖で、不思議な力があるように古代の人も感じたのではないかと思います。スリランカでは、毎月満月はお休みになります。そして、お寺にお参りに行きます。宝石の漠然としたパワーは信じない私ですが、やはり、ムーンストン(宝石の方)の青いシラーを見ていると何か力がありそう!と思ってしまいます。(冷静に考えれば光が散乱しているだけなんですけど・・・ね。)→参考「青い空がとても好き!」角度によってこのシラーを見ることができます。(すべてのムーンストンに青いシラーが出るわけではありません。)スリランカのMeetiyagodaで産出されたムーンストン亀裂や、平べったい状態で産出されるものもあります。ドームのあるカボションのムーンストンと比べたらその薄さがわかりますね。でも厚みはなくても大丈夫~*^-^*角度によっては青いシラーが綺麗に見えます。まるで、月からの雫のよう・・・
2014.09.12
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世界の宝石の採掘方法は、人による「手掘り」が主流です。スリランカではさらに穴を深くする為に機械を使って100メートル近くまで掘り下げることもありますが、大半は古代からの手法「井戸掘り」で約30メートルほど堀ります。機械と言えば、その時に出た水を汲み上げるのに電動ポンプを使う程度です。すべて機械化してしまうと、大量に仕事を失う人が出てしまうので、これから何世紀たってもこの手法が続くのでしょうね。さて、コチラ、まず浜辺の砂を均等に整えます。そこに海水を散布します。・・・・あ、これは宝石の採掘現場ではないです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめん・・・^^;ここで採れるものは、塩です。バリ島(インドネシア)の素朴な感じの漁村、クサンバで採取される塩も古代から変わらない方法で興味深いです。ここの砂は黒いのですが、その砂に塩分を含ませます。(実は作業している青年の引き締まったお腹に感動して撮影した1枚。^^;)この砂を小屋の中の桶に入れ、さらに海水を流して塩分濃度を上げていきます。椰子の木で作った桶に移して天日干し塩が結晶化していくのを待ちます。そして、ミネラル豊富な塩の出来上がりです。ここまでの使用電力・・・・ゼロ!小さな家族経営のような塩工場で労働はきつく時間もかかるし収入も少ないけれど、この時代に電力に依存しないで作ることのできる物があるって心から良いなぁ~と思いました。そして、購入した塩を自宅で見ていて、約5年前、ムーンストンの採掘現場に行った時のことを思い出しました。→ムーンストン採掘物語次回は宝石、ムーンストンのお話を書きますね。
2014.08.24
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宝石アートを知ったのは、*ルースは裸のままが好き*というブログでした。様々な宝石(ルース)を使って、絵本のような世界を作り出して行きます。ルースをただ保管しておくだけでなく、アートで表現できるのってとても素敵だし、宝石を楽しむ幅が広がりますね。作者のPOTEさんとは、ブログ上のお付き合いだけなのですが、(まだ実際にお会いしたことはないです)将来は一緒に宝石アートの展示会をしたいね~と夢を膨らませています。そこで、私も宝石ルース・アートに挑戦です~!まずは、スリランカで産出されたサファイアを原石から購入して研磨したもので、おさかなさんそこへ、こちらも原石から磨いたサファイアで、おさかなをサンゴ礁の世界へ誘います。へへ・・・^-^こちらは、磨いただけのサファイアで、あぶくバージョン大地から創出された色(非加熱)なので、同じ青でも色の濃さや輝き方が違うけど、スリランカサファイアの淡い青で優しい魚ができました。でもせっかく作成したけど、販売用なので、サイズごとに整理です。 ちゃん、ちゃん。6月中旬から娘の夏休みに合わせて帰省しておりました。ブログの更新ペースが遅れてましたが、また、宝石のお話、体験を書いて行きますね。どうぞよろしくお願いします。
2014.08.07
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スリランカ出張(第4弾)最後のお話です。前回のブログで書いた、スリランカの宝石の街、ラトゥナプラこの通りは街中にあり、毎日宝石の取引がされます。ラトゥナプラは街中から離れた場所にも原石のみの市場があります。こちらは、市場の道端で見せてもらったサファイアの原石でゲウダと呼ばれ、加熱すると青になります。で、同じ日に宝石鉱山の事務所で見せてもらったブルーサファイアの原石何の処理もされていない、自然からの贈り物で、まさに、私のビタミン剤です。私は漠然とした宝石のパワーは信じないのですが、地中から産まれてくる大半のサファイアは最初の写真のようなゲウダで、それを考えるとこの自然が作った青いサファイアは地球の祝福を受けたような気がして、チカラを感じます。値段が昨年より80%UPで、初めて原石を買うようになった約8年前から比べると5倍。これまで値段を抑えてくれていたし、この原石のおかげで、自分らしい宝石ビジネスを続けることができるので、感謝、感謝です。産出量が年によって大きく違ってくるのですが、縁がある限り買い付けて行きたい・・・さて、コロンボに戻って研磨工場に持ち込みます。こちらはイエローサファイアの原石で、トーチで原石の中の状態を確認します。サファイアの中で、一番産出量の少ない色、紫~赤あぁ、見事に私のハートを射抜いてくれるわぁ・・・・・・・女の子に生まれてよかった:*:・( ̄∀ ̄)・:*: (↑この表現、年齢的に無理があるけど)だって、お気に入りのドレスに Bibbidi-Bobbidi-Boo!サファイア・マジック!今年も夏の宝石販売で、素敵なサファイアをご案内しますね。どうぞよろしくお願いします♪
2014.06.16
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スリランカ出張第3話です。前回のブログで書いたハプタレーから車でコロンボに戻る場合、ラトゥナプラを通過します。ラトゥナプラはスリランカの宝石の産地として有名で、よく考えたら、2011年の11月に行ったきり・・・その時のブログ→宝石産地、ラトゥナプラへGo!(この記事を先に読んで頂けると内容が交差します^^;)そうだ、ラトゥナプラに寄っていこう!ラトゥナプラに近くなると井戸掘り式のピットを見かけます。長い年月の風化作用で、母岩の中の宝石結晶は流され、河川や田、畑の地中深くの砂利の中に堆積されます。ラトゥナプラ宝石市場の先にある川この日は10人くらいの青年が採掘作業をしていました。(スリランカは環境保護の為、川での採掘は禁止もしくは特別の許可が必要です。でも割とよく採掘されています。河川は国の所有だからどうなるの・・・^^;)川底の砂利をすくい上げ、水の中で砂を洗い落とします。どれどれ・・・。原石だけ選び、砂利は川の中に捨てます。ラトゥナプラの街中にあるこの宝石市場は、宝石ディーラーの売買が道端でされています。(道の両端は宝石業者のオフィスです。)サファイアの原石ライトを照らして、クラックやカラーセンターなどを確認します。が、私はここで宝石を買うつもりはなくそれよりもあの、おっちゃんは元気なのかしら?そう、最古の手法でサファイア加熱処理をする・・・・・ブロー・パイプの達人達人の道具、色の濃すぎるサファイアを粘土状のもので原石を包むように丸めます。そして、せっかくなので、体験~!あぁ、2年半前の思い出がよみがえる~。やっぱり楽しい ( ゚ ▽ ゚ ;) この日は午後にラトゥナプラから車で2時間の宝石鉱山へ行く予定だったので、ラトゥナプラ滞在は2時間弱でした。それでこれだけの体験できて、さすが宝石の街ですね。
2014.06.07
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今日のブログは、宝石のお話というより、旅行記になります。(かなり、自分の記録という感じですが・・・^^;)午前5時55分、コロンボの中央駅、ペターを出発(急ぎ足で仕事に行く人たちを横目で見ながら、電車に乗り込むのってちょっと嬉しい。旦那、娘を置いての一人旅です。)ここから約8時間の電車の旅のスタートです。コロンボを離れると、あっという間に緑の世界。大自然が広がっています。線路の枕木が本当に「木」なんだぁ・・・。2時間も走るとかなり標高が高くなっています。途中の駅でイチゴの販売駅弁ではないけど、お昼ご飯。(おいしくて、30秒で完食)8時間って長いようですが、景色を見ていると楽しくて、ぼけぇ~とできて、とてもリフレッシュできます。でも1等車の冷房が効きすぎてフローズンな世界。だから、時々連結部分やドアのところで外の空気(常温)に触れます。(走行中もドアは開いてまま、スリル満点、横揺れ注意)途中の駅ですれ違った下りの電車に乗っている家族。手を振ったり、電車の旅ってホント、ええわぁ~。どんどん標高が上がって、電車は紅茶園の中を走ります。(この旅の醍醐味です~!これを体験したくて今回は電車の旅に。)そして、目的地に近い駅でなかなか出発しません。ホームでは人が集まって何かもめている模様・・・・・・・理由は、旅人が駅の花壇の花を一輪摘んだ・・・だと・・・はぁ?そして、その旅人が罰金(200Rs・約160円)支払うことで、無事電車は出発しました。さっき食べたイチゴと同じ値段かぁ・・・。(花泥棒は罪にならない・・という世界常識はここでは通用しないのですね。罰金を払った旅人も笑ってましたよ。)そして、そして、鳥が空から見たような景色が広がり、目的地ハプタレーに到着です。今回のハプタレーと電車の旅は、本当はスリランカ在住中にやりたかったことで、「スリランカでやり残したことリスト」の上位にあったものです。今回、その夢が叶えられて、大袈裟な表現だけど、人生の達成感を味わいました。そして、いつもスリランカ出張中は慌ただしく、仕事オンリーで日々が過ぎて行くのですが、これからは、「コロンボ+1プロジェクト」として、スリランカの地方も旅できたらいいですね。今回の旅は、2011年に娘と行った「ウバの旅」の時に車で通りすぎたハプタレーがとても素敵で、必ずまた来たいと思った場所です。
2014.05.27
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スリランカへ行ってきました。ダッカからベンガル湾を超えてコロンボまで3時間のフライト。毎度のことながら、ソラノアオサインドヨーノオオキサ心から感動~!さて、ペターのSea streetへ。ゴールドを扱っているお店がたくさんある通りへ行きました。(ドバイに比べたたらかなり地味です)ジュエリーに加工されたゴールドの比率を調べる為だったのですが、いつもより通りが華やかに飾り付けられています。何?いつも行くお店もたくさんの人で賑わっています。何、何?お店の方が、今日はヒンズー教ではゴールドを買う日なんだ。何、何、何?幸運、繁栄、成功をもたらす・・・何、何、何、何~!!!・・・・・・・・・これは、私も買わなければ! (↑ヒンズー教じゃないけど、いいのぉ?^^;)ブレスレット・・・・どこに着けて行くの? (↑かなりの重量で予算的に無理)だったら、ピアスくらいで、う~ん、このデザイン・・・マハラジャに会う時用? (↑そんな日はこない・・・だろ・・・)周りの金持ちそうなタミル人(スリランカでヒンズー教の民族)が熱心に財産になるような重さのジュエリーを選んでいる中、私が、あーだ、こーだ、と選んだのは、ちっちゃぁ~い!!これで総量1gの22金ヒンズーの神様、1gでも、幸福と繁栄と成功をもたらしてくださいますか?次回から今回のスリランカ出張のお話を書きますね。
