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朝は小雨がふったりやんだりでしたが曇り空となったので、柏の葉公園に出かけました。小さな池の一角にある細い枝にカワセミ若鳥がとまり小魚をねらう姿、同じ池の浅瀬で餌を物色しているコサギ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、メジロ、コゲラが30羽以上の混群となり、桜の木を移動する姿を目撃しました。シジュウカラのヂヂヂという鳴き声を聞いた後に群れが次々集まっていたので集合の合図だったものと思います。また、調整池のほとりにある土手では、2羽のカルガモが植物片やドングリを探し歩く姿もありました。カルガモは体上面に黒褐色があり、肩羽に羽縁が目立たないので暗色に見える雄成鳥でした。(参考に淡色の羽縁が目立ち羽色が明るく見える幼羽の写真も添付)(写真)2024年9月30日柏の葉公園で撮影(カルガモ幼羽は2024年8月1日印旛沼て撮影)
2024.09.30
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渡りの途中に立ち寄る小鳥たちとの出会いを期待して松戸市八柱霊園を訪ねました。広大な園内を探索して歩き、シジュウカラ20羽前後、ヤマガラ、エナガ、コゲラが混群となり移動している姿を目撃しました。その直後に枝に横姿勢で止まり、胸に褐色味がなく喉の白い、キビタキ雌ではないかと思われる個体を1羽観察できましたが、上面の色を確認できず種類の同定には至りませんてした。(キビタキは上面にオリーブ色味、オオルリの上面は赤褐色なのでこの点を確認できませんでした。)(写真)2024年9月29日撮影(シジュウカラ、ヤマガラ)キビタキ2枚は2018年10月14日柏市内、オオルリは2016年10月2日さいたま市で撮影
2024.09.29
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一昨日、房総のむら、印旛沼沿岸に向かって愛車で移動中に手賀沼沿岸で3地区でノスリがそれぞれ電柱に止まっている姿を発見しました。毎年、この時期に姿を現し、翌年春まで沿岸に滞在します。手賀沼沿岸、印旛沼沿岸では複数のノスリの姿を見かけます。その存在を可能としている環境について文献に目を通してみました。橋本ら(2014)は、印旛沼でのノスリの調査結果を報告し、「ノスリの生息確率には半径700 m圏内の水田割合が生息確率に大きく影響しており、主に水田を餌場にしていることがわかった。(中略)開けた水田だけでなく流域河川などの谷津田でも生息確率が高かった。林縁や開けた土地の中に立つ木や杭、電柱に止まり、地上を見張り、獲物を見つけると地上の獲物めがけて一直線に滑翔し、足の爪で取り押さえる」、「開けた土地,主に水田では道路にそって電柱が散在し、それをノスリが止まり木として利用していたためであると考えられる.」と報告しています。一昨日、手賀沼沿岸で目撃したポイントも道路に沿って電柱が散在し、複数のノスリがそれぞれとまり木として利用しているのは毎年のことです。橋本ら(2014)の報告と手賀沼沿岸で目撃した環境を振り返るとその生存を可能としているのは水田と流域河川の存在が食物資源の存在があるからだ学ばさせてもらいました。(引用)橋本 大・長谷川雅美2014.冬期の印旛沼流域における猛禽類の環境選好性と生息環境評価.千葉県生物多様性センター研究報告第7巻.p65-78.(写真)1枚目:2014年11月23日流山市で撮影、成鳥と思われる個体(虹彩は暗褐色、喉は黒色、腹部に幅広い褐色斑があり)2枚目:2018年10月13日流山市で撮影、成鳥と思われる個体(虹彩暗褐色、喉は黒色、胸が茶色味を帯びていた)3枚目:2020年3月7日手賀沼沿岸で撮影、成鳥と思われる個体(喉は黒色、胸はベージュ色)4枚目:2017年12月2日伊豆沼沿岸で撮影、若鳥と思われる個体(虹彩は淡黄色、喉は褐色味が強い)5枚目:2018年1月20日手賀沼沿岸で撮影(虹彩は淡黄色、上面は褐色で淡色の羽縁があり)
2024.09.28
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植田睦之さんが、野鳥の不思議解明最前線#82(2012)で目の色と瞼の色が正反対になっているカモ類に関して、文献で発表されている知見を整理し報告しています。その中でフランス研究チームが、カモは逆に仲間に寝ているか起きているのかをわかるようにしているのではないかと論文の内容を紹介しています。論文では、鳥の群れは他個体の警戒を利用することで1羽あたりの警戒に割く時間を減らしつつも,全体の警戒効率も高めていることが知られており、採食している時ならばまわりの個体が頭を下げて採食しているか、それとも頭をあげて警戒しているかを見ることで、自分が警戒すべきなのか,それとも採食すべきなのかを判断することができます。しかし群れで湖などで休息しているカモ類の場合は,身体の態勢では判断できず、まわりの個体が目を開けているのか。それとも目を閉じているのかを知る必要があることを記しています。