助産婦じょじょのアフリカ日記

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2005/12/06
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えらいこっちゃです。

今日の日記は、 昨日の日記 の続きです。

衛生状態も消毒も不十分なリベリアの田舎村、ズエーデル。
逃げ出したい気持ちを持ちながら、何とかやり遂げました。


では、18年前の日記へどうぞ。


6日
今日、ついにsuture(縫合)にあたってしまった。
幸い簡単な部類だったからよかった。ほっ!

ベネッタと、P0(初産婦さん)、9ポンドでした。(赤ちゃん、1ポンド450グラム)



ど・・・どうしよう・・・
これだけしかない・・・・



実は、この日は小さく切れた、表面を二針ほど縫うだけの縫合だったのです。
もうひとつ、シリアスなのがあって、日記を全部探したのですが見つけることができませんでした。

しかし、100%思い出せるので、書きます。



リベリアでの活動も一年ほど過ぎたころ。
学生が担当していたお産。
初産婦さんでした。
かなり若いようでした。
16歳くらい?

もうすぐ生まれると言う時期になっても、赤ちゃんの生まれ来る道が硬いまま。
もう、1ミリの余裕もない。
このまま行ったら「裂けてしまう」

ここに、私以外の責任者はいない。
もし、深く裂けてしまったら、確実に縫う自信がない。

まして、夜でした。
電気のないこの病院。
暗い中で、裂けた傷を縫うことはできない。


『切るしかない』 そう思いました。


会陰切開(赤ちゃんが出てくる道を切る)の器械(医療用はさみなど)を準備しました。


どきどきどきどき 亜qw瀬drftgyふじこlp;@:「」


日本の病院で、『会陰切開』は山ほど見てきました。
しかし、やったことはありません。

学生に言います。
「切ると、すぐに赤ちゃんが出てくるから、しっかり介助しなさいよ」

心臓は、ばくばくでした。
足もがくがく。

でも、顔は精一杯平静を装いました。
学生に自分の不安を見せたくない。

『ためらい傷になってはいけない』
と、自分に言い聞かせました。

恐くて、中途半端に切ってしまえば、何度も切らなくてはならない。
それは、絶対避けたい。


さくっ。


ほとんど、イメージどおりに切ることができました。

元気な赤ちゃんが生まれました。

落ち着いたあと、さあ、縫わなくてはならない。
学生に、縫合の注意点を説明しながら縫い進めました。

思ったより、切り口は小さかったです。

しかし、中国製の光の弱い懐中電灯ひとつ。
どれほどの時間がたったでしょう?

血管はちゃんと縫えただろうか?
感染はしていないだろうか?

外から見た感じでは、きれいに終わりました。

しかし不安で、不安で、不安で・・・・


以前にも書きましたが、 産後お母さんと赤ちゃんは、1時間もしないうちに帰宅 してしまいます。

たとえ縫ったとしても、すぐに帰ってしまうのは、この人も同じ。


引き止めたかった。
せめて朝まで。
もし、縫い方が足りなくて、傷口の中で出血があると、大変なことになってしまいます。

しかし、帰ってしまいました。

学生は、担当したお産には、3日以内に家庭訪問が義務つけられています。


家庭訪問の際に、絶対に観察することを学生にくどいほど指導しました。
幸いなことに、経過はまったく順調でした。



後にも先にも、「切った」のはこのケースだけです。
無事に終わってよかった。

いまでも、このときの情景はありありと脳裏に浮かびます。






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Last updated  2005/12/06 09:23:52 PM
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