晴 陶 句 読

晴 陶 句 読

2024.06.26
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カテゴリ: 「本」の紹介
​『日本の自然をいただきます』

ウィニフレッド・バード/上杉隼人ー訳     ・亜紀書房

〜著者 米人のライター、日本の環境・科学・建築・政治等ひろく日本の野草等にも、2005来日。
23/3発行、314頁に及ぶ大書! 本来日本人が『日本のやるべき』書!! 副題「山菜・海藻をさがす旅」

"読みも書き"もできなくなっている〜「蕨、蕗、屈、タラノキ(変換負荷!)、蕗の薹、栃の実、孟宗竹
行者大蒜、山葵、若布。天草、海蘊、茗荷、杉菜、銀杏、二輪草、大婆百合・・・(全部よめました

か?)  農耕以前よりこり国で食べられてきた野草や海藻。【栽培作物】にはない、その滋味溢れる
味わいと土地ごとの記憶をたどる旅が、今はじまる・・・・」と、表紙裏惹句。

巻末には、45頁にもおよぶ、私たちが忘れている【野草・海藻ガイド】付き。「日本語版刊行に寄せ
て」の中で「ーすべて単純なことだが、今日さまざまなことが発生し、何もかもむずかしくなって

いる。郊外が広がり、都市化が進展し、森林が破壊されている。人々は低賃金労働を強いられ、
自由時間を愉しむことなどできない。昔の知恵が受け継がれることなく、質も奪われている…。

どれも人繋がりの問題だ。人間性が欠如した世界からもたされるが、その根底には経済的、歴史的な
理由が広がっている。ー」と!! 正しく【指摘】されている ニホンジンなのだった、、、。

それであればなお、フセン多いのだが、目次〜1道端の雑草、森の驚異、春の新緑〜熊本・長野・福
井他 2 生命の木 トチノミの盛衰〜5篇 3 饗宴と飢饉 ワラビの二面性〜3篇 4 世界で一番

背の高い草 天然物でもあり栽培物でもあるタケノコ物語〜6篇 5 海の四季 海藻の消えゆく伝統
〜5篇 最終章 天然色・・とともに生きてきたアイヌ!!!

↑の目次だけ見ても、いかに大変な一冊かはおわかりいただけるだろうと思います、外国人の眼で、、、
さらにタイヘンだったのは「訳者」ニホンジンさえ、不明、且つ地方につたわる農業事情 道具さえ

、、、「訳者あとがき」〜「著者は文字通り二歩な全国旅して、のちにのべるように地元の人たちに
実際に触れ合い、こうした料理をたべさせてもらい、自分でも調理し、日本の自然を深く味わい、

その魅力をいきいきと伝えている。ー こうしたものを、この国の歴史上に残る膨大な文献をひも
解き、アメリカ人ジャーナリストの視点から論じたタイヘンな野心だ。」!という訳者の努力にも喝采!

(読了・23/6)





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最終更新日  2024.06.26 15:13:26
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