植田(2012)が「とはいえ、その意味は「寝ていることを仲間に知らせている」とは限らず,なんらか他の意味があるのかもしれません。寝ていることをまわりに知らせる意味のある群れで休むような種と単独で休む種とでこのパターンに違いがあるか」と指摘しており、野外で観察する際のテーマです。(引用)植田睦之.2012.野鳥の不思議解明最前線#82.寝ていることを仲間に知らせてる?~目の色と瞼の色が正反対になっているカモ類~.(目の色、瞼の色)過去、フィールドで観察したカモ科の写真をいくつかアップしました。(1)目の色が黒っぽい又は褐色のカモオシドリ、アメリカヒドリ、トモエガモの目の色は黒、ハシビロガモは褐色です。これらの瞼の色は写真を参照いただくとわかるように白色です。(2)目の色が赤いカモウミアイサの目の色は赤色で、瞼の色は黄色味を帯びているように見えました。(写真)オシドリ:2013年11月16日栃木県真岡市で撮影アメリカヒドリ:2022年1月17日都内水元公園で撮影ハシビロガモ:2022年10月21日埼玉県川越市で撮影トモエガモ:2017年12月10日埼玉県さいたま市で撮影、2019年11月16日茨城県神栖市で撮影ウミアイサ:2022年2月21日千葉県浦安市で撮影
2024.09.27
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ヒタキ類やカッコウ科の鳥と出会えたらと思い、房総のむら内を探索しました。例年でしたら、エゾビタキやキビタキなどが姿を見せる時期ですが、今回は出会えず。しかし、むらの南側にある池の水面でコガモ、ハシビロガモ、古墳を見ながら散策した散歩道で百日紅の花蜜を吸いにメジロ、シジュウカラの混群が登場してくれました。また、梅が植えられたエリアでダイサギが昆虫類を物色する姿がありました。その後、印旛沼まで移動し探索したところ、モモイロペリカンが滞在しているエリアの一角でイソヒヨドリがヒーリーリーと涼し気な声を披露している姿を目撃。このほか、印旛沼の水面にある簀立てにはゴイサギ、遠くの杭にミサゴが止まっているのを発見。(今日観察したコガモについて)一枚目、二枚目の写真が今日観察したコガモです。一枚目は嘴側面が黃橙色で上面に橙褐色の斑が出ている雌生殖羽、二枚目は嘴は黒く見え基部に黄色味がなく肩羽、脇の羽に丸みがあったので雌非生殖羽と思われました。(今日観察したハシビロガモについて)虹彩が橙黄色で、嘴は全体が橙色で一部黒い部分がありました。上面は暗色だったので雄エクリプスと思われました。(写真)2024年9月26日撮影(最後のミサゴのみ2024年7月のもの)
2024.09.26
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一昨日、柏の葉キャンパス駅近郊を探索した折、小さな調整池でバンの成鳥5羽と今年生まれの若鳥1羽の姿を観察しました。調整池の周囲には水草があり、茎や葉をからめて巣をつくるために欠かせない環境があり、昆虫、小魚などの餌を捕獲できるスポットなので毎年バンが巣づくりをしジュニアたちが誕生しています。この貴重な姿と子育てを観察できるエリアです。バンは、千葉県(2019)が保護上重要な生物のリストでも重要保護生物(個体数がかなり少ない、生息・生育環境がかなり限られている)指定し、保護の必要性を報告していることにくわえて、バードリサーチ(2022)が報告しているように2010年代に1990年代に比較して半分以下に減少したこともあり、2022年9月に狩猟鳥獣対象種の解除されました。バンは、オオバンと比べると泳ぐこと、潜水するのが苦手です。(それは、オオバンに弁足(*)がないからです。オオバンは弁足があるおかげで水を蹴って飛び立つことができ、泥の上でも沈まずスムーズに移動することが可能です)バンにとって小さな調整池は、子育ての場として貴重な環境になっています。(*)水かきは一本ずつの指の両側が平たくなり木の葉のような形状です。(引用)千葉県.2019.保護上重要な生物 千葉県レッドリスト動物編.pp44.植田睦之.2022.全国鳥類繁殖分布調査の結果でゴイサギとバンが狩猟鳥獣から解除に.バードリサーチニュース 2022年9月.(写真)一枚目、二枚目:2024年9月23日柏市内で撮影三枚目:2020年8月2日柏市内で撮影四枚目から六枚目:オオバンの弁足四枚目:2021年1月20日都内、五枚目:2018年2月10日流山市、六枚目:2024年2月29日都内で撮影
2024.09.25
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手賀沼沿岸にノビタキを探索しに出かけたおり、沼の水面を観察していたらユリカモメが2羽水面の上で休んでいる姿を発見しました。1994年以前は通年姿が見かけ冬に個体数は増加するパターンでしたが、1996年以降では9月から翌年4月頃まで姿が観察されるというように変化しました。1975年から2008年の間で最も多い個体数は2002年1月の202羽、最も少なかったのは2001年、2006年、2007年の各1羽でした。以降も増減を繰り返しながら観察されていましたが、2011年以降で変化が見られ、2019年12月200羽、2020年3月217羽、2021年1月200羽、と時折群れが観察されるようになりました。