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December 29, 2016
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December 29, 2016
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『 涙の欠片 』 パート18 最後の審判が下れし時。こんな私でもいいですか?
December 18, 2016
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December 17, 2016
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『 涙の欠片 』 パート17 この人だけは渡さない。やっと見つけた私の居場所取られたくない。
December 17, 2016
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December 16, 2016
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『 涙の欠片 』 パート16 手に入る愛。簡単すぎてツマラナイ。あの人は嘆いてばかりで嫌い。取られない様にもっと頑張ってよ。お姉ちゃん
December 16, 2016
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December 15, 2016
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December 14, 2016
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December 13, 2016
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December 12, 2016
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December 11, 2016
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December 10, 2016
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December 9, 2016
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December 8, 2016
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December 7, 2016
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December 6, 2016
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December 5, 2016
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December 4, 2016
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December 3, 2016
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December 2, 2016
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『 初恋 ~ 憧れの人 ~ 』 小さい頃、テレビのブラウン管を通してその人を見た時、キラキラしていて素敵な人だと思った。父の仕事の関係で1度だけあったその人は、優しくてまるで王子様の様だった。幼い子供ながらに思った。“いつかあの人にもう一度逢いたい。そして、あの人の傍に居られたらなんて・・・”その夢がまさか現実になるとは夢にも思っていなかった。 ー 10年後「おい、立花。コーヒー!」あのキラキラした憧れの人、未だ、人気絶頂の俳優、水無蓮(みずなしれん)23歳。暴君だ。「はい、ただいま。」駆けて行き、彼にコーヒーを渡す。「ったく、お前は使えねぇな。」「すみません・・・」彼に怒られるのが日常になっている私、立花雪葉。高校生でありながら、叔父が社長を務める王手プロダクションのマネジャーとして働いている。数年前、両親を亡くした私を引き取ってもらった私は叔父の元でタレントさんなどの世話をしていた。学校には特待生として通っている。あまり、お金を掛けて貰えず、タダ同然の無償でマネジャー業をやっている。逆らえば、路頭に迷ってしまう。私は、憧れの人、水無蓮さんのマネジャーに着いた時は夢の様だと思っていた。 ―しかし、ふたを開けてみれば「おい、立花。これとこれ帰ってこい。あと明日は、里奈と逢うから9時から予定開けろ。」無茶な要求をされ、それに答えなくてはいけない小間使いなのだ。彼は女遊びも激しく、共演者の女性とのスキャンダルも絶えないので、日々胃が痛い。彼に近付く女の人達は私を見下していることを知っている。きっと誰よりも優位に立っているんだと思う。眼鏡に、二つに分けて結んだ髪、まさに地味な女子高生。そんな私を哀れに思うスタッフさんなんかもいるのだ。こうして、今日も彼の要求をのみ、スケジュール調整を行う。「雪葉。明日は俺に付けんだよな?」私は、彼の他にもう一人担当している人がいる。彼はデビューした手でありながら人気絶頂中のアイドル音無奏(おとなしかなで)18歳。彼も水無さんと変わらず、暴君でありながら、少し子供っぽい面もあり、彼に対抗意識を燃やしている。「ええっと、すみません。