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2021年01月16日
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日経平均は金曜反落。前日のNYは新規失業保険申請件数の増加を嫌気し軟化。一方、バイデン政権による追加景気刺激策に対する期待感から中小型株指数のラッセル2000は2%の上昇。パウエルFRB議長が利上げに関して「今すぐは無い」と発言したことも安心感に繋がりました。半導体株指数のSOX指数も2%超の上昇。原油の上昇を受けてエネルギー関連株も上昇しました。

それらを受けた日経平均は朝方こそ買い先行で始まったものの、日本時間の9時15分に発表される追加景気刺激策に対して警戒感が拡がり、アメリカ株先物の下落に合わせて日本株も売りに押される展開に。前日の決算を受けたファーストリテイリング(9983)の下落も足を引っ張りました。後場は日銀ETF買いが入るものの下げ止まらず。安値圏での引けとなりました。売買代金は2.8兆円台と活況。


投資判断は「やや買い」。金曜のNYは追加景気刺激策が公表されたことで出尽くし感が拡がる流れ。書き入れ時となる12月小売売上高も予想を下回る前月比0.7%減と低調。JPモルガンやシティといったところの決算が出て予想を上回る数字となったものの、総じて売られる展開になりました。ただ引けには下げ渋りの動きも出て、日経平均先物は28370円となっています。

今週も強い動きが続きました。相場が反転するとすれば、地政学リスクや他のブラックスワンなど、突発的に想像を超えるものがいつ出てくるかだと思います。ただ一般的に地政学リスクでトレンドが変わった例は無いので、後者の方が心配です。個人的には先般より指摘しているGAFAMに対する各国の規制がブラックスワンの素地があるとは思っています。この辺りの成り行きはよくよくしっかりと見ておく必要がありそうです。

国内の株式的な最近の話題としては来年4月のプライム市場創設ですが、これはまだ先の話なので、意識するにしても今年後半くらいからで良さそうです。その間基準となる時価総額なんていくらでも変動しようがありますからね。ただ持ち合い解消売りというのが少しずつ増えそうですし、それに合わせてTOBやMBOという動きもやはり多そうです。そういう意味では個別単位では全く無関心ではいられないケースも多そうです。

1月に昨年高値、つまり12/29に付けた高値を上回ってくると、春(4月頃)まで強いというアノマリーがあります。

一方、アノマリーついでに言うと大発会は大幅安した方が年間では上昇しやすい傾向にあり、逆に上昇した年は下がりやすいというものがあります。実際、450円以上下がった18年、19年の日経平均はプラス。90年以降大発会上昇した19回での年間騰落は9勝10敗で、うち3%以上上昇した4回は全敗。まあ3%以上上昇というところまでは心配しなくて良いでしょうけれど、年初に売り買いし尽くしてしまう傾向があるのかも知れませんね。

アメリカの長期金利につきましては現段階で1%台に乗せています。これがバイデン氏就任後の1月下旬辺りからどう変化するかを見ておきたいですが、基本的には1.5%水準に来るまでは危険視されないと思いますから、今の段階で余計な心配をする必要は無さそうです。ただ上昇スピードが急ピッチ過ぎると警戒感が高まりますから、その金利上昇の原因と合わせてその時にまた色々と検証する必要はあるでしょう。

その金利の裏側にあるのがドルですが、ドルインデックスは昨年コロナで一時「有事のドル買い」により100ポイントを上回った後に、その反動もありグングン下がり続けています。足元ではEUとイギリスの土壇場での貿易協定合意もあって、更にユーロが強くなる流れになって18年以来の低水準に。やはりバイデン氏就任後の1月下旬辺りに何か転換点として起こるか見ておきたいところです。
https://jp.tradingview.com/symbols/TVC-DXY/

VIX指数に関しては恒常的に20ポイントを上回る水準が続いています。以前であれば20ポイント以上が警戒域でしたが、トランプ大統領の気まぐれツィートからもわかる通り、今や何があっても不思議で無いご時世ですからオプションでリスクヘッジしようとする投資家が増えてきて、水準が高くなったと考えられます(VIX指数はオプション価格によって算出されるため)。
https://jp.tradingview.com/symbols/CBOE-VIX/

それでニューノーマルの時代としては20~40ポイントの水準での推移が続きそうです。こちらは金利と違って急変動しますから、毎日チェックしておくべきだろうと思います。ただ恐らくは当面40ポイントを大きく超えることなく、昨年4月頃~の三角持ち合い、あるいはボックス圏を形成するでしょう。VIX指数も先物市場があるので、チャートに従いやすいのが実情です。

そう考えると、昨年のコロナ時に80ポイント超という歴史的な天井を付けました。チャートで高値で天井を付けたということは、ひとまずそこが一定の抵抗力に意識されるので、簡単には抜けない節目になります。そうなると仕掛ける筋も無理できないので、ある程度投資家の層が入れ替わるような期間を経るまではガンガンいかないと見られます。

その「ある程度投資家の層が入れ替わった」のがビットコインでもあります。ビットコインは17年12月に付けた最高値を約3年かけてほぐし、年末年始も続急騰。今や当時を遙かに上回る水準になっています。ザックリとした理屈で言えば、FRBのバランスシートが当時の約1.7倍になりましたから、ビットコインの高値も当時の1.7倍になる3.4万ドルとなったことは不思議でもありません。
https://cc.minkabu.jp/pair/BTC_USDT


新興市場は「やや買い」。金曜は高安マチマチ。マザーズは Sansan(4443) が決算や東証1部昇格を材料にストップ高となり、 メルカリ(4385) も前日の大幅安の反動で買われたことなどから指数は上昇となりました。東証1部が弱い時に代替で新興市場が上がる好循環で、相場の環境は悪くありません。


【ポートフォリオ銘柄】

MTG(7806) は大幅続伸。引き続きSMBC日興による新規「1」効果が継続した形。1300円を回復し、下値を支える25日線も上昇に転じてくれました。何よりここまで出来高が少なかったのが急増してきている点がポイントで、昨年8月の急騰時から増えた信用買い残の戻り売りをこなしながら上昇していけそうです。


サニックス(4651) は反発。15日の夜間にプラスチック資源循環促進法案の概要が判明と伝わったことで、PTSでは買われる動きに。350円まで上昇する場面がありました。次々と材料が投下される動きになっており、元々仕手性が強く値動きが軽いことから、一段と勢いが付きそうな感じがします。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。





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Last updated  2021年01月16日 22時21分42秒
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