(手賀沼にはどこから飛来するのか)手賀沼に飛来するユリカモメの移動ルートの関する調査は、実施していませんので断定的なことは申し上げようがありませんが、2020年1月20日手賀沼で標識リングT9を装着したユリカモメを観察し、2013年4月に東京都墨田区で装着されたものと確認されました。標識個体の観察履歴より都内と手賀沼を往復していることが判明しています。竹重(2020)がユリカモメの飛行経路についての調査を実施し、「東京湾沿岸部で越冬するカモメ類は主に東京湾からやってくる」、「河川が水鳥の主要な移動経路であることを示すデをータが得られています」、「河川は採餌場所としてだけでなく、移動経路としても利用されている」と報告しています。標識を装着した個体とあわせて考えると、都内のユリカモメが河川(江戸川、利根川や中小河川)を移動経路として使って移動していると考えられます。ただし、ユリカモメは、水生昆虫や小魚を餌とすることが知られていますが、手賀沼では餌を捕食している光景を目撃したことがなく、今後の課題となっています。(写真)沼中央部に姿があり、写真記録ができなかったため、過去の写真を使用。一枚目:2023年12月1日手賀沼、二枚目:2016年4月3日手賀沼、三枚目:2023年12月16日手賀沼、四枚目:2020年1月20日手賀沼
2024.09.24
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20日に浮島で観察したハマシギの齢について質問をもらいました。一枚目から三枚目の写真は20日に観察・撮影した個体です。一見すると、冬羽に換羽している個体と考えてしまいますが、肩羽の旧羽の模様や雨覆の羽縁がはっきりとしており旧羽と判断できます。また、腹部の斑紋は小さめで幼羽が残っているように見えます。こうしたことから観察した個体は第一回冬羽と思われます。(なお、幼羽は冬羽に比べ褐色で羽縁は冬羽より太く、橙味のある個体から淡色の個体までの個体が存在します。)一方、四枚目の写真は、2014年9月14日に三番瀬で観察した個体です。ほぼ冬羽に変化していますが、腹部に黒い斑があり粗く広がっており、夏羽の腹部の黒色部が残ったものだと考えられます。
2024.09.23
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昨日、吉川市の吉川美南調整池でセグロセキレイ雌雄の求愛行動を目撃しました。イソシギ、サギ類、カワセミの姿を観察していたら、セグロセキレイ雄が鳴きながらハクセキレイを追い回していた姿を目撃しました。直後、浅瀬にセグロセキレイ雌が鳴きながら尾を立てて何かを追い回しているようの移動するのを発見。しばらく待機していると、雌が追いかけていたのはセグロセキレイ雄個体でした。しかも尾を上にあげたまま追いかけていました。その迫力に雄もたじたじ。平野(2005)は、セグロセキレイの生態や知見を整理し報告しています。その中で「冬期も雌雄でなわばりを構え,10月ごろから再びさえずりやなわばり争いが活発になり,おもに水辺でなわばり争いを行なう。この場合,雄は雄同士,雌は雌同士で儀式的な争いを行なう」と記しています。吉川美南で目撃したのは、とても儀式的とは思えず、情熱的に雌が雄を追尾していたと見えました。ただし、交尾行動は確認することができず、繁殖行動なのかなわばりの中での雌の雄確保の行動なのかは不明です。同地では昨日観察したセグロセキレイ雌のほかにも雌の存在があり、セグロセキレイの行動に今後も注目していきたいと思います。(写真)一枚目、二枚目は2024年9月21日撮影三枚目は2024年8月27日撮影の雌個体(引用)平野敏明.2005.セグロセキレイ 生活史.Bird Research News Vol.2 No.10.p2-3.
2024.09.22
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鳥友から先週、マガモ、ハシビロガモの姿を目撃したとニュースをもらい、ほぼ一ヶ月ぶりに埼玉県吉川市の吉川美南調整池を訪ねました。吉川美南2丁目側からスタートし、上空をアマツバメが飛翔する姿を目撃した後、公園の小高い丘の上から池全体をまず俯瞰。残念ながら鳥影はないので吉川美南5丁目側に移動。浅瀬にイソシギ、カワセミ(若鳥が成鳥に換羽中の個体)、ダイサギ、アオサギ、カワウ、セグロセキレイペア(雌の上面はオスよりも淡色、尾をあげている個体)、水浴びをしていたスズメ若鳥の姿を観察できました。なお、イソシギは翼にうっすらした黒斑はなく、雨覆に細くて黒い縞があるように見えたので若鳥と思われました。カモの姿は、次回訪問の際のお楽しみと現地を後にしました。(写真)2024年9月21日撮影
2024.09.21