明日は水無さんに同行するように言われていまして・・・」「えっ、またかよ!あんなおっさんより俺に付けよ!俺の方が後回しっておかしくね?」「そう言われましても・・・」彼は私を壁際まで追い込み、片手を壁に付けて文句を言うので、逃げ場のない私はオロオロと困ってしまう。そこにもう一人の担当マネージャーがやって来た。「奏。いい加減にしろ!お前は俺とMOONと一緒に行動だ。そう言っただろ。」「なんであいつらと!あいつらと一緒にすんなよ。」と悪態吐く。MOONとはアイドルグループであり、音無さんと同じくらいの男達がいるグループで人気のあるアイドルグループである。そのアイドルと仕事が良く被っているのだ。そこにMOONの一人がやって来た。「まるで子供だな。雪葉。お前、この後はどうすんだ?」「柳さん。お疲れ様です。この後は、水無さんの家に行って、ご飯を食べて貰い、事務所に戻ります。」「おいおい、大丈夫か?お前、テスト前でヤバいんじゃないのか?」心配そうに話す柳さん。「そうなんですけど、学業よりこっちを優先しないと私、どこにも行く所がないので・・・」勉強しなくてはいけないのだが、叔父にとってはどうでもいいことだ。「だけど、このままじゃ倒れるぞ!」そう話していると水無さんが現れた。「おい立花。帰るぞ。」「蓮。お前は一人で帰れ。立花が学生なのをもっと考慮しろ。立花、事務所には私が行くからお前はそのまま直帰しろ」「でも、瀬野さんが社長に・・・」「良いから。昨日も寝てないんだろ。優一。立花を送って行ってくれ。」「分かった瀬野さん。奏も帰るぞ。」とんとん拍子に話が進んだ。舌打ちをする音無さん。不機嫌そうに睨む水無さんだが、マネジャーの瀬野さんに反撃できない。瀬野さんは若くて優秀で、私のことを気に掛けてくれる数少ない大人だ。兄の様に慕っている。柳さんはMOONのリーダーで、責任感が強くて、優しい大学生で度々、勉強を見て貰っている。MOONのメンバーは皆やさしい。
December 1, 2016
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『 涙の欠片 』 パート30 絶対に諦めないんだから!なんとでも言え、負ける気はしない
November 30, 2016
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『 涙の欠片 』 パート29 もう離さないで、ずっと貴方だけを見つめる。
November 29, 2016
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『 涙の欠片 』 パート28 好きなのは貴方だけ
November 28, 2016
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『 涙の欠片 』 パート27 貴女が好き。ずっと傍に居させてあいつには渡さない。俺のモノになれ
November 27, 2016
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『 涙の欠片 』 パート26 年下王子VSクールな王子様とトライアングルラブ
November 26, 2016
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『 涙の欠片 』 パート25 逃げるなよ。ぶつかってこいよ
November 25, 2016
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『 涙の欠片 』 パート24 さようなら愛しき人
November 24, 2016
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『 涙の欠片 』 パート23 選べないよ。壊したくない
November 23, 2016
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『 涙の欠片 』 パート22「俺だけを見てよ」「俺が好きなら俺だけを見てろよ」
November 22, 2016
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『 涙の欠片 』 パート21 渡さない。兄貴に負けたくない。幕降りる事は許されない。
November 21, 2016
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『 涙の欠片 』 パート20 消えたい。でも、消えることが出来ない。
November 20, 2016
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『 涙の欠片 』 パート19 俺のことだけ見て欲しい。兄貴より好きになるのは早かった。貴女だけを見ていたのにどうして?
November 19, 2016
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『 涙の欠片 』パート15 今更、愛しているなんて聞きたくない。失ってから気付くなんて愚かな人だと思う。彼のことを忘れられない。でも、許せない。
November 15, 2016
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『 涙の欠片 』 パート14 失って、初めて気づいたのは今の恋人じゃなくて、前の恋人でした。泣きもせず、怒りもしない彼女は冷たいと思っていた。まるで人形の様。だけど、本当は君は人魚姫。
November 14, 2016
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『 涙の欠片 』 パート13 二度目のキスはどんな意味があるの?好きじゃないと思っているのに、貴方がふれた唇の温もりが消えない。どうしてこんなことしたの?