2014.05.16
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ジャイプールへGo!第3弾、買付編です。今回の目的は宝石鑑別機関訪問だったのですが、せっかくこんな遠くまで来たのだから、・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり宝石ほしい!メインロードから狭い路地をさらに奥に行き、すれ違うバイクと野牛に注意しながら進むと・・・・娘:こんな場所に来ないといけないなら、 私はジェモロジストになりたくないわぁ~。母:文句言ってないで、牛と私の後ろ姿を写真に撮って。娘:あたし、きれいな所に行きたい。母:はいはい、 この仕事が終わったら「きれいな所」連れて行ってあげるから。・・・ってな会話をしながら、周りの人に場所を尋ねながら、牛糞を踏まないようにたどり着いた場所・・・娘:・・・・・・ママ、ここ大丈夫?母:スリランカの業者さんもアパートの一室で商売している人多いから、 ディーラーは世界共通こんな感じだよ。 (←ほんまか?)娘はどぎまぎ、私はワクワクしながらドアを開けると、はい、普通の事務所前回のブログでジャイプールはエメラルドが有名だと書いたのですが、私が求めたのはガーネットインドはピンクのロードライトガーネットが産出されます。ガーネットの原石黒っぽく見えるけど光に透過させると綺麗なピンク色薔薇の花のようで、心躍る色ですね。インド東部のオデッサで産出されたもの。(オデッサって、今住んでいるバングラデシュからの方が近い!)はるばる、ジャイプール経由で購入したのかぁ・・・(スリランカのピンクガーネットもインドから来たものが売られています。)こちらサファイアではなく、タンザナイト鉱物名はゾイサイトで、多くは加熱処理して青色になります。買うか?・・・と言われたけど、・・・タンザナイトの相場を知らない上、時間がないので購入をあきらめました。そして、娘とのお約束きれいな所へRamgagh Palace (Taj Hotel)遅いランチとお茶とマハラジャ級のおもてなしでやっとこの笑顔・・・ワタクシは・・・・一日でたくさんの体験をして疲れました・・・幸せな疲労感・・・(↑勘違いマダム風^^;)大国インド、野牛の路地もマハラジャの宮廷もどちらも魅力的です。いつか、オデッサにGo!ですね。
2014.04.30
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ジャイプールへGo!後編です。ジャイプールは、インド旅行のトライアングル都市として、デリー、アグラ(タージ・マハル)と共に観光地として有名です。また、宝石の街と言われる通り、インド国内、また近隣アジア諸国、アフリカからの宝石も集まっています。多くは原石の状態で持ち込まれ、研磨されます。そして場合により、染色処理、含浸(樹脂、ワックス、オイル)、充填(ガラス)といった技術が行われます。エメラルドの含浸処理が特に多く、それを購入する目的でバイヤーが集まってきます。ジャイプール=エメラルドと言われているそうです。エメラルドは繊細な宝石でクラックが多く、オイルや合成樹脂を使った含浸処理色でクラックが見えにくくなります。ほとんどのエメラルドはこの処理がされています。エメラルドはスリランカで産出されないので、これまでエメラルドと縁がなかった・・・・・・と言い訳しながらも、個人的にあまり好きでないんですよ・・・・エメラルド^^;きっと耐久性の低さが私としては好きではないんでしょうね・・・ごめん、エメラルド。さて、こちらはGem Testing Laboratory,Jaipurで見せてもらったイエローサファイアの含浸処理イエローサファイアは熱処理、照射処理で色を濃くする方法はあるけど、ジャイプールでこのような処理がされていたとは・・・。(ルビー、ブルーサファイアの含浸、充填処理のレポートは多いです)こちらはサンゴです。見た感じ、どちらも同じようですが・・・左側は動物の骨インド人はホロスコープを信じる人が多くイエローサファイアとサンゴがとても人気だとのこと・・・・・・・でも、サンゴだと思って動物の骨を持っていても・・・ね。また、緑色がクロムに起因するエメラルド(鉱物名ベリル)に処理を行って改善を図るのわかるのですが、透明なベリルを緑色に処理して、それをエメラルドと言うなら・・・( ̄□ ̄;)もぉ、どうする?さて、今回のラボラトリー訪問で、Mr.GaganからUNDERSTANDING ROUGH GEMSTONESという本を頂きました。サインをしてもらって、嬉しい~!遠い、ジャイプールまで行ってよかったぁ*^-^*
2014.04.26
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娘(15歳)の春休みが、旦那のデリー(インド)出張と重なったので、先週、家族でインドに行って来ました。4月のインドは猛暑ですよ~と色々な人に言われ、覚悟していたけど、湿度の高いダッカ(バングラデシュ)から行くと、乾燥している分、快適、カイテキ、風が気持ちいい=⌒▽⌒=インドは7年くらい前、スリランカに住んでいる頃に行ったので、今回はホテルでのんびり&モールで買い物(↑何しに来たの?) (↑娘の希望)デリーで唯一観光したのは、ロディ・ガーデンインド人も暑いのか、・・・・・・・カップルしかいなかった・・・・・花が咲き乱れてとても綺麗でした。実は今回のインド行きの1年くらい前から、私には、インドに行ったら会いたいと思う人がいました。宝石学のWebは色々あるのですが、その中でも「いいなぁ~」と思っているサイトwww.gem-passion.comこのサイトの著者であるMr.Gagan Choudhary に会いたい!!まぁ、同じ南アジアに住んでいるし、同じ宝石学のライン(FGA)にいるので、いつか会えるだろうと思っていたのですが、・・・・・割と早く会えた!・・・へへ、ラッキー!!v(^-^)vMr.Gaganのいる場所はデリーから約270キロ宝石トレードが行われているジャイプールその街にある鑑別機関Gem Testing Laboratoryで働いています。デリーでレンターカー(運転手付き)を借りて日帰りで往復10時間かなり強行な日帰り旅行になりました。ジャイプールに入ると、城壁がダイナミックなアンベール城(Amber Palace)7年前に来たね~、きれいだね~と、同行する娘と一緒に車の中から眺めるだけ(^o^;) 湖に浮かぶ水の宮殿7年前に来たね~、きれいだね~と、同行する娘と一緒に車の中から眺めるだけ(^o^;) なんせ、今回の目的はMr.Gaganに会う為のラボ訪問観光はゼロです。そして、Gem Testing Laboratoryに到着Mr.Gaganとお会いして、ジャイプールの宝石事情や鑑別のお話を伺いました。(↑私より、ずいぶん若いんですよね^^;)ラボラトリーも見学させてもらい鑑別機器の説明をしてもらったりと有意義なインド研修旅行となりました。(↑どこが、ホテルでのんびり~??娘はカメラ係でした。)
2014.04.19
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今回の・・・ホワイトオパール・・・・でも、宝石でもなくて、昨晩、ダッカ(バングラデシュ)に降った、ヒョウ(雹)です。バングラデシュは、現在クリケットの世界大会(World Twenty 2014)が開催されています。昨晩は準決勝で、スリランカVS西インド諸島もちろん、私はスリランカチームを応援です。*^-^*ゲーム開始から3時間ほどたって、スリランカが守備で、西インド諸島の攻めを防衛している、最高に盛り上がっている時に・・・・突風とそれから、ばりばりばり・・・・と激しい雨と一緒に雹が降ってきました。私は自宅で観戦していたのですが、その数分後には、居住する地域まで雹が窓をたたき、雷を伴う大荒れの天気試合は中断され、先行で点数を上げていたスリランカが決勝進出に決定!やったぁ~!!と、喜びと同時に、7年前のコロンボでの記憶がよみがえってきました。クリケット・ワールドカップ、オーストラリアで開催された決勝をコロンボでテレビ観戦していた時に、反政府の空爆があり(当時は内戦中)、それに対抗して地上から政府が反撃開始、地上では強制停電と応戦した爆弾(小さな)が降ってくる・・・・(それを、花火だと思って眺めていたのですが^^;)ブログ→コロンボの花火?ここでは、空から降ってくるものが雹でよかったぁ・・・さて、ここから今回の宝石です。↓ブルーサファイア(1.38ct)青色が集中している場所があります。でも正面から見ると青が全体に見えます。(ジュエリーにセットすると均一な青に見えるでしょう。)この宝石を顕微鏡で見るとスリランカ産サファイアに特徴的なシルクインクルージョン(ルチル)そのルチルが溶けかけて、はっきりした線がドットのように線状になっています。これはサファイアを加熱した時の状態です。まるで、昨日降った雹が混じった雨のよう・・・(このオチが言いたかった?^^;)昨夜の雹のおかげで、猛暑だったダッカは気温が下がり過ごしやすいです。
2014.04.04
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今回のサファイア原石を磨いただけ(非加熱)深めの青が石全体に広がっているように見えますが、顕微鏡で見ると、青が集中している部分があります。)これはカラーバンド(色帯)、カラーゾーニング(色分布)と呼ばれ、スリランカ産出のサファイアによく見かけます。この部分で鉄とチタンが頑張って電荷移動してるのでしょう。これまで宝石のインクルージョンの美しさを書いてきましたが、顕微鏡がなくても10倍ルーペでインクルージョンが撮影できる方法をご紹介します。ます用意するのは、10倍ルーペとコップその上に宝石を乗せます。普通、10倍ルーペを使う時はピンセットで宝石を固定しますが、さらにカメラを片手に持って操作するには、人間の手の数ではかなりの至難技です。そこで、私の場合、左手に持ったルーペを宝石に接近させ、眼はルーペから離します(20センチほど)(撮影でない場合は眼をレンズ接近させてインクルージョンを観察します。)カメラのレンズ(デジカメ)を10倍ルーペに重ね、ズーム調整しながらピントを合わせます。ここでマクロ撮影にしたり、オート撮影など試行錯誤しながら画像となるインクルージョンが小さくても良いので、ピントだけしっかり合わせます。フラッシュは不要です。さて、これだけでも良いのですが、顕微鏡と似た環境にする為に照明を使います。宝石を透過させる光を作るのですが、このままでは眩しすぎ、カメラで撮影した時に逆光になってしまいます。あ~ぁ、残念。そこで、ティシュ1枚を照明の上に置いて光を拡散させます。トーチの場合、光と宝石の距離が近いので、コップの底の厚みやティシュの枚数を調整して下さい。宝石の顕微鏡は暗視野照明を使い、斜め下からの光を石に当てるのですが、コップの方法は明視野照明(透過光)となり、このサファイアのようなカラーゾーニング、透明なインクルージョン(鉱物)の観察に向いています。上の方法で撮影した写真・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・を、撮影した後にカメラ機能でズームします。六角形した青の色帯が美しい~!!!タイトルは、青い雪の結晶・・・・で、どうでしょう?照明の光で目を傷めないようにお気をつけください。カメラのズーム機能がよければ、ルーペ無でもインクルージョンが撮影できるかもしれません^^;
