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2021.04.12
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カテゴリ: 沖縄市

(美里集落の石敢當)

沖縄本島の沖縄市中部に「美里集落」があり、現在の沖縄市の前身となった美里村があった歴史の古い地域です。沖縄戦の前から残る琉球赤瓦の古民家が多く現存する古き良き琉球を感じる街並みには、数多くの貴重な遺跡文化財が大切に保存継承されています。「美里集落」は平地でありながら井泉が多数湧き出る水の聖域として崇められています。


(美里ビジュル)

(ビジュルの霊石)

「美里集落」の北側の境界に「美里ビジュル」があります。「んさとびじゅる」と刻まれた石碑と一緒に"天地海"を示す3つの霊石とウコール(香炉)が祀られています。ビジュルとは十六羅漢のひとり賓頭盧(びんずる)に由来し、沖縄では主に霊石信仰として豊作、豊漁、子宝などの祈願が行われる神聖な場所として拝されています。


(イジュンガー)

美里集落北部にある沖縄市立美里小学校の東側に隣接する場所に「イジュンガー」があります。「泉川」と刻まれた石碑があり井泉の跡を保存継承しています。小学校の身近な場所に美里集落の歴史跡がある事で、子供達への歴史教育に役立つ非常に貴重な文化財として地域住民により大切に拝されています。


(ヒージャーガー)

「ヒージャーガー」とは湧水を樋でひいて利用する形態の井戸の事です。明治25年(1895年)に生まれた地元の古老が物心ついた頃には井泉が存在したと言われています。「ヒージャーガー」は子供が産まれた時に産水を汲むウブガー(産井)として利用され、ウマチー(豊年祭)には集落の融資が祈りを捧げました。また、昭和初期まで集落の飲料水として使用され、洗濯をする「洗濯ガー」としても賑わっていたと伝わっています。


(ヒージャーガー池跡)

「ヒージャーガー」の南側にある溜池跡で「ヒージャークムイ跡」とも呼ばれています。水道が整備される以前の沖縄では、5〜6月の梅雨時期と8〜9月の台風の季節以外は干魃が相次ぎ、農業用水として雨水や排水をためる共同の溜池(クムイ)も使用していました。「ヒージャーガー池跡」の片隅には拝所が設けられており「「元」樋川池」と「馬□□」と刻まれています。


(イリーアタトウヤマの入り口)

(銀山御嶽/ヒンジャン御嶽)

(シチャヌウカー/ヒチャヌウカー)

美里公民館の北側にある「イリーアタトウヤマ」と呼ばれる聖なる小高い山があります。東側にある「アタトウヤマ」の西(イリ)側にあり、石垣や居住地跡が残されています。山の上には「銀山(ヒンジャン)御嶽」と呼ばれる拝所があり、祠内には霊石とウコールが祀られています。「イリーアタトウヤマ」の南東側の麓には「シチャヌウカー(ヒチャヌウカー)」と呼ばれる井泉があり、聖なる山からの神聖な水として崇められています。


(村屋跡/アシビナー)

(村屋跡の記念碑)

「美里村屋」や「ンザトゥムラヤー」と呼ばれる美里集落の「遊び庭(アシビナー)」で、集落の子供達や若者が集う遊び場でした。また、集落の年間行事が行われる中心地として賑っていました。現在は集落の青年会会館として利用されています。集落の古老によると、村屋が建てられたのは1914年頃と言われています。「村屋跡」は文化庁の登録有形文化財として、建造物は貴重な国民的財産に指定されています。


(石畳跡)

(サークヌカー/ニーブガー)

美里小学校の南側に位置する場所に「石畳跡」の道があります。現在は石畳跡の西側に国道329号線が並行していますが、琉球王国時代には集落の主要道路として石畳が敷かれていました。この石畳跡を進んだ先には「サークヌカー(ニーブガー)」があり井泉の周りには畑地が広がっており、周辺にも敷石と考えられる遺構が残っています。現在「サークヌカー」の水は農業用水として重宝されています。


(ジナンヌシチャヌカー)

(キャッチャガー)

「ジナンヌシチャヌカー」は石畳跡の北側にあり畑地に囲まれています。かつては集落の生活用水として重宝されていたと考えられます。また「ジナンヌシチャヌカー」の西側には「キャッチャガー」があり、飲料水としてだけではなく農作物を洗ったり、衣類を洗う井戸として使用されていました。現在でも豊富な水量があり、農業用水として大切に利用されている現役の井泉です。


(印部石/しるべいし)

美里3丁目7番地に沖縄市指定文化財の「印部石(ハル石/さ/さく原)」があります。「ハル石」とは琉球王府により行われた「元文検地(1737〜1750年)」と呼ばれる土地測量の際に各地に設置された石の事です。美里集落に残る唯一の印部石(しるべいし)で、約280年前に建てられたこの「ハル石」は、琉球王国時代に行われた測量の状況を知る上で非常に貴重な文化財となっています。


(美里3丁目8番地の霊石)

ニービ石(ニービヌフニ)の霊石は魔除けとして集落のT字路や突き当たりに設置され、現在では珍しく歴史的にも文化的にも価値が高まっています。沖縄市「美里集落」は琉球王国時代から続く古い地域で、現在でも迷路のような細い路地や琉球古民家が残る歴史を感じる聖地となっています。「美里」という名前が示す通り琉球の文化美が詰まった空気が漂い、静かでゆったりとした時間が流れる里として私達を癒してくれるのです。






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最終更新日  2023.10.29 19:48:51
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