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Dog photography and Essay
江蘇省--南京旅情5
「南京旅情61」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「南京市内」の写真を公開しています。
雨花石文化区の中に入り観光客を
見掛けないために、なんとなく
異様な雰囲気を感じていた。
その異様な雰囲気と天に手をかざす
手の平のモニュメントも手伝い第二次大戦で
1千万もの中国人が命を落とした事より
日本人による30万人大虐殺の事が気になった。
モニュメントは天より花が雨のように
降ったという伝説を表現したものである。
だが、天より降り注ぐ花を掌で受けている
モニュメントだが、私にはそのモニュメントが
もうこれ以上私たちを殺さないでと
懇願しているように思えてならなかった。
「南京旅情62」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「南京市内」の写真を公開しています。
雨花石文化区のゲートの中へ入ると
文化区の中央に池があり、池の上を
木造の七曲橋があり、池の中に
目をやると雨花石が沢山あった。
雨花石は水に浸かると石独特の
色合いがにじみ出ると言われている。
だがこの小川のような池の中に
敷き詰められた雨花石には色合いも
くすんで見えたが、今は貴重な
雨花石を誰でも取れるような所へ
置いておく筈もないと思いながら撮影した。
この敷地内に雨花石博物館があり
博物館の中へと入って行ったが
中には光沢のある色模様の雨花石が
並べられており一部許可を得て撮影した。
「南京旅情63」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「南京市内」の写真を公開しています。
写真のブロンズ板は雨花石の伝説を
彫刻であらわしたものである。
南北朝である6世紀初めのころ
南京郊外の丘で説法をする高僧を彫った。
真ん中で説法する僧は嵩山の少林寺で
達磨に面会し弟子入りを請うた慧可であり
禅宗の悟りを開いたことでも知られる。
伝説によると慧可(エカ)が
丘で説法する話を聞いた天が
説法の内容の素晴らしさに感動し
綺麗な花を雨のように降らせたという。
また花がひらひらと舞い散ると
色鮮やかな石になったという。
その舞い降りた色鮮やかな石を雨花石と
呼ぶようになったということだった。
慧可が説法を行った丘を雨花台と呼ぶ。
雨花台は、その後革命家を処刑した事でも
世に知られるようになったが景勝地として
多くの観光客が訪れるようになっている。
五色の小さな石になった伝説から
「雨花石」の名前の由来にもなった。
「南京旅情64」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「南京市内」の写真を公開しています。
雨花石はパワーストーンと言われている。
石や岩が人の願いを叶えるとされており
また石や岩は独特の波動を放つとされ
その波動は人々の願いに同調して
より大きな波動となり別の世界に向け
発信し願いを叶えるとの事。
その話を聞いたとき、私は思わず
吹き出して大きな声で笑ってしまった。
だが実に不謹慎と反省もしているが
本当なら私も願いたいものだ。
雨花石(うかせき)は昔から多くの人に
愛されて来たのは天然の芸術品であると
共に、見ていると様々な絵に見えて来る。
その絵は人物や花、風景、また動物など
多数あり、実に生き生きとした姿が見れる。
それは自然が造り上げた芸術品であり
全く人の手が加えられていない。
「南京旅情65」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「南京市内」の写真を公開しています。
20年ほど前は雨花石が沢山拾えたと話す。
だが、最近では観光客が多くなり
雨花石を買って行くので業者が増え
現在では探すのも難しくなったとの事。
雨花石は天然の瑪瑙メノウの一種である。
昔は雨花台でも採れたが、今では隣接する
南京の六合や儀征の一帯で採っている。
雨花石は奇異な筋模様や透き通って
きれいな性質が世に知られている。
写真は雨花石博物館の中で撮影した。
1990年4月に南京雨花石博物館が
正式に対外開放された。
雨花石博物館では雨花石の文化を
広めるために石を収集して保存や
研究また展覧が主な役目である。
館内には多くの雨花石が展示され
始めて見るような石を観て回った。
だが、30分ほどの間、観光客は
誰も入っては来なかった。
「南京旅情66」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「南京市内」の写真を公開しています。
雨花石博物館は1988年に着工し、
1990年にオープンしたが1997年に
博物館はリニューアルされた。
雨花石博物館は5つのホールに