2014.03.20
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こちらは、とても小さな磨かれただけのスリランカ産サファイアです。12月のブログで紹介したサファイアと比べるとその差がわかると思います。こんなに小さくても鉱物のインクルージョン(内包物)や自然にできたクラック(亀裂)がなければ穴をあけてジュエリーにすることができます。でも1枚目の写真のサファイアはインクルージョンやクラックが多数あり穴をあけることができません。今年の目標に非加熱サファイアのインクルージョンの写真の整理をするこれまで撮りためてきた写真だけでなくこの小さなサファイアで、新しいインクルージョンの撮影三昧!!ヾ( `▽)ゞこちらのインクルージョン、ragemsの文字の下にある球体と棒状サファイアの中で生きているような鉱物・・・・一体なんなの?ピロータイト(Pyrrhotite磁硫鉄鉱)・・・???それが何なのかを調べるにはもう少し時間がかかるのですが、芸術的視点から見ると、 バットでボールを打った瞬間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(^▽^;) はい、次のサファイア!↓こちらは鉱物ではなく自然のクラックです。光があたると反射して白っぽく輝きます。この下の真ん中のふたつのクラック お魚さんの雨のお散歩・・・・ (///∇//) 雨のようにふりそそぐシルク状インクルージョンも綺麗ですね。インクルージョンの正体を探るだけではなく、まったく別の楽しみ方・・・小さくてもがんばれ:*:・( ̄∀ ̄)・:*: サファイアの心の内をどんどん撮影していきますね。
2014.03.05
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和名で、金緑石と呼ばれるクリソベリルスリランカで産出されるクリソベリルの原石ファセットにカットすると、輝き(テリ)が強く、和名の通り金色ぽい感じのするものが多いです。色のレンジは淡い黄色から濃いめなブラウン、そして黄緑ぽいクリソベリルも素敵です。この色の違いは、鉄とチタンの微妙な含有量の違いによります。(明るい緑のクリソベリルで、ヴァナディウムに起因するものもあります。)ずっと以前のブログに書いたクリソベリル原石の色の選別作業→これもお仕事ですその時に選別できないユニークなクリソベリルたち↓黒っぽくなっているところは、鉄の量が多いのでしょう。黒い部分がアクセントというか、とても個性的で、研磨するより原石のまま持っていたいクリソベリルです。同じ大地から産出されてもそれぞれ違った色で生まれ、違った形になって、それが自分らしさになっていく・・・(スリランカは漂砂鉱床の為、地中の中や河で転がって丸くなります。)先日バングラデシュ日本人会主催で、ダッカ郊外にあるオイスカ農園に収穫体験に行きました。最近の我が家のブーム、毎朝のニンジンジュース用にニンジンをたくさん収穫しました。で、採った、にんじん・・・いろいろな形で面白いです。そして、えへ、クリソベリルのスマイル(=⌒▽⌒=)
2014.02.18
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約2年前、スリランカのカタラガマ周辺、工事現場の土砂の中からサファイアが発見されました。そして、サファイア・ラッシュ↓(GIA/Gem and Gemology Summer 2012より)工事中の土砂から宝石が出るなんて、本当にスリランカは恵まれた場所だと思います。今、私が住んでいるダッカ(バングラデシュ)先週からすごい勢いで下水工事がされています。住んでるコンドミの前も下水管が運びこまれ、コンクリートを剥がす人海戦術スタート4人くらいで順番に杭をたたきヒビを入れてコンクリートを壊していきます。娘の通う学校前のUNロードも一斉に工事開始働き手が多いので一気に進めるようです。土を頭に乗せて器用に運んで行きます。バングラデシュはガンジス・ブラマプトラ水系のデルタ地帯で宝石は産出しないけれど肥沃な土があります。砂利のない泥があるので、レンガ作りも盛んで、そのレンガを建築や土木工事に役立てています。レンガを重ねて土台をつくり、コンクリートでコーティング適当な手作業に見えるのですが、工事は着々と進みます。そして、私も古いレンガを掘り出す作業を体験させてもらいました。宝石の採掘もそでうですが体験するとそれがどんなに大変なことか、あらためて思います。古いレンガは細かく砕いて、砂利の代わりに使われます。リサイクル率100%!興味本位で写真を撮ったり勝手に作業する私に嫌な顔もしないで、協力してくれるバングラデシュ人の懐の広さに感謝です。日雇い労働者の日当は350Tk(400円弱)です。作業によってはこれより低い場合があります。多くは田舎からの出稼ぎ労働者です。
2014.01.28
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昨年末、日本に一時帰国していたのですが、毎年のことながら寒くて、寒くて・・・・暖かい飲み物ばかり飲んでいました。コチラ季節外れの簾のようですが、寒い季節には紅茶に入れて飲むのがお薦めです。スリランカでは、このように幹や枝のような状態から樹皮をとり乾燥させます。そして、樹皮を重ねて、15センチ程度に切り・・・この写真でわかった?はい、シナモンです。シナモンはスリランカを代表するスパイスで、近隣諸国と比べてもカレーにたくさん入れます。シナモンは毛細血管の血行を促進するので、手足が冷える時や風邪の引き始めにはシナモンティーを頂きます。(でもスリランカでは紅茶にシナモンは一般的ではないです。)剥がされた幹や枝は、料理の時の薪に使われます。シナモンの木で炊いたご飯やカレーは、ガスでは味わえない美味しさです。(ホント、美味しかった!)さて、そのシナモンから由来する宝石があります。スリランカ人の間でシナモンストーンと呼ばれる、ヘソナイト・ガーネット宝石学的にはグロシュラー・ガーネットという種類です。一昨年、ブログを読んで下さった方から、ヘソナイトガーネットのご依頼がありました。ヘソナイトは、インクルージョンが多く透明感のないものが多いのですが、明るめのオレンジのヘソナイトご希望ということで、上記の写真を含めて、透明感のある8石ご用意しました。(実は、これまでガーネットはピンク系ばかり買付していたので、スリランカでこの色のヘソナイトを勉強用以外で購入したのは初めてでした^^;)明るめのオレンジ色のガーネットと言えば、スペッサータイン・ガーネットがあります。化学組成のの主成分のひとつがマンガンで、この部分がカルシウムになるとヘソナイト(グロシュラー)です。でも、見た目で、マンガンもカルシウムもわからないので、鑑別の手がかりとしては、インクルージョンの確認と屈折率を測ります。(ぱっと見た感じではスペッサータインの方が明るいです)屈折率はヘソナイトが1.73から1.76、スペッサータインは屈折率が高く1.79から1.82なので、屈折液(1.80)より高い場合はネガティブ・リーディング(測定不可)になります。顕微鏡でのぞくと・・・スタッビイ(切り株)インクルージョン(コランダムやスピネルなどの宝石にも存在しますが、ヘソナイトに多いです。 写真が小さくてすみません^^;)ヘソナイトの特徴的なインクルージョンとして、糖蜜状組織(アイスティにシロップを流したような状態)がありますが、コチラ、かなり面白すぎる~!今年最初のブログです。どうぞ2014年も宜しくお願いします。宝石のインクルージョンの世界を今年もたくさんご案内できればと思います。
2014.01.13
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サファイアの原石の表面を磨いただけの状態は、レンズ状なので、インクルージョンが肉眼でも確認できることが多いのですが、コチラ硝子のように透明感のあるサファイア(もちろん非加熱)でも顕微鏡で覗くと美しい宇宙が広がっています。見事に三角形のフェザー状インクルージョン地球の指紋、大地の出生証明書のようですね。前回のブログにも書いたシルク状と同じインクルージョン、美しい・・・・こちらは思わず歓声をあげてしまった・・・・白っぽいルチルとサファイアの青の色合いが芸術的・・・・・・・・・・・・・・はぁぁぁ・・たまらん・・・今年も宝石のインクルージョンに励まされ、慰められ、たくさんの喜びを与えてもらいました。顕微鏡を覗きながら宇宙遊泳を思う存分楽しませてもらいました。本当に本当にありがとう。来年も神秘的な宇宙を感じさせてくれる宝石に出会いたいですね。今探しているインクルージョンに、(PHOTOATLASより)彗星の意味を持つ、コメット・ストリーマー(Comet streamer)サファイアの中でアルバイトの軌道(足跡)が記録されているインクルージョンです。彗星(箒星)は氷と塵でできていて、太陽に近くなるとテイル(尾)が生じます。地球の奥深くで起きた出来事が広い宇宙で起きていることと似ている・・・そんな世界感を持ちながら私も地球の片隅で宝石を眺めています。でもね僕らは未来の担い手 人の形をした光暗闇と戯れ合っては眩しく煌めく「箒星」心配事ばっかり見付けないで 慌てないで探していこういつか必ず叶うって決め込んで露頭に迷った祈り(ミスチル・「箒星」より)今、私が住んでいるダッカ(バングラデシュ)はミスターチルドレンの「箒星」が似合っています。埃だらけの混沌とした社会で、たくさんの物乞いとストリートチルドレンがいるけど、躍動感とたくましさを感じます。捨てられてたスーツケースにいろいろなものを詰め込んで重そうに運んでいます。かっこよく写真を撮ってくれ!・・・という言葉通り、かっこよく写真とったよ^-^彼のたくましさが未来の担い手とイコールでありますように・・・目を覆っても消えない光 夜空に託した祈り今日もどこかで光ってる 誰の目にも触れない場所で悪いことばっかり見付けないで 僕ら一緒に探そうずっと 優しく淡く弧を描いて 夜を撫でてく「箒星」光り続ける「箒星」(→Youtubeミスチル箒星PV)(←消去される前に見て!^^;)今年もブログを通じてご注文頂きありがとうございました。リピートして下さるお客様、こうしてスリランカや日本から離れた場所でも仕事を続けていくことができ、本当に感謝です。来年は新しい角度で宝石の話を書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。(早いですが)皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。この冬のセールでお会いできる方々、ぜひ大地と宇宙を感じて下さいね。
2013.12.12