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二週間ぶりに茨城県浮島周辺を探索して歩きました。気温が高く探索しているだけで汗が吹き出てくる悪条件でしたが、シギ・チドリの個体数はかなり増加していました。スタート地点でセイタカシギの家族群、トウネン、タカブシギの姿を発見。その後、広大な蓮田エリアに移動して本格的に探索をスタートすると、ツルシギ、コアオアシシギ、アオアシシギ、タカブシギ、トウネンの群れ、ハマシギの姿を観察できました。アオアシシギは上面が褐色がかり各羽縁が白くて角張った若鳥、コアオアシシギは若鳥の上面が灰褐色に変化し冬羽に変化が始まっている個体、タカブシギは翼羽縁が白くて下面の斑がほとんどない冬羽と思われる個体、トウネンは肩羽に赤褐色味のある若鳥個体、ハマシギは上面に灰褐色をベースに黒い羽がある若鳥から第一回冬羽に換羽中と思われる個体でした。(写真)2024年9月20日撮影
2024.09.20
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稲刈りをしている田んぼにチュウサギが群れでコンバインと共に移動する姿を見かけます。稲の茂みから逃げ場を失ったカエルやイナゴを採食しています。益子(2014)がチュウサギの生態や分布などの知見を整理し報告しています。その中で、「1960~70年代に全国的に減少し、準絶滅危惧種に指定されている。1980年の全国規模のアンケート調査では,37県79コロニーのサギ類の総数約47,800羽のうち、チュウサギは約1,300羽(3%)にとどまっていた」と記している一方「1991~92年の全国調査では,コロニーに占めるチュウサギの割合は,関西で0.4%,静岡で3.1%だった一方,関東では12.9% と比較的高かった」と報告しています。ホームグランド手賀沼とその沿岸地域での観察記録を振り返ると、1975年から2008年の間では繁殖期に水田で採餌する10羽未満の姿が観察されていたのみでした。ところが、2019年10月に手賀川中州に塒をとっている30羽ほどの群れが観察されたり、2020年7月には葦原を刈り取った箇所で採餌をしている姿、2020年8月には130羽前後、2020年9月に400羽前後の群れで塒をとっている光景が観察されています。翌年2021年9月にも300羽前後、2022年9月には700羽前後が群れで塒をとっている光景が観察されています。益子(2014)が述べているように、10月中旬頃まで各地で集団ねぐらをとり、数十から百羽ほどの群れで南へ渡ることが知られています。どこから手賀沼とその沿岸地域に飛来し、どこへ向かうのか興味のあるところです。(引用)益子美由希.2014.チュウサギ 「準絶滅危惧種」の歴史といま.Bird Research News Vol.11 No.3.p4-5.(写真)2024年9月7日手賀沼沿岸
2024.09.19
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外来種ヒレタゴボウの黄色の花が咲いている田んぼにノビタキ2羽の姿がありました。うち1羽は雌第一回冬羽と思われる個体で、喉が白く、腰は赤褐色で体下面は橙褐色でした。周囲には、イナゴなどをねらうアオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギの姿があったり、水路にはユスリカなどを捕食するイソシギ、ハクセキレイ、カイツブリの姿もありました。また、沼の浅瀬の日陰ではゴイサギの姿を見つけました。手賀沼全域を見て回る予定でしたが、途中で黒い黒雲が登場し近々に雨が降りだす模様となったりで途中で退散としました。(写真)2024年9月18日撮影(備考)ヒレタゴボウは、熱帯アメリカ原産で田面が露出する中干期前後に発生する外来雑草です。近年、田んぼのあちこちで見かけます。
2024.09.18
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昨日、谷津干潟でキリアイを観察しました。一枚目の写真がその個体です。眉斑、側頭線、頭央線があり、独特の顔つきで、胸に縦斑があり、上面の羽縁が赤褐色味はなく、黒味がかっててもいませんでした。これらから成鳥夏羽後期の個体と思われました。(上面の羽縁が赤褐色の夏羽)二枚目の写真は、2015年9月12日谷津干潟で観察した上面の羽縁が赤褐色の夏羽です。(昨日と同様の個体)三枚目の写真は2021年8月28日稲敷市で観察した個体です。昨日の個体と同様に上面の羽縁が赤褐色味はなく、黒味がかっててもいません。成鳥夏羽後期の個体と思われました。(夏羽から冬羽に換羽中の個体)四枚目の写真は、2021年9月24日に稲敷市で観察した個体です。上面に灰色の羽が見られました。頬に灰褐色が見られないので成鳥と思われます。(第一回冬羽では頬も灰褐色)(キリアイの足の色について)足の色は、桐原(2000)が短くて黒い、永井(2014)は足が黄緑色の個体は若鳥、氏原(2006)は幼羽は足は黄色味のある個体が多いと解説しています。五枚目の写真は、2016年9月3日三番瀬で観察した個体で足は弱い黄色味、六枚目の写真の個体(2015年9月12日谷津干潟で観察)の足は黄色味があります。五枚目の個体は上面の羽縁が赤褐色で成鳥ですが、足の色は黄色味があります。成鳥でも足の色が黄色味がある場合があるということになります。(引用)氏原巨雄・道昭.2006.シギ・チドリ類ハンドブック.p27.文一総合出版.桐原政志.2000.日本の鳥550水辺の鳥.p218.文一総合出版.永井真人.2014.野鳥図鑑670.p314.文一総合出版.
