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July 11, 2015
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カテゴリ: 大杉蓮
かつての加害者が事件に関する本を出版した事で、罪の償い方が問われています。一方で、冤罪のために苦しんだ人の救済も求められています。
本書は実在の事件を元に、人が人を裁くことの難しさを描いています。


BOX 袴田事件 命とは
Hakamada Case What is the Life

監督&脚本
高橋 伴明

出演
新井 浩文 葉月 里緒菜 萩原 聖人 石橋 凌 岸部 一徳 國村 隼 大杉 漣 
ダンカン 保阪 尚輝

 昭和41年、放火された静岡県清水市の味噌工場から、刺殺された一家4人が焼死体で見つかるという事件が起きる。立松刑事は元プロボクサーの従業員袴田巌に目を付け、容疑者として逮捕するが物証はとぼしかった。裁判官として静岡地方裁判所に赴任した熊本典道は、主任判事としてこの事件を担当することになる。しかし、巌は裁判で犯行を全面否認。典道もまた長時間にわたる取り調べや、供述が二転三転することから警察の捜査に疑問を抱き始める。事件は冤罪なのか、それとも巌が真犯人なのか・・・!?


1966年に実際に起きた「袴田事件」を基に、人が人を裁くということの難しさを描いた社会派ドラマ。『丘を越えて』の高橋伴明監督が、強盗放火殺人事件の容疑で死刑が確定した男と、その判決を下した裁判官の苦難の日々をあぶり出す。

 昭和11年、奇しくも同じ年生まれの熊本典道と袴田巌の昭和41年の“その日”に至るまでの日々はモノクロで、事件以後はカラーで表現されている。

 敗戦、墨染の教科書、同じ体験をしてきた典道と巌は、やがてプロボクサー、裁判官として社会人のスタートを切る。映画では東京行きの同じ列車に二人が隣合わせで乗っており、やがて運命的な再会をする(当人達はお互いに意識していないが)彼等が、スタートした時点では同じだったのに、被告人と裁判官として出会う運命になった皮肉を訴えている。

 まだ冤罪が明らかになる前に制作されているが、被告人となった袴田さんの苦悩を新井浩行さんが熱演。ドラマ『64』で自分とピエール瀧さんを「犯罪映画で3本の指に入る役者を使ってくるなんて」と言っていたが、胡散臭げな雰囲気をよく出している。

 今の感覚から見れば物証が少ない。最初に挙げられたパジャマについた血痕は被害者のいずれとも一致せず、怪我をしたという指から被害者の血液や皮膚が検出されたわけでもない。勿論、今なら防犯カメラが設置されていたであろうから、犯人の顔はばっちり見えたはず。冤罪であったということは怨恨殺人の真犯人は別にいるということになり、最初に挙げた容疑者に罪を被せるあまり、他の有力な証拠をみすみす見逃してしまったのではないか、という疑いももたれる。

 今回は一人の裁判官・熊本が裁いた者の責任を全て背負って苦しむが、裁判員裁判になれば一人一人が責任を持って容疑者とされた者の有罪・無罪を決めなければならない。それは単に罪を決めるだけではなく、その後の彼等の人生も決めることになる。だからこそ、罪を追求する側の正当性が求められるのである。










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最終更新日  February 15, 2020 07:14:53 PM
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