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同じ青でもアクアマリン(上)とサファイアでは青の色合いが違います。どちらの青も「鉄」によるものです。アクアマリンは酸化鉄によるもので、サファイアは酸化鉄に酸化チタンが関係してきます。この酸化チタン、サファイアの青に関与するだけでなく、ルチルという美しいシルク(針状のインクルージョン)にもなります。私が一番大好きなインクルージョンです。こちら紫がかったピンクサファイア原石を入手して研磨しました。右側にシルク(酸化チタン)が集中しています。その為ミルキーな感じになります。例えば、研磨する前の段階で、このシルクを加熱するとミルキーな部分はクリアーになり濃いめの紫に変化します。一般的に宝石は、インクルージョンがなく(少ない)、輝きがあるクリアーな宝石が価値が高いとされます。で、も、わたし、大地から生まれたままの色が好きなんです・・・・でもね、シルクの部分を加熱することでもっと輝くシルクの部分は、その宝石が持つ潜在能力だとしたら・・・・少しお手伝い(加熱)してあげて、クリアーにしてあげた方がよかったのでは・・・(・∀・i)タラー・・・・・・考えてしまいます・・・光があったって、優しいピンクやっぱりこの色も捨てがたい・・・
2013.12.05
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ちょうど5年前、フィリピンのギワン(サマール島)に行きました。その時のブログ→頭上注意を怠るな~南の島の過ごし方~(昔のブログを読み返すと恥ずかしい^^;でも写真素敵だから見てね)セブ島に比べると知名度もぐ~んと低いギワンですが、手つかずの自然が美しく、サーファーには魅力的な場所です。ここは、最初に台風30号が上陸した場所で、(CNNより)海沿いの建物は飛ばされ、甚大な被害が出ています。5年前に行ったホテルも大きな被害にあってる・・・と思うと辛いです。ここから数十キロ内陸に入った場所に義理の伯母二人(旦那の伯母)が住んでいます。伯母たちは78歳と85歳と高齢なのですが、毎年私たちが里帰りする度にマニラの実家で会います。とても明るくて、優しくて私も娘も大好きな存在です。そんな伯母のいるサマール島にも台風が直撃し、最初の数日は電話も通じなくて、家族みんな、祈って、泣いて、あきらめかけて・・・という状況でした。伯母達は、自分の家で台風が過ぎ去るのを祈りながら待ってました。どんどんどんどん、風が強くなり窓の外はこの世のものとは思えない状況。今日が最期の日だと思ったそうです。途中で、近所の人たちが二人だけだと心細いだろうから、こっちの家に来たらどうかと声をかけてくれた時同じ死ぬなら自分の家で死にたいと・・・・。伯母の家は平屋で4部屋あるのですが、3部屋とリビングの屋根は飛ばされ、伯母たちがいた部屋の屋根だけ飛ばされないで無事でした。(家も飛ばされることなく)本当に本当に感謝です。美しい海を見るたび、自然への畏敬の念を感じます。でも自然災害の前で無力になるのではなく、大きな台風が地球温暖化に起因するのであれば、私にできることを私なりに考えて行動しなければと強く思います。海とういう意味を持つアクアマリン鉄イオンのエネルギーの違いで青さが変わってきます。南の島の海の青さは優しく、アクアマリンのようです。早くフィリピンの復興が進み、ギワンの美しいビーチが戻りますように。亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りします。
2013.11.24
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今年の英国宝石学協会(Gem-A)の宝石学会は、宝石学のコースが開講されて100周年ということで、ゴージャスなゴールド・スミスホールで行われました・・・・・・・・が、今年は学会に出席してません・・・フェイスブックにあがってくる参加者からの写真を指をくわえて眺めてるだけ・・・あぁ、ええなぁ・・・(ノω・`。)さて、気を取り直して、10月に行ったスリランカのお話ですヽ(・∀・)ノ♪居住しているダッカ(バングラデシュ)から飛行機で約3時間インド洋、ここに来ると心がすっきりしますね。今回はハーフターム休暇中の娘(15歳)も一緒に。幼稚園の頃から滞在したスリランカは娘にとっては里帰りといった感じで、友達と会うのが目的なのでほとんど別行動だったのですが・・・・・・気ままなティーンネージャーな行動に・・・イラッ(ノ`Д´)ノ仕事、時々 母親業・・・でした。 :*:・( ̄∀ ̄)・:*: はい、はい、気を取り直して、コロンボから離れて、宝石鉱山へ原石の買付です。(コロンボを離れるとのどかな田園風景が広がります)コチラ↓ほしかった紫系のサファイアの原石クリソベリルの原石磨いたらキャッツ・アイになります。コチラはトルマリンの原石 緑色が明るくて、研磨したらかなりの大きさになるでしょうね・・・(こちらは購入していません)さて、今回のスリランカで、買付よりも第一目的だったのは、宝石学の勉強インクルージョンのレビュー忙し中、たくさんの質問にも丁寧に答えて下さるディリムニ先生先生のラボに持ち込まれる宝石は、希少石をはじめ天然に似たインクルージョンだけど合成サファイア・・・といった、「これは何?」と思われるものが持ち込まれることがあります。こちら、非加熱サファイアのルチル一番大好きインクルージョンで、「非加熱の証」顕微鏡を覗きながら心が躍りますね。
2013.11.10
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ピンクレディに変身!の後編です。こちらラベンダーカラーのスピネル(光源を変えるとピンクぽい色に見えます。)インクルージョンを見るとアパタイトの結晶が確認できます。アパタイトは六角晶系なので、顕微鏡をのぞいて、六角柱状に惚れ惚れする時があります (///∇//) アパタイトはスリランカで産出されるサファイアにもよく見かけるインクルージョン(結晶鉱物)です。加熱されると溶けたような状態になる為、拡大検査時の非加熱鑑別の手がかりになります。(低温加熱の場合、変化のない場合があるので注意が必要です)サファイアに存在するアパタイトの結晶PHOTOATLASよりこちら、おそらく形からカルサイト(ピンとがどうしても合わなくて・・・右上の小さい二つです)カルサイトは三方晶系ですが、 平行四辺形の形をしたインクルージョンが多いです。(PHOTOATLASより)このピンクレディたち、色の変化だけでなく、内面の美しさも披露してくれました。ありがとう:*:・( ̄∀ ̄)・:*: ブログの更新が遅れてしまいました。今月はスリランカに行ってきたので、次回はそのお話を書きますね。のんびりした更新になっていますが、どうぞよろしくお願いします。
2013.10.24
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大好きなスピネルの中でもとても好きな色はラベンダー・カラーです。控え目だけど凛とした感じでしょうか*^-^*こちらの2石のスピネルは、今年の6月にベルワラで買いつけたものです。自然光では、青味がかった淡い紫色、まさにラベンダーの様相に魅かれました。そしてこの日中の色に満足していたのです・・・が、ある夜、ふっと見たら、ありゃー!ピンクぽくなってる!!!ピンクっぽい紫色に・・・・(((( ;°Д°)))) ・・・・ピンクの発色はクロムに起因します。青色は鉄が起因なので、赤紫やピンクがかった紫の場合、鉄とクロム混在しています。光源の種類で色が違って見える、アレクサンドライトのような変色効果になっています。(なかなか写真でピンクぽさが再現できません。白熱灯下では淡いピンク紫です。)このような色合いのカラーチェンジ・スピネルは初めてだったので、これってどういうこと???( ̄□ ̄;)そういう時って、過去に読んでいたけど、記憶に残っていなかった記事がばぁ~っと目に留まるのですよね。Gem-A(英国宝石学協会)の宝石学のジャーナルに(The Journal of Gemmology 2012 Vol33 Nos.1/4)タジギスタンパミール高原 ゴロン河中学生の頃に覚えた高原の地名で、すっかりその存在を忘れていたけど、宝石の産地だったのですね。このゴロン河近くで産出されるスピネルに青紫ーピンク紫の変色効果があると書かれています。(希少ですが、タンザニア、スリランカ、マダガスカルでも産出されるとも書かれています。)電子顕微分析では、(The Journal of Gemmology 2012 Vol33 Nos.1/4)スピネルの主体である酸化アルミニウムと酸化マグネシウムと色の要因となる不純物として、酸化チタン、酸化クロム、酸化鉄、酸化マンガン・・・・、中学の頃は苦手だったけど、ヾ(。`Д´。)ノ 宝石学始めてから元素や化学式も身近な存在になってきました・・・ ̄ー ̄;でも私が入手したスピネルがタジギスタン産ではないでしょう。データーでは、タジギスタン産スピネルの屈折率は1.730から1.734とありますが、この2石のスピネルは屈折率が1.712と1.719スリランカ産(その他)スピネルの範囲です。でも、パミール高原ってどんな場所なんだろう~?このスピネルを見ながら、思いを巡らすのも楽しいですね。
2013.09.20
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長い夏休みが終わって、帰省していた猛暑の日本から旦那の赴任先、バングラデシュに戻ってきました。娘の学校も始まって、ちょうど日本での仕事の疲れがでる頃・・・そんな私の元気のもとは、コレ↓酸化アルミニウム・・・、・・・・サプリメント・・・ではなくて、サファイアの原石。約1年半前にスリランカの鉱山で頂いたものです。その時にブログ→コランダムのカタチ漂砂鉱床で発見されたサファイアの原石長旅の結果、結晶の形は失ったけど、見る度に、息遣いが伝わってくる気がして、ホント、私を元気にしてくれます・・・ありがとう。その時に一緒に買い付けたサファイア1.87ctで、縦が12.87mカットの形がユニークで、原石と一緒にアートにしたいと思って購入しました。加熱処理によるヘイロー(白濁結晶)が確認できますが、インクルージョンが少ないサファイアです。それをスリランカ・ゴールで作られているボビンレースと(オランダ統治時代からの伝統工芸です)合わせて、じゃあぁ~ん γ(▽´ )ツ(←ちょっと得意げ)出来上がりました~!額も前回のスリランカ出張で見つけたもの(Trickledown)で、これで100%スリランカですね。さて、こっちに戻ってから調べているのが、こちらの宝石↓次回はこの宝石について書きます~。しばらくブログを休んでいましたが、ダッカ(バングラデシュ)に戻って、また宝石のお話を書いていきますね。これからもよろしくお願いします^-^
2013.08.29
