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2006.08.07
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カテゴリ: 邦画
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 金城一紀の直木賞受賞作の映画化。窪塚洋介、柴咲コウ、山崎努、大竹しのぶ、山本太郎(←こいつ何歳だ? バトルロワイヤルでも高校生として出演してたが)出演。
 キネマ旬報で2001年度邦画ナンバーワンに輝いた。


粗筋

杉原(窪塚)は在日朝鮮人。が、元ボクサーだった父が国籍を韓国に移したことから、在日韓国人になった。日本人の高校に通うようになるが、在日であることからトラブルに巻き込まれる。
 そんな彼にも桜井という恋人(柴咲)ができる。しかし、自分が在日であることを打ち明けるとフラれてしまい……。


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感想

……どこでどうなれば終わるのかが全然分からず、延々と続いた感のある映画。原作に忠実にしようとしていたのかも知れないが、中身の割には2時間2分は長過ぎ。朝鮮人学校の部分がくどかったので、その部分をいくつか省いていればかなり整理できたように思える。
 これといったストーリーラインはなく、様々なエピソードが適当に放り込まれているよう。長さの割には桜井がなぜ在日を嫌うのかがきちんと説明されていないし、なぜまた杉原の元に戻ったのかも説明されていないし。
 微笑ましいエピソードもあるのは確かだが。
 が、杉原が小学校で桜井に対し

「俺は何もんなんだよ、ゴルァ、ゴルァ、ゴルァァァァァァーッ!!!」

 ……と喚く最後の部分には興ざめ。この部分が何もかもぶち壊したように感じる。もう少しまともに喋ってくれ。
 そのような喋り方に嫌悪感というか殺意を抱く奴がいることを理解してほしい。
 カット割りというか、撮影方法にはちょっと首を傾げたくなる。短いカットやスローモーションをやたらと使うのだ。アクション映画ならともかく、青春映画を無理に「格好良く」しても意味ないと思うが。
 柴咲コウはバトルロワイヤルとは全く異なる役柄を演じていたが、山本太郎(←こいつ何歳? 改めて訊く。高校生に全然見えなかった)は全く同じキャラを演じていたように感じる。
 いつも思うのだが、女を脱がすなら観客にもちゃんと見せろや、アホ制作者らめ。観客に見せないつもりならてめえらも見るな。なぜか知らないが腹が立つんだよ。
 総括的に言えばテレビドラマとして上出来なものに仕上がっている。映画として観るにはどうかね。800円で観られたが、それでも高かった感が拭えない。
 こんな映画がナンバーワンに選ばれてしまうと「?」と思ってしまう。2001年は邦画も洋画も不作だったのは確かだが……。
 原作はどこが評価されて直木賞を受賞したんだろうか。少なくとも読む気にはなれない。


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Last updated  2006.08.07 22:03:06
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