2024.09.17
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天気予報は所により雨との予報。それでも大潮で昼前後がシギ・チドリを観察するには好条件なので習志野市谷津干潟に出かけました。到着した12時前の時間帯で干潟が大方現れていて、北側に小型のシギ・チドリの姿を発見。ダイゼン、コチドリ、メダイチドリ、オオソリハシシギ、アカアシシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、イソシギ、トウネン、ハマシギ、キリアイといった種類を観察できました。しかし、曇天で撮影には向かない条件でしたが、証拠写真の域でいいやと割り切ってシャッターを押しました。アップした写真は、眉斑・即頭線・頭央線があり独特の顔つきのキリアイ、肩羽に赤褐色があるトウネン若鳥、上面に赤みがかっているトウネン夏羽から冬羽に換羽中の個体、雨覆に細くて黒い縞模様が入っているイソシギ若鳥、上面が灰褐色で雨覆の羽縁に白色部のあるハマシギ第一回夏羽から第一回冬羽に換羽中のハマシギ、雨覆先端の1枚ずつが笹の葉状で垂れ下がっているオオソリハシシギ雌成鳥、コチドリ、メダイチドリです。(写真)2024年9月16日撮影
2024.09.16
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日本に渡来するエリマキシギ、渡来する大半が秋に見られるとされています。大部分が幼鳥と言われています。9月半ばすぎから10月にかけて茨城県稲敷市や三番瀬などで姿を見かけます。その羽衣の特徴を整理してみました。(幼鳥)一枚目から三枚目の写真は、2017年9月10日印西市で観察・撮影した個体です。上面は黒褐色の軸斑とバフ色の羽縁が目立ち、足の色は主に鈍い黄緑色ですが光線の具合によって山吹色のように見える個体もいます。(第一回冬羽)四枚目、五枚目の写真は、2022年10月8日稲敷市で観察・撮影した個体です。上面・翼・背は黒と灰褐色で淡色の羽縁が見られるので第一回冬羽と思われます。六枚目の写真は、2023年10月6日に稲敷市で観察・撮影した第一回冬羽です。この個体の足の色は、黄色に見えました。(成鳥夏羽)七枚目から九枚目の写真は、2013年4月28日に稲敷市で観察・撮影した夏羽です。七枚目、八枚目は上面に白い羽縁と黒斑があり、頚に襟巻状の飾り羽があったような雄個体と思われた個体です。九枚目は、前記雄個体と行動を共にしていた雌個体です。上面に灰褐色で黒色の軸斑があり、頸から胸にかけては黒褐色の横斑がありました。(雌雄のサイズの比較)十枚目の写真は、2019年10月2日に稲敷市で観察・撮影した幼鳥雌雄です。全長は雄が26~32cm、雌は全長20~25㎝で、雄より雌の方が一回り以上小さい印象でした。
2024.09.15
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秋の渡りの時期は、ツツドリが桜の木でモンクロシャチホコなどの毛虫を食べる姿を見かけます。ところが、換羽がどのように行われるのか、時期は、幼鳥と成鳥の換羽様式の違いはあるのかとわからないことが多いので、調べてみました。中村(2009)は、ツツドリ、ホトトギスの換羽と年齢の査定に関する知見を整理し報告しています。「ホトトギスは10月に換羽を開始し3、4月に終了する」「8月には多くの体羽を換羽しているので第一回夏羽以上の齢に達している」と報告しています。また、ツツドリについては、8 月中旬より体羽の換羽に入り,越冬地で換羽を行い春季までに第1 回冬羽を完成して,風切および尾羽は換羽しないと記述している。10月の成鳥雌の換羽例として尾羽右外側より数えて第1,2,3 羽と,左の外側より第3 羽が換羽中(ほかは未換羽)であったこと、4 月の成鳥の換羽例として、尾羽右外側より数えて第5羽が換羽脱落、左第1,2 羽が換羽中、また9 月の幼鳥雄の尾羽の右側5 枚全てが換羽中である例をあげ、換羽が左右対称に起こらないと記しています。一枚目から三枚目(赤色型)は正面から尾羽を観察した際のときの写真です。(旧羽と新羽について)上面に黒褐色の幼羽と灰色の新羽が混在している未成鳥は黒または褐色味が強い感じます。五枚目の上面に黒褐色と灰色の羽が混在しているように見えます。四枚目の写真の個体は黒褐色の旧羽の割合が多い印象です。未成鳥では、褐色部は胸だけでないので、時として赤色型と誤認しやすいので注意が必要です。(写真)一枚目、二枚目は野田市で2016年9月4日撮影、三枚目は2023年9月7日松戸市で撮影四枚目は、2021年9月7日都内足立区で撮影、五枚目は2022年9月28日柏市で撮影(引用)中村 茂.2009.大分県におけるホトトギスとツツドリの換羽について.日本鳥類標識協会誌.第21巻.第1号.p31-34.