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今回のスリランカ訪問で一番の楽しみ、サファイア原石の買付です。はぁぁ~、かわいいわぁ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:ぁぁあ~ピンク、青、紫、黄色いろんな彩りがあってどれも素敵ですが、こんなサファイアも、コチラ、とコチラもブルーサファイアに特徴的な色の集中この青の部分が鉄とチタンの電荷移動が起きている・・・と思いながら見つめると本当に興味深いです。これらを研磨工場に持っていきます。磨いたら最大5mmくらい、小さいのは2mmくらいのブリリアントカットでもね、小さくても、きちんと磨いたら輝き始めます~。(こちらは以前買付して、今回研磨したサファイアです。)ひとつひとつ、どの形、どのくらいのサイズが可能かを調べていきます。(私の細かい質問、要望にもきちんと応えてくれる研磨工場のマネージャー、本当にありがたいです。)大地から生まれて、この世界にデビューするのを手伝う・・・自分の仕事の中でも一番の醍醐味ですね。磨かれる前のサファイア、ちょっと緊張して、照れているように見えませんか?そして、今回研磨が出来上がった中に(前回、研磨工場にお願いしてたもの)小さいけれど、パパラチアスリランカの夕焼けを閉じ込めたような。正真正銘の非加熱ですね^^;たった3mmの小さい存在が自分をこんなにワクワクさせてくれるなんて、だから宝石って大好き(*⌒∇⌒*) 前々回のブログでパパラチアサファイアのことを書きましたが、もう10年くらい前からベリリウム拡散処理(通常加熱ではなく)で、ピンクサファイアをパパラチアサファイアにしたものが市場にも通常加熱として売られています。この鑑別は大手機関の高額な機械で検査しないとわからないので、美しいパパラチアの購入には時間がかかります。だから小さいけれど、大地が創ったこの色は本当に嬉しいですね。さて、今年の夏の宝石セールですが、じゃぁ~ん、バングラデシュの手刺繍の袋に入れてお届けします。女性自立支援のNGO運営のお店で見つけたもので、地方の女性が一生懸命作ったものです。不揃いなサイズですが、そこが趣がありますね^^;スリランカとバングラデシュのコラボですv(^-^)v 今年の夏もお会いできるのを楽しみにしています。(7月のブログはお休みさせてください*^-^*)
2013.06.27
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先週、スリランカへ行ってきました。ダッカからは飛行機で3時間半のフライトです。今回は、上空からスリランカ北部のジャフナや、マナー島をはっきりと見ることができました。(この島と本土を結ぶ橋は日本の無償資金協力です。内戦激化しながらもプロジェクトが遂行されたことを思うと感慨深いですね。参考Web→紛争を乗り越え架けられた希望の橋スリランカの内戦は2009年5月に終結しましたが、北部はまだまだ多くの問題を抱えています。でも産業の中心であるコロンボ市内はどんどん快適に整備されています。コロンボ7にあるグランドもオープンな感じで自由に出入りできます。それだけ治安が良くなったのでしょう。さてさて、今回コロンボから宝石市場のあるベルワラまでバスを利用しました。屋根付きのバス停がきちんとある・・・カンドー。ここで待つこと2分、来たのは・・・・↓ふくます幼稚園・・・バス?(乗客はおじさんばっかり)中はテレビがついて、かなり快適な2時間の旅。幼稚園バスに乗って宝石を買いに行くのかぁ( ゚ ▽ ゚ ;) ベルワラのバス停まで知り合いのディーラーに迎えに来てもらって、ベルワラの宝石市場へここでは大半の人がモスリムの人たちです。(1年半ぶりの訪問なので、なつかしい顔ぶれ)だから私もへへへ、今回はモスリムの女性が着るサロワカ姿です(///∇//) ここ数年中国からのバイアーが増えているので、最初のいい値は、アホか?と思うような値段(中国人が徹底的にねぎるので、最初の値段をかなり高めに設定している)いろんな宝石を見せてくれるけど、いいなぁ~と思うレベルは相手も強気で値段が下がらない。今回、私のハートをクラッシュしてくれたのは、ロードライト・ガーネット15.27ct心が震えて、5回交渉したけど、あっけなくブロークン・ハートです・・・(。>0<。) このガーネットの持ち主はイケメン、実力のあるディーラーの御子息で、今回の私の買付記録をとる担当をしてくれました。買付後のランチ手前がガーネットのイケメンまだ10代だけど、こうやって鍛えられてディーラーになっていくんですね。次回は鉱山の買付のお話を書きますね。ご注文を頂いている方々へこれからメールをさせてもらいます。時間がかかってしまってすみません。(まだ、時間がかかるかも・・・^^;)
2013.06.12
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昨年の英国宝石学協会のセミナーで、色の三属性について1.色相2.明度3.彩度細分化されたシートを使ってポイント化していきます。それに、4.分布宝石をテーブル面から見た時の色ムラの有無も大切です。宝石学のコースでは、色の三属性は学ばないのですが、(FGAの場合)宝石の値段に影響するので、宝石を販売する側としては大切な知識です。でも、宝石の買い手の立場に立った時、三属性の知識よりも、もっと必要なものは、色に対する感性ではないでしょうか?自分がどういった色に心トキメクのか、心が落ち着くのか、心が幸せになるのか・・・・:*:・( ̄∀ ̄)・:*:たとえば、サファイアの中でも希少なパパラチア・サファイア、パパラチアと鑑別されると、ぐぅ~んと値段も上がってしまうので、売る側としては、その幅を拡大解釈してしまい、ピンクサファイアや茶系のものまでパパラチアと言う業者もいます。このサイト、Mr.Richard W. Hughesのwww.ruby-sapphire.comパパラチアの色について、かなり掘り下げて書かれていて読み応があります。これを見ると、パパラチアの色の幅が人によって違っていて興味深いです。その中で、Color of the sunset is the perfect color of the padparadscha.A mix of pink & orange.夕焼けの色がパパラチアの完璧な色であり、ピンクとオレンジが混ざった感じである。宝石の色を自然界にあるもので例えています。とても素敵な表現ですね!さて、夕焼け・・・と聞いた時に、どの夕焼けが心に浮かんできますか?人によってそのイメージは違ってきます。それが自分の感性です。スリランカでは、パパラチアはシンハラ語で、「蓮の花」という意味で、(写真:CREAより参照)その蓮の花とスリランカの夕焼けが恋をした色と言われています。つまり、蓮の花のピンクと夕焼けのオレンジが寄り添う感じ・・・・。(ホント、恋する色ですね)夕焼けは、数秒ごとに色が変わっていきます。スリランカにいた時、このパパラチア色の夕焼けが見たくて、機会があれば空を眺めていました。インド洋に沈む太陽(海に沈む時は雲がかかることが多いので、このショットはかなり貴重で感動)そんな恋する色のパパラチア、天然(非加熱)で探すのはかなり難しいいです。ピンク系サファイアの原石光をに透かすと、オレンジぽいサファイアもありますが、研磨すると、ピンク色が優先になっちゃいますね(この色も恋する色でかわいくて好きです。)自分の好きな夕焼けの色のパパラチアが見つかるといいですね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
2013.05.27
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宝石の魅力は、その輝きや美しさ、それと、その誕生が何億年前の大地ということ・・・以前のブログでも書きましたが、宝石の産出状況で、数億年前の地球がどのような状態であったかがわかります。 テチス海地図を探しても見つからない海ですが、約2億年前に、この地球上に存在していました。(ローラシア大陸とゴンドワナ大陸に挟まれた海域で、現在の地中海周辺から中央アジア・ヒマラヤ・東南アジアにまで広がっていた。ウィッキペディアより)その大洋があった証拠となる石は、コチラ↓割った中を見ると、アンモナイトです。ヒマラヤ山脈が海底だったことを語ってくれます。(インドとユーラシアの衝突に伴って押し上げられてヒマラヤ山脈ができた。)ワクワクしてきますね~*^-^*何億年も前の太古の時代、この地球上で生きていたのですね。(古くは3億5千年くらい前から存在したそうです)世界の屋根と呼ばれるヒマラヤ山脈、その歴史を考えると人間の人生なんて瞬間かもしれないけれど、未来へ喜ばれる何かを残すことができたらいいですね。
2013.05.14
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ネパール、ポカラはトレッキングで人気の観光都市です。標高8,000メートルを超えるヒマラヤ山脈を町から見ることができます。そんな観光地にある宝石店なので、観光客が即決できるような値段の手頃なものが主流で、グレードの高い宝石は置いてないだろうなぁ・・・、と思って、購入したコチラ↓お店の人はペリドットと言うけど、ぱっと見た感じではクリソベリルぽい・・・・・・けど、なんか、違う?そこで、提示された値段の7分の1、自分が騙されても笑っていられる値段で購入。(これまでのスリランカの体験が活かされますね^^;)帰国して、まずは、顕微鏡の拡大検査(10倍ルーペでも可能です)ガードル部分にクラック(欠け)があります。→硬度の低いか、単価が安くて雑な扱いを受けたか・・・テーブル面の研磨の交差点が合っていなくて、適当に研磨をした感じです。→大量に採掘される宝石か合成か、CZ(キュービックジルコニア)か・・・光を当てると反射が強くギラギラした感じ→ガラスのような反射、CZのような輝き偏光器で調べてみると見事なAnomolouse Extinction→ガラスかCZ?屈折計では、Negative Reading(屈折液より屈折率が高い)→ガラスかCZ?おそらくCZだと思いますが、どちらも天然ではないので、ヒマラヤとは関係がないですね・・・ははは・・・あ~ぁ。それより、関心を持ったのは、娘が購入したコチラの石↓何だかわかりますか~?行ったお店はお土産屋さんぽかったので、このようなオチがついてしまいましたが、ネパール産の宝石を扱っている宝石店もあると思います。
2013.04.27
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暑い季節のダッカ(バングラデシュ)から、飛行機で2時間飛ぶと・・・世界の屋根と呼ばれるヒマラヤ山脈のあるネパールへこのヒマラヤ山脈の水が、ガンジス川を通ってバングラデシュのデルタ地帯を作っていると思うと壮大なヒマラヤに親近感を持ってしまいます(*⌒∇⌒*) (バングラと言えば洪水のイメージがありますが、このガンジスの水のお蔭で肥沃な土地になり、水田や農業が盛んです。)今回は仕事ではなく家族旅行だったのですが、滞在していたポカラにもたくさんの宝石店お土産店の宝石コーナーを見かけました。スリランカでもネパール産カイヤナイトをいくつか購入したことがあるけど、宝石産地としては、上質なものや産出量はあまりないと思っていたので、あまり期待もせずにたまたま寄ったお店で、並べられた宝石を見ると・・・・・・・・・やっぱり・・・・期待してない通り・・・ (↑この表現でいいのか?)その中で、ペリドットとお店の人は言うけど、絶対にペリドットではないだろうと思われるコチラ↓どちらかと言うと人工的な感じですが、それが何かを知りたくて、ひとつ購入しました。お店の人が、ネパールは宝石の産地だから・・・と、産地マップを見せてくれました。どちかと言うと並べられた宝石以上にこちらの地図に食指が^^;帰国して、ネットを調べると、Ministry of Industry(ネパール政府)のページを発見~!宝石産地の場所が説明されていました。第一鉱床なので、良質な結晶が発見されると思うのですが、標高が高いため、採掘は過酷なようです。もっと、もっと、転がって、河を流れて、・・・・バングラまで届いたらいいのに・・・ :*:・( ̄∀ ̄)・:*: (↑それは無理!)さて、購入したコチラの宝石↓1.5ct, 6mm round次回のブログで検証しますね^-^
