凍えたココロ

凍えたココロ

何が哀しいの。(12月29日より)



花は紫。

盆栽の緑。

南天の赤。







空気は透明だけど

冷たい。

こころは凍えて

触れない。

七色に輝く虹は見えない。







私は白か黒かはっきりさせなきゃ

いけなくて、

日々煩悶と苦しむ。

『食べるか食べないか。』

『食べて吐くか。』

そんな選択肢しかない。







明日は何色を見るだろう。

悔しさの臙脂色か、

喜びの桃色か、

怒りの殷紅色か、

哀しみの群青色か、

楽しみの若草色か・・・。







温かな時間。

懐かしい想い出。

苦しみの過去。

優しい母の手。







埋まらないこころの穴。

全てはこの掌の中にあるのに

ほろほろと零れ落ちていく。







幸せって誰が定義付けたのか。

不幸とは一体何の事なのか。







関係ない。

私は

この1日を必死で生きるだけで

精一杯なのだから。







笑顔になれたらそれで良い。

愛する人の笑顔が見られたら

それで良い。







だから、あなたには笑っていてほしい。

お母さん、お母さん。

笑っていて。







その涙は私が引き受けるから。







今日も夜が来て朝を迎える。

朝陽のあたる橋を渡り、

ゆっくりと平和な時間を

迎えさせてはくれないか?


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