分かれているが、始め分からずに出口から
入って行ったので第1ホールへ案内された。
第1ホールには雨花石の絵が展示されていた。
写真は第3ホールで撮影した雨花石だが
本当にニスが塗られているような光沢だった。
写真は、いくつもの棚に仕切られた中に
貴重な雨花石が展示されている光景。
第2ホールに雨花石が展示されていた。
また古い雨花石の展示、そして有名人が
雨花石を持つ写真と雨花石の詩が綴られ
第3、4、5ホールには百数十件の石が
展示されており撮影は禁止されていた。
詳しくは読めなかったが唐代からの大量の
雨花石の文献が記載されていた。
「南京旅情67」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「南京市内」の写真を公開しています。
雨花石博物館を出て30mほど歩くと
前方に水の少なくなった川原で母親と
子供たちが雨花石を拾っているのが見えた。
私はレンズを向け、綺麗な雨花石は
拾えましたかと聞きながらシャッターを切る。
母親が「博物館で見た色鮮やかな雨花石は
見つかりませんが・・」と掌の中の拾った石を
見せてくれたが柄も色も良くなかった。
私が水の中に浸せば綺麗に見えますよと
受け売りの言葉を話していた。
少し歩き振り返ってみると雨花石拾いは
止めたようで川原を3人で見ていた。
一人旅の私は先を急ぐことも無く
歩いて行くと「雨花石の歌」と彫られた
モニュメントの前に出た。
モニュメントは六角形で24枚の花崗岩を
磨いて張り合わせてあり、その上には
ステンレスで作られた8分音符などが
雨花石の歌の字と上手く調和していた。
私がシャッターを押すころには先ほどの
川原で雨花石を拾う親子も来ていた。
「雨花石の歌」は中国観光地の歌曲大会で
第一位を獲得した記念としても写真の
モニュメントが作られたと聞いた。
雨花石の歌の歌詞の一部
夜明けを迎える度に喜びを分かちあいたい
その思いを満たすために土壌に埋まった私は
今日も貴女のやさしい手で拾われるのを待つ。
モニュメントから左に折れ丘から流れる
水の音に呼び寄せられ暫くたたずむ。
入場チケットの裏側を見て次の革命烈士陵園に
向かったが、前方に先ほどの親子が歩いていた。
他に観光客が歩いてなく道が広く感じた。
「南京旅情68」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「南京市内」の写真を公開しています。
雨花台の路上で売られている雨花石。
私が始めてこの地を訪れたのは
2001年の初夏の事だった。
雨花台のあちこちで見かけ雨花石。
どの売り場へ行っても大きな容器に
水を一杯にして、その中に雨花石が
ひしめくように入れてあった。
ほとんどの観光客が水の中に手を入れ
下の方に、もっとカラフルな雨花石が
有るのではとかき回していた。
その光景は、どこの売り場に行っても
同じであり、売られている雨花石も
同じようにガラス細工に見えたものだ。
雨花石は昔から多くの人に愛されて来た。
雨花石は天然の芸術品であると共に
見ていると様々な模様に見飽きない。
だが3回目となる雨花台では売られている
雨花石が本物か偽物か分かるようになる。
写真の雨花石は真っ赤な偽物である。
偽物と納得して買えば腹も立たないが、
写真のガラス細工を雨花石と思い買えば
後で後悔し腹立たしくなる。
雨花石は生きている化石と言われて来た。
今まで多くの人が採掘し規制がかけられ
希少価値な雨花石である。
写真の雨花石は1つで2元(28円)で売られ
中には3つで5元で売られている所もある。
「南京旅情69」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「南京市内」の写真を公開しています。
ホテルを出て南京の市バスで雨花台へ
行ったが雨花台バス停は幾つもあった。
以前訪れた雨花台へは団体ツアーで
バスの中で眠っていようが問題なく
雨花台へ着き無駄な時間は無かった。
だが一人旅でタクシーを使わずに
市バスを乗り継ぎ雨花台へ行った。
タクシーに乗って行けば簡単だが
市バスに乗り皆の生活空間の中に
身を置く事で何となく癒されていた。
私が着いたバス停は雨花台南門だった。
だが実際には雨花台北門のバス停へ
行かなければならなかった。
北門と南門とでは正反対であり
観て回るコースも全く違っていた。
やっと雨花台革命烈士紀念碑の前に来た。
雨花台は国民党と共産党との戦争による
犠牲者を祭るのが本来の目的では有る。
だが中国人は1984年以降、中国の教科書の
改ざんで旧日本軍に殺された中国兵士を
弔っていると歪められ理解されていた。
「南京旅情70」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「南京市内」の写真を公開しています。
雨花台は革命烈士の陵園と言われる程に
革命のために死んで行った烈士の像が
多く立ち並び歴史を知る者に取っては
堪らない場所ではないかなどと思う。