2013.04.18
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宝石の鑑別のひとつに屈折率を測る方法があります。空気中を進む光の速度と宝石に入った光の速度は違う為、その比率が屈折率になります。屈折率は宝石ごとに違うので、それを調べることで区別することができます。しかし、屈折計で使用する屈折液は人体に危険な薬品の為、宝石を鑑別する時は、まずは顕微鏡で拡大検査して、なるべく屈折計は使用しないようにしているのですが、それでも、最終的な鑑別には屈折計をきちんと測らなければなりません。これまで屈折計はひとつしか持っていないので、国を移動(帰省)する度、持ち運んでいたのだけど、屈折液をあまり動かしたくないので、もうひとつ購入することにしました。先月、バンコクを経由したので、いつも行くシーロムにある宝石関連機器のお店へお店に入ると、ちょうど年配の欧米人の女性が、デジタル式の屈折計を確かめていました。デジタル式は、屈折液なしで、宝石を置くだけで、屈折率が表示されます。彼女はタイ人のディーラーと一緒に、ブルーサファイアを調べていたのですが、その数字が、1.742・・・・・・・・これって、サファイアの屈折率1.76-1.77からかけ離れています・・・・そこで、私もかなりおせっかいというか、興味津々丸出しで、 ちょっとやらせて下さい~ (^▽^;)サファイアの表面の汚れをクロスでふき取って、何度調べても、サファイアの屈折率ではありません。調べている宝石はサファイアに間違いないのですが、念の為、私が購入しようと思っていた、オーソドックスなタイプで調べると、1.764,複屈折、きちんとサファイアの屈折率です。それを見ていた、欧米人のおばちゃんは、私もそっちのデジタルじゃない方を買うから、使い方を教えてということになり、はい、店頭で使い方説明。 複屈折の仕組みまではうまく伝えられなかったのですが、鑑別する宝石はサファイアかそうでないかなので、サファイアの場合の数値の動きだけ説明しました。↑かなり得意げに説明してたと思う・・・ワタクシγ(▽´ )ツお店側には、二人が買うのだから、安くしてもらうようにお願いして、それぞれ500バーツ引き。 あは、ラッキー! (=⌒▽⌒=) そのお金で、帰り道、シーロム・ビレッジで、タイマッサージを満喫しました。デジタル式の屈折計を使われている方がいらっしゃたら、どうして数値が違うのか、何かコツがあったら教えてください^-^。
2013.04.06
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BOPという言葉をご存知ですか?紅茶の等級を指す用語で、Broken Orange Pekoの略語です。細かく切断された茶葉でミルクとの相性も良いため、スリランカの紅茶はこのBOPが多いです。スリランカの紅茶リーフ紅茶の場合、等級がそのまま値段の違いとなるわけではありません。さて、前回のブログでバングラデシュの地方について書きました。ここバングラデシュでBOPと言えば、Bottom of the Pyramid もしくは、Base of the Pyramid世界の所得をピラミッドの形で考えると、その底辺の部分にいる人たち(貧困層)のことを指します。 もともとは援助される対象として使われた言葉でしたが、最近ではBOPビジネスとして、人口の多さをターゲットにした新しい市場として注目され低賃金雇用=豊富な労働力ということで他国企業も入り、貧困層の雇用促進につながっています。バングラデシュ・シレット地方で、その土地のオーナーに同行して、低所得者層の村を訪問しました。・・・・外国人を見るのは初めて、かなり驚かしてしまったのですが・・・・同じ村(コミュニティ)でもその貧困に差があります。こちらのお家、ドアにカラフルな色を塗っいます。近所の子供も集まってきて一緒にパチリこちらは緑色の窓庭先でカゴを編んでいました。電球があるけど、この家には電気は通っていません。それでもアクセントとして電球をつけています。(このコミュニティに電気が届いている家はあるけど停電が多いです)トタンだけの家大雨が降ったら、音もすごいし水も中に入ってしまうでしょう。そんなコミュニティの生活を見ながら、私はあることを思い出していました。サファイアの原石を購入して、それをグレード分けする時にどうしても研磨できないレベルのものがあります。クラックやインクルージョンが多く、サイズもとても小さい為、これ以上手をかけてあげることができませんでも、輝くことはできないけど、そこには、ありのままの美しさというものは存在します。光を当てると、青が増して、とても綺麗です。バングラデシュの地方で、貧困社会で生まれた場合、自分の力だけでピラミッドを登って行くのは、とても大変というか、不可能に近いです。そんなピラミッドの底辺に光を当てることができれば・・・安全な生活が約束され、定収入が確保できる暮らしが送れるように。 ありのままの美しさで生きる子供たちの未来が明るく、少しでも生活が向上することを心から願います。
2013.03.19
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前回のブログで、バングラデシュの言語運動記念日について触れましたが、今月、3月26日は独立記念日です。この日に、当時東パキスタンと呼ばれたバングラデシュは、西パキスタン(今のパキスタン)からの独立を求めて内乱を起こしました。(独立が決まった12月16日ははVictory Dayと呼ばれます)1971年の話なので、もう40年以上たつのですが、その時にパキスタン側に協力した戦犯への裁判が先月行われ、その刑(終身刑)に対する不服で若者たちが立ち上がり、平和的に抗議運動を開始それに対して、戦犯のリーダーたちが属する党や野党が暴動を起こし、それ以来、毎日暴動の日々・・・・先週は平日5日のうち4日、全国規模のストライキストライキ以外の日も野党デモ隊と警官の間で暴動が起き、The Daily Starよりだんだん、状況が危なくなってます (((( ;°Д°)))) バングラデシュのイメージって、洪水とか、貧困とか、過密人口とか、あまりよくないですが、スリランカからここに引っ越してきて、来月で1年になりますが、 結構、興味深い国だと思う・・・・ように、なりました。状況がまだ悪化する先月、バングラデシュ北西部のシレットを訪問しました。ここは紅茶栽培で有名な地域です。夕陽のやわらかい光が紅茶畑にそそがれて神妙な感じに・・・。実をとる為に木に登った男の子、下では、弟が、実を拾ってお手伝いしています。でも、あまり何度も私がカメラを向けるから、あ~ぁ、泣いちゃったぁ・・・ごめん(^▽^;) (外国人を見たのも初めてだったみたい)2泊3日の短い旅でしたが、別の角度からバングラデシュを見ることができました。洪水の多いバングラデシュですが、川は生活にかかせない大切な存在です。魚を捕まえている青年、手前はかなりイケメンでした。(↑久々にヒットでしたね ̄∀ ̄、バングラ・ポイント・アップです)小舟であちら側へ渡ります。橋もあるけど、高所恐怖症の私には、途中で止まって、ご迷惑をかけそう・・・で断念。広大な緑が広がって、たくさんの野菜が栽培されていました。・・・で、茄子、もらっちゃたぁ・・・*^-^*そしてのんびりとした旅の・・・・最終日はストライキこの日に日の出から日没までの間に車で移動すると火炎瓶を投げつけられます。日の出前までにシレット空港に行こうかと思ったのですが、シレットの友人が、これなら、火炎瓶を投げつけられないだろう・・・・・・・と、救急車を用意してくれました。(空港まで7キロだけど、中道を通ってかなりドキドキでした ̄□ ̄;)
2013.03.13
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宝石とは関係ないのですが、2月21日は何の日でしょう?この日はあらゆる母語の尊重を推進する為に、ユネスコが設定した「国際母語デー」です。1992年2月21日、当時はパキスタンの一部だったバングラデシュで、ベンガル語を公用語として求めるデモ隊に警官隊が発砲し、死者が出たことに因むものである。バングラデシュでは、独立運動の中の重要なできごとの一つとしてこの日を「言語運動記念日」としていた。(ウイッキペデイアより)バングラデシュ人のベンガル語に対する思い入れは、本当に強いです。以前会ったバングラデシュ人(男性)が、平日は仕事で、休みの日は家族サービスをしないといけないので、 詩をつくる時間がない!と不満をもらしたのを聞いたことがあります。私の勝手な詩人のイメージ、繊細で髪がさらりと長く、少し体が弱そう・・・とは、まったくかけ離れた、髭のおじさんが、詩を詠む・・・のか・・・と驚きたくなるのですが、(↑失礼すぎる?私って・・・^^;)確かにベンガル語の音の響きは美しく、文字も芸術的だと思います。洋服にも文字がデザインになってかわいい感じそんな、バングラデシュで最近、こちらでも国民的アイドルだった、ドラえもんの放送が禁止になりました (((( ;°Д°))))理由は、吹き替えがヒンディー語だから、子供たちがヒンディー語を話すようになる。(インドのからの衛星放送)のび太のように、怠け者になちゃあいけない。(ドラえもんを通して読むと、のび太の成長が描かれていて、そこに共鳴があると思うのだけど・・・タンポポ空を行くを読んでほしいよ)でもテレビ放映は禁止になったけど、ドラえもんグッズは人気です。でも、この真ん中の↓ ネコじゃなくてネズミじゃん!!!ドラえもんも真っ青~!(著作権無視というより、ライセンスは誰になるんだろ???)そこで、勝手に どらチュー と命名しました。
2013.03.03
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前回のPink Magic!続編です。以前、心躍る色の組み合わせで、パープルとピンクのスピネルを紹介しましたが、(その時のブログ→パープル・ピンク)昨年10月にスリランカで買い付けたパープル(1.78ct)とピンクのサファイア(1.48ct)左のパープルに、ライトをあてると・・・はい、お見事!↓ピンクに変身です~それに、一本気な性格らしく、↓Tube-like inclusionまっすぐ伸びた、空洞の針状のインクルージョン(似たインクルージョンWEB→GIAレポート、かなり見ごたえあります)ピンクサファイアの色の起因はクロムによるものです。このクロムの量がもっと多ければ、ルビーの赤になるのですが、ここに、青の色の要因(鉄とチタンの電荷移動)でもあるチタンが含まれた為に赤紫(パープル)色になります。つまり、サファイアの紫(パープル・バイオレット)は、鉄とチタンの電荷移動と三価クロムの配位多面構造という仕組みによるものです。(配位多面構造・・・・何?難しそうで頑張ってる感じ?^^;)部屋の中の暗めな自然光では、少し青味がかったバイオレットにも見えますね。子供の頃に紫色を作るのに赤と青を混ぜ、混ぜる割合で微妙に色が変わってくる、そんな色作りに夢中になった頃を思い出しました:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