November 13, 2016
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『 涙の欠片 』 パート12 貴女の王子、もしくは騎士になりたかった。連れ去られる貴方を護る力が欲しかったのに、兄貴に全て持っていかれた。興味がない振りして狡いよ。
November 12, 2016
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『 涙の欠片 』 パート11 自惚れても良いですか?まさか、貴方が来るなんて思いもしなかった。だって、私のこと嫌いでしょ?愛して欲しいなんて思わない。どうか私に触れないで
November 11, 2016
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『 涙の欠片 』 パート10 愛されることを望んではいけないことですか?全てに愛される存在の妹。両親の愛も恋人の愛も皆奪っていた妹。悪びれる事もなく、全て奪い。孤独にした酷い女。もう誰にも愛されないと判ってしまった。
November 10, 2016
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『 涙の欠片 』 パート9 生きるってなんだろうと思う。人の気配も、光すらない場所で独りぼっち。人との接触もほぼない。1日3回のご飯。それすら、口にすることなく、日に日に弱っていく。このまま、消えてなくなりたい。
November 9, 2016
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snowの日記私事ですが、社会人になって早10年近くなりますが、年末調整の記入は苦手です。今年は、保険料の欄が昨年より、解り辛くて困った。間違っている気がしてならない。本当は、わかっている人に聞きたいくらい不安。取りあえず、ネットで調べて書いた。自分の読解力の無さが色々と悲劇を生みました。間違っているような気がしています。取りあえず提出しますが、間違っていたらどうしよう。ああ、時間はあまりない。書かなくちゃいけない。印鑑だけで済んだ時代が懐かしい。家族持ちの人は更に大変なんだだなと改めて思いました。一人なのに、アワワアワワしています。本当に駄目です。取りあえず、添付書類は付けた。これで大丈夫だと思いたい。記入、本当に難しい。震えが止まらない。
November 8, 2016
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『 涙の欠片 』 パート7 全ての呪縛から解き放たれたいと思ったのに、私に自由なんてなかった。どうして判ったのか、両親がやって来て、強制的に実家に連れ戻されることになった。抗う事も出来ず、また独りぼっちになると直感的に思った。父に叩かれた頬が痛み、それを自分の痛みの様に感じている彼。“そんな瞳(め)で見ないでよ。貴方のせいじゃない。すべて私の問題だから・・・”おじさん達が引き止めようとしてくれたのだが、結果は無理だった。
November 7, 2016
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『 涙の欠片 』 パート6 判っていたの。貴方が私のことが嫌いで、何とも思ってないの知ってた。優しいのは、家族の為。上辺だけの優しさ。なのに、願ってしまった。愛されたいと拒絶されて、あの日の様に、消えてなくなりたくなるくらい胸が張り裂けそうになる。まだ、大丈夫だと思ったのに、思ったより心は貴方を求めている。
November 6, 2016
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『 涙の欠片 』 パート5あとどれくらい距離を縮めれば、貴女を想うことを赦してもらえるだろう。始めてみたあの日から、恋してる。兄貴は俺が遊びであの人に近付いたと思ってる。本当はそんなじゃなくて、初めて守ってあげたいと思った。戸惑う姿すら、愛おしい。心を委ねて欲しい。兄貴じゃなくて、俺を見て欲しい。歳の差なんて関係ないと思いたいのに、貴女の気持ちは俺に向かない。
November 5, 2016
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『 涙の欠片 』 パート4 お世話になり始めて、早1月が経つ。夏樹君の勉強を見ながら、この家でお世話になり、やっと気持ちが落ち着いてきた。そんな時、ハプニングが起きた。それはあれ程、俊さんに足元に気を付けろと言われていたのに、ウッカリ足を滑らせ、彼に迷惑を掛けてしまった。その時、私の腕を取り、支えようとした拍子に二人で結局倒れ込み、キスをしてしまった。それ以来、どこかぎこちない。事故だったと割り切れればいいのだが、彼のことを知っていく内に彼に気持ちが芽生え始めている自分がいた。だけど、まだ心の中で裏切った婚約者で、元彼の顔が脳裏にちらつく。“私なんかが恋をしてはいけない。彼を傷付けてしまうかもしれない。”愛されたいと願いつつも、それを烏滸がましいと思う。愛に飢えた子供の様に心は未だ、宙ぶらりん。
