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人工骨が感染!(2007)
私の「軟骨肉腫の治療」に加え
2007年1月から治療を始めた「人工骨感染」に
ついて簡単にまとめていきます。
感染症になったのは人工骨頭の肩関節部分の皮膚が
壊死し傷口ができたのが原因です。
私の場合、骨肉腫が筋肉へ転移していたため切除し肩の
いわゆる「肉」がほとんどなく、皮下にすぐ人工骨が
ある状態でした。
骨頭が亜脱臼したことがあり骨頭の位置はかなり
気をつけて診てくれていていたのですが
皮膚の厚さとかは懸念されていなかったため、
今回こういう症状がでて、初めて皮膚がかなり薄くなっている
ことに先生も気が付いたようでした。
それほど急速に皮膚が薄くなっていったのかもしれません。
薄い皮膚の下にすぐ骨頭があり、傷口から見えていた
そううです。
2007年2月17日現在、
傷口は閉じましたが細菌感染の治療のため
抗生物質を服用し、一日一回体温を測っています。
(感染症がひどくなれば発熱するからです)
これは約2ヶ月は続けるそうです。
また、皮膚を育てるため骨頭付近の皮膚をたるませる
ために右腕を胸の辺りまで肩から吊り上げて固定しています。
(アームスリングという肩関節の脱臼の治療に使う
もので固定しています)
外来は週1回、炎症反応と抗生物質が肝臓にあたえる副作用
を診るために採血をし、その結果がでてから診察して
もらっています。
=感染症になるまでと経過=
2006年12月中旬。
肩を衝撃などから守るための装具に
人工骨頭当たっているのか、感覚はないが骨頭の
一部の上の皮膚が黒ずんでくる。
装具がずれているだけなのだと思い、当らないように
気をつけてはいるが普通に過ごす。
2007年1月5日(金)
肩は同じ範囲で黒ずんだままであるが
年末年始の休みが終わり出社する。
2007年1月6日(土)
装具の中につける装具ずれ防止の布に
汁のようなものが付いており心配になる。
2007年1月7日(日)
傷口がハッキリと確認できる。
救急外来に電話し即診て貰い当日入院となる。
傷から骨頭への感染防止のため抗生物質の
点滴が始まる。
次の日より
朝6:00~
14:00~
22:00~
一日3回の点滴を行うとともに傷の消毒を行う。
1月9日(火)
7日に傷口から出てきている液体の培養の結果
細菌が発見される。傷口はひらいたまま。
1月10日(水)
傷口が若干閉じてきている傾向が見られてくる。
最悪の場合を想定した父同席でのムンテラ
(先生から患者へ治療の説明)を受ける。
この日より傷口は日に日に良くなってくるが
傷口が閉じたら閉じたで中に細菌を閉じ込めることに
なるということで細菌の治療のため数ヶ月を
要することが言われる。
1月16日(月)
傷も落ち着いてきたため、退院を目指し
抗生物質が点滴から服用に切り替えられる。
最初に服用していた抗生物質で肝機能の値に変化が
でてしまったため違う抗生物質に切り替わる。
1月20日(土)
再度父同席でムンテラを受ける。
傷が閉じてしまえば消毒の必要がないため
退院して週1回の外来受診で経過観察
や、皮膚が薄いという根本的な問題を解決するため
手術も考えていくという予定となる。
手術するためにも細菌をなくす必要があるとのこと。
感染症がなくなると確認できるまで3ヶ月は週1回
外来受診となる。
また、次に細菌により傷が開いた場合はすぐに洗浄
手術をする方針で同意する。
21日、朝の採血の結果がよければ退院と決まる。
1月21日(月)
採血の結果でOKがでて退院が決まる。
1月25日(木)
(毎週木曜日が腫瘍診チームの外来日)
退院後初の外来を受ける。
今のところ順調。
1月中は自宅療養。
2月1日(木)
外来。経過は順調。
3月いっぱいまで抗生物質を飲み続けること、
このまま順調なら3月中旬頃ためしに肩を動かしてよい
範囲を作りどのようになっていくか様子を診るとのこと。
2月2日(金)
午後より会社へ復帰。
2月8日(木)
外来。経過は順調。
このままでいけば一旦手術は見送りになるだろうと
言われる。ある程度時間を置き、細菌の減少や肩の状態
が落ち着いた状態での皮膚移植が望ましいと言われる。
2月17日時点。
外来が2週間ごとになったため次回の外来は22日。
職場では腕の固定がかなり目立ち腕に視線を浴びるが
いかにも怪我人(怪我じゃないんだけど・・)なので
周りの人が手を貸してくれて、右手の保護にとても役に立っている。
車通勤のため制服も家から着ていってしまい着替えも問題ない。
残業が必要な仕事が回らないようにしてくれている。
周りにかなり迷惑をかけているが、今は仕方がないと
開き直っている・・。
いろいろキツイこともあるが一番つらいのは右腕を吊っているために
前に加重がかかるため肩こり腰痛だったりする。。
3月15日
血液の値も正常値。
腓骨移植手術も可能ではあるがDrは進めないと言っていた。
今問題を抱えてはいるけど傷は閉じたし一応会社に行ったり
普通の生活が出来ている。わざわざ手術の際に感染症などになる
リスクを負うのはDrは嫌みたい。。
一応、手術したいかどうか次回返事をすることになった。
また、以前つけていた装具(これがあると肩が固定されて腕が
ブラブラしないのでいい)の使用も許可され、肩を動かしていい
範囲も決めたため不自由さが軽減した。
3月22日
血液は正常値。
感染症については、また皮膚に穴があきそうだなどの
トラブルがないため計画通り抗生物質が打ち切りになる。
あまり無理をするとまた皮膚が薄くなるので注意とのこと。
手術は肩のいい状態(ある程度皮膚に厚みがあって今回の感染症が
影響しない頃)にやりたいといった。
私の場合の人工骨は生きている間はなにかしらの問題がおきないか
常に気にしなければいけないものだし、腓骨の手術をすれば
筋肉組織のいしょくもできて、肩が横方向に少し上がるように
なるらしい。現在まったく肩が自力で動かせない私には
魅力的な手術。
ただ、右足の腓骨は骨肉腫摘出後の骨移植で使ってしまっている
ため今度は左足の腓骨・・チャンスは一回。
慎重に判断しなければいけないがいつかは
手術を受けたいという意思表示だけはしてきた。
4月5日
血液は正常値。
手術はリスクがね・・・をくりかえすDrだったが
私の傷を見て少し考え込んでいた。
皮が薄くなってきてるようだ。私は少し薄いかな?と思う
くらいだったが先生は真剣。
穴が開いたらまた同じように入院したり怖い話をしなきゃいけなく
なるから穴が開く前に先生に電話してね。
・・・というけど穴が開く寸前ってわかるのだろうか??
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