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2022.11.06
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ジョウビタキについて、鳥友から年によって雌のほうが飛来数が多い印象が
あるがどうしてかと質問をもらいました。
文献を調べてみると、田中・佐藤(2013)が1999年秋から2011年春まで
高知県内で観察したジョウビタキの渡来数と性比について報告しています。
12年の越冬期合計で1173羽を記録し、年による増減が大きかったと述べています。
この文献の中で、雄が越冬地に先に到着しなわばりを確保していると雌がなわばりを確保できる可能性が低いと記している点が興味深い部分です。
このような要因で雌の割合が高い地域があると読み取ることができます。
今シーズン、ようやくジョウビタキが飛来したばかりですが、観察した個体が
雄か雌か、個体数はどうかを記録しておく価値があると思います。
(報告概要)
注目されるのは、2002年、2007年、2009年は高知県へのジョウビタキの飛来が
多かったが平野部での越冬個体数は多かったのに、寒さが厳しい山地では少ない
結果だったとの点、高知県では雌が雄より多かったと述べている点です。
前記筆者は、鳥類の生まれた時点での性比には違いがなく、ジョウビタキも同様
と考えられていると述べています。
しかし、繁殖地により近い越冬地にいち早く到着した雄ほど繁殖に適した場所を
なわばりとして確保でる可能性が高い。一方、雌も越冬地でなわばりを形成する
が、越冬地に雄がすでに渡来していると雌がなわばりを確保できる可能性は低い。
このため、雌は繁殖地からより遠い場所での越冬地に飛来すると記しています。
ジョウビタキは中国北部からシベリア南東部などで繁殖し、日本、韓国、
中国南部で越冬するが、高知県で越冬期で雌のほうが多かったのは、繁殖地に
近い越冬地に雄が先に飛来していたために、繁殖地から遠い高知県では雌の
個体数が多い結果となったものと思われると報告しています。
(引用)
田中正春・佐藤重穂.2013.
高知県におけるジョウビタキの性比と越冬個体数の年変動.











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最終更新日  2022.11.06 14:42:27
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