テレビ局が制作に関与した劇場用映画は、子供だましのものが多い、というのが率直な感想です。潤沢な制作費をかけても、映画館の大スクリーンで観ると、テレビサイズに矮小化されてしまうのでした。
制作=2009年 日本映画 東宝配給 125分。原作=真保裕一。監督=西谷弘。主題歌:「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」サラ・ブライトマン。出演=織田裕二、天海祐希、戸田恵梨香、佐藤浩市、大塚寧々、佐野史郎、伊藤敦史、福山雅治ほか。
クリスマス目前のローマ。亡き夫との思い出が詰まった街で、矢上紗江子( 天海祐希 )は最愛の娘の失踪するという最悪の事態に見舞われてしまいます。犯人は身代金10万ユーロを要求してきました。犯人グループが警察の包囲網をかく乱し、捜査が一向に進展しない中、事件の真相に迫る外交官・黒田( 織田裕二 )は、ある事実に行き当たります。
前説でも触れたように、映画とテレビは根本的に違うのです。業界人もそれを自覚しているのでしょう。 映画は本編 と呼ばれ、テレビドラマとは区別されているのでした。つまりテレビドラマの評価は映画より低いのです。
本作はフジテレビ 開局50周年記念作品 として制作されました。空振りが多かったCX映画ですが、これは水準を越えた傑作と断言していいでしょう。最近の邦画ではアタマ二つくらい抜け出ています。
全編イタリアロケのサスペンス映画
単なる観光映画ではないところが本作の長所。出演陣も、テレビ畑の人が多いのですが、豪華といってもよいでしょう。 福山=好き、織田=嫌い 、というのが我が構図ですが、今回の織田祐二は最高でした。
特に最後の決め台詞は感動的でさえあります。素直に絶賛しましょう。新米外交官の 戸田恵梨香 もよかったです。右往左往する姿が可愛いのでした。福山の出番が少なかったのが唯一、残念なところです。
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