テクニカル的にはダウ、S&P共に5月1日、10日、19日の高値を結んだ上値抵抗線を越える事ができず、下落継続のような形になっています。アメリカの方も日本に負けず薄商いの状況で、なかなか上抜けが難しそうな印象。まさにSell in Mayというような格好になっています。
ところでSell in Mayと言われる程に5月が弱いのも当然何かしらの要因があるわけですが、一説にはヘッジファンドの売りが主因と言われています。なるほど、確かに昨年5月は急落していますし、08年も下落は5月にスタートしました。それぞれ欧州危機、サブプライム問題発覚と大きな悪材料が出てきた事が要因ですが、それ以外の他の年度も5月は弱い印象です。
つまり「Sell in May」は一方で「5月の底値水準で買っておけば儲かる」という事の裏返しでもあります。その影響が色濃く反映される日本株にも、そのまま同じような事が当てはまるでしょう。今は薄商いで反発の機運が感じられず「誰がこんな場面で買うのか?」と思われている方も多いかも知れませんが、本当はこういう時期こそ投資のチャンスだと思います。ただし厳密には、もう少し様子を見る余裕はありそうです。