November 4, 2016
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『 涙の欠片 』 パート3 女はすぐ泣くから嫌いだった。媚びて、困れば泣き、可哀想な被害者を演じる女が嫌い。冷たい、冷徹人間、心なし、鬼なんて言われたけど、誰も知ろうとしない。そのくせ、自分を悲劇のヒロインとする女が大嫌いだった。彼女もそんな所にいる部類と思っていた。父が連れてきた厄介者。受け入れたくない。弟は興味があるから近付き、下心しかない。両親や祖父母は行き場のない不安定な彼女を心配して置いていた。始めの夜。終始、無表情で、何を考えているか解らない彼女が一人になった途端泣いていた。何のために泣いているかなんて知らない。
November 3, 2016
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『 涙の欠片 』 パート2 夜明けと共に立ち去るはずだった。そっと部屋を抜け、ドアを開けようとすると「あんた、こんな朝早くにどこに行くんだ。」その声にビクリッとし、肩を竦ませながら、振り返れば無愛想な青年が立っていた。「・・・お早うございます。昨日は大変、お世話になりました。何にも恩を返せませんがここから出て行こうと思って・・・」と答えると彼は近付いてきて、壁に手を当て、逃げ場をなくす。壁ドンをした。「馬鹿じゃないのか。愚かだ。」「な、な、な。確かに馬鹿だけど、見知らぬ私がここに居て良い理由になんてならない・・・」泣きたい気持ちを堪える。「そんなの親父達に言えよ。こんな夜更けに抜け出すのは反対だ。とっと、部屋に戻れよ。」と強制的に部屋に返されたのだ。こうして、部屋に戻り、また眠る。 絆されるままにこの場に残ると言う選択肢を与えられた。自営業を営む釘宮家の皆さん。お爺さんの卓郎さん、御婆さんの朝子さん、そして優しいおじさんでこの家の大黒柱の卓巳さん、穏やかで家庭的な美鈴さん、無口でぶっきら棒の長男の瞬さん、二男で弟の夏樹君の6人家族。仕事を辞め、傷心の旅であることを話したことにより滞在が決まった。俊さんは当然ながら反対したが「俺、お姉さんに勉強を教わりたいな~♪」と夏樹の発言により、家族は賛成し、俊さんは舌打ち。夏樹君は高校生で受験生の為、家庭教師を探していたと言う。俊さんが教えればいいのではと思ったのだが、水と油の関係の二人
November 2, 2016
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『 涙の欠片 』 誰も知らない場所に消えてしまいたい『お姉ちゃん、ごめん・・・私、彼のことが好きなの』『ごめん。だけど、お前は俺がいなくても大丈夫だろう。』私の誕生日、久々に彼と逢う約束をしていた。だけど、最低最悪な悪夢な誕生日を迎えた。彼の部屋に、私の妹。抱き合い、口付けを交わす恋人。二人で裏切って、二人で傷付けた。ああ、目の前の出来事にショックのあまり涙も出ない。怒りさえ、通り越して思った。“ああ、このままどこかに消えてしまいたい・・・夢だったら良かったのに・・・” 何もかも捨て、会社すら辞めて遠い誰も知らない場所に逃げた。何もかもどうでもよくなって、死んでしまいたいと思った。真っ白な雪景色。穢れ無き白。この雪の中にでも消えてしまいたいと思っていると「おい、姉ちゃん。こんな所で何やってんだ?迷子か?」地元の人らしきおじさん。「旅に来たんです・・・」虚ろで覇気のない私を心配した親切なおじさんは家に招いてくれた。そこで自分の新しい世界を見つけることになるとは夢に思わなかった。 おじさんの家には、奥さんとお爺さん、御婆さん、そして二人の息子さんがいた。一人は無口で、ぶっきら棒な青年。歳は近そう。もう一人は人懐こい大学生か高校生くらいの少し幼い青年だった。突然の来訪だったのにも、拘らず奥さんを始め、この家族の人達はとても温かった。ほんの一晩、宿を借り、そしたら、またどこかに行こうと思っていた。 借りた部屋の窓から、そっとベランダに抜けると、眩いばかりの星の光が優しくて、泣くとすら忘れていた私は声を殺してそっと泣いた。その姿を見られているなんて思いもしなかった snowの日記いきなり重い話です。
November 1, 2016