2024.09.14
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今シーズンは、三番瀬、谷津干潟、茨城県稲敷市にアカアシシギ飛来の情報を耳にしながら、まだ出会えずにいます。さて、アカアシシギ成鳥の足は朱色ですが、幼鳥は足はオレンジ色で違いがあります。ところが観察している日光などの条件により見分けがつかないことがあります。足の色だけで成鳥、幼鳥を確実に識別できるといわけには行きません。過去に観察・撮影した写真をアップし、その特徴を整理してみました。(1)成鳥一枚目、二枚目は2019年3月9日に茨城県稲敷市で観察した成鳥です。全体が褐色で頭部から上面、下面に黒褐色の縦斑が目立ちます。白いアイリングがあり、足の色は朱色です。(2)若鳥三枚目から五枚目は2017年9月18日に谷津干潟、六枚目と七枚目は稲敷市で観察した若鳥です。上面に白斑があり、各羽縁にバフ色の斑もあります。足はオレンジ色、嘴基部に赤みがありますが、角度により赤みがないようにも見えました。喉から胸に縦斑があり、腹との境界ははっきりとしていました。なお、若鳥ほど幼羽が擦り切れることで羽縁の白色が目立ちません。(3)翼後縁の白帯について八枚目は2019年9月9日稲敷市で観察した若鳥です。次列風切と初列風切の一部にかけて翼後縁に幅広い白帯があります。近似しているツルシギではこの白帯はありません。
2024.09.13
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鳥友から手賀沼にコガモを観察したとニュースをもらいました。午前中の気温が上昇する前に現地を訪ねました。その姿は、沼東端の近いエリアの一角にありました。観察できたコガモは計9羽、嘴全体が黒いエクリプス(雄)は1羽、のこり8羽は嘴基部側面に黄色味があり上面が黒っぽい若鳥と思われる個体と嘴基部側面の黄色味があり上面が色味の乏しい雌非生殖羽と思われる1羽でした。このほか、ダイサギが小さな池で魚を捕食する姿、ゴイサギが日光を避けるように羽を休める姿、沼の水面にカイツブリ、杭の上で暑さを耐え忍ぶカワウの姿を観察しました。これからコガモが次々と飛来するものと思いますが、雌雄がどのような割合なのか、羽衣のいろいろを観察する楽しみがあります。(写真)2024年9月12日撮影
2024.09.12
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コオバシギは、東京湾三番瀬に10羽前後の幼鳥と出会うことが多いシギです。ところが8月から10月頃にかけて摩耗で擦り切れ黒ずんだ羽と上面に灰色の冬羽が少し見られる個体を見かけることがあります。参考までに提供します。(幼鳥)一枚目、二枚目の写真は、2015年9月19日に三番瀬で観察した幼鳥です。軸斑が褐色で羽縁の白さも強くなく上面全体が一様です。また、肩羽や雨覆の黒色のサブターミナルバンドがはっきりしています。(上面に冬羽がある個体)三枚目から五枚目の写真は、2019年8月31日三番瀬で観察した個体です。上面に灰色の冬羽があり、摩耗で羽縁が擦り切れ黒ずんだ羽衣も認められます。なお、このような個体は、8月に見かける個体と換羽の遅い個体では10月頃に姿を見かける場合があります。
2024.09.11
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柏市と松戸市の境界のサシバについて(雌で眉斑のない個体)7日に柏市と松戸市の境界にある公園でサシバが立ち寄っている旨を報告させてもらいました。記事をみてくれた鳥友から雌個体と報告があるが、複数の図鑑に雌の眉斑は雄より目立つといった解説があるが雄の可能性はないのかと質問をもらいました。写真は、サシバが静止していた場所の関係で眉斑の具合がよくわからなかったので、今朝もう一度現地に立ち寄りました。10時すぎになると狩りに出かけてしまうのでその前に現地に到着。7日とほぼ同じエリアにサシバの姿を見つけました。一枚目から四枚目の写真が、今朝観察してきた個体です。虹彩は黄色、胸は斑状で、雌個体であることがわかります。しかし、眉斑は見当たりません。また、上面は赤褐色がベースですが、肩羽周辺にこげ茶の羽がありました。(手賀沼沿岸で観察したサシバ雌雄個体)写真五枚目(2024年5月22日撮影の雄個体)、六枚目(2015年4月12日撮影の雌個体)は手賀沼沿岸で観察・撮影した雄個体、雌個体です。参考として添付します。(雄の酷似する雌老鳥の存在)森岡ほか(1995)は、日本のワシタカ類の生態、形態、生態などの知見、観察記録を整理し報告しています。その中で、「単独でいる場合、つねに雌雄を判別できるとは限らない。雌老鳥はかなり雄の特徴をもつと推定される」と述べています。(引用)森岡照明・叶内拓哉・川田隆・山形則男.1995.日本のワシタカ類.p508-512.文一総合出版.
2024.09.10
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吉井(1992)は、世界の渡り鳥についての知見を整理し報告しています。その中でムナグロの齢差で異なる渡り時期について紹介しています。「長い給餌期間が終わる頃になると、雛を残したまま繁殖地を離れることを記しています。置き去りにされた雛たちは親からの給餌によって十分栄養を蓄えているので何日か絶食しても差し支えはない。過重状態の体重が適当に減り、翼も十分に発達して飛行に適するようになると、若鳥同士の群れをつくって渡りの旅に出る」「親鳥の方が先に繁殖地を離れる鳥類としては、オオミズナギドリ、アホウドリの仲間がいる」と報告しています。(引用)吉井正.1992.世界の渡り鳥.齢差で異なる渡り時期.動物たちの地球.通巻841号.p7-287.朝日新聞社.(写真)一枚目、二枚目:2021年9月24日茨城県稲敷市で観察・撮影三枚目:2023年11月8日茨城県稲敷市で観察・撮影(ムナグロ幼鳥の特徴)冬羽に似ていますが、眉斑の黄色味が強いこと、背や翼の黄色味が強い印象があります。
