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2008年12月30日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日は本年最後12月の成績発表です。ようやく世界的に株式市場は下値不安が消えたようで、底打ち感が出てきています。景気の方はまだまだ暗いとマスコミで連日言われていますが、それが一層財布の紐を固くし、本当はここまで悪化する必要がなかったのに先行きが見えなくなっています。何はともあれ今年の汚れは今年のうちに落として、来年を見据えましょう。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371)
2005年12月2日後場より 3470円→650円(先月)→650円(21営業日保有 変わらず)
ポートフォリオ入れからかれこれ3年が経ちましたが、今月は東証2部上場というサプライズがあり、ようやく一つの結果が出てきました。記念配も期待され、この前まで「すわ上場廃止基準に抵触か」とまで思っていたのに、状況は一気に好転。四季報によると外国人のほとんどが同社株を手放してしまったためここまで売り込まれてきたようですが、逆に言えば外国人投資家が戻ってきた時に買われる可能性があります。引き続き安定的な成長に期待です。

ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→229300円(先月)→223700円(21営業日保有 下落率2.4%)
今月は落ち着いた値動きに終始しました。同社自身の業績は好調ながらも、やはり親会社 ソニー(6758) の動揺が根深く影響しています。テクニカル的にはいつでも上放れできる状況ながら、なかかな放れる事ができないのはその辺りが足かせに。恒例の上場株式のみで評価した一株当たりの株価は31.7万円。子会社株式の回復と共に、また乖離が拡がってきています。

ソフトバンク(9984)
2007年10月5日より 2400円→1302円(先月)→1603円(21営業日保有 上昇率23.1%)
先月から引き続き見直し買いの動きが入り、需給の好転や個人投資家好み、内需関連というテーマ性に上手く乗って上昇が続きました。特に目を引くのは信用倍率が0.7倍と2001年以来最低水準になっている事。下値で出来高が膨らんでおり、2009年大相場の期待も膨らみます。来年最注目の銘柄。

メディカルシステムネットワーク(4350)
2007年10月15日より 117000円→95000円(先月)→94000円(21営業日保有 下落率1.1%)
先月に引き続き流動性の無さから下落基調が続く展開。冬は新型インフルエンザなどの新たな感染症が懸念されています。不況下でも病気は治さないといけませんから、売上の変動には耐性があり、成長性は低いかも知れませんがその辺りのディフェンシブ性に注目です。長期視点での割安感の訂正に期待。

ダイハツ(7262)
3月25日より 1141円→691円(先月)→783円(21営業日保有 上昇率13.3%)
引き続き円高基調が続いて自動車業界全般には逆風。その中でも同社は円高の影響を受け辛く、特異な存在であるはずですが、投資家からは一括りに見られているところが相変わらずの弱み。特に今月はアメリカビッグスリーを巡る様々な憶測に振り回されました。ビッグスリーの破綻は短期的には日本の自動車産業に対しても大きな逆風ながら、長期的には巨大なライバルの減少というメリットをもたらします。この辺りは結局事実の受け止め方次第だと思います。何はともあれ弱った企業は市場から淘汰されるべき、というのがかつてのアメリカの言い分だったはずですが。本日もGMとGMACに対する財務省の支援話が取り沙汰されていました。

みずほFG(8411)
4月15日より 433000円→248000円(先月)→257700円(17営業日保有 上昇率3.9%)
一定の落ち着きを取り戻し、市場の話題はすっかり自動車に移ってしまった金融株。今年は不動産業界を中心に破綻・倒産の多かった年でしたが、その主犯格であるメガバンクは諸々の損失見込額を各行共に既計上済み。各国の株価が戻るとしたら、その時は必ず金融株が中心になります。売買停止期間開けの来年の動きに注目。

SEH&I(9478)
5月28日より 13000円→8800円(先月)→8250円(21営業日保有 下落率6.3%)
自社株買いが終了すると買い手不在となり失速。たちまち株価は元の木阿弥になってしまいました。業績にはまだまだ厳しさが残るものの、子会社の業績は戻り歩調。新興市場が戻ってきたら一気に上がると思いますが、現在のところはPBRを元にする割安感だけが頼り。

USEN(4842)
7月15日より 300円→127円(先月)→111円(21営業日保有 下落率12.6%)
12月はずっと底辺を這った株価推移でした。来年早々には第一四半期決算発表が予定されますが、数字上はあまり期待できないでしょう。ただ今期の黒字回復の手がかりが掴めるようなものなら、株価はあっと言う間に100円台から抜け出せます。まだ内需関連銘柄に属していることから、過度な悲観は必要ないと思います。