雨花台には毛沢東の伝説が保存される
革命烈士紀念館や革命のために
命を散らせた烈士の像の烈士群彫。
雨花台革命烈士紀念碑の要塞のような
コンクリートで出来たスペースに
入ると全国重点文物保護単位の毛沢東の
銅像や胸像が少なからず置かれていた。
写真は平和を象徴する「鳩」である。
だが中国や香港での鳥料理の中で
ポピュラーな鳥が「鳩」であり驚いた。
私が初めて鳩を食べたのは香港だった。
中国のお客様から「美味しいでしょう」と
レストランで出されたのが鳩だった。
鳩が目を閉じ、じっと私の方を向いており、
私は暫しの間、何とも言えない気分だった。
鳩が飛び交い人懐っこい鳩を撮影した後
後ろを振り返ると広大な雨花台烈士陵園の
姿が目前に広がりシャッターを切った。
「南京旅情71」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「南京市内」の写真を公開しています。
雨花台革命烈士紀念碑で沢山の鳩が
観光客の撒く豆を求めて集まっていた。
私は中国人の若者にポーズを取らせて
シャッターを繰り返し押していた。
革命烈士紀念碑の石段を下りて行くと
重点文物保護や青少年教育基地などの
社会主義教育の重要施設があった。
写真の「拍照」の意味は「写真を撮る」で
「禁止拍照」の意味は撮影禁止の意味。
中に入ると全てが撮影禁止でフラッシュを
光らせ撮影していた中国人が2人の
警備員に捉まれ追い出されていた。
私はどうしても撮影がしたくポケットに
準備していたリモコンをカメラに取り付けた。
警備員から死角になる所でリモコンコードを
袖口から入れ込んでカメラを首から下げ
シャッターを切るときは軽く腕組みをした。
フラッシュは使わず広角で撮影したが
ブレた写真になっている。広角画像を
トリミングして見れるように調整した。
上の絵は毛沢東の若い頃、江西省安源へ
向かう姿を学生が卒業制作として描いた作品。
この「毛主席安源へ赴く」の絵は後に
高い評価を受けた事は言うまでもない。
「南京旅情72」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「南京市内」の写真を公開しています。
南京の旅の中でも雨花台には日本人は
あまり訪れない場所であると聞いた。
中国人の間では雨花台は有名であり
特に新民主主義革命の記念碑が知られる。
記念碑が立ち並ぶが記念碑と記念碑を結ぶ
遊歩道には自然の木々の風景に心和む。
雨花台へ行く前に近代革命史を勉強して
行くと良いが中々時間が無く大変である。
雨花台は国民党に反発する革命家や共産党員ら
約10万人が処刑された場所であり処刑された
革命烈士達の冥福を祈る場でもある。
写真は1979年に造られた「烈士群彫」である。
中国の革命の為に亡くなった人達を記念する。
写真でも分かるように皆の表情は厳しい。
そして皆の見つめる先には明るい未来があり
革命のために命を捧げた人々である。
両手を縛られ自由を奪われているが皆の目には
死んでも屈服しないというような国を愛する
志士の姿を見るようであった。
「南京旅情73」
「中国写真ライフ」では、
江蘇省「南京市内」の写真を公開しています。
一人で旅をしているとデメリットもあるが
メリットも多い。無理なスケジュールを
組まなければ思いがけない場面に遭遇する。
20分ほど「烈士群彫」の近くに居たがその後
その場を離れ300mほどの所まで歩いて来た。
ふと先ほどの「烈士群彫」の方を見ると
共産党幹部候補生学校の生徒達の姿が見えた。
先程撮影した時には他の観光客を避ける為
記念撮影している人達が居なくなるのを待った。
だが幹部候補生の生徒達の撮影が終わないうちに
何とか赤い旗と共に画像に収めたいと走った。
撮影が終了しようかというときにレンズを向けた。
連写にしてあり、何とか8枚の撮影が出来た。
液晶モニターで確認すると8枚の画像データのうち
4枚は旗が斜めになっており使えるものではなく
学生たちの姿勢もバラバラだった。
何とか絵になるのが上の写真であり中国共産党の
幹部候補生の袖口には二本線の縫い付けが光る。
赤の旗には鎌とハンマーが描かれておりソビエトの
国旗のように見えるが共産党のシンボルとしている。
鎌とハンマーを組み合わせた標章は農民と労働者の
団結を表しレーニン主義の共産主義を表している。
鎌は農民の象徴でハンマーは工業労働者の象徴である。
中国の国旗は5つの星を配し五星紅旗と呼ばれる。
赤色は革命を黄色は光明を表しており大きな星は
中国共産党の指導力を表し取り巻く4つの星は
労働者・農民・小資産階級・愛国的資本家を表す。
五星紅旗は中国人民協商会議が行った公募で採用され
1949年10月1日、天安門広場に五星紅旗が掲げられた。
私は本来入るべきの北門から出てバス停に向かい
次の「南京大虐殺記念館」へ向かった。
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