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インスパイア大澤

インスパイア大澤

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2008.05.16
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カテゴリ: 覚書メモ
世の中は、いろいろな
メソッド 、手法と呼ばれるものに満ち溢れていますよね!


とりわけ、昨今では
心理学 とか、認知科学、脳科学などなどを土台とした
より良く コミュニケーション するためのメソッドなんかが
多く見られるように思います。


私たちは、より良く生きるため、あるいは、
今と違った生き方 を得るため、
などなどを目指して、そのようなメソッドの類を
勉強 したりします。


まぁ、最近では珍しくもなんともないこと、
ですね。


で、そのメソッドを勉強して、習熟すると
そのメソッドがいうような凄い 効果 なり、 能力
付くかというと、

まぁ、これもなかなかそうはいかないことは
はい、私もたくさん経験済みです(笑)。


もちろん、 目的に応じて
それなりにうまくいって身に付くものが
ないわけではないですが、

多くのメソッドは、本当にそんなに すごい効果 があるの?
って当初期待した何分の一しか結果が得られない感じがする、
という経験を多くの人にさせてくれますよね(笑)。

なぜこのような ギャップ
が起こるのか?

あなたはどう思います?


1.メソッドそのものに 力がない のか…


2.自分の 取り組み方 に問題があるのか・・・?


単純に大きく分けると
この2点が考えられます。

1.の可能性は意外と高いのかもしれません。

というのも、主として 頭で考えられた理論 が、
周りの人々との 関係性 の中では知に偏りすぎて
私たちの身に付いていかない、
ということがあると思うんです。

一言で言ってしまえば、
「理屈っぽ過ぎ」 ってやつですね。

もちろん、世の中には本当に優れた、 本質 に向かう
メソッドもたくさんあるとは思うのですが…、

現実問題としては、
それを扱う人間、あるいは 人間関係という場 の中で
うまく消化しきれないというのが実態のようです。


そこで2です。

問題は自分にあるのではないか

そのメソッドを扱えない原因の一つは
自分
ではないか!っていうことです。

最近私自身が感じ、痛感しているのは
この観点なのです。


ところで、
話は一見、少し飛びますが、

人間の 情報処理能力 に目を向けてみましょう!


私たちは目、鼻、耳や皮膚などの 感覚器官 から得る情報量は
毎秒 1100万ビット

その情報を 意識 が処理できる量は毎秒わずかに 40ビット
という実験結果があるんです。

参考文献はコチラです。
↓ ↓ ↓

ユーザーイリュージョン

これはつまり、
五感を中心とした感覚器官が捉えているだろう情報は、
意識できる情報量のおよそ 27万5000倍 もある!

というお話になるんですよね。


とてつもなく
大きな情報処理力の差 が、
私たちの 感覚と意識 の間にある、
というわけなんですね。


さて、
私たちは通常、何かを意識してその後行動に移る、
と普通は考えます。


ところが、意に反して、


 その行動の意図を意識する】


このような実験検証結果があるんです。


ということは、
例えば、指を曲げるような動作をする際、

指が先に動き出して、意識はその 一瞬後
つまりゼロコンマ5秒後に、その動かした指の
意図を知る 、ということになります。

にも関わらず、意識は自ら身体に 行動するように指示した
という 錯覚・誤解 をしている、というお話なんですね。

これは、
例えば、ブーンとうなりを上げて急に近くに来た
蜂を避ける 時、なんていうのをイメージすると
わかりやすいかもしれません。

(自らの)意識は、ここにこのままの姿勢でいたら危険!
と、 カラダを動かした
と思っていますが、

実は、カラダはそういう意識する以前に、
蜂の気配や羽音などなどの 感覚情報 をもとに
勝手に動いて、

その一瞬あとに、
【あ、カラダが蜂を避けたんだ!】
っていう 端的な事実 だけに気づくはず、なんです。

ところが、意識のほうは
その後、この距離・角度では避けがたかったから、
こういう距離をとりながら、約○メートル避けたんだ!
とばかりに、いろいろ 勝手に解釈 したり、 判断 したがります。

あ、これはちょっとわかりにくいかな・・・!?


では、野球の バッティング ではどうだ・・・?


ピッチャーが投げてきたボールに対して、
カラダは視覚をベースとした
感覚器官 を最大限に駆使して、
バットを振りますよね。

そしてその0.5秒後に意識は、
【あ、空振りだ!】
【振り遅れた】
バットの角度 が悪かった…!】
なんて判断を勝手に下すんですね。

が、が、が、・・・


実はこの意識できる情報量は感覚情報の
わずか27万5千分の1
ですから、

空振りは事実だとしても、
この【バットの角度云々…】なんて 意識している部分
まったくの見当違いの可能性が大あり、
っていうことにもなるんです。

なにしろ、情報処理できる量が
(意識は) 極端に小さい わけですから・・・。

つまり、
五感を中心とした感覚器官が捉えている情報を、
できうる限り 素直に受け取って行動 すれば
非常に 精度 の高い行動になるのに、

ワンテンポ遅れて起こる情報処理能力の低い
意識というものの介在 によって、
ねつ造された、あるいは 見当違いの判断
下される可能性高し、ということになりますよね。


それで話は戻りますが、

そう、先人が考え出した素晴らしいメソッドや手法を
私たちがうまく扱えない、あるいは扱いきれない原因の一つは

この 意識のねつ造 によるものが多いのでは、
ってインスパイア大澤は思うわけなんです。

逆に言うとすれば、
感覚器官が捉えた情報をできうる限り
そのまま
受け取り、

それをもとに行動できれば、
先人が残した素晴らしい遺産を
より 受け取りやすくなる

メソッドや手法そのものに本当に力があれば、
たくさん 受け取れる可能性 が大いに上がるのでは、
と思うのです。

反対に情報処理能力の低い 頭で捏造した意識 では、
受け取れるものも受け取れない。

今、私はあまり意識しては書いていないつもりなのですが(笑)
それはさておき、


【頭で意識的に考えるよりも、体感を大切にしていきたい】

という私自身の思いや実際の行動は、
どうやら上記のようなことからきている様なんですね。


あーっと…、
とても長くなってしまいました。

意識は自分の都合の良いように、
あるいは 自分の意識できる小さな範疇 で考えますので、

もっともっと(情報処理量が圧倒的に多い) 体感・カラダ感覚
を大切にしていけば、
先人の残した 遺産 をたくさん受け取れるのでは…!?

なんていうお話をしてみました。


私たちがたくさんの遺産を受け取り、
次の世代へも 繋いでいける ことを心より祈りつつ…♪





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Last updated  2008.05.16 11:57:27
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