2024.09.09
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羽衣が地味なアオアシシギは、見分ける敷居が高いと敬遠される方が多いそうです。フィールドで出会った際の参考になればと思い、画像とその特徴を整理しました。(1)幼羽一枚目の写真は、2018年9月8日に茨城県稲敷市で観察した個体です。上面は褐色味が強く白い羽縁があり、各羽は先端が尖り気味に見えるのが特徴です。(2)第一回冬羽二枚目の写真は、2019年10月21日に茨城県稲敷市で観察した個体です。肩羽は灰褐色で先端が丸みを帯び、白い羽縁があります。また、雨覆と三列風切の摩耗した褐色の幼羽が見えています。こうした点から第一回冬羽に部分換羽している個体とわかります。(3)成鳥夏羽が冬羽に換羽が進行中の個体三枚目の写真は、2017年8月20日に茨城県稲敷市で観察した個体です。黒斑のある肩羽が残り、灰褐色の白い羽縁のある冬羽が出てきています。換羽が進行すると、上面が一様に灰褐色となります。四枚目の写真は、2021年7月22日に茨城県稲敷市で観察した個体です。こちらも黒斑のある肩羽が残っており、灰褐色の白い羽縁のある冬羽が一部見受けられます。胸の黒褐色の縦斑が薄れてきています。
2024.09.08
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今年も柏市と松戸市の境界にある公園の一角にサシバが立ち寄っているのを発見しました。先月28日にオフィスの近郊の公園でサシバが西方向に飛翔する姿を目撃していたのでここぞと思うポイントをたどってきたら2021年9月からサシバが一時滞在する公園にたどり着きました。公園は、台地から斜面にむけてシラカシ、シロダモ、スダジイなどの常緑広葉樹林、東側にヒノキ、シラカシ、イヌタデ等の針広混交林、竹林などが見られる環境です。そして湿地と池があり、カエル、トカゲ、昆虫などの姿を見かけます。これらをサシバは滞在中に捕食しています。写真は、一枚目、二枚目が今朝観察した胸の斑状の模様が目立つ成鳥雌個体です。三枚目、四枚目は公園の風景を記録したもので、三枚目は台地から湿地を見たもの、四枚目は小さな池の光景です。千葉県北西部には、いくつかサシバの秋の渡りのルートと言われているポイントがあります。茨城県筑波山から坂東市菅生沼、野田市・流山市周辺を通過し内陸部を通過するルート、茨城県から印旛沼上空を通過し東京湾経由でのルートの2つです。柏市と松戸市の境界にある公園は、前者のコースで移動してきた可能性が考えられます。どこから来て、どこへ向かうのかは不明ですが、サシバの壮大な渡りに合流するのでしょう。(写真)2024年9月7日
2024.09.07
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昨日までの過ごしやすい気温から一転してぐんぐん上昇し猛暑日。淡水性のシギ、クサシギを観察しに柏の葉キャンパス駅近郊の調整池に出かけました。調整池は草が繁茂し、鳥影を見つけるだけでも一汗。お目当てのクサシギは、調整池東端の一角に姿がありました。上面は黒褐色のベースに白斑が点在し、尾は白く黒い帯を観察。(幼羽は上面の羽の羽縁の白斑は少し大きいこと、顔が眉斑を除き黒褐色に見えます)その後、商業施設前の調整池に移動し水面を見ていたら、ピーチョヒーと鳴き声。その方向を見やると、上面が青く雨覆先端に白斑があるイソヒヨドリ若鳥の姿がありました。嘴を大きく開けて囀っていると思いきやほんの少し開けて囀る時と大きく嘴を開けて囀っている2つのパターンを披露してくれました。このほか、カルガモ、下尾筒の両側の白い部分の羽毛がふさふさしたバンの姿を見つけたり短時間ですが、楽しい時間でした。(写真)2024年9月6日撮影
2024.09.06
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中潮で干潮が昼すぎ潮位も50cm前後とシギ・チドリの観察には好条件なので船橋市三番瀬を訪ねました。お目当ては、今季まだ出会えていないオバシギ。再会は、スタートした直後でした。干潟にできた水たまりで一心不乱に餌をとっているオバシギ幼羽を見つけました。胸の黒褐色斑、上面の黒褐色の軸斑が目立ちました。このほか、オオソリハシシギは、上面が灰褐色で嘴が長い印象の成鳥雌冬羽と思われる個体と幼羽を観察できました。さらに、標識を装着していたダイゼン(N8)、キアシシギ(X03)を観察できました。上記のほか、メダイチドリ成鳥と若鳥が 干潟のくぼみに座り込んで通行する人々やカモメなどの鳥たちを見極めているような素振りやウミネコ成鳥、第一回夏羽、セグロカモメの姿を見つけたり、楽しい時間を過ごしました。(写真)2024年9月5日撮影
2024.09.05
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大潮で11時41分が干潮、潮位43cmと絶好のシギ・チドリ観察に絶好の条件で、習志野市谷津干潟を訪ねました。津田沼高校前にコチドリ、メダイチドリ、ダイゼン、オオソリハシシギ、キアシシギ、トウネン、アオサギ、カワセミの姿がありました。このうち、オオソリハシシギは翼の羽縁が成鳥に比べて白っぽい若鳥個体でした。また、標識を装着していたダイゼン、キアシシギを観察。このほか、観察センターのある遊歩道直下にカワセミ若鳥、南船橋駅よりの水面にスズガモ雌個体の姿を見つけました。くわえて、上空に翼の尖ったハヤブサが登場。(写真)2024年9月4日撮影
2024.09.04