2013.02.20
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2月のイベントと言えば、バレンタインですね。この季節になると、ハートのモチーフがいろいろな場所で目につきます。(でも、ここバングラデシュではチョコもハートもありませんーー;)こちら、もう5年くらい前の宝石買付の時(スリランカ)の写真↓一緒に連れて行った娘が、一生懸命に・・・・???↓サファイアの原石でハートを作りました。(最近はサファイアの原石入手が難しいです・・・当時は豪快だったなぁ)漂砂鉱床で採掘されるサファイアの原石は、かわいく丸みをおびて、研磨をすると直径が5ミリ以下のものがほとんどです。ピンクサファイアは、研磨してもモヤっぽいミルキーな感じや色が均一でないものも多く、(左から2番目の輝きと比べるとわかりやすいと思います)低温加熱することで、モヤや色ムラは改善できることもあります。こちらは、研磨した中でも輝きのあるもの天然(非加熱ピンクサファイア3mm)なので色が微妙に違います。同じ色味や輝きのトーンを合わせるには、多くの個数を研磨して選ぶ必要があります。(こちらはお客さまのオーダーで、7石のピンクサファイアリングを作ります*^-^*)こちらは、原石を磨いただけの非加熱サファイア(5mm)蛍光灯や日中の暗めの光では紫ぽいのですが、イエローライトでは、↓心揺さぶられるピンク色になります。(太陽の光では明るめのピンクです)以前、自分用に作った7石のピンクサファイアの指輪写真では紫が増していますが、太陽光でピンクと紫ピンクが交互になっています。こちらもはい、タネもシカケもないけど、魔法のような色変化でしょう~?(*⌒∇⌒*)今年のバレンタイン、みんさんの片想いが両想いになりますように~
2013.02.10
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アスベスト(石綿)は、飛来した繊維を大量に吸い込むと健康被害が出ると言われ、あまりイメージが良くない鉱物ですが、そのアスベストが、大活躍している宝石があります。アスベストの繊維の細さは、髪の毛の5000分の1それが、宝石の中に閉じ込められると、ホーステイル(馬のしっぽ)と呼ばれる放射状のインクルージョンになります。これはデマントイドガーネットに特徴的なインクルージョンです。デマントイドは、カルシウムと鉄を含むアンドライトというガーネットグループに属します。すべてのデマントイドにこのインクルージョンがあるわけではなく、ロシアのウラル山脈のように角閃石や蛇紋岩質の産地、つまり堆積されたアスベストから発見されます。硬度が6.5とガーネットグループの中でも低い為、宝石レベルでは5mm以下、0.5ct以下のものが大半です。このホーステイルがほしくて購入した私のデマントイドも↓約4mm,0.28ctというサイズ色は明るい緑だけど、デマントイドのもうひとつの特徴、ダイアモンドのような輝きが、あまりないです・・・・ ̄ー ̄;そこで、今度は、輝き優先で探した、マダガスカル産デマントイド、約4.5mm,Total 0.81ct(淡い緑ですが、実物はもっと緑が強いです^^;)太陽光、蛍光灯、イエローライトでも綺麗な輝きがあります。ダイアモンドのような虹色のファイアーとは行きませんが、黄色とオレンジ、黄金のようなキラっとしたファイアーが確認できます。ロシアのウラル山脈産出のデマントイドは、酸化クロムが緑の起因ですが、マダガスカル産は鉄イオンによるものです。マダガスカル産は石灰岩層から発見される為、残念ながらホーステイル・インクルージョンはありません。そのかわり・・・直径4.5mmの宝石の中に広がるインクルージョンの世界に、ミネラルやフェザーが広がっています。フェザーは、閉じ込められた自然の割れです。宝石のインクルージョンは、地中深くで形成された時の「太古の記憶」であり、その宝石の魅力ある個性だと私は考えるのですが、宝石の輝きという観点から見ると、輝きを邪魔してしまうことがあります。でも、デマントイド、これだけインクルージョンがあっても・・・・・・・・・・・・笑顔で輝いています・・・・・ これは、光の分散率が高い為で、(分散率0.057、ダイアモンドの0.044より高いですね)光が宝石の中で舞い踊っている状態です。(宝石に入射した光が内部で跳ね返る)それを最大限に求めるならブリリアントカットがお薦めですね*^-^*クリソベリルもそうですが、緑色の宝石を写真に撮ろうとしても実物とは違う緑色になります。何度も試みているのですが・・・あ~あぁ。
2013.01.20
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2013年、初めてのブログです。今年もどうぞよろしくお願いします。昨年は、自分の生活が大きく変わった年でした。旦那の仕事の関係で、4月にスリランカからバングラデシュへお引越し。バングラデシュに持ち込んだ宝石は自分の勉強用のものだけ。自分の仕事にも大きな制限がかかりました。それでも、子どもの夏休み、冬休みの帰省時には宝石セールやジュエリーの販売、そして注文も順調に頂くことができ、自分の器の中で仕事を続けていくことができました。10月には、1週間だけでしたがスリランカに仕事で行くことができ、今の自分なりの進め方を模索することができました。感謝の気持ちでいっぱいです。ただ目の前に並べられた仕事を手際よくこなしてくコーヒーを相棒にしていいさ 誰が褒めるでもないけど 小さなプライドをこの胸に勲章みたいに付けて(彩りby Mr.Childrenより)ここでは、原石を探して、研磨された輝きと色を楽しむことをすることはできません。どうしても仕事はデーターの整理が中心です。それは、自分の仕事の中で一番おもしろくないことだったのですが、今年は、その作業にも意味があるものとして取り組んでいければと思います。制限された世界で自分なりに頑張ることそれが今年の目標です。(・・・・へへぇ、なぁんてね・・・^-^)僕のした単純作業が この世界を回りまわってまだ出会ったことのない人の笑い声を作っていくそんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加えるモノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑(彩りby Mr.Childrenより)さて、1月の誕生石はガーネットですが、こちらは、2年ほど前に購入したものです。青い?ガーネット(1.54ct、マダガスカル産)太陽光の下では青に見えます。蛍光灯下で少し緑がかってくるでしょうか・・・。そこにペンライトで光を当てると・・・とても美しい赤紫色写真では映しきれないのですが、ピンクがかった紫がキラキラと輝きますこの変色効果のあるガーネットは、カラーチェンジ・ガーネットと呼ばれます。異なる光源(波長の違いでスペクトルの色の吸収が違う)で色が変わります。かなり顕著に色が変わるので、宝石学的に色の仕組みを知っていても、見ていて魔法をかけられたように感じられます。肉眼では気がつかないのですが、10倍ルーぺでもミネラルの星が散らばって見えます。私も自分の可能性にこれまでとは違った光を当ててみたいと思います。今年も宝石から教えてもらうことが多そうですね
2013.01.06
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英国宝石学協会・宝石学会(番外編)(前・後編としたら・・・書ききれなかったです^^;)こちら、ゴールドというイメージ通りのゴージャスなGold Smiths'hall (↑クリックすると360度の視界でホールの中が楽しめます)ここでは毎年、英国宝石学協会(FGA,DGA)の卒業式セレモニーが行われます。宝石学会のレクチャーの中でもこの場所で開催されるレクチャーは人気です。(ここに居るだけで、心地よい緊張感を感じます)今回は、↓Dr.Jack Ogden FGAの宝石と宝石セッティングの歴史のレクチャーがありました。スクリーンよりもシャンデリアに目がいってしまう・・・私(毎度のことですが(///∇//) )おそらくスクリーン1/3,ステンドグラス1/3シャンデリア1/3の割合で視線を動かしておりました・・・・・・・ら?↓このサファイア・イアリング(時代はアンティークジュエリーより古い16世紀だった・・・と言っていたような・・・?)これって、10月にブログ、スリランカ宝石紀行に書いた、宝石採掘地から穴が開いた状態で発見されたサファイアのビーズに似てませんか?上のイアリングの写真右側はサファイアの結晶の一部です。このような部分が風化でドロップのような形で採掘され、人の手で表面を磨いただけの中から、似た色や大きさの近いものをペアにしたのでしょう。以前のブログにも書きましたが、原石の形をそのまま磨いただけで、人工のフォーミングがされていないものの中から、そのペアを探すのはとても難しいです。見つかった時には、必然性を感じます。たったひとつのものを探すより、たったふたつのものを探すのってとても神秘的でワクワクする作業です。そう、原石を見ながら思います。今年のブログはこの記事で最後になります。みなさん、読んでくださってありがとうございます。できるだけ週1の更新したかったのですが、なかなか時間がとれませんでした。宝石について書きたいことはたくさんあります。来年もスリランカ宝石留学物語を宜しくお願いします
2012.12.17
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英国宝石学協会・宝石学会(後編)です。宝石学会は、一日だけですが、その前後に希望者を対象としたレクチャーがあります。今回、参加して一番おもしろかったのは、ロンドン自然史博物館ツアーNatural History Museum(ロンドンのミュージアムの中でも一番好きな場所です)博物館の学芸員でFGAを持っているMr.Alan Hartのガイドで、博物館の裏側や非公開のもの、新着を見ることができます。見た瞬間、全員から感嘆の声が上がったのは、コチラルビーの結晶(@Natural History museum)ホラ、光が透過すると・・・・↓赤がこんなに綺麗だったんだぁ・・・と感動しました :*:・( ̄∀ ̄)・:*: それにこの大きさ、まさに博物館級ですね~!(@Natural History museum)コチラは、ダイアモンドの結晶きれいな八面体が母岩に存在しています。(地中から発見した時を想像するとワクワク)(@Natural History museum)私の大好きな(@Natural History museum)クリソベリルの結晶スリランカは漂砂鉱床なので、結晶が母岩と一緒に発見されることがありません。あぁ、博物館って何歳になってもワクワクできる場所ですね。自然史博物館は何度訪れても新しい発見があり、大地が創出した偉大なものを目のあたりにする度、この地球に存在するすべてのものに意味があるのだと感じられます(自分も・・・ね*^-^*)そして、コチラは宝石ではないのですが・・・・南極探検家ロバート・スコット隊が持ち帰った南極の石(Scott, Terra Nova, 1910-1913 Expedition)(@Natural History museum)南極点到達の一番のりはノルゥエーのアムンセンに負けてしまうのですが、スコット隊は、南極の鉱物収集など学術調査をしながら南極点を目指しました。残念ながら全員が帰路に亡くなってしまいます。詳細はコチラ→ウィッキペディア←読むと泣けた(ノ_・。) 何億年も前、スリランカとマダガスカルが同じゴンドワナ大陸だったので、産出される宝石も似ていますが、スリランカと南極大陸(昭和基地)も同じ陸続きだったことが、同じ鉱物の産出で証明されています。参考WEB→石の記憶(国立極地研究所・本吉洋一さんのインタビュー記事)こういう話を知ると、私が宝石に魅惑される理由は、ただ美しいだけでなく、そこに地球の記録がされてあるからなのでしょうね。いつもワクワクさせてくれる宝石に感謝です(=⌒▽⌒=)
