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Dog photography and Essay
無錫旅情5
「無錫旅情47」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「無錫」の写真を公開しています。
この湖の水は、いつもこんなに濁っているの?
とのコメントがあったが、全くその通りで
中国の工業地帯や中国の人々の意識の薄さから
汚れて緑色になってしまっている。
太湖の元頭渚公園には中山大三郎作詞作曲の
「無錫旅情」の碑があるが26年前当時は
きっと太湖の畔の水も綺麗だっただろう。
太湖に突き出した半島一帯が公園であり
青々と水をたたえた太湖に浮かぶ島々と
向こう広がる山々を楽しむことができる。
日本人観光客も多いと聞いたが、私は
中国人達と一緒のツアーバスで行ったので
オフでもあり日本人に会う事はなかった。
「無錫旅情48」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「無錫」の写真を公開しています。
太湖波止場から太湖仙島へ向け船が
出発する20分ほどの時間で撮影した。
湖のほとりでは水の流れが緩やかで
濁った水にプランクトンが繁殖し
入り江付近の水面は緑色に染まっていた。
元頭島はスッポンの頭のような地形で
中国語の漢字で「元の下に亀」と書かれている。
島自体をすべて見ようと思えば1日でも
見ることは出来ないが、波止場付近なら
それほどの時間も掛からず探索する事ができた。
「無錫旅情49」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「無錫」の写真を公開しています。
太湖の島の中で最も有名な島へ行く為
太湖遊覧波止場へ行った。
前回来た時は真冬の中で波止場の船着場も
足場が悪く凍りつき滑って転ぶ人もあった。
また前回は事務所の二人の女性と来た事も
思い出されたが、結婚してしまい今回は
私一人で手探りの中国人現地ツアーだった。
そんな前回訪れたときの事柄を思い出しながら
波止場に泊められた船の中に乗り込んだ。
私の目的地は太湖仙島であるが太湖の中では
人気のスポットであり再度訪れようと思った。
「無錫旅情50」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「無錫」の写真を公開しています。
波止場には多くの船が横付けされていた。
無錫太湖沿岸の遊覧は45分ほどだが
私の目的地は仙島へ行く事だった。
元頭渚から3キロほど離れた湖の中に
見えて来る島が目的地の仙島である。
島の姿が亀のようにも見え亀の山とも言われる。
船の中に入ると壁に中国結び吊るし飾りが
掛けてあり、ひも結びで作る装飾品である。
ひも結びの歴史は旧石器時代から始まり
古代人は、ひも結びで物事を記憶し
感情と情報を伝えていたと言われている。
「無錫旅情51」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「無錫」の写真を公開しています。
太湖元頭渚公園にある太湖遊覧船着場から
仙島へ向け進んだが30分ほどの時間で着いた。
仙島へ向う船の中からの太湖の眺めは
お世辞にも素晴らしいとは言えない程だった。
太湖は琵琶湖の3倍半ほどの広さなので
水平線が見え、時折小さな島が見える程度だ。
仙島は元頭渚から2.5キロほどの太湖湖中にある。
仙島は三つの小さな山からなり三山とも呼ばれる。
無錫旅情の歌詞に「昔ながらのジャンクが走る
はるか小島は三山か」はこの仙島を指す。
「無錫旅情52」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「無錫」の写真を公開しています。
仙島自体小さな島である。
その面積は2平方キロである。
「三山映碧」でも分かるように
緑濃い島で島全体が太湖に浮ぶ姿が
亀に似ているところから亀島と呼ばれる。
元頭渚の波止場から船で島に着くと
シーズンオフの為もあり人が少ない。
「太湖仙島」と大理石の牌坊が見え
三門五楼式で幅が6mほどと大きい。
「無錫旅情53」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「無錫」の写真を公開しています。
小さな仙島であるがオフシーズンなので
観光客も少なく、私一人の度も手伝い
前を向いても後ろを振り向いても人気がなかった。
特に私の場合、撮影が目的なので
少ない観光客にも置いていかれる格好で
一瞬何とも心細い気持ちさえなった。
坂を下って摩雲亭を通り過ぎるころに
大覚湾が見えて来るが、そこには
道教や仏教にまつわる石窟などがある。
敦煌や洛陽の龍門石窟や山西の雲崗石窟など
釈迦の涅槃像や見世物的な展示物だが
中国の三大石窟の石仏のコピーが仙島にあった。
「無錫旅情54」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「無錫」の写真を公開しています。
仙島の大覚湾から少し行くと周り一面に
石仏が所狭しと彫られていた。
私はその中央に立ち撮影を続けたが
人の声すら聞こえない中で何度も後を
振り返っては不気味さを確認していた。
それぞれの石仏や観音像などに近づき
目を凝らしてみると巧みにセメントで
石を彫ったかのように作られていた。
全てがセメントではないが、この場で
何年も掛けて彫り続けられたものではなく
各地で製作依頼をして集められたように思った。
「無錫旅情55」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「無錫」の写真を公開しています。
仙島の大覚湾の平地の岩肌に河南省の
洛陽にある龍門石窟の盧舎那大仏と同じ石仏が
置かれていたので驚きと共に巧みな技量に驚く。
盧舎那とは智慧と光明が行き渡ったという意味で
洛陽にある石仏は唐代(670年頃)に彫られている。
高さが17メートル以上あり、文化大革命時代に
腕は破壊されているが慈悲深いその顔は破壊から
免れており、腕の破壊までコピーされていた。
天王像や金剛力士像の石仏も同じように彫られ
記憶だけではこれほど巧妙には出来ない筈で
コンピューター技術で作られたものだろうと思った。
ちなみに一枚目の石仏は奈良の大仏のモデルとされ
当時は日本との交流が盛んで遣唐使が力を発揮した。
「無錫旅情56」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「無錫」の写真を公開しています。
?の文字が刻まれ朱色で塗られているが
?の漢字は日本でも中国でも殆ど使われず
仙人の仙の字をよく使うが、仙の繁体字にも
?ではなく「僊」の文字を使う。
仙島の大覚湾には中国各地の石仏の
コピーが置かれて観光客達を驚愕させた。
私も驚かされた一人ではあるが
前回訪れた折には3人だったので
今回ほどの驚きは感じ得なかった。
下の写真は河南省洛陽にある龍門石窟の
盧舎那大仏であるが旅した折に撮影した。
顔の表情など上手にコピーしてあると思う。
実際の盧舎那大仏は17mほどの大きさだが
仙島の石像は4mほどくらいである。
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