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2023.02.20
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鳥友からトラツグミとスズメ、シロハラ、ムクドリ、ウグイスの舌表面は類似していると聞いたがそれはどうしてかと質問をもらいました。
江村(2011)は、トラツグミなどの鳥類の舌表面を電子顕微鏡で観察した結果を報告しています。それによると、ミミズなどを食べることが多いが柿などの奨果も食べるトラツグミの舌は、細長い矢じり状で舌尖の先端は幾つもの針状構造を呈していることがわかったと記し、スズメ目に属するスズメ、ツグミとシロハラ、ムクドリとウグイスと類似していると結んでいます。
また、同じ鳥類でも食べ物により舌表面の構造は大きく異なり、草の葉や種子を主食とする鳥、水草あるいは肉などそのどれを主食とするかにより舌表面の構造は異なっていると報告しています。
具体的には、昆虫類、ミミズ、種子を採食するトラツグミ、スズメ、ツグミ、シロハラでは舌先端は分離しているが、草の葉や種子を主食とする鳥でもキジの舌の先端は分離しないが、水草を主食とするオオヒシクイ、ハクチョウ、カルガモ には舌体外側面の毛状および鱗状の突起および隆起部が存在しているなどの内容を述べています。これらは、口腔内に入った食物が確実に食道に流れ込み、口腔外に押し出されないための装置と結んでいます。
(引用)
江村 正一.2011.トラツグミ、ハイタカ、オナガガモ、チュウサギの舌表面の走査型電子顕微鏡による観察.医学と生物学.第155 巻第 4号.p194-201.
(写真)









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最終更新日  2023.02.20 14:44:04
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