2012.12.07
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今月4日、ロンドンで英国宝石学協会の宝石学会が開催されました。ロンドンも青い空~・・・・・・だけど、とても寒かった・・・。学会の前日に参加した、Colour Assessment(色鑑定・グレーディング)の講義Mr.Richard Drucker GG (President of GemWorld International Inc)参加型講義なので、手法に従い、サファイアやルビーのグレーディングを行っていきます。ダイアモンドと違って色石は色に幅があるので、同じ青でもかなりの種類に分かれます。色だけでなく、トーンや輝きもグレード分けされます。FGA(英国宝石学協会の鑑別資格)のコースでは、色のグレーディングは学ばないので、興味深く、参考になる講義でした。(グレーディングは学問というよりビジネスになる為)色石のグレーディングは、本当に難しいと思います。でもこの手法とこれまでの自分の経験を活かした自分バージョンを作成できたらいいなぁ(⌒∇⌒)さて、今年の宝石学会は、The Hotel Russell100年以上前に建てられたヴィクトリア調・・・・・・あぁ、シャンデリアが素敵(イギリスにキター!って感じですね^^)今年のスピーカーは8人ブラジルのエメラルド鉱山やメレサイズの合成ダイアモンドの話など興味深いものもありましたが、中でも一番楽しみにしていたのが、Ruby&Sapphireの著者のMr.Richard Hughes(ruby-sapphire.com)↑このサイトの写真コーナー(pics)が宝石だけでなく、そこの人々、自然まで撮影されていてとてもアート的な仕上がりで好きです。はい、今回もしっかり、↓記念撮影させて頂きました~。
2012.11.26
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スリランカ宝石紀行、ラストのお話です。宝石も人と同じで、出会うものだと思います。でも大切にしたいなぁ~と思う出会いは本当に限られますね。私の場合、宝石との出会いで時々、雄叫びをあげたくなるほどの出会いがあります。(↑野生的かぁ?)以前のブログ(サファイアの中を泳ぐ)にも書いたこのサファイアの原石↓さすがに入手はできませんでしたが、今でもその手に置いた時の感触が残っています :*:・( ̄∀ ̄)・:*: ・・・・本当に出会えてよかったこのサファイアについて、今年のGems and Gemology Summer 2012に(GIAの宝石ジャーナル)宝石学のデリムニ先生の記事が掲載されました。今年の2月、スリランカの東南部からクオリティの高いサファイアの原石が結晶に近い状態で発見されました。そしたら、あらまぁ、あっという間に↓宝石ラッシュ(GIA/Gem and Gemology Summer 2012より)・・・・・・・・・・・・・・・・・・すごいなぁ・・・・・・・・今回のスリランカ滞在は、デリムニ先生のお宅にホームスティさせて頂き、生徒さんも一緒に夕食後に鉱物のビデオを見たり、先生お手製のライトを頂いたり、大変お世話になりました。人との出会い、その続くご縁も本当に大切にしたいですね。今回の滞在は約1週間とかなりの強行スケジュールだったのですが、鉱山オーナーの紅茶園に招かれ、到着して早速、泉で泳いだり、(↑かなり童心に戻ったかな…河童じゃないよ^o^;)翌朝は、園内を散策したり、(↑すっかり子供の気分v(^-^)v )あのブルーサファイアの原石の青と同じくらい、スリランカの空の青さも心に残りました。次回は英国宝石学協会の宝石学会のお話を書きますね。
2012.11.14
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前回のスリランカ宝石紀行の続きです。宝石鉱山での買付では、ユニークな宝石に出会うことがあります。私も相手をしてくれる鉱山の娘さんも宝石学やインクルージョンの魅力にはまっているので、ビジネスで売れるという観点より、希少性、珍しいものに心が惹かれます。こちら、採掘中に見つかったサファイアのビーズを見せてもらった時、かなりの時間をかけて10倍ルーペで見つめてしまいました。気になったのは、インクルージョンこの白い三角の物体鉱物というより、人造物みたいこれまでサファイアのインクルージョンで、こんな完璧な表面がスムーズに見える三角・・なんて、見たことがない (((( ;°Д°)))) そこで私が考えついたことは、まったく宝石学とは関係ないのだけど・・・(↑おいおい^^;)これは、何万年か、何千年か前に、現在と同じかそれより進化した文明があって、その時に作られた、携帯電話かパソコンのプラスチックの欠片であるでも、プラスチックだとサファイアの融点が2000度を超えるので、融点が約200度くらいのプラスティックでは無理なわけで、おそらく融点が1000度は超えるようなもの・・・・・・・なんて、ことを、言っていたら、彼女、いわく(↑FGAとGIA.G.Gの資格を持ってる)もしかしてそれは、ヴィマナかもしれないヴィマナは、古代インドの古典に出てくる空を飛ぶ乗り物で、インドからスリランカにも飛んできて誘拐されたお姫様をヴィマナで救い出すというものだんだん、・・・・・宝石以上に壮大な話に展開していく・・・( ̄∀ ̄)・・・もっと物証を出してみましょ。コチラ↓ホワイトサファイアの中に同じく白い物体が・・・メタリックに輝いている何なのかが気になる・・・・そこで、宝石学のデリムニ先生に写真をお見せし、私の古代人造物説をお話したら、一言・・・ははは~、これ、カルサイト(方解石)じゃないかな~?サファイアの中に存在するカルサイト(Photo ATLAS より)科学的(化学的)に解明されないことが、おもしろいこともあると思う・・・ヴィマナがあったと想像しながら、このサファイアのビーズを眺める・・・こういう風な宝石の楽しみ方もこのインクルージョンの存在のお蔭ですね(*⌒∇⌒*) Gem-A(英国宝石学協会)の学会に参加する為ロンドンに行きます。メールやコメントのお返事が遅れるかもしれません、すみません。
2012.10.31
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スリランカに行ってきました。ダッカ(バングラデシュ)からミヒンランカ航空で、ベンガル湾を縦断して、3時間半ほどで、コロンボに到着です。(↑出発が遅れなければ・・・)なつかしのインド洋・・・やっぱり海を見ると心が落ち着きますね:*:・( ̄∀ ̄)・:*: やはりスリランカ・・・サファイアの話には興味がつきないです。キャッツアイ・サファイアブルーの色味も良いのですが、シャープなラインが1本だけ。サファイアは3本のラインが出るスターサファイアがありますが、おそらく、他の2本のラインが弱く、1本だけがはっきり目立っていて、そのラインが中心に来るように研磨されたのでしょう。こちらは、サファイアのビーズ鉱山で採掘中に発見されたもので、オーナーのコレクション(非売品)(真ん中のピンクはスピネルの結晶で、右上にはとんぼ玉があります。)作られた年代は様々な説があるようですが、硬いサファイアを穴あけ(ドリル)するのは、かなりの根気がいります。穴周りは、欠けもなく綺麗です。私もスリランカ産出サファイアの原石を磨いて穴を開けたジュエリーを作りますが、サファイアに穴を開けてくれる作業を引き受けてくれるのは、↓もっぱら趣味のレベルで、機械をいじるのが好きなエングレブ氏ただ一人しかスリランカにはいません。(参考ブログ→続・100年続きますように)今回もサファイアの穴あけを短期間でお願いしました。さて、話を採掘されたビーズに戻します。コチラ↓穴の距離は1.5cmくらい・・・長っ!当時は機械ではなく人がキリのようなもので開けたのでしょうけど、その技術に感動します。でも、本当に人の手だけで開けられたのでしょうか?サファイアのビーズを見れば、見るほどとても不思議で、ワクワクするような考えが生まれてきました・・・続く
2012.10.27
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昨年のブログで、ホワイト・クリソベリルについて書きました。→白雪姫・リターン~!こちらの白雪姫は、クリソベリルではなくスピネル(2.51ct)です。スピネルの化学組成はアルミニウム、酸素、そしてマグネシウムです。(酸化アルミニウムと酸化アルミニウム)スリランカではサファイアと同じ場所で産出されます。サファイアの化学組成はアルミニウムと酸素だから、スピネルになるには、マグネシウムが必要なのか・・・*⌒∇⌒*・・・さて、クリソベリルと同様に無色のホワイトスピネルも希少です。写真のクリソベリルは、2.5ctと大きさがあります。顕微鏡での拡大検査をすると、・・・・インクルージョンが確認できない ̄□ ̄;まさか、合成?と思ったりもしたのですが、合成だったら、↓わざわざ、こんなに不格好なほど高さのある研磨はしないでしょう。(この考えは宝石学というより長年の経験から^^;)でもなぁ~・・・と、悩んでいたら、ディーラーが、タイで鑑別書をとってきてあがる・・・ということになり、(スリランカで、いくらでも鑑別できるのですが・・・)そのタイの鑑別がどんなものか?と知りたい気持ちが増して、はい、購入しました。わざわざカラーレスと表示されてある。(簡単な鑑別書よりデーターがほしかったけど・・・)カラーレスに近いのだけど、角度で、ほんの~りラベンダーのトーンが入ります。これを研磨し直して、完璧なカットにすれば輝きが増すのは確実ですが、この不格好なカットが微笑ましくて・・・これもスリランカの良い思い出ですね:*:・(^-^)・:*:このスピネルは私のコレクションなので、このまま再研磨をしないで、スリランカの思い出と一緒にこの高さとアンバランスなシンメトリーも楽しむとしましょうか。
2012.10.03
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