2007年04月13日
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カテゴリ: こだわりの食材
ごぼうは普通、根の部分だけを食用にしますが、今の時期のごぼうは若ごぼう
(葉ごぼう、若ごんぼ)と呼んで、茎と葉も煮付けていただきます。茎が半分
から2/3、残りが根(通常のごぼう)という割合で、売り場に並んでいますが、
これをすべて、刻んだうえで、薄味に煮き上げるのです。ヒネごぼうになって
しまえば「野菜」ですが、この時期のごぼうは「山菜」としての性格もあるの
かもしれません。季節感のある食材として、この若ごぼうはいかがでしょうか。

ごぼうは、たとえヒネであっても「皮をむかないほうがよい」と言う人がいま
すので、それはどちらでもかまいません。根のほうは薄い斜め切りにしましょ
う。茎と葉も切り方は自由ですが、斜め切りにした根(ごぼう)と同じ程度の
大きさに切っておくといいでしょう。切ったものは水にさらしてアクを抜いた
あとで、水気を切り、まず根の部分をごま油で炒めます。さっと炒めたら茎と
葉を加え、油をなじませる程度に炒めたら、ひたひたにだしを加えて煮ます。

砂糖、酒、醤油で薄めに調味します(砂糖に代えてみりんでもかまいません)。
きんぴらごぼうのように、煮汁がなくなるまで煮詰めるのではなく、含め煮に
して火を止めます。煮きたてよりも、少し冷まして、またはよく冷めて味を含
ませたほうが美味しいでしょう。ごぼうの香りは感じさせるものの、淡い、頼
りない味わいこそが、若ごぼうの持ち味です。ほろ苦さを感じながら、ふわっ
とした味わいの若ごぼうは、間違いなくニッポンの春の風物詩の一つですね。





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最終更新日  2007年04月14日 00時08分59秒
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