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2022.12.29
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ヒメハジロについては、外観上の特徴が図鑑に記されているのみで
その行動などについて報告されたものはあまり見かけないのが現況です。
かろじて清棲(1952)に生息環境、習性、繁殖、食性、国内観察記録などが
記載されています。また、日本鳥学会誌短報に山本弘さんがその行動について
寄稿しているものがありました。参考として提供します。
(清棲図鑑の記載内容)
(1)外観について
多くの図鑑に記載のない上胸、脇、下腹が灰褐色を帯びるとあります。
(2)一般習性について
「主に昼間に餌を漁る。(中略)潜水時はキンクロハジロ等と同様に一度弧を書く
(まるい曲線の形)ように跳ね上ってから潜り翼は體側につけて使用しないのが
常である。陸地に休む時には直立した姿勢でいる。
比較的水面から垂直に飛び立ち飛翔するときも不規則に低空を直飛する」と記しています。
(3)食性について
「動物質をとり、動物質ではない小魚、軟体動物の貝類、小エビ、蛙類、ゲンゴロウなどを好んで食物とする。植物質では水藻類、エビモ、キンギョモ、ミズハコベタヌキモ等を好んで食物とする」と報告しています。
(4)国内の記録について
1921年10月28日網走支所網走湖、1924年12月岩手県下閉伊郡宮古湾での観察記録を
掲載しています。
(日本鳥学会誌掲載内容)
山本(1967)は、岩手県閉伊川河口に1963年3月19日および1963年12月14日、15日、17日、1964年1月2日、3日、5日、2月4日~24日、3月5、7、9、22日にヒメハジロ成鳥雄1羽が飛来した際の観察内容を整理し報告しています。
それによると、ホオジロガモの群と共に行動していた点、ヒメハジロが飛ぶと
頭部の白色が小さくなり,ホオジロガモと区別が困難になると指摘しています。
さらに、ヒメハジロは2月初旬まではホオジロガモ♂群に混入を好むが、2月下旬
以後はホオジロガモ♀群に追従するを好む傾向が見られることを述べています。
(引用)
清棲幸保.1952.日本鳥類大図鑑.Ⅱ.p589-590











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最終更新日  2022.12.29 16:48:29
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