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『 雪の想い出(続編) After Story ~ Hallowe'en編 ~』 サラがこの村に戻って来て初のHallowe'enだが、子供達が仮装をして、お菓子を貰いに来るので連日その準備に追われていた。サラも仕事で最近帰って来ないので、苛立ちはピークだった。元々無愛想な俺は、別に誰に好かれなくても一向に構わないが、サラに迷惑を掛ける事はしたくはないので、人並みの努力で接客していたのだが、どうしてこうなったんだろう?「ラゼさん。貴方の気持ちは分かっていますわ。さぁ、私に触れてその優しい指で触れて良いのですよ!それとも、唇に口付けて欲しいのかしら?」現在、貴族のご夫人に迫られ、困っている。出来るなら、今は誰にも見られたくないが、でも助けてくれと思う。彼女には、度々資金援助を申し出られていたが断り続けていて、更に恋人のサラのことを下に見ている節があり、彼女のことをウザいと思っていた。彼女の御蔭で、ストレスは溜まり、サラに気を遣わせてしまう。しかし、無下にすると評判を落としかねない。なので、定期的に知り合いに手伝いに来て貰って、交わしていたのだが、今、とてつもなくピンチに陥っている。30分ほど前まで、風の国の姫や魔女と言ったサラの友人達が手伝ってくれて、ちょうど材料も切れたので、買い物を頼み、更にハーブを分けて貰う様にお使いを頼んだ。それから引っ切り無しに客が訪れ、お菓子を買っていく。それは良いことだ。商売をしている身としては大変ありがたい。中には熱狂的な俺のファンの女性が迫ってくるなどと状況もあったが、俺は上手く交わしていたのだが、ラスボスがやって来てしまったのだ。「ごきげんよう。ラゼさん。」貴族の夫人。彼女の旦那は姉に惚れている近隣の王子の城に仕える者で、サラ経由で彼女の暴走を止めて欲しいと不服ながらお願いしたのだ。で、最近は来ないと思って少し気を抜いていた。このイベントが終われば、各地で収穫祭のイベントが行われる予定だった。そこでサラと二人きりで、楽しむと言う約束をしていた。で、その約束を思い出し、浮かれている所に彼女がやって来たのだ。いつものように適当に交わそうと思っていると今日はいつもの倍積極的で、とうとう追い詰められ、彼女に襲われると何とも言えない最悪な状況に立たされているのだ。“スピネル、ソフィア、どっちでもいいから早く帰って来てくれ!サラ、助けてくれ・・・。”「ラゼさん、いますか?セナからの御裾分け持ってきましたけど・・・・・・」救世主登場。サラの友人のセルシーだった。彼女は荷物を落とし、慌てて彼女を引き剥がす。「な、何やっているんですか?ラゼさんは婚約中の身なんですよ!」俺を庇うように前に出た。「薄汚い娘がわらわに触るでない。」夫人は、センスで彼女の頬を叩いた。憎悪が湧いてきた。「・・・・・・リリア夫人。申し訳ないのですが、ここから早急に出て行って下さい。彼女は俺の最愛の人の親友。だから、俺にとっても大事な人です。貴女の一方的な想いに応えるなんて出来ません。」彼女を起き上がらせ、夫人にそう言ったのだ。「まぁ、何と言う!あの小娘の何が良くて?身分低き、貧相な身体をした娘の何がいいのかしら?」彼女の来ているドレスは無駄に胸を強調している。見たくもない胸を見ているのだ。若ぶっているが、ただのセクハラとバワハラを強要する醜き者にしか見えていない。ここにソフィアがいたなら、彼女にお願いし、早々に使いの者を呼び、お帰り頂いたことだろう。望まぬ形で王宮に戻る事なったスピネルにお願いし、外交問題で圧を掛けて貰おうとまで思うまでストレスが溜まっている。何より、愛しい恋人に触れる時間が短すぎての苛立ちが今爆発しそうだった。夫人は彼女を貧相な身体と言ったが、彼女はそこそこスタイルも良いし、胸だってある。だが、仕事で邪魔になるので、わざと小さく見せたりと工夫もしている。ドレスを着れば、きっと魔法使いのソフィア、頭の良いスピネル姫の様に美しい娘と変わらないのを俺は知っている。二人はかなりの美人でファンも多いのだ。サラも行く先々で、男達に声を掛けられ、困っているほどモテるのだ。まぁ、侮辱した彼女が許せなくて、昔使っていた剣を持ってきて、彼女の喉元に突きつけた。「貴殿がこれ以上、私の最愛の人を愚弄するなら、許さない!」彼女を驚き、腰を抜かすが俺は退かない。まだ、何かを口にする彼女を睨み付けている。緊縛した雰囲気が保たれる。「ラゼ、止めてー!」突如、扉が開かれる白いローブに身を包んだサラ、そしてスピネルと騎士が立っていた。「夫人。ラゼ・グレイにそれ以上、迫るなら容赦しないわよ。」スピネルも今、婚約中の身だった。彼女の機嫌を損なう=スピネルの婚約者の王子との外交に皹が入ると言う絵図なのだ。「・・・それだけはお許しください。」彼女は騎士に連れられ、外に行き、夫人の旦那に引き渡されたのだった。旦那はこちらを見て会釈をした。彼から後日、お詫びの品が届き、直接、謝罪まで行われるとはこの時微塵も思っていなかった。夫人が引き取られた後、俺は剣を鞘に戻した。すると彼女から叱咤句されるのだった。
October 31, 2016
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