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2021.04.13
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カテゴリ: 沖縄市

(美里集落の琉球赤瓦屋根)

沖縄市「美里集落」の南部(美里1丁目/2丁目)には数多くの琉球赤瓦屋根の古民家が現在も立ち並び、令和の時代から古の沖縄の時代へ一気に空間を超越する事が出来ます。そこには歴史的価値が高い文化財が豊富に人々の暮らしに自然に溶け込み、先祖が残した大切な遺産を受け継がれているのです。


(美里グシク)

(美里グシクの香炉)

美里集落の南部に「美里グシク」の拝所があります。この拝所は国道329号線と国道330号線が交わる場所にある小高い丘の頂上にあり、南南東に向けられて建つ祠内には「美里御城」と刻まれた石碑が祀られています。また「美里グシク」のウコール(香炉)は西南西に向けて設置されており霊石、貝殻、花瓶が供えられています。


(グシクヌニー井戸)

(仲元前のカーグヮー)

「美里グシク」の北西側に「グシクヌニー井戸」があり「ソニーヌチンガー」とも呼ばれています。「美里グシク」から一番近い場所にある井戸の脇にはニービ石作りの霊石が魔除けとして祀られており「グシクヌニー井戸」は神聖な水源として、集落では水の神様へ祈る拝所となっています。さらに、この井戸から北西側には「仲元前のカーグヮー」と呼ばれる井戸があり、美里集落南部の生活用水や飲料水として重宝されていました。


(ヌルドゥンチャー)

(ヌルドゥンチャーの内部)

「仲元前のカーグヮー」の西側に「ヌルドゥンチャー」と呼ばれるノロ殿内(ヌルドゥンチ)があります。「美里の殿」の名称でも親しまれる神アサギで、美里集落の琉球ノロが祭祀を行う神聖な場所でした。沖縄戦の前に造られた琉球赤瓦の建物で、歴史的にも文化的にも非常に価値があります。「ヌルドゥンチャー」内部には天地海を表す3つの霊石、3つの香炉、貝殻が祀られています。


(ヌルドゥンチャー南西の霊石)

(ヌルドゥンチャー北西の霊石)

「ヌルドゥンチャー」は集落で行う祭祀において中心となる場所であり、村落の最高祭祀であるノロ(祝女)の火神が祀られています。集落でいくつか行われる祭祀において、ノロ(ヌル)はここに集合してから祭事に取り掛かります。「ヌルドゥンチャー」は豊年祭、ウシデーク、エイサーなどの諸芸能が奉納される場でもあり、ノロが神と交信交歓できる聖域でもあるのです。


(ヌルドゥンチャー北東の霊石)

(ヌルドゥンチャー南東の霊石)

美里集落の「ヌルドゥンチャー」はこの他に東西南北にも霊石が祀られており、四方八方が魔除けの霊石で守られています。ノロは琉球王府に正式に定められた神職で、ニライカナイや太陽の神々と交信することのできる存在でした。また祭祀の間はその身に神を憑依して神そのものになる存在とされています。そのためノロは神人(かみんちゅ)とも呼ばれているのです。


(美里間切地頭火の神ガー)

「ヌルドゥンチャー」の西側に「地頭火之神」があります。石碑には「美里間切地頭火の神ガー」と記されていますが、現在はガー(井戸)は確認されません。井戸跡とウコール(香炉)が設置されており、美里集落の西側を悪霊を払う土地の守護神として祀られています。また、美里集落のお通しの役割を果たす拝所でもあり、住民だけでなく集落に訪れる人々の玄関口としても重要な場所でありました。


(セークガー)

美里公民館の南側に位置する「セークガー」は沖縄市の指定文化財に登録されています。井戸は堅固な石積みで2つの取水溝と四角の形をした覗き穴がある。戦後に改修された記録はなく、往年の技法を伝える重要な文化財となっています。詳しい建造年代は不明ですが、美里集落の発祥に関わる井泉だと言われています。


美里集落の中心部に「メーデーガー」があり、現在でも豊かな水が湧き出ています。井泉は飲料水や生活用水の他にも、収穫した野菜や衣類を洗う為にも使用されていたと考えられます。旧正月には若水を汲み茶を沸かし一年の健康を祈願して飲んでいました。また、集落で子供が産まれた時には産水としても使用されていました。


(美里2丁目11番地の石敢當)

(美里2丁目17番地の石敢當)

(美里2丁目21番地の石敢當)

美里集落の美里2丁目には数多くの古い石敢當が点在しています。ニービ石で造られた石敢當は少なくとも100年以上前のものと考えられ、昔からこの地域に人々の暮らしがあった事が分かります。また、美里2丁目には琉球赤瓦屋根の古民家も集中的に多数残っており、美里集落が発祥した地域としての可能性も高まっています。


(カニチヌマーチ)

「美里集落」には道の角に孤立した三角地が設置されている独特な風景があります。これは美里2丁目18番地にある「カニチヌマーチ」と呼ばれる三角地です。美里集落でしか見られない珍しい区画形式で、魔除けの意味があると考えられますが詳細は不明です。美里集落の南部は美里集落発祥の地と考えられ、歴史あるノロの祭祀建物も大切に保存されています。美里集落に伝わる古き良き琉球文化を肌で感じる事ができるこの地は、スピリチュアルなパワーを感じる聖域として、ゆったりとした時間が今日も流れているのです。






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最終更新日  2023.10.29 19:50:10
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