名のある人物は一切画面に登場しない。空軍で死んだ息子を持ち、「自分達が始めた戦争に子供達を追いやった」事に責任を感じて小舟で乗り出す老船長とその息子、PTSDのためイギリスに戻るよう迫る帰還兵、帰りの燃料がわずかなのに、船を爆撃しようとするドイツ戦闘機との闘いを単機で選ぶ飛行機乗り、乗る船乗る船沈没する若きイギリス兵士、イギリス兵士を送り出した後、フランス人兵士を送り出すためフランスに残る海軍中佐。彼等の行為を“英雄的”と称えるのではなくあったことをそのまま映し出し、最後にチャーチルの有名な演説-兵士たちの行動を全てみたかのような言葉“we shall fight on the beaches, we shall fight on the landing grounds, we shall fight in the fields and in the streets, we shall fight in the hills; we shall never surrender(我々は海岸で戦う、水際で戦う、野原と街頭で戦う、丘で戦う。我々は決して降伏しない。)”が被る。