日本リテールファンド(8953)
8月31日より 450000円→357000円(先月)→385000円(21営業日保有 上昇率7.8%)
12月はREIT復活の月でもありました。日銀による政策金利の引き下げは不動産関連銘柄にとっては金利負担の軽減からプラス材料。更にREITには配当利回りの良さから投資対象として相対的に魅力が増すというメリットもあります。テクニカル的には一目均衡表の雲を下支えとして25日線と75日線がゴールデンクロス。ストキャスも好転してきたため、来年頭から第三段階の上昇波動入りしそうな雰囲気です。

JUKI(6440)
11月20日より 99円→111円(先月)→93円(21営業日保有 下落率16.2%)
中国の景気刺激策によりV字回復を期待してポートフォリオ入れとしたのですが、残念ながら未だ下げ止まったとは言えません。とはいえ、これ以上の下押しもなかなかないだろうと思われます。本年の下落率はワースト20に入る程の急落でした。来年はその逆の動きに期待です。

三井海洋開発(6269)
11月22日より 1300円→1338円(先月)→1700円(20営業日保有 上昇率27.1%)
昨日、今日と一気に値幅を拡大し、あっと言う間に目標株価達成となりました。本年最後の最後で良い締めくくり。まだまだ上値を目指せそうですが、一旦は様子見とします。また買いのタイミングが来たら再参戦したいと思います。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果 0.13(%/営業日) という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計11で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ちなみにその間
日経平均 11/28終値8512円→8859円(21営業日 上昇率4.1%) 0.19(%/営業日) 

TOPIX 11/28終値834→859(21営業日 上昇率3.0%) 0.14(%/営業日)

今月は残念ながらベンチマークを下回ってしまいました。今年最後の最後で負けてしまったのは残念ですが、気持ちを切り替えて来年への発憤材料としたいと思います。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数214.4ポイント

となりました。

さて今日は大納会でしたが、なかなか超える事のできなかった8700円台を突破して高値引けと無事終える事ができました。少し今年最後のドレッシング買いみたいなところもあったのかなと思いますが、逆に言えば買い持ちしても連休中3日間程動く海外相場は荒れない、もしくは上昇するだろうという自信があったからこそできる行為だと思います。ですから、皆の来年に対する期待は強ち悪くないのでしょう。

例年大発会は堅調なものですが、今年はいきなりマイナス616円という大つまづき。そのまま起きあがる事ができないまま、本日の大納会を迎えました。来年はまだ景気が悪いままだ、オバマ新政権の具体策が出れば材料出尽くしで下がる、そもそも大統領就任の年は株価が下がる、等々といった悲観的な意見が多いですが、私はV字回復こそ無いものの、そこまで悲観的になる必要は無いと見ています。素直に「買い」見通しを継続し、来年の日経平均はゆるやかな右肩上がりを予想します。

円高や企業業績の悪化は既に大方織り込み済みです。これ以上一体何があるというのでしょうか?余程人災・天災的な要因が無い限り、つまり予想の付く経常的な経済活動が行われる限りにおいては、人々の心理は好転していくと思います。

冒頭にも述べたように、景気も実際にはそこまで悪くなる必要が無いのに、マスコミによる様々な報道から、家計や企業の財布の紐が必要以上に固くなってしまっています。この辺りは卵が先か鶏が先かの議論になりそうなところですが、皆そこまで縮こまる必要は無いのです。むしろ内部留保の高い企業においては、この不況下にこそ研究開発費を費やして、景気回復時の次なる主力商品を開発すべき重要な時期と置く必要があると思います。

季節が巡るように景気も循環するのです。5年前に金融危機があって、あの当時も皆総悲観でした。「日本の銀行はもうダメじゃないか」という意見が大勢を占めていましたが、結果は皆さんご存知の通りです。過度な不安は資産面にも精神面にも何も良い事がありません。

小話として「8月は暑いなぁ。じゃあ12月になったらどれ位暑くなるんやろ?」という笑い話があります。これが笑えるのは「そんなわけない」「季節は必ず循環する」というのを皆がわかっているからです。今は皆が一様に12月はもっと暑くなるんじゃないかと信じている状態なのです。ですからこれを笑える人は景気も循環するという事実を受け入れられるはず。来年は是非とも笑って過ごせる一年にしたいですね。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。





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Last updated  2008年12月30日 12時10分18秒
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