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昨日、稲敷市浮島でトウネン若鳥を観察しました。発見した際に嘴がやや下に下がり、背にうっすらV字が見えたのでヒバリシギではと思いました。体の大きさ、肩羽の色、足の色、頭上の色と斑の形状、上面の軸斑と羽縁のコントラストなどをひたすら観察しました。(観察した個体)撮影した個体を含めて3羽同様の個体が蓮田を移動していました。撮影した個体は、肩羽に赤褐色味があり、不明瞭な帯のように見えました。頭から後頭は淡褐色で、頭頂は黒褐色の縦斑があり下尾筒は白色でした。また、胸の一部に薄い褐色部分がありました。なお、足の色は黒色でした。これらの点から、トウネン幼羽が第一回冬羽に換羽が始まった個体と思われました。(幼羽は胸側に黒褐色の帯がありますが、観察個体では確認できませんでした)(ヒバリシギ第一回夏羽との比較)六枚目から九枚目の写真は、2022年9月3日に稲敷市で観察したヒバリシギです。嘴はやや下に下がり、頭上は橙褐色味で、上面は赤褐色でした。雨覆や肩羽に擦れた羽は見当たらず、背にくっきりとV字に見える白帯がありました。足の色は蓮田の中を移動していたこたもあり、写真記録はできませんでしたが一瞬足をあげた際に黄色味がありました。これらの特徴から、ヒバリシギ第一回夏羽と思われました。
2024.09.03
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昨日までの台風の影響による大雨が収束し、朝から青空が広がりました。ただし、南寄りの風が強く、風をさけて観察できる茨城県稲敷市浮島を訪ねました。今日のお目当ては、トウネンの若鳥、幼羽の観察。日陰のないエリアをひたすら鳥影を求めて空いていたら、ピィピィと鳴きながら複数のタカブシギが移動する姿を目撃しました。その直後、蓮田の一角で複数のコチドリと複数のトウネンの姿を見つけました。トウネンは、肩羽と雨覆に小さい黒斑があり、三列風切の軸斑に褐色味があるような印象でした。また、背にうっすらV字の帯が見えました。これらの特徴から幼羽とわかりました。このほか、稲刈り中の水田では、コンバインの後をアマサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギなどが移動し、イナゴ、バッタなどを捕食していた模様でした。また、水田脇では、複数のカラスに威嚇されていたトビが電柱にとまり、鳴き声を上げたり、追尾行動をみせて応戦していました。(写真)2024年9月2日撮影
2024.09.02
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今月半ば頃になると、手賀沼沿岸でノビタキを見かけるようになります。ところが、どこから手賀沼沿岸に飛来しどこへ向かうのかは、標識回収が1例のみであり、しかも最長移動距離が7kmと標識を装着した近郊で回収された記録のため、どこからどこへ向かうのかは不明というのが現況です。(参照)https://www.biodic.go.jp/birdRinging/atlas/Saxicola_torquatus/Saxicola_torquatus.htmlただし、自然ガイドに従事していらっしゃる方がご自身のブログにて標識装着していた個体について報告しています。それによると、リング1H-96592を観察し山階鳥類研究所保全研究室に照会した結果、2021年4月23日に北海道新函館付近で標識を装着し放鳥した個体が、2021年10月23日京都府京都市賀茂川で観察された個体と判明したとありました。直線距離にして約900km、本州を経由して移動したものと思われる旨が記されていました。(引用)https://bird-kuge.com/(ノビタキの渡りルート)先崎(2016)は、ノビタキの生態や行動などの知見を整理し報告しています。その中で、「ジオロケータをつかって北海道石狩平野で繁殖するノビタキの雄12個体の秋の南下ルートを追跡したところ,10月初旬に繁殖地を発ち、直接大陸に渡り、沿海地方南部・ハンカ湖周辺に一時滞在した。その後、華北平原を通過し中国南部からインドシナ半島(ラオス,カンボジア,タイ,ベトナム)で越冬していた」と報告しています。あわせて、「北海道松前町白神岬と青森県龍飛崎では秋期を中心に渡りと思われる個体が見られることから、北海道と本州を渡る個体もいると思われる」と述べています。(手賀沼と周辺地域での観察記録)手賀沼と周辺地域では、9月から11月の間に姿が観察されています。最も多く観察されたのは2000年9月23日の10羽で、大半が1-2羽が田んぼの草むらで虫を採食しています。齢については、大部分が若鳥ですが、成鳥雌雄と若鳥4羽が2000年9月23日に記録されています。(引用)先崎理之.2016,本州を経由せず大陸に渡る石狩平野のノビタキ.Bird Research News Vol.13 No.10.p1-2.(写真)1枚目はノビタキ:2014年10月12日手賀沼で観察・撮影2枚目はノビタキ:2016年10月1日さいたま市秋ヶ瀬で観察・撮影
2024.09.02
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台風10号の影響で雨降りが続いておりフィールドに出られずでしたが、予報では昼前までは雨が降らずだったので短時間ですが、三郷市の江戸川河川敷を探索しました。というのも2008年9月に大雨による増水で江戸川が冠水した後、9月9日に複数のサギの仲間、オグロシギ、コアオアシシギが河川敷のグランドにできた水たまりで餌を物色していた光景を思い出したからです。予想通り、江戸川は増水し流山市、三郷市側両方の河川敷のグランドは全て水没していました。しかし、堤防にあるサイクリングコース上からの観察はできました。冬にコミミズクの姿を目撃しているコースを探索。武蔵野線の橋梁にチョウゲンボウ、冠水したグランドの一角で小魚を何度も捕獲していたカワセミ、道路の水たまりで水浴びし羽繕いをしていたキジバト、口角が黄色で上面全体がバフ色のハクセキレイ若鳥、体全体が褐色のムクドリ若鳥の姿を観察しました。(写真)最後の三枚の写真は、2008年9月8日のもので、オグロシギ、コアオアシシギ、サギの仲間が羽を休めていた光景です。それ以外は2024年9月1日撮影
2024.09.01
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