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仕事が立て込んでいるため、改めてこの問題は取り上げたいと思いますが、今朝の某大手町経済新聞社の記事ではザックリと
主導権争いでごちゃごちゃせずに、サッサと統合して、グローバルな金融拠点の地位を守るとに団結せよ。
という内容ではなかったかと記憶している。
特に統合比率等で揉めたように書かれているが、大証の場合は上場企業で、東証と利益規模が接近しているにもかかわらず、2.5対1などと吹っかけられれば、簡単に承諾できないと言うのは大証の経営者としてすごく当然だと思った。
投資家の利便性が改善するなどという大義名分が目立つが、独禁法上のシェア基準には抵触しないのだろうか? 統合で圧倒的な取引シェアになるのは目に見えている。
圧倒的シェアになってしまえば、取引コストが投資家(利用者ですね。この場合)に還元されるのか、それともプライシングパワーで不利益を被るのか、対岸の米国ではAT&TとドイツテレコムUSAの合併問題では、当局は裁判に持ち込んでいる(合併に反対している)。
また、統合比率が東証に有利(だと私は思う)であることや、裏口上場の様なステイタスを保持することが「投資家のため」になるのだろうか?
率直に言えば、ゴマカシM&A(と言っても言い過ぎではないと思う)を証券取引所自体が主導していて、投資家(利用者)により取引しやすい場を提供できる、と言えるのだろうか?
もし、証券取引所自体が、日本の地盤沈下に悩み、東京での取引を活性化したいと思うのであれば、「小が大をのむ」取引でも、まっとうな統合比率(何しろ東証は非公開企業。非公開企業はDCF等でも流動性リスクで30%程度の減価を食らうはずで、こんな贔屓目な比率になるとは思えない)でも、もっとビックリするようなスキームでも、利用者(投資家)に、よい意味でサプライズを与えるような統合条件にしてもらいたいなあ、と思いました。
TOBのプレミアムがたったの14%??? 2011年3月期の純利益は大証91億円で東証が89億円となっている。
単にオチ目な自分たちの存在感を引き上げるための統合では、あんまり意味ある統合とも思えない。定量的な分析が出来ていないため、言いたい放題でヤマ感的な部分があって申し訳ありません。
ただし、投資家目線(特に大証の投資家)と顧客目線(この場合顧客は一般投資家)に立った統合には素直に思えなかった。
また、普段投資しなかったり、ガバナンスと無縁な組織ほど、大義名分で美談化する傾向があるようにも思った。誰の 「ため」 のM&A???
応援よろしくお願いします。
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