TOKYO プチオフ  03/2




【 自然な時間ということ――★ 】

03 puchioff


「観 覧 車」

あの観覧車に乗ってみたいな
カタコト カタコトと
はずんだ心もいっしょに
世界が近くなったり 遠くなったり
あのこもいっしょにいれば
有頂天になって






―――あのひとに会いに―――

胸高まることなく、緊張もせず、ただただうだるような暑さにシャツがビショビショでそれだけが恥ずかしくって・・・―――いつもと変わらぬ心地で、群青色が広がり雲がポッカリ浮かぶ空の下、千葉から向う東京近郊への電車に乗って―――
まるで、――ムカシ、ムカ~シ恋人だったひと、ケンカ別れしたわけでもないので、今でもいい友だち―――、そんな気分の郊外電車。


あのひとのもとへ―――。

「ねぇ~~まるくんもここに座りなよ」
――うぅ~~、、、若い女の子と二人だけの入店・・・・・どぉ~~しましょ。
・・・・・・ってお客さんも他に誰もいないし(涙)―――
「(お店の人に)ここ、貸切みたいですね(笑)。大丈夫なんでしょうかぁ?(笑)」
「あ~~はいはい(笑)、今からですから・・」
「ふ~~ん・・・・で?Nちゃん?あなたすぐ眠たくなっちゃう人なんだから、テーブルよりあっちの畳(ニタッ♪)のほうにしようよぉ~~~」
「いやっ!N、こっちがいいもんっ。帽子そっちに置いて!」
「はいはい・・・・・」
――ったく(#)、最近の若い子(女)は、ワ~ガッママだからっ――かわいいから許すけど・・・・―――
「やっぱ、Nこっちにしよぉ~~。まるくんもこっちきなよ」
「あのですね・・・・・・・」
若いから!しょうがないですよね(涙)まだまだ人生の辛苦を知らないみたいだし・・・。
なんてったって、、、、、、、まだ3才ですもん(爆

「あっ、お母さん来たよ~~」
って・・・わぁ!夫さんももう来てるし・・・(汗)はや~~・・・・・





「はじめまして♪愛媛のまるです。年賀状で拝見させていただいたことあるんで、はじめてって感じしないですぅ~~♪」
 アタシと夫のSさん、Nちゃんとお母さんMさんが向い合わせ。
そう、――昔恋人だったけど、ケンカ別れしたわけじゃないから、今でもいい友達――というコードネーム(笑)はMさんのことですっ♪
ネットと同じように、顔見せした水道橋の東京ドーム・ラクアでもそのように自然体でふるまっておりました。
アタシって、やっぱりヘンですか?

「今日はみんなご家族で、知らないのはまるだけですが、ちょっとした自己紹介をしましょう。この紙を配って・・・・はいペンも。で、この紙を使って真向かいの方とお互い順番に聞きたいこと知りたいことを尋ねて紙に書いてください。質問はそれぞれ5つだけね。
ではSさん(夫さん)へアタシから質問しますね♪―――――」
MさんもNちゃんに質問してました。母親の視点で我が子に愛情たっぷり注がれていらっしゃるのが横で聞いてても、よく伝わってきます。
「好きな食べ物はなんですか?」
――アタシにも聞いてぇ~~♪トンカツですっ!!――

午後の情景が浮かんできます―――。
今日の夕刻前、3人で乗った観覧車♪
MさんとNさんが乗って、アタシ写真係りの回転木馬♪
もちろん、そこに本来いるべきもうひとりはSさんなんですが(涙 ←なんで涙なんだ?
―愛しい―ってものは、夕焼け空のように一点の曇もないものなんですね・・・・。
そして、アタシはなるべくならこんな美しいもの、ひとたちとだけ触れていたい。

「――ひととおり質問を終えたら、今度は裏にお互いの似顔絵を書いてみましょう。
上手い下手関係ないです。なるべくお互いの特徴を掴んで書いてみて。Nちゃんもお母さんの似顔絵書いてみてね♪」
「―――終わりました?では、Sさんを紹介しますね。Sといいます。一番大切なものは(ひとは)どちらにするかちょっと悩んで(笑)家族だそうです。上手いですね♪―――― 一番今、求めてるのは家のなかを片付けて欲しいそうです(笑)まるくんとこと一緒です(笑)―――」
「――これは、自分のことを相手に紹介してもらう【他己紹介】というワークショップです。
はじめて同士の方と『相手のことをよく知る』ための手法です。質問される側もどんな質問を相手がしてくるかで、相手が自分のどんなことを知りたいか?ということもわかりますよね?Sさんはアタシに「仕事は何してるの?」ではなく「仕事をどう感じてるか?」
と質問してくださりました。相手の肩書きや地位などではなくしがらみを求めるのではなく、相手をひとりの人間としてみてる――とても嬉しい質問でした♪このワークショップは、グループで話し合う前のなごやかな雰囲気をつくる「場づくり」、お互いを知るための「意識づくり」にも繋がるんですよね♪―――」
背が高くしっかりした顔立ちのいかにも下町のモテモテタイプのSさんは語ります。
「なんとしてでも家族を養っていかなければならないっすから――」
そこには悲壮感などありません。
彼にとって仕事は、自分の「生き甲斐づくり」であり、家族への「愛情づくり」でもあるのですから―――。
ご家族みなさん、前から存じてたような気持ちでしたので、アタシを熱く語るわけでもなく、さりとてみなさんを知るために熱く語ってもらうのを求めるでもなく――昼、夜とも淡々と過ぎ行く一日となりました。
昼間は元気で泣き虫のNちゃん、夜は真摯な紳士Sさんがいらっしゃったこともあり、Mさんとあんまりお喋りしてませんが、それでも「同じ場」にいる、その空気を味わっているだけでも「幸せ」な一日でした。
Mさんがお手洗いに立ったとき、アタシがSさんにお伝えした、彼女が知りえない会話を紹介して、今回の手帳を終えてみましょう。

Nちゃん、案の定寝てしまったし、Sさんと行こうと思ったバーは取りやめかな・・・。
そういえば、うなぎ屋でうなぎも食べてないままだった(爆


「Sさん、Mさんてほんと綺麗な方ですね。うらやましいです。容姿だけでなく心根の美しい方ですよね・・・・・Sさんがずっとずっと支えて支えられて・・・・すばらしいご家族ですよね♪」


あ・・・・Mさん帰ってきたね―――――。

その観覧車に乗ってみたね
ガタゴト ガタゴトと
浮いた心も浮いてしまわず
世界が遠くなったり 近くなったり
キミがいるから地図も描ける
有頂天になることもなく
                      (♪【風の子】を聴きながら)   

                Mさん、Sさん、Nさんへ




© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: