平成30年5月13日(日)
詩集「測量船」:三好達治(74)
私と雪と(4)
私は獲物に向って進んでいった。しかし、それも狩猟
者の喜びでではなかった。獲物の
野猪
は、
日暮
に
黝
ずん
だ肢体をなほ
逞
ましく横たへてゐた。その下 で、流れ出
る血が泥に吸はれてゐた。ふと、私は促されるやうに背
後を
顧
みた。そして私は総てを了解した!
(つづく)
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