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2022.11.26
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鳥友からハシビロガモとオカヨシガモは、手賀沼で見られなくなっているのは
どんな要因かと質問をもらいました。
ホームグランド手賀沼ではかつて大津川河口先の水面にはオカヨシガモの群れが
見られ、東端の手賀沼フィッシングセンター近くの水面にはハシビロガモの大群が羽を
休めていました。
手賀沼の鳥(1994)は、ハシビロガモは1985年1月には1285羽が記録されたが
以降激減したと報告しています。また、オカヨシガモは1988年11月に164羽を記録した
と述べています。ところが拙宅の亭主と11月7日、14日に手賀沼の水鳥調査をした際には
オカヨシガモの姿は確認できず、その激減ぶりが目立ちます。
(1)ハシビロガモの採餌
松原(1996)は、ハシビロガモの嘴の形態に着目しその食性についての調査結果を
報告しています。それによると、動物プランクトンのワムシ類、ケンミジンコ類を採食し、
特にケンミジンコ類が増加する時期に最も増加する水域で採餌していたと述べています。
また、ケンミジンコ類はタンパク質に富み、渡りに備えて大量の動物質を必要とする時期に
好適なものて゜あることも記しています。
(2)オカヨシガモの採餌
松原(1996)は、ハシビロガモとともに頻繁に採餌しているのはオカヨシガモで、日中の採餌
の場として利用していると述べています。しかし、オカヨシガモは他のカモとくらべて植物性の
餌を多く利用する種類であり、採餌に時間を費やす種類と述べています。
(3)手賀沼で見られなくなったハシビロガモとオカヨシガモ
すでに述べたように、ハシビロガモは動物質の餌を採食する種類、オカヨシガモは植物性の餌を
多く利用する種類で、これらの餌が手賀沼で激減した可能性が高いと思います。
また、最近の手賀沼は水位が高く、オカヨシガモが水底の藻や種子を食べるために頭を突っ込んで食べることができなくなったことがその姿が見られなくなった要因として考えられます。
逆に柏の葉公園のように、水深が浅く、水底の藻などの餌を逆立ちして採食できるところに
オカヨシガモが集まっているものと考えます。
(引用)
手賀沼の鳥.1994.20年の観察記録.P81.我孫子野鳥を守る会.
松原健司.1996.ハシビロガモの嘴の形態と生息地選択および食性との関係.













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最終更新日  2022.